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2011年6月30日木曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 太鼓(プク)、杖鼓(チャング)

昨日(6/29)放送の、KBS WORLD「国楽の世界へ」に、いよいよ打楽器が登場した。
まず、「鼓手」(太鼓のたたき手)のリズムと、「名唱」(うまい歌い手)のメロディーによって音楽が成立するという、「一鼓手二名唱」の言葉について説明された。リズム(「長短(장단)」)を代表する楽器から紹介された。

【太鼓:プク(북)】
パンソリ(ひとつの物語[例:春香歌]を語りと歌で表現する音楽)の伴奏打楽器に使われる。
▼チェ・スンヒ(歌)、キム・ミョンファン(太鼓)によるパンソリ「春香歌」(⇒小説は「春香伝」)から「愛の歌(사랑가)」を聴く。太鼓は、唱者の語りに合わせてリズムをとると共に次の展開に導いていく。

(補記)
「パンソリ」(東洋文庫)巻末の解説にある、「三、音楽としてのパンソリ」の「1 パンソリの構成」に鼓手の位置づけを次のように説明している。
・鼓手は長短(リズム)をとり、チュイムセ(囃子)とポピウィ(調子合わせ)をし、相手役を勤める(唱者は、人に語りかける場面で、しばしば鼓手を相手に擬して話しかけ、鼓手は短い応答をする)。さらには、聴衆を代弁して、唱者を督励する評者の役割も兼ねるのである。

楽器は、座して太鼓の両面を、片手にバチを持ちたたく。パンソリでは直径40cm程のサイズの太鼓を使用する。

【杖鼓:チャング장구)】
パンソリ以外の民謡や器楽演奏に使われリズムを刻む。日本のに似ているが、サイズと両手にバチを使うところが違う。
▼ミン・ミラン(伽倻琴)、キム・チョンマン(杖鼓)による「キム・ジュクパ流カヤグム散調」から「チュンジュンモリ」を聴く。伽倻琴の弦の響きと不思議に調和している。こちらの場合、展開を導くよりは、旋律を補強する。

その他に、真鍮製の銅鑼に似た打楽器の鉦(チン)と小金(クェンガリ)が紹介された。

【鉦:チン)】
直径40cmほどで、低音の響きをする。

【小金:クェンガリ꽹과리)】
直径は鉦の半分程度で、高音の響きをする。

上記の4つの楽器を用いた、30年ほど前に初めて構成された楽曲で、農楽풍물놀이)をベースにしたサムルノリ사물놀이)が紹介された。

(補記)
韓国Wikipediaより: 1978年2月28日、ソウル鍾路区仁寺洞のコンガン・サランで金徳洙(김덕수を中心に設立された「サムルノリ」一座で演奏したのがサムルノリの始まりだ。

「音が大きく激しい印象の小金(クェンガリ)は雷、抱擁力のある音色の鉦(チン)は風、空に鳴り響く力強い太鼓(プク)は雲、そして杖鼓(チャング)は雨を象徴している」とのこと。
▼国立国楽院サムルノリ団による「サムルノリ」を聴く。激しい演奏は、韓国の楽器演奏のひとつのスタイルとして一般的にイメージができあがっている。

(Youtubeに登録のorangetiに感謝)

2011年6月29日水曜日

キム・ヒジンの「花の指輪さして」

昨日、NHK「みんなの歌」の「誰かがサズを弾いていた」について記したが、このような番組コンセプトに相応しい歌手に、フォークシンガーのキム・ヒジンがいる。彼女については、本ブログに何度か書き留めたので、今日はYoutubeにある、彼女らしい「花の指輪さして(꽃반지끼고)」(原曲:ウニ)を歌う動画をここにエンベッドしてみる。
もし上記番組に登場したら、幅広い年齢層に、温かく優しい声質で歌い聞かせてくれることだろう。

(本ブログ関連:”キム・ヒジン”)


(Youtubeに登録のmomo86istに感謝)

(今日も暑い一日だった)
★★★★★ 孫と孫娘が、さすがに兄妹、よく似た可愛い顔をして寝ている写真が届いた ★★★★★

2011年6月28日火曜日

誰かがサズを弾いていた

先々月、先月、NHKの番組「みんなの歌」で放送された「誰かがサズを弾いていた」(歌:ヤドランカ、作詞:友利歩未、作曲:ヤドランカ)は、抑制の効いたヤドランカの歌声が、シルクロードに続く夢の世界を聴かせてくれる不思議な歌だ。
タイトルにあるサズ(Saz)とい金属弦の撥弦楽器の音は、ここでは(実際に使っていると思うのだが)哀愁に満ちた旋律を外側から支えている。
緩やかな歌声に誘われて、次第に遠くあるシルクロードの小国のオアシスで、緑眼の胡姫が舞う宴を抜け出て、ラピスラズリの天空に瞬く黄金色の星々の下、城外にサズの音を聴く幻想に浸ることができる。

でもそれは極東の梅雨の空、勝手に空想しているだけで、実際のサズは、残響や間をとるというより、せわしく奏でるように聞こえる・・・。

(Youtubeに登録のcimbalcinta、tas715ohiraに感謝)


★★★★★ 孫娘が、父親の腕の中で安心して、カメラに向かって眺めている写真が届いた ★★★★★

2011年6月27日月曜日

孫の疲れ知らず

孫と一緒に国分寺に行く。待ち合わせした地元駅のホームに到着した電車のドアが開いたとき、息子と孫の顔が見えたので、そのまま乗り込んだ。久し振りの孫は、車内でちょっと戸惑って見えたが、国分寺駅に着くまでには、わたしに抱きかかえられながら車窓の景色を楽しむまで、いつものように戻ってくれた。

今日は、孫娘の服探しだ。孫たちの服はGAP以外のショップを知らないので、毎回ここに決めている。もうじき4ヶ月目の孫娘のために、可愛らしく、まるで菓子やアイスクリームにあるような色彩の服を選んだ。とはいえ、わたしの希望のいくつかは、息子に却下されたが。

さて、2歳4ヶ月の男の子の孫のおもちゃ選びは容易だった。なにしろ、テレビに登場する正義の味方の「天装戦隊ゴーカイジャー」の「ゴーカイレッド・マーベラス」の人形でよいのだから。そのためではないのだろうが、孫は興奮して走り回る。服屋、おもちゃ屋、子ども広場(子どもの発散場所)、ところかまわず。疲れた、わたしも、息子も、当の孫までもが。

息子宅近くの電器屋で買い物を口実に、ちゃっかり孫娘に会いに行く。先日、写真館で孫娘を中心に撮った写真を、しかも綺麗に製本までしてアルバムにしたものを見せてもらった。孫娘は笑顔を忘れない良い子だが、凛々しく賢そうな表情まで見せてくれている。
さて、探し求めた服は孫娘に良く似合った。買い物上手なわたしはきっと、孫娘のいいなりになるだろう。

それに、孫ともしっかり遊んだ。もう限界だ。帰宅して、すぐにうたた寝をしてしまった。

そうそう帰りがけ、お嫁さんからいただいた家庭料理の品々を、冷蔵庫で冷やして明日美味しくいただくことにしよう。感謝。

2011年6月26日日曜日

キツネの信仰

「日本動物民俗誌」(中村禎理著:海鳴社、1987年)は、日本の諸動物について信仰や伝説などを紹介している。
キツネの項に、狐信仰の経緯が、山の神の使い⇒田の神の使い⇒商業神信仰、へと変遷していると次のように説明している。
・山の神に関連していえば、キツネは同じく山の神に帰属するサルと対抗するもので、稲荷神社は東北日本に多く、後者につながる日吉(日枝)神社は西南日本に多いという。(⇒北日本≒縄文的な見方をすれば古い信仰につながるようだ。)
山という場所がらイヌ(オオカミ)と関連して、例えばキツネの嫁入りとオオカミの産見舞いというひとつの信仰の範疇でとらえられるようだ。
・田の神に関連していえば、田の神の祭場(未開地)に棲むからとか、毛と穀物の色の関連などと諸説あるそうだが。(⇒稲荷の字義のごとく、田の神に直結するようだ。)
・商業神信仰、すなわち稲荷信仰は、キツネの変幻自在に通じる流通過程で利潤を追う職業に近づいたという説がある。(⇒商家の庭先に稲荷信仰の祠が鎮座しているのを多く見られるが、勧請の容易さがあったのではないだろうか。)

