採集のため利用する地元駅に入る、4:43始発電車の横を、高架駅ホームの採光窓の高さに朝日が水平に差し込む。夏の早朝は、これほどに明るく暖かい。(一方、冬の同時刻の駅は暗くて寒い)
その後、いつものように武蔵野線に乗り換えて、最寄の駅で、お世話になるxаякава氏の車に同乗して秩父鉱山渦の沢へ出向く。
渦の沢へは、炭焼き小屋広場に至る道から入るのが楽だ。
沢は散乱した石の沢で、かつて搬送に利用した?のだろうか、一部人工的な積み石も見える。(なぜか奥多摩鉱山の沢を思い出した)
沢を登ると苔に覆われた石が急に多くなるところがある。その辺りに、何らかの動力装置を据え付けたと思われる苔むした台座跡がある。装置固定用のネジが台座から何本も突き出ている。
沢下からそこ迄を鉱物採集の範囲(≒磁鉄鉱がいっぱい)とした。
ところで、採集の途中、沢の木立の葉がザワザワと鳴り出した。雨が降り出したのだ。「雨雲の間に晴れた空が見えるのだから、雨は長くは続かない」とxаякава氏が言った。雨合羽を取り出して採集を続行する。
採集鉱物の成果は次の通り。
・ 燐灰石(<ゴマ粒)、磁鉄鉱(結晶もよい)、水晶(群晶)、珪孔雀石、黄鉄鉱など