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2012年11月12日月曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 情歌楽会

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(11/7)に、人物シリーズ53回目として、国楽室内楽団「情歌楽会(チョンガアク会、정가악회」(2000年~)を紹介した。

始めに、「情歌楽会」の活動の趣旨について次のように語られた。
・芸術の分野では、自分だけの色、つまり個性を出すことができて初めて認められる。国楽界では、フュージョン音楽を追求する若者が増え、大衆の関心もこういった新しい音楽に向いている。
・情歌楽会は現在より、過去・未来に目を向けた活動を行っていて、伝統音楽をより深く、創作音楽はより広く、そして国楽をあまり耳にしない人々をも巻き込んで音楽を作っている。

▼情歌楽会による、慶州良洞村(?)で見つかったという「女唱歌曲(여창가곡)」から 「編数大葉(편수대엽)」を聴く。このゆるりとした感じ・・・とても舞踏的な気がするけれど。

伝統音楽は、韓屋の室内構造、規模に合ってこそ響きを際立たせる。情歌楽会は、韓屋でレコーディングした二つのアルバムを含めて、3枚のCDをリリースした。

次のように情歌楽会のプロフィールが紹介された。
・2000年 情歌楽会創立。伝統音楽の中でも正楽(昔のソンビの風流音楽)に注目して活動を始め、メロディーを再構成し、新しい楽曲を作り出した。
・現在、情歌楽会は音楽団体というより、音楽家たちがその構成員となる企業の形をとっている。

▼情歌楽会による、「情念(정념)」の中から「人間(인간)」(ユン・ヘジン作曲)を聴く。現代曲風リズムと始原的な音色が重なり合う。

・情歌楽会の音楽は、一般的なフュージョン音楽と違い、また昔の音楽家とは少し違う方法で、自分たちの世界を構築している。新しい道へ導く、国楽界の新たな光のような役割を果たしているのではないだろうか。

▼情歌楽会による、「ジュル(弦)風流(줄풍류)」の中から、「細霊山(세령산)」を聴く。上品な汎東洋的な香りがする。

(追記)
情歌楽会は、確かに今様なスタイルをとっていない。伝統的な音色を大切にしているようだ。こんな継承があるのだとはじめて知った・・・ちょっと気になる。