キツネの嫁入りは山の神の使者の信仰につながるようで、キツネの不思議な存在を受け入れる余地をわたしたちは古来持ち合わせているのだろう。

(本ブログ関連:”お稲荷さん”、”狐の嫁入り”)

ところで、上記書の著者は、わたしが若いころ、日本の科学者運動について著述していたことを覚えている。生物学史の研究者だった。

2011年6月25日土曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 ヤングム

水曜日(6/22)放送の、KBS WORLD「国楽の世界へ」では、ペルシャ(イラン)のサントゥールsantur)に似た打絃樂器の、「朝鮮時代後期(英祖(1694~1776)の代初期)に中国を経て伝えられた西洋の琴、洋琴(楊琴)(ヤングム:양금が紹介された。今回も15分間の国楽の旅を楽しませてもらった。感謝。

短簫タンソ:단소)と共に、イ・ジヨンが洋琴を奏でる「弦楽霊山会上」を聴く。短簫の笛の音に対して、リズムをとって行方を照らすように下支えしている。

楽器は台形の箱型で、その上に金属製の細い弦(4本×14セット)が載せられている。バチで弦を叩いて音を出す。
▼チョン・ミョンソンによる「太陽の歌」を聴く。古風に弦の一音一音響きを残しながら、緩やかに奏している。まるでジリジリと太陽の陽がさしてくるように。

【洞簫(トゥンソ:퉁소)】
その他に、韓国固有の古楽器で、竹製の縦笛、洞簫の紹介があった。
▼トン・ソンボンおよびコ・ジャンウクによる咸鏡道地方(半島根元の東北部)の民謡「トンドルナリ」を聴く。リフレインされる素朴で初源的なフレーズに次第に聞き入ってしまう。


(Youtubeに登録のMehdibeygに感謝)

2011年6月24日金曜日

(資料)KBS-FM調査:リスナーが最も好む歌

KBS WORLDの記事「韓国で最も好まれる歌謡は「光化門恋歌」 KBS-FM調査」(6/22)によれば、KBSの大衆音楽専門ラジオチャンネル(「KBSクールFM(89.1MHz)」)のリスナーが最も好む韓国歌手の歌を調査した結果を報じている。
以下、歌謡曲分野上位10曲について抜書きする。

 (曲名、歌手)                                                                   頻度       有効%
---------------------------------------------------------------------------------
1 .光化門恋歌:광화문연가  (イ・ムンセ:이문세)                      11,995        3.0
2 .私の愛私のそばに:내사랑 내곁에  (キム・ヒョンシク:김현식)    10,734        2.7
3 .愛しているから사랑하기 때문에  (ユ・ジェファ:유재하)              9,048        2.3
4 .ぼくは知っている:난 알아요  (ソテジ:서태지와 아이들)            8,219        2.1
5 .朝露:아침이슬  (ヤン・ヒウン:양희은)                                 8,125        2.0
6. プサン港へ帰れ:돌아와요 부산항에  (チョー・ヨンピル:조용필)  7,988        2.0
7. Jへ:J에게  (イ・ソンヒ:이선희)                                          7,898        2.0
8. Candy (HOT)                                                             7,664        1.9
9 .Gee (少女時代:소녀시대)                                              7,628        1.9
10. DOCとダンスを:DOC와 함께 춤을 (DJ DOC)                     7,309        1.8

【調査概要】
・調査期間:2011.6.7 ~ 6.10
・調査対象:全国16市道居住の15才以上男女
  (10代から50代まで、性別、年齢別、地域別で選ぶように配分して資料の正確性を高めた)
・有効サンプル:26,272
・調査方法:韓国放送リサーチ パネル利用によるインターネット アンケート調査
・調査機関:KBS放送文化研究所(KBS 방송문화연구소)

【調査資料】
・調査報告よりリンク先資料(89+1 최종결과.xlsx(30.65Kb))

2011年6月23日木曜日

イ・ソンヒ全国ツアーコンサート 釜山

イ・ソンヒのファンサイト《Skysunny》のオープン情報によれば、イ・ソンヒの9月の「2011デビュー27周年イ・ソンヒ全国ツアーコンサート」が次の通り催される。感謝。

・コンサート名: 「2011デビュー27周年 イ・ソンヒ 全国ツアーコンサート in釜山(부산)」
・日時: 9月3日(土)19:30~、9月4日(日)17:00~
・会場: 釜山広域市 釜山KBSホール

・チケット:インターパーク(6/27~)

(本ブログ関連:”全国ツアーコンサート”)

イ・ソンヒの分かりたいこと

アジア経済は、イ・ソンヒとのロングインタビュー記事「イ・ソンヒ『ときめかなければ生きていないことになります』-1」(6/16)に続き、第2編「イ・ソンヒ『まだ自分自身について分かりたいです』-2」(6/16)を掲載している。

第2編の始まりにインタビュアーは、「ネチズンの言葉でも、評論家の言葉でもない、(自分がこれから何を歌うべきか悩んでいる)歌手の言葉で彼女の歌について」かわしたと述べている。【カン・ミョンソク(강명석)記者】
インタビューは、彼女の内面的な部分もあるが、今回も次のように要約する。

・歌を歌うのは自分ですが、曲を作った作曲家、作詞家の想いが一番重要だと思います。彼らや演奏者が与えようとするものみな受けとめてから録音に臨みます。自分の感情を出せばインパクトがあるかもしれないけれど、その他のものが入らないこともあると思います。
・この頃、ラディ라디:Ra.D)という友人の音楽に若干酔っています。その他の若い(後輩)たちの音楽も聴いて、「ああ、あなたたちは、どうしてこのようにきれいなことができるのだろう?」そんなことを感じました。その挑戦がとても羨ましいです。

(歳月が流れ、曲の感じも変わることにつて)
・実際そうですね。例えば「分かりたいです(알고 싶어요)」(3集)という曲を歌うとき、今は前よりも淡々としてられるんじゃないですか。人生があたえる無心があったりして。ときめくが、以前のときめきではありません。既に分かるべきことは、皆知っているときめきで。(笑い)

(自作でない曲を歌うことについて)
・難しかったですよ。ドラマ「大物(대물)」のOSTのとき、1、2度聞くだけにしました。あまり聞くと、その歌が私の考えで変わってしまうからです。録音スタジオでは、作曲家の要求をうけて4回程度歌いました。今聞くと、はっと!驚きます。(笑)

(多様なジャンルの挑戦について)
・ラディ推薦のヒップホップを聞いているし、この頃は演奏中心の音楽が良いです。私のボーカルが、ここにこのようにのせられれば本当によいという気もして、そのようにうまく十分に感じたある瞬間、それを越えたのができれば、それがアルバムに現れてくるのですよ。・・・私は相変らず自分自身に対して、何か探したくて、分かりたいのです。
前に、国楽に心酔して、(人気と関係なしに)アルバム(8集?)全体を国楽にしてみたことがあります。ただし国楽をそのままではなかったし、大衆音楽と接続をさせました。またアルバム一枚をロック(9集?)にしたこともあります。やりたい情熱があるから、これを今すぐに注いで出さなければ、困難に陥(はま)り得ると思ったので。でも、評価はとても冷たかったですよ。(笑い)

(大衆性について)
・私が大衆的な人だと(笑い)、いつも宿題のように残っている部分です。大衆の心はいつも動きます。変わらないのは容赦なくて、また冷たく評価しますから。

(大衆が願うこととしたいことのバランスについて)
・評価のまえにいつも悩んでいる自分がいます。初めにハードロックをしたので、まだその精神が残っていて(笑い)。ところで、アルバムは作曲者がいて、その人の意図を充実しようとしますが、ライブの時は、本当にハードに歌います。その時そのように感じて、私がそのように生きてきた、ありのまま表現します。

(自作曲について)
・実は、私は最初のアルバムから、いつも曲を書いていたけれど、当時、シンガーソングライターという概念がそれほど良く考えられないし、女性が曲を書くといえば、評価がそんなに豊かでない時期で、「私も曲を書いたが、入れてみたい」というと、いろいろな理由で反対されて。
私の曲をのせてもよくなったのは、「ライラックが散るとき」(10集)の時からです。私が作った曲をやってもよいだろうと思ったし、少しずつ比重を増やしました。そうするうちに「因縁(인연)」を発表して、そのアルバムが予想外にうまくいったし。

(創造と表現について)
・私より才能ある人は多い。それで欲も出れば挫折もあって苦しみます。悩みがとても多くて、今でも公演後たいてい10日くらいずっと寝られなくなっています。これをしたい、あれをしたいと、思い浮かぶものがあまりにも多いので眠ることができません。私が足りないことが分かるから、自分自身がそうであることが分かるから、聞く耳を持たなければなりません。

