先日、小金井図書館で「古浄瑠璃正本集 第四」(角川書店)から「しのだづまつりぎつね」をコピーしたが、ひらがなが多用され、いささか読みにくいと思っていたら、「日本動物民俗誌」(中村禎理著:海鳴社)のキツネの項に、東洋文庫(平凡社)の「説教節」に「信太妻」が収められていることを知った。
そこで、あらためて小金井図書館で、「説教節」(東洋文庫)を見ると、古浄瑠璃本のひらがな多用の読みにくさを解消すべく、「やたらと仮名ばかり多くて読みにくい本文に適宜漢字を宛て、宛て字を正し、わかりにくい箇所には多少の訳語入れ」たとしている。先にこちらを読むことにしよう。