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2026年4月6日月曜日

これはこれはとばかり花の芳野山(安原貞室)

今、奈良県の吉野山の斜面を這うように、「サクラ」(大部分が、白い花の「シロヤマサクラ」)の花が昇っているそうだ。観桜の機会がむつかしいので、ニュース映像で知ることになる。この地は、古来、桜の名所で、多くの人が訪れている。秀吉は、大層な花見の宴を催したという。

江戸時代、俳諧の貞門派、松永貞徳の高弟である「安原貞室(やすはら ていしつ)」(慶長15年(1610年)~ 延宝元年(1673年))も、爛漫の景色を見た。俳諧撰集「曠野(あらの)集 巻之一 」の巻頭句に「これはこれはとばかり花の芳野山」がある。

「これはこれは」と思わず口にした場面が浮かぶ。<これはこれは!> ふだん誰れもが口にする表現で技巧がないだけ、その感嘆振りに共感する。たぶん、おじさんがよく使いそうな言葉だけに・・・。

■ 山梨県立大学
阿羅野脚注 巻之一    花  郭  公  月  雪」 ← 阿羅野 = 曠野(あらの)
    ー 阿羅野: 蕉門の山本荷兮(かけい)が編纂し、元禄2年(1689年)に刊行した俳諧撰集
    ー https://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/shitibusyu/arano10.htm
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よしのにて
これはこれはとばかり花の芳野山            ←  芳野山 = 吉野山
我まゝをいはする花のあるじ哉              八十村 路通
・・・
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(本ブログ関連:”八十村 路通”)


■ 朝日新聞
「空から見下ろす『一目千本』 山肌覆う桜が満開に 奈良・吉野山」(2026年4月5日)
    ー https://www.asahi.com/articles/ASV4522RXV45UQIP00RM.html?ref=youtube
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 一目で千本の桜が見渡せることから「一目千本」と呼ばれ、約200種、3万本の桜がある。最も多いのは「シロヤマザクラ」で、「ソメイヨシノ」よりも白っぽい花が咲く。品種の違いや標高による寒暖差、日当たりなどが影響して、桜が咲く風景を長く楽しめる。

 吉野山観光協会によると、標高*が低い場所では、4日までに満開を迎えた。一帯で標高が最も高い「奥千本」では、10日ごろ満開になると予想している。
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(*)標高: 下千本(しもせんぼん)、中千本上千本奥千本と標高の低い順に約1ヶ月かけて開花が山を昇る。


■ Youtube(登録: 朝日新聞)
「奈良・吉野山の桜 「一目千本」山肌覆う桜が満開に」(2026/04/05)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=DPzN7Uy_HcA



■ 公益社団法人 日本地震工学会【公式】
    ー https://x.com/JAEEGAKKAI/status/2038081207733481981
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吉野の桜は「シロヤマザクラ」という古来種を主とし、後世普及用に品種改良した「ソメイヨシノ」に比べピンクが鮮やか**です。金峯山寺(きんぷせんじ)信仰から寄進されました。砂岩斜面根を張る適応力があり平地に近い下千本から咲き始め1ヶ月見頃が続きます

一目千本」の桜が著名な奈良県の858mの山。中央構造線南側隆起した砂岩の地形が水流で深く削られ、尾根と落差を形成。桜の古来種平安以降の1000年の育成により、高度・場所ごとにのべ3万本の桜が咲き誇ります
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(**)シロヤマザクラの花の色合いが上記新聞記事と逆?  →  白い色が鮮やかが正しいようだ。


(参考)

■ 万葉百科 奈良県立万葉文化館 
(万葉集)「歌詳細」 ー  山部赤人
    ー https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/detailLink?cls=db_manyo&pkey=924
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吉野の象山のまの木末にはここだも騒く鳥の声かも(巻6-924)
(み吉野の象山(きさやま)の辺りの枝の先には、多くさえずり合う鳥の声が響く)
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