(今したいことについて)
・以前と違って、マネージャーから「あなたが考えて言えば、そのように、そのままなるようにするから」といわれますが、宿題が大きくなって難しいです。私は既に新しいものも受け入れ、それが良いことも知って、やりたいと思っても、それは少し我慢して、今度は私を好きだった方々のため、また訪ねて行かなければならないようです。

(Youtubeに登録のsnjeungに感謝)

(本ブログ関連:”イ・ソンヒのときめき”)


★ 孫たちが、寄り添うようにして手をつなぎながら、穏やかに寝ている写真が届いた ★

2011年6月22日水曜日

夏至2011

まるで真夏の太陽だ。アスファルト路面の照り返しと相まって、耳たぶが熱気でがちりちりとやける。
地元の健康運動センターの健康体操コースに毎週通って、1ヶ月になる。トレーニング指導がなければ続かなかっただろう。ストレッチによる体ほぐしが中心なのだが、これがなかなかきつい。いかに体がなまっているかが分かる。継続は体力なりである。そして感謝。

夏至の今日、暑さが相変わらずさめない。健康体操の帰り道、定食屋に寄って一息入れる。これで、運動による減量が差し引きゼロになるが。基準を変えて、生命はホメオスタシス(恒常性)が肝心と納得して食をすすめる。運動後の食事は美味い。

去年の夏至は、6月21日で天気もよかった。梅雨の中休みである。今年もいい塩梅に陽がさした。

(本ブログ関連:”夏至”)


★★★★★ 孫娘が、声を出し可愛さも増して、手足をばたばたと動かしている動画届いた ★★★★★

ナイトクラブ

ナイトクラブには正直縁がなかったが、歌手ともなるとそうもいかなかったのだろう。スポーツソウルに、スターたちのナイトクラブ(밤무대)出演のエピソード記事(6/22)があって、イ・ソンヒついても触れていて、次のように記している。
・国民歌手イ・ソンヒ(47)は、20代前半にナイトクラブの舞台に上がった経験がある。当時夜の行事が一般的だったので、イ・ソンヒもやはり仕事のために業者を探したという。だが、公演一日だけで店から解雇通知を受けた。初めての公演があった日、彼女を見るために中高生ファンたちが店の前に集まって人だかりの原因になったためだ。 そこに、他の出演歌手たちの抗議まで加わって、結局彼女はナイトクラブの舞台から降りた。

客層が、業界と全然違っていたので、業者もさぞ慌てただろう。それにしても、イ・ソンヒファンの集結力は凄まじい。

2011年6月21日火曜日

スカイライン

スカイラインといえば、プリンスのスカイラインで、かっこいいの代名詞だった。でも、自動車と関係なく、今日はもうひとりの息子と、夏のような陽ざしのなか<新宿バルト9>で、SFアクション映画「スカイライン-征服-Skyline)」を見てきた。

壮絶なB級映画である。B級映画といえば、登場人物が少人数で、しかも舞台装置が安上がりのものが鉄則だったが、今回は違った。突如襲来した宇宙船、その攻撃機と生命体が、CGで不気味なほどに仕上っている。多分、CGソフトの進歩(イフェクトのパーツ化)と普及(低価格化)が目覚しいのだろう。
人間狩りする宇宙生命体に対して、人間は無力である。主人公も無力である。で、どうなるのか、それは次回のお楽しみである。何しろ、結末は、次にどんな展開にもなるほどの仰天振りだからだ。

映画の最後を見ながら考えた。これって日本将棋の世界なのかな。チェスやアジアの将棋は、獲得した駒を利用することができないが、唯一日本将棋だけは自分の駒に使うことができるからだ。そして、日本の漫画にありがちな、悪と正義が反転するという考え方も。
エンドロールに日本人の名が割りと多く出ていた気がするし・・・。

最近、息子と見る映画はB級ばかりだが、気晴らしに最高である。今日もスカッとしたことは間違いない。(毎回、昼食はカレーにしていて、今回は新宿なので中村屋のインドカリー(チキン)である。)

2011年6月20日月曜日

マーケット オー

先日、ソウルのスーパー(”Home plus”)に寄って、市民の日常菓子で人気のもの、つまり観光用じゃないものを探したところ、同行の地元の方から「マーケット オー(Market O)」の菓子を勧められて買い込んだ。後で聞けば、土産用としても定番であるようだ。
一昨日行った新宿コリアタウンの「韓国広場」にもたくさん並んでいて、人気のほどがわかる。ところが何と、今日、武蔵小金井のイトーヨーカドーに行ってみると、地下の食料品売り場の特設コーナーに、同ブランドの菓子が並んでいたのだ。早速次の3品を購入した。
・Market O リアルブラウニー
・Market O ベイクドポテトフロマージュ
・Market O チョコクラッカー
クレパス色で女性好みに洒落たデザインをした菓子箱に、日本語の商品説明がある。菓子は流行の有機農材料*による韓国製のものだ。日本販売は、オリオン支社とのこと。オリオンとは、あのチョコパイ「情」のオリオン社だろう。
(*)有機農材料:健康のうたい文句で、TVドラマでジュースを勧めるとき、理由付けにすることがある。ソウルの小洒落たコーヒーショップ・チェーンで飲んだガラス瓶入りジュース(米国製)はみなそうだった。日本の店はどうなっているのかな。


(寝ている父親の胸の上で泣く3ヶ月半の妹を見て、2歳3ヶ月の孫は羨ましくて布団に潜り込んで泣き出した)
★★★★★ 孫が、母親の呼びかけに気をとりなおして、カメラに向かって誘ってくれるムービーが届いた ★★★★★

2011年6月19日日曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 センファン

先週水曜日(6/15)放送の、KBS WORLD「国楽の世界へ」では、「日本のという楽器とよく似た」、「笙簧(センファン:생황)」が紹介された。毎回15分間の国楽の旅を楽しみにしている。感謝。

最高の権威を持つ鳳凰のイメージに合わせて、その鳴き声に比喩されるといわれる。

▼キム・ヒョヨンによる「Oblivion(忘却)」(Astor Piazzolla)を聴く。アルゼンチンの秘めたこの情熱的な曲をアコーデオンの響きのように奏でる。

楽器の構造は、(笙と同じく)長さの異なる17本の竹管と共鳴箱で構成されている。「伝統楽器の中では唯一、複数の音を同時に出すことのできる和音楽器」である。

ところで、8人組みの国楽のガールズグループ「MIJI」が紹介された。K-POP同様ブームになっているそうだ。Youtubeで早速拝見しましたよ。("Unbelievable" with Kim Jin Ho of SG Wannabe)


「伝統音楽では(笙簧と管楽器の)『短簫(タンソ:단소)』の二重奏(「センソ並奏(ビョンジュ)」)で演奏されることがよくあります」とのこと。

▼ソン・ビョムジュ、クァグ・テギュによるセンソ並奏「水龍吟」(由来:李白"笛奏竜吟水"に由来とのこと)を聴く。音響に工夫もあるが、二つの楽器はともに合い、透明感のある音色をしていて、とても印象的だ。

短簫(タンソ단소)について、楽器紹介があった。「韓国語では短いという漢字を“タン:단”と読み、さらに縦に持って吹く管楽器を“ソ:”というので、つまりこのタンソは“短い縦笛”という意味」とのこと。素晴らしいことに、吹きやすい楽器のため、「小学校の伝統音楽の授業の一貫として学んだりもするそうです」という。

▼イ・ヨングによる「哨所(しょうしょ)の春」を聴く。口笛のように親しみやすい音色で、軽快な演奏によくあっている。

(Youtubeに登録のMIJIloenに感謝)

2011年6月18日土曜日

新宿コリアタウン巡り

新宿職安通りのコリアタウンに出かける。午前中まだ天気のよいとき、新宿紀伊国屋書店で観世流謡本「殺生石」(檜書店)をもとめる。昨日は、小金井図書館で「古浄瑠璃正本集第四」(角川書店)から「しのだづまつりぎつね」をコピーしたし、最近、狐にまつわるものを収集中である。

待ち合わせのниさんと、新宿区役所前を通って職安通りに出てみると雨雲のせいか、さほど人影がないように見えた(実は大違い)。横断歩道を渡って左に進むと、CD・書籍ショップの「コリアプラザ」手前を右に入る小通りがあり、韓国料理店が並んでいる。その中の新しい店に入り昼食をとる。熱々の蔘鷄湯は上品で美味い。

