鉱物の会の例会が四谷で開かれた。例年夏明けの例会では、この夏の鉱物採集の結果が会員個々から報告される。
むかし、この会に入って、初めて出席したとき夏休み報告会だった。会員の採集報告を聞きながら、ただただ圧倒されるばかりで、ついていけそうもないと不安になり、入会を躊躇したほどだ。それほど会員は、数多く鉱山を訪れ、多様な鉱物を採集している。
いまだに形だけの会員で、気分で鉱物趣味をしてきたような者に、鉱物の会は間口広くして受け入れてくれている。そんなわけで、わが夏の報告は、富井鉱山の紫水晶採集と、山頂付近の竹薮に落ちていた熊の大きな糞のことだった。xаякава氏に同行して、6回目にしてようやく手に入れた紫色の水晶は語るほどの大きさでもなく美品でもないが、語らずにはいられぬ。同地に詳しい方から情報を得て、何度も場所を変えてやっと採集できたのだから。
(本ブログ関連:”富井鉱山”)