イ・ソンヒの歌「Jへ」のJは誰なのか、どんな風に思われているのだろうかとインターネットで探したら、この本に出会ったので記す。(本ブログ関連:4/13)
それは作家シン・ギョンスク(申京淑(신경숙))の作品「J物語(J이야기)」(2002年、出版社:心の散歩(마음산책))である。出版社書評によると、全4部(44編)構成で、Jというある女性が成長して色々な人々との縁のなかで仕事をしたり、誰かを愛したり、結婚して、そして子供を産むといった、瞬間瞬間に出会う人生に対する洞察をきめこまかく書いたもので、それぞれ独立した話としても、Jという人物の一連の話としても読むことができる・・・とのこと。
申京淑は1963年に、イ・ソンヒは1964年に生まれており同じ世代だ。ちなみにデビューは、申京淑は1985年、イ・ソンヒは1984年である。だからといって、イ・ソンヒの「Jへ」と申京淑の「J物語」が関連があるというつもりはないが、韓国のWebを巡ると、イ・ソンヒの「Jへ」にどこかひっかかりを感じて読んだという一般の投稿書評を見つけることができる。
また日本の大学で、「J物語」を韓国語講読にしているシラバス(常磐大学 安岡明子)があった。
(追記)本ブログ6/8付けに、イ・ソンヒの歌「Jへ」のイニシャル<J>について由来を記した。