食後、「コリアプラザ」に入って驚いた。店内は客であふれていた。女性客が圧倒的に多く年齢層も満遍なく網羅していて、制服姿の女子高生までいた。また若い世代の男性客もまじっていて、確実に客層が広がっているのがわかる。
漫画風レイアウト(「フィルムコミック」という)の「僕のガールフレンドは9尾狐(내 여자친구는 9미호)」が、何とキネマ旬報社から日本語版で出ているのだ。CD、書籍を眺めて、店を出ると雨が降り始めた。

韓国食品スーパーの「韓国広場」は買物客でごった返していた。小パッケージ入り粉茶である、ミルクと一緒に飲むと美味しい鳩麦茶(율무차)2種と、漢方風味のダムト(담터)社の「ハンチャ(한차)」をもとめる。量が多いため、途中で山分けする。

帰り路、雨はやまずに降り続いた。そうそう、コリアタウンは少し静かな平日が おすすめだ。

2011年6月17日金曜日

イ・ソンヒのときめき

イ・ソンヒは、今年(5/21)催された「五月の陽射し」コンサートで、ゲストにキム・ボムニョンを迎えて、80年代の彼の代表曲を一緒に歌い、あらためて歌を楽しむことを披露した。
アジア経済の記事「イ・ソンヒ『ときめかなければ生きていないことになります』-1」*(6/16)の、イ・ソンヒとのロング・インタビューで、彼女の歌に対する想いを知ることができる。なお同紙には、女性誌のような印象的な彼女の写真も掲載されている。【カン・ミョンソク(강명석)記者】
インタビューの回答に彼女の内面的な部分もあるが、ここでは次のように要約する。

・「五月の陽射し」コンサートでは第2部に、1980年代を代表する週末バラエティーショーだったMBC「土曜日土曜日は楽しくて」のような感じを舞台に移したが、本当に観客の方に好評だった。
・ライブを大事にして、その評価を恐れず不足を探すことにしている。今回の公演では、演奏者のサウンドによって観客と自分を橋渡ししていることの重要性を知り、その部分を充実させた。
・ライブでは歌い方に、(最初に音楽と関わった)ロックの部分を取り入れたいこともあり、したこともある。アルバムではしないこともないが、それだけではない、自分は大衆歌手なのだから、マネージャーの意見も取り入れている。

(*)記事タイトルに《-1》が付されているので続編が期待される。

2011年6月16日木曜日

(資料)イ・ソンヒのソウル市議会議員選出馬の背景

今、陽の当たる人について、過去のいろいろな関わりを語る有名無名の人々がいる。ともすると一方で、その成功者の人生の転機に立ち会ったとか、当事者であったとか語る。成功への改札口で切符を切ったのはわたしだと。
他方、歴史の証言としてその場面に立ち会った、淡々と語る信頼性の高いと思われるインタビューがある。

デイリーポットの記事「『Jへ』イ・ソンヒ ソウル市議会議員招聘の推進」(6/14)は、元政治家の張慶宇*(장경우、与党民自党)の思い出語りして、イ・ソンヒが1991年6月20日にソウル市会議員選挙に27才で麻浦地区から出馬(民自党)して当選した、当時のことを次のように記している。なおサブタイトルには、「張慶宇元議員が見た政治30年 YS(金泳三)と崩れる人々③編」と付されている。
(*)張慶宇:維新以後初めての第1次地方自治制選挙のとき、民自党の地方自治体選挙対策本部長を勤めた。

・ソウルの場合、若い層は最初から民自党を(否定的な雰囲気があり支持)しないようだった。その渦中に麻浦地区では、ソウル市市会議員候補を決められずにいた。麻浦地区は市会議員候補で内定した人が事前選挙運動で拘束されるなど問題が多かった。
・イ・コンサン総務局長と昼食の席で、局長が口を開いた。冗談なのか本当の話かわからない声で「イ・ソンヒはどうですか?」ということだった。「最近の芸能人の中で一番急上昇で、スキャンダルも全くなくて、とにかくその歌手がこの頃の若い人たちにとても人気が良いのです。」、(さらに、麻浦地区とどんな関係かについては)「なぜか? 江辺歌謡祭出身でしょう、麻浦がすぐの江辺地域ではないですか?」
・ひとまず高等学校同窓の演芸担当PDである友人にたずねたりして、具体的に調べ始めた。
・公演中のイ・ソンヒと会い、地方自治選挙とりわけソウル市市会議員選挙の重要性や、女性の繊細さと女性の特性がたくさん必要な点などを説明した。(彼女は真剣な表情ではなかったが)関心と意志があるように見えたので一安心になった。

(本ブログ関連:”市議会”)


(孫が雨合羽は暑いからと初めて傘さして、母親と一緒にお出かけするというメールの知らせが来た)
★★★★★ 孫が、幼い握力のため傘の柄の中心を持ち、「傘大好き」と応えている動画が届いた ★★★★★

2011年6月15日水曜日

「歌謡祭」出身は昔話…

国民日報のクッキーニュースの記事「『歌謡祭』出身は昔話…今は『オーディション プログラム』出身に注目」(6/14)は、次のテーマ(◇)で歌謡界の状況を歌手たちをまじえて紹介している。【ユ・ミョンジュン(유명준)記者】

・Mnetプログラム「スーパースターK」で触発されたオーディション熱風はもう議論さえ食傷ぎみだ。・・・オーディション番組は出演者だけ違うだけで形式は、大同小異である。
◇ 1980~90年代を活躍した歌謡祭の没落
  大学歌謡祭と江辺歌謡祭の出身者(当然ながら1984年に江辺歌謡祭に登場したイ・ソンヒも含めて)は、1980~90年代韓国歌謡界を牛耳ったし、現在も一定部分の影響力を及ぼしている。
◇ 放送プログラム(オーディション番組)出身者たちの移籍料は天井知らず
  もちろんこれら(オーディション番組出身者)が歌謡界に及ぼす力はまだ微々たるものだ。いまやっと新人歌手でデビューしたりデビュー準備中であり、プロの世界で実力をまた検証受けなければならない課題も抱えている。

・(カン・テギュ大衆文化評論家は)「過去、歌謡祭出身者は当時としては大衆的でない音楽で大衆の支持を引き出した。しかし、今デビューしたオーディション(番組)出身者は人気曲を越えた自分だけの力量をまだ見せてくれていない。」と付け加えた。

2011年6月14日火曜日

孫娘と家族写真

お嫁さんから、昨日(6/13)写真館で、3箇月と8日の孫娘を中心に、若い家族の家族写真を撮ったというメールが届いた。 写真の孫娘は、髪飾りしてお姫様のように着飾って、正装したお兄ちゃん(こちらは2歳と3箇月と6日)と両親に囲まれている。早速、携帯の壁紙に登録した。携帯を開けるたび、幸せな家族写真が見られる。

若夫婦は支えあい協力して、この二人の子どもたちを育てねばならない。わたしは、うるさがれないように見守り、うるさがれないように口出しし、うるさがれないように会いに行こう。

府中市郷土の森博物館

熱い陽ざしのなか、初めて西武多摩川線(旧是政線)の終点、是政駅に降りる。少し南に歩くと多摩川べりになる。小高い堤の下、緑に茂る多摩川緑地に沿って「多摩川府中川かぜのみち」がつづく。川風に涼む時間でもなく、汗が止まらない。川上に歩を進めて、南武線と武蔵野貨物線の2つの低い橋脚をくぐると、やがて右手に府中の森公園が見えてくる。

今日の目当ては、公園にある「府中市郷土の森博物館」である。ひとつに、昨年、2010年5月1日~6月27日に同館にて特別展示された「お稲荷さんの世界」のブックレットの入手と、現在開催中(4月29日~6月26日)の特別展「アウトローたちの江戸時代」の見学だ。

「お稲荷さんの世界」のブックレットをミュージアムショップで購入したとき、館内アナウンスがあり、プラネタリウムで「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH」の開演が紹介された。早速、同館地下にあるプラネタリウムで夏の星座を楽しむ。西の空にしし座を、東の空に夏の大三角が紹介された後、打ち上げから帰還まで、「はやぶさ」だけをCGで描いた、まさにドラマが上映された。はやぶさに機械以上のものを感じてしまった、当時の感動が呼び覚まされた。はやぶさは、確実に宇宙少年・少女たちを創ったことだろう。この成果はとても大きい。

お稲荷さんが近世大流行したのは江戸時代とのこと、しかも今でも見られることだが、「村の鎮守の場合もあるが、屋敷神として祀られるのが圧倒的に多い。家々で独自に祠(ほこら)を建て、お稲荷さんを独自に勧請*している。」(ブックレット)
*勧請:かんじょう、有名な神社から祭神を分霊すること。

江戸期の経済発展のなか商家が力を持ち、ある意味、商家個々の肖像画のように、自己をアピールするものであったのではないのだろうか・・・と素人判断する。
まあ、そんなわけで、「僕のガールフレンドは九尾狐」から、「九尾狐」、「狐」、「お稲荷さん」と、とりとめなく発散してしまっているわけだが。

「アウトローたちの江戸時代」の特別展会場に入って、最初に展示された資料は、歌川広重の「東海道五拾三次之内 二川」で、陽の陰り始めた原野を旅する瞽女の浮世絵だ。あの時代、三人の瞽女が手をつなぎ旅している姿を見たとき、胸がしめつけられた。今の旅は、発見であり、再生である。しかし、そうではない旅が近世まであった。

帰り道は、曇天になって小雨がぱらついた。地元駅に降り立ってしばらくすると、夕立のように雨が降ってきた。葉の茂る桜並木の下で雨宿りする。通り雨か、雲間に薄明かりがすると同時に降り止んだ。

(本ブログ関連:”お稲荷さん”)
(本ブログ関連:”はやぶさ”)

2011年6月13日月曜日

雲明かり

太陽の光は暖かく、月の光は冷たい。夜の景色のこと、積もった雪が月の光に照らされて辺りをうっすらと明るくする「雪明かり」という言葉を国語辞書に見ることができる。
ところで、月の姿が見えない夜道を歩きながら、ふと頭上を見上げたとき、光をうけた雲の明るさに驚くとことがある。太く輪郭を輝かせながら夜空に悠然と浮かぶ、そんな雲の明かりを表現する言葉はあるのだろうか。「雪明り」にならって、「雲明かり」という言葉を辞書に探してみたが見つからない。ちなみに、インターネットで検索してみたところ、写真(カメラ)趣味の方々のホームページにこの表現がいくつか見られた。

やっかいなことがある、雲が地上の明かりを受けて反射している場合、その光景をどう言えばよいのだろう。月の光と街の灯りの両方合わせて「雲明かり」でもよいが、見あげる夜の雲に限定すると、後者には詩情がないようだし。月の光を背にうけたとき「雲明かり」とするのが妥当のようだ。

2011年6月12日日曜日

玄翁(げんのう)

イ・ソンヒがテーマ曲を歌う、SBSの<ファンタジック&ロマンティック・ラブコメディ>「僕のガールフレンドは九尾狐」に登場する九尾狐(クミホ)は、可愛らしい無垢な存在(ミホ)に描かれている。(現在、DVDで6話まで視聴)

日本の伝説の九尾狐は、鳥羽上皇から寵愛をうけた絶世の美女玉藻前(たまものまえ)に化身するものの、陰陽師安倍泰成(安倍晴明浄瑠璃で母親が狐であったとされる)に、その正体を暴かれる。追われた玉藻前は哀れ殺生石(せっしょうせき)となるが、最後に玄翁(げんのう)和尚にその身を砕かれる。

この物語を、青空文庫の「殺生石」(楠山正雄、児童文学者)で読むことができる。

ある秋の夜、下野(しもつけ)那須野の原に野宿する玄翁和尚をかすかに呼ぶ声があった。すると、背丈ほどの石(殺生石)のそばに玉藻前が立っていた。おのが身の犯した罪を語り始め、涙をはらはらとこぼして法力で魂の救いを願った。

「(翌朝、願いを請けた)玄翁は殺生石の前に座って、熱心にお経を読みました。そして殺生石の霊をまつってやりました。殺生石がかすかに動いたようでした。
 やがてお経がすむと、玄翁は立ち上がって、呪文を唱えながら、持っていたつえで三度石をうちました。すると静かに石は真ん中から二つにわれて、やがて霜柱がくずれるように、ぐさぐさといくつかに小さくわれていきました。」

話し変わって、一家に一つはある金槌(かなづち)で、頭部両端が平らなものを「玄翁」という。上記の伝説からきたといわれている。(昔、仏僧に、土木、鉱山などの技術に長けたものたちがいたようだ)

ちなみに、鉱物に「玄翁石(いし)」があるが殺生石と関係なく、図鑑「日本の鉱物」(成美堂出版)によれば、フォッサマグナより東の第三紀中新世の泥岩中からみつかる不純な方解石(炭酸カルシウム)に置き換わった「仮晶」で、形が玄翁(金槌)に似ていることから名付けられたようだ。

(本ブログ関連:”殺生石”)
(本ブログ関連:”九尾狐”←画面右下の「前の投稿」も)


★★★★★ 孫が、お気に入りの機関車トーマスの絵本を、熱心に読んでいる写真が届いた ★★★★★
★★★★★ 孫娘が、甘い口元のペコちゃんのように、可愛い眼差しの笑顔の写真が届いた ★★★★★

2011年6月11日土曜日

立川断層帯

YOMIURI ONLINEの記事「立川や福島原発近くの断層、地震の確率高まる」(6/9)によれば、立川断層帯の地震の確率が高まったと次のように報じている。

・政府の「地震調査委員会」は9日、東日本大震災に伴う地殻変動によって、国内の主要活断層で地震発生確率が高まった可能性があると公表した。同委員会では「発生確率がどのくらい上がったかはまだ不明だが、警戒が必要だ」としている。
・これまでの長期評価(30年以内の地震発生確率)
  「立川断層帯飯能-立川-府中)」:M7・4程度の地震が0・5~2% ⇒【メモ:80%なら、2%(30年)×40≒1200年】
  「双葉断層(宮城県、福島県)」、M6・8~7・5の地震が「ほぼ0%」
  「糸魚川―静岡構造線活断層系の中部付近(長野県、山梨県)」:M8程度の地震が14%

以前、地元の市民講座で立川断層の地震について、発生した場合、M7で震度6強ということだったので、どの程度の影響があるか気になる。

ところで、断層帯についてWkipediaは次のように説明している。
・(同じ応力によって生じた隣接する断層である)共役断層のうち、複数の大きな断層が帯状に連なるものを断層帯と呼ぶ。

(追記)
断層帯の帯のとらえ方がよくわからない。中心になる断層に、線方向に断続してつながる断層、あるいはその左右に並列して隣接する断層などがあるだろうけれど、どういう範囲(根拠)でまとまりを持たせているのだろうか。


(写真はすごい。孫娘の一瞬の表情に、孫(お兄ちゃん)にも似ていることを教えてくれる)
★★★★★ 孫娘が、横になって指しゃぶりしながら、レンズを見ている写真が届いた ★★★★★

(男の子はなぜか、カメラに向かって白目をむいたりして照れ隠しするものだ⇒”梅佳代”)
★★★★★ 孫は、男の子らしい照れで、顔を指で《ひょっとこ》にしている写真が届いた ★★★★★

雨の日にお似合いの

昨夜来の雨は、梅雨にしてはアッサリと投げ出して、一週間ほど遠のくようだ。それはそれで結構なことだけれど、雨降りの折に触れようとした、フォークグループ・ペタラギ(배따라기)の「きみは春雨がとても好きですか(그댄 봄비를 무척 좋아하나요)」(歌詞)は、雨天にお似合いの曲なのに。

雨が降れば思い出に浸るという若者のこの恋歌は、懐かしいほど純情なところがよい。イ・ソンヒが登場した同じ年の歌である。Youtube(「歌謡トップ10」)で、対面して歌う若者男女の何と初々しく見えることか。

ところで、この歌は、ペタラギの第2集アルバム(1984年5月)に収録されていて、ヤン・ヒョンギョン(양현경)のサイトにあるプロフィールによれば、彼女は同曲でレコードデビューしたようだ。

(Youtubeに登録のleesang4388に感謝)

(参考)ブログ「heesuna nada」に興味深いエピソードが載っている。感謝。

(本ブログ関連:”ペタラギ”)

2011年6月10日金曜日

ケイジャンの賛美歌

アメリカ南部、ハリケーンの通り道ルイジアナ州に住む、フランス語系のケイジャン(「アケイディアン"Acadian"」の訛り)たちのポピュラーな賛美歌「愛のみはは」を、L'Angelusが「いつの日にか 見え奉らん(J'IRAI LA VOIR UN JOUR!)」のタイトルで歌っている。
Youtubeの映像は、アメリカ南部らしく多様な子どもたちが愛らしく登場し、西陽のぬくもりのような穏やかな歌に自然と耳
を傾けてしまう。



(Youtubeに登録のBearcat745に感謝)

2011年6月9日木曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 テピョンソ

一昨日の水曜日(6/8)放送の、KBS WORLD「国楽の世界へ」では、(ちゃるめらのような管楽器の)「太平簫(テピョンソ:태평소)」が紹介された。毎回楽しみに聞かせていただいている。感謝。

昔、地方官が赴任するときに、その隊列に취타대(チュイタデ)という(管楽器と打楽器を中心とした演奏集団の)鼓笛隊のような音楽を演奏する人々がついた、とのこと。「吹打隊」となるのだろう。
▼国立国楽院による「テチュイタ」を聴く。辺りを睥睨するかのような厳かな演奏がつづき、耳に残る。

楽器は一見金管のようだが、リードと、木管の胴と、先端がじょうご型の銅製になっている。響きは金管そのものといった感じがする。考えてみれば珍しい構造だ。
▼チョ・ガビョンによる「テピョンソとサムル」を聴く。農学のメロディの編曲とのこと。軽快なリズムに体が揺さぶられる。

現代には、太平簫(別名:セナプ(새납))を長尺に変化させた楽器のチャンセナプが登場することになった、とのこと。
▼チェ・ヨンドクによる「熱風」を聴く。音域を広げたチャンセナプは、木管楽器の音色そのものだ。限りなくオーボエに近づいているようだが、どこか哀愁がある。

(付記)
先日記した、奉元寺の霊山斎にある「法鼓舞」に使われる金属音の楽器を「吹打」(=旋律)としたが、喇叭(ナパル)の誤りだったので訂正した。
ところで、今回の太平簫と喇叭はどのような関係があるのだろうか知りたいところである。

(参考)
ブログ「あるびん・いむのピリ日記」に、吹打喇叭の紹介がある。感謝。

(本ブログ関連:”KBS WORLD「国楽の世界へ」”)

(資料)イ・ソンヒの選挙広報物

今の歌謡界に、世代を通して口ずさめる歌を提供する歌手がいないようだ。歌手の力量というより、時代(すなわち生産側と消費側のスタイル)が変わってしまったからだろう。タレント歌手は、一部を除いて、舞台にグループで演じる姿が多く見受けられる。そんなグループ歌手のメンバー順位を、実質CD販売枚数で競わせて、「選挙」という名を借りてショー化するまでになっている。

OLPOST掲載のブログ記事「イ・ソンヒ 市会議員時の広報物と公約は?」(5/4、by白黒テレビ)には、本当に「選挙」をしたイ・ソンヒの当時の広報物(写真)をまじえて次のように紹介している。
・きれいな音色で感動を与えた歌手イ・ソンヒが、91年6月20日の(ソウル市会議員)選挙に、27才で麻浦(地区)から出馬当選した。所属政党は当時与党の民自党。
・[イ・ソンヒ候補の選挙公報]について、 なぜかぎこちない姿だが・・・「実践する麻浦の娘」というスローガンがやぼったく見える。([選挙公報裏面]にあるサブスローガンは、「麻浦は希望が必要です」、「麻浦は勇気が必要です」、「麻浦は実践が必要です」、および「実践する女性は未来の希望です」など。)
・イ・ソンヒは、言論(マスコミ)とのインタビューで、当時市会議員活動が人生に多いに役に立ったとして、多くのことを学んだし人生が簡単でないということを市会議員活動をしながら学んだと言っている。

(本ブログ関連:”市議会”、”市会議員”)

2011年6月8日水曜日

ソユーズ宇宙船

JAXA(宇宙航空研究開発機構)によれば、「古川聡宇宙飛行士(第28次/第29次長期滞在クルーのフライトエンジニアとしてISSに約5ヶ月半滞在し、「きぼう」日本実験棟での実験運用やISSの運用・維持管理を行う)が搭乗するソユーズ宇宙船(27S/TMA-02M:搭乗員3名)が、本日6月8日(水)5:12(日本時間)にバイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)から打ち上げられました。ソユーズ宇宙船はその後、6月10日(金)6:22に国際宇宙ステーション(ISS)に結合する予定です。」とのこと。

ソユーズ宇宙船(27S/TMA-02M)は、アナログ(TMA200系)からデジタル(TMA-M700系)に大きく改良されたとテレビで報じていた。(初号機は2010/10、今回は2号機にあたる)
それでも、ソユーズ宇宙船も、打ち上げに使われるソユーズUロケット(4本ブースター)も、ソ連時代の香りが残っていていいな。

(本ブログ関連:”国際宇宙ステーション(ISS)”)


(古川宇宙飛行士が飛立った今日、孫娘は母親と実家の両親と一緒に科学館に寄った。ちいさなアストロノーツだ。)
★★★★★ 孫娘が、科学館の宇宙服写真パネルから顔をのぞかせている写真が届いた ★★★★★

(保育園から帰ってきた孫は、買ってきたメバルにびっくり。ちいさな”さかなクン”だ。)
★★★★★ 孫が、大きな魚のメバルを両手に持って、感心して眺めている写真が届いた ★★★★★

2011年6月7日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 ピリ

先週水曜日(6/1)に放送の、KBS WORLD「国楽の世界へ」では日本の篳篥(ヒチリキ)に似た、「管楽器の花形と言っても過言ではない」主旋律楽器「ピリ(觱篥:피리)」が紹介された。遅くなったが次の通り記す。

この2枚リードの木管楽器は、さしずめ小型のオーボエといったところだろう。
▼チョン・ジェグクによる「柳初新之曲の中から上霊山」を聴く。放送では「優雅な宮中の雰囲気が漂う」と解説された。合奏の中に聴く音は、YoutubeやTV팟などで聴く<独奏>と比べて煌びやかだ。

ピリは更に、郷楽に使われたヒャンピリ(郷觱篥:향피리)、唐楽に使われたタンピリ(唐觱篥:당피리)、細く小さい繊細なセピリ(細觱篥:세피리)の3種類に分けられるそうだ。
ピリは、広義に吹奏する全てを指し、狭義に上記楽器を指すという。
▼オ・セチョルの草笛による「ハン五百年、チョンソンアラリ」を聴く。草笛の素朴な音色におもわず引き込まれる。Youtubeに草笛奏者の呉世哲氏の名があるが同じ方だろうか。

世の東西を問わず、笛の音が盗賊の心にも響き悪事を思いとどませるといった逸話がある。教科書で知った盗賊「袴垂」も同じだ。
▼アン・ウンギョンによる創作音楽「蛙に」を聴く。現代曲・・・だが、カエルの気分になって聴くのもよい。

クミホ

イ・ソンヒがテーマ曲を歌った、SBSテレビ番組「僕のガールフレンドは九尾狐」の主人公「ミホ」は、相当世間知らずのお嬢さんといったところだ。視聴者には最初からわかっていることだが、実は九尾狐の化身である。愛らしいミホの名は、番組タイトルに、九尾狐(クミホ:구미호)を「9미호」と表示していることからわかる。<구(9)미(尾)호(狐)⇒9+미호(ミホ)>
さて、ミホの相手役「テウン」は、彼女の無垢さに振り回されながら次第に恋におちる。この二人?果たして恋を成就できるのだろうか、DVDを見てのお楽しみだ。

韓国の「九尾狐(クミホ)」の伝説を、韓国Wikipediaは次のように紹介している。
・韓国の九尾狐も恐ろしい話によく登場するが、一方的に害を及ぼす妖物はなくて、人間になりたい強い希望を抱いていることで出てくる。その一例が、九尾狐が可愛い人間の女に変身して、人間の男と恋に落ち結婚するが、もし九尾狐が、自分の正体を夫に気付かれずに百日を一緒に住めば本物の人間になるという伝説である。しかし、伝説の終わりに進めば、たいてい、一日を残して正体がばれてしまい、望みを成し遂げられない九尾狐は夫から離れてしまうことで終わる。
九尾狐は狐玉があるという。飴玉ほどの大きさの青色の玉であり、これが九尾狐の道力を象徴するという。ある話では、九尾の狐が人間の精気を取るときに狐の玉を使うとする。

この伝説、「葛の葉」を含む異種婚の悲哀を思い起こさせる。残るのは母子の情愛のみだ。

(本ブログ関連:”九尾狐”)

2011年6月6日月曜日

バナナ フルーチェ

先日のソウル漫歩の途中、コンビニで念願の「バナナ味牛乳(바나나맛우유)」を購入した。こってりとした牛乳味をベースにバナナの風味が施された、ほどよい量の飲み物である。陽ざしの強い日中行動するため、2軒のコンビニで飲んだことになる。実に美味かった。

さて、近所のスーパーの2階にあるレンタルビデオ店で、「僕の彼女は九尾狐」のDVDを借りて、階下のスーパーで買物をする。今回は、ハウス食品の「フルーチェ <バナナ>」である。フルーチェは、(少なめに)ミルクを混ぜると、とろりとよく固まって、まるで子どもの遊び菓子のようにできあがる。バナナ味のお楽しみはこれからだ。
バナナ味の巡礼はつづく。

(本ブログ関連:”バナナ”)

テレビ番組「僕の彼女は九尾狐」については、視聴が未完に終わり自ら恥じて完遂を欲するというわけで、挽回を期して、(陳列棚のVol.1が貸出中のため)まずはVol.2、3から試聴することにした。ドラマのお楽しみはこれからだ。

イ・ソンヒの詩「マックス・ミュラーの『ドイツ人の愛』を読んで」

「ドイツ人の愛(Deutsche Liebe)」(マックス・ミュラー:神話学者)という小説がある。先日(5/20)のソウル漫歩で入手した、イ・ソンヒの詩集「去る者だけが愛を夢見ることができる(떠나는 자만이 사랑을 꿈꿀 수 있다)」(LPレコード版、1990年)に所収の詩「マックス・ミュラーの『ドイツ人の愛』*を読んで(막스 뮐러의 '독일인의 사랑'을 읽고 )」がなければ知ることもなかった。
(*)「ドイツ人の愛」は、「独逸人の愛」(相良守峯訳:太陽出版社、1944年)、「愛は永遠に」(相良守峯訳:角川文庫、1953年)というタイトルで出版された。

イ・ソンヒのこの詩は、「長く待たなければならないもの/しかし一瞬にしてたずねくるもの/そして絶対的なもの/そして利己的なもの/結局、愛は一度きりのもの」と要約されるだろう。彼女の26歳のときである。

幸いWeb上で、小説の一部(2番目と3番目の回想?)を抄訳(訳:中川英世、高岡法科大学紀要Vol.10、Mar.1990)であるが読むことができる。感謝。
随分と大袈裟な題名だが、その内容を要約すると次のようになる。

・小説は、主人公の一人称「私」で、回想風に語られている。
・幼い6歳の主人公は、父親と一緒に初めて侯爵夫妻に出会い、そのときの素朴で単純な愛情表現の振る舞いを父親から咎められ、「よその人」の存在を知り、その意味を学ぶ。純粋で深い愛情に包まれた子どもの世界から、子どもであることをやめてしまう世界に進むのだが。
・「よその人」に対する新しい愛は、渇望する愛であって、献身的に尽くす愛ではない。突き詰めれば、自分本位の愛である。そのことから、返って「見知らぬ人」こそ、もっとも近しい人だということに気付く。

・学校に通うようになった主人公は、侯爵夫妻の子どもたちと一緒に遊ぶことが許される。この頃、「私のものとあなたのもの」との所有の混乱がおこる。
(この辺りについて、作者つまり主人公のいささか社会性-他者との境(さかい)の認識-の乏しさを感じる)

・侯爵の亡き前妻の忘れ形見である、病弱で無口に寝椅子に横たわっている娘、マリーアと出会う。主人公は、成長して少年になっており、彼女を「よその人たち」のなかに見ることができるようになっていた。
・何歳か知らないマリーアは、子どものように見えたが、その物静かな態度から、もはや子どもではあり得なかった。ある暖かい春、彼女は誕生日に自ら指にはめている指輪を、4人の弟妹たちに渡す。そのとき、少年は彼女との間にある「よその人」の境を忘れる。彼女の最後の指輪を持ちたいという欲求にかられる。それに気付いた彼女は、いずれ皆の前から去るときに身に着けておきたかった指輪まで彼に渡した。
・ようやく「よその人」との境に気付いて少年は言った。「この指輪は、あなたが持っていかなければなりません。何故ならあなたのものは私のものだからです。」
指輪を自分の指にはめ直したマリーアは、「あななたは自分の言っていることが解らないのよ。自分が何をいっているのか理解することを学びなさい-そうすればあなたは幸せになれるでしょうし、多くの人々を幸せにすることができるでしょう。」と応えた。

(本ブログ関連:イ・ソンヒ詩集””)

2011年6月5日日曜日

韓国の一般向け鉱物図鑑

ソウルの書店で、韓国産の鉱物図鑑をたずねたことがあるが、残念ながら見つからなかった。教保文庫では、洋書の図鑑や、その翻訳版を紹介されたが。また、韓国の古書インターネットに、日本の「楽しい鉱物図鑑」(堀 秀道著、草思社)が掲載されているのを見たことがある。

ところで、「わが国には、鉱物図鑑のような本がありますか?」という問いかけに対する回答が、Daum知識に載っている。
最初に紹介されている「岩石と鉱物(암석과 광물)」は、Smithsonian Handbooksの翻訳版だ。次に紹介されているものは、非売品の「鉱物岩石図鑑第2編硫化鉱物」(大韓鉱業振興公社、1990年)である。回答者によれば、他書も検索してみたがほとんど販売中止と表示されているとのこと。

(参考)大韓鉱業振興公社(KORES)のサイバー「鉱物展示館」で鉱物学分類を見ることができる。
(参考)韓国地質資源研究院(KIGAM)の地質博物館でサイバー「鉱物分類」を見ることができる。

(本ブログ関連:”韓国の鉱物資源”)

日本で鉱物関連の一般向け書籍が市販され始めたのも、ここ10年近くではないだろうか。おかげで見聞して鉱物の会に参加させていただいたわけだが。ソウルでも同様の一般向けの本を手にするのも間近と思う。

2011年6月4日土曜日

孫娘のお食い初め

孫娘は、今年3月5日に誕生した。百日たった昨日、孫娘のお食い初めをする予定になっていたが、2歳のお兄ちゃんの体調の都合で、今日に繰り延べになった。近在の魚屋に寄って、焼いたばかりの鯛を受け取り出かけた。

若い母親の心こもった祝いのお赤飯やお吸い物などを前に、孫娘を中心に若い家族の写真を撮る。できあがった沢山の写真には耳をそばだてると、きっと、回復した孫(お兄ちゃん)と孫娘の遊び声と泣き声がきこえてくるだろう。孫たちは元気に、親たちはぐったりとしていた。

孫(お兄ちゃん)のお食い初めのときもそうだったが、今回も、わたしの腕の中で孫娘はニッコリと甘えるような口元で笑顔を返してくれた。この笑顔を待ち望んでいた。来た甲斐があるというものだ。
ぎこちない、わたしの抱っこに次第に窮屈になったのだろう、孫娘はやがて泣き出した。若い母親の手元に返すと、すぐに泣き止んだ。

近くの公園にサッカーボール遊びに、孫と二人で初めての外出をした。途中、道路面に印された「とまれ」のマークがあるたび、孫と一緒に声を出して確認した。「と・ま・れ!」
回復したての孫の何と元気なこと、走りながらボールを蹴るのだから。先回りして相手するわたしは、汗をかいてしまう。遊びの帰りがけに、公園の水飲み場で、泥だらけの手とボールをしっかり洗う。清潔のためでもあるが、公園の土にもしかして潜む放射性物質を洗い流すためにも。

さて、お食い初めから帰宅するわたしを孫が追うので(自慢!)、武蔵境駅まで息子と孫が送ってくれた。駅そばの喫茶店で少しの間過ごして雑談する。聞けば、何と息子夫婦とも体調がいま一つだったのだ。結局元気なのは孫たちだけだったわけだ。

(本ブログ関連:”お食い初め”)

2011年6月3日金曜日

(資料)霊山斎、奉元寺

AMAZONに発注した「韓国の梵唄 霊山斎 太古宗奉元寺」(VZCG-234)のCDが昨日届いた。レーベルは、ビクター伝統文化振興財団である。太古宗태고종)の本山奉元寺봉원사で催される霊山斎(齋)の仏教音楽を収録したもので、梵唄(ぼんばい:범패)を中心に構成されている。
先日(5/23)、奉元寺を訪れた際に、境内にある玉泉梵音大学と霊山斎保存会の名を記した建物で霊山斎の音楽についてたずねたところ、上記CDは当然ながらなくて、教育用のものがあり、1セット15枚程度と紹介された。知識も素養もないので、エッセンスだけでもと、結局AMAZONのものを求めることにした。

奉元寺の境内を出て、坂道を下る両側に、霊山斎の教室が数軒並んでいた。民家風の建物からして、奉元寺以外に、一般の信者向けの私塾のようなものかと想像したが不明。少なくとも、梵唄の教育機関に奉元寺のものと、私営のものと2種類あるようだが、調査が必要。
イ・ソンヒの父親が、梵唄の指導者だったことから、その関わり方にいくつかの場面が推定できそうだ。イ・ソンヒを知る者の言葉によれば、「(イ・ソンヒの父親は)仏教音楽『梵唄』の伝授者であった。父の身分が僧侶だったため、所属寺刹が変わる時ごとに、一家は引越し荷物を荷造りしなければならなかった。そうして彼女はやむを得ず国民学校だけで六つ転校した。」といわれている。

「法鼓舞」
さて、霊山斎の音楽であるが、このなかでも「法鼓舞」(ポプコム)は、吹打(チュイダ)の旋律を中心に打楽器との圧倒的な掛け合いをしていて、題名の通り鼓舞させる。舞台を見てみたい。(かつて、大阪と東京で演じられたとき、法鼓舞も演じられたのだろうか)
そういえば、チャルメラに似た音のする楽器の喇叭(ナパル)を使っているが、吹打は、打楽器的なリズムをとるそうだ。トランペットも時代を遡れば、オーケストラの中でリズム中心の楽器である。
次の(資料1)は、打楽器中心の舞として「法鼓舞」を説明していて、奉元寺のものと同じ所作かどうか確信ないが掲載させていただく。舞の意図を知ることができる。

資料1)[法鼓舞](出典: nunghwa>仏敎舞踊の韓国的受容と展開)
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・法鼓舞は衆生済度の思想を含んでいる踊りです。
お寺で打つ打楽器は各々意味がちがいます。皮で作った太鼓は地上の衆生の為に打ち、雲板は空中に棲んでいる動物の為に打ち、梵鐘は地下の生物の為に打ち、木で作った木魚は水中の生物の為に打つのです。仏様の慈悲は人にだけ恵まれるのでなく十方の萬物に恵まれるのだから、その功徳を讃えて色々の音を出すのであります。
済度は仏の教えによって人の迷いや苦しみを救うことであります。
法鼓舞は地上の生物の中でも特に人の為の踊りであり、つまり、愚かな衆生を悟らせて、仏の教えにしたがうようにして、苦界から救う誓願が踊りの動作に表れるのです。
法鼓舞だといって太鼓を打つだけでなく、色々な動作を取りながら踊ります。衆生を強く戒めるという意味で速く先進して強く太鼓を打つこともあり、衆生をなだめるように軽く身を揺すぶることもあり、しゃがんだり立ったりして衆生の精進を促すこともあり、太鼓ばちを高く持ち上げながら太鼓を目ざして衆生の誓願を促したりするのです。終わりに、軽くくるくる回りながら太鼓ばちを振り上げるのは衆生を済度した満足感を表すのであります。
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「和請、祝願和請」
霊山斎の「和請、祝願和請」については、次の(資料2)にある梵唄の解説の中でも特に注釈が設けられている。更に詳細な解説は、CDの解説から(資料3)として掲載させていただく。

資料2)「NAVER百科事典」の「梵唄」(ぼんばい:범패)の解説
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・寺院で主に斎を上げる時歌う歌。
・1973年に重要無形文化財第50号に指定。
ボムウム梵音)、オサン魚山とも呼ばれている功徳賛美する歌で、「ボムペ(梵唄)」、インドの声という意味だ。荘重で厳粛で、화청(和請)を除いては声に意味が含まれていないことが特徴だ。
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(資料3)上記CD解説「奉元寺の霊山斎」>「和請、祝願和請」より(文:植村幸生)
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「和請」とは韓国語の歌詞で仏法をわかりやすく説く歌謡で、法会の終わりに僧侶が歌う。しばしば「回心曲(ホェシムゴク)」とも称されるが、厳密には和請のうち特定の歌詞を持つものだけを回心曲と呼ぶ。音楽的にも梵唄とは一線を画し、むしろ民謡に近い。途中からリズムがかわり、漢文歌詞による祝願和請(単に祝願ともいう)に移る。
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(本ブログ関連:”梵唄”、”霊山斎”)

2011年6月2日木曜日

マスコミ志望者のイ・ソンヒへの支持

報道資料の記事「言論・放送人志望者が選んだMBC『私は歌手だ』に出演して欲しい歌手の1位、『イソンヒ』 」(6/2)によれば、マスコミ就職志望者たちのイ・ソンヒへの期待が圧倒的であることを、次の通り記している。

・(サバイバル音楽番組である)「MBC芸能番組『私たちの日夜-私は歌手だ』に出演して欲しい歌手は?」というアンケート調査で、シン・スンフン、イ・ソンヒ、イ・ジョク、イン・スニ、イ・スンチョル、イ・ウンミ、パク・ヒョシンなど7人の候補者を設けて進められた。
・1位は、イ・ソンヒで、支持者116人(男47人、女子69人)、得票率21.8%の支持を受けた。 以下、
  2位イ・ジョクが91人(男性48人、女子43人)、17.1%、
  3位シン・スンフンが77人(男性31人、女子46人)、14.4%、
  4位イ・スンチョルが63人(男性38人、女子25人)、11.8%、
  5位パク・ヒョシンが58人(男性22人、女子36人)、10.9%、
  6位イン・スニが53人(男性15人、女子38人)、9.9%、
  7位イ・ウンミが42人(男性16人、女子26人)、7.8%の順。
・(イ・ソンヒが選ばれた理由について)1位に輝いたイ・ソンヒの場合は、この前に歌手のユン・ドヒョン、BMKが競演のときに歌った「私はいつもあなたを」、「美しい江山」の原曲歌手でもあり、韓国歌謡界最高の歌唱力を持つ女性歌手に数えられる。彼女が歌った「Jへ」、「ああ!昔よ」な​​ど多くの名曲を放送でしばしば見ることができないという点が、(彼女の)出演に対する期待感を高めたものと見られる。

【調査概要】
・調査機関:マスコミ専門就職ポータル メディアジョブ、デザイナー専門就職ポータル デザイナージョブを運営しているMJフレックス(代表キム・シチュル)
・調査時期:5月18日~31日(14日間)
・調査対象:メディアジョブ会員
・投票総数:532人

(感想)プロ歌手は、時代とファンとともにあるのであって、その才能にリスペクトできる人たちだと思う。

純豆腐チゲ

このところ、スーパーに行くと豆腐売り場で、絹豆腐と純豆腐チゲのスープパッケージを求める。毎回、お世話になっているのが、M社の辛口パッケージだ。まず、熱湯にしばらくパッケージを漬けて、内容物をよく溶かし、鍋に出して、絹豆腐、卵、(エビ、アサリ、イカなどの)冷凍海鮮ミックスを加えて煮立てる。温かくこくのある純豆腐チゲを家で簡単に味わうことができる。

外では、昼飯に地元商店街の韓国家庭料理店で、純豆腐チゲを頼んでいる。ご飯に、キムチやナムルなど付いて量も適当である。熱、熱がたまらない、十分満足できる。
新大久保の韓国料理店で食べたこときも、はずれたことがない。純豆腐チゲは、(本来的に)ほんとうに美味い。

(本ブログ関連:”純豆腐チゲ”)

2011年6月1日水曜日

健康体操コース

地元公園に市の健康運動センターがある。プールからトレーニングルームまで揃った市民向けの施設だ。今日から、運動プログラムのなかの健康体操コースに出席することにした。4月に始まり6月まで3ヶ月間、週1回のコースで、途中参加になる。(来月から、7月~9月コースが継続するそうだ)

軽い運動から始まった。普段使っていない筋肉や関節をほぐす、ストレッチが主体である。運動が進むと、次第に汗が出てくる。スポーツドリンクを補給をしながら頑張るものの、追いつくのが大変だった。たとえば、立ち姿で靴先をつかめないないことに気付く・・・われながら体が硬すぎるぞ。ラストは、バックに音楽を静かに流しながら、瞑想するように終了した。
これなら何とかやっていけそうだ。トレーニング回数を重ねて、体を慣らしていきたい。