実りにつながるとはいえ、「梅雨」を曲名に含む歌は少ないようだ。ネットの「歌詞サーチ」を見ると、曲名に「梅雨」を入れたものは4曲。もっぱら歌詞中(140曲)にとり入れられているのが分かる。
梅雨は背景であって雨の一部、時期を示すものでしかないのかもしれない。梅雨そのものには詩情がわかないのだろう。ちなみに、同サーチで、「雨」を検索すると、曲名1460曲、歌詞中31,397曲となる。「雨」については、アジアモンスーン地域に住むわたしたち日本人好みの気がする。(「晴れ」については、曲名224曲、歌詞中6,137曲だ。)
降っているのか、そうでないのか。窓越しの細雨は、微かに雨音して降り続く。湿気もあって、この雨に寄せるものは豊穣への期待しかないのだろうけれど、都市生活者は、我ながらわがままだ。
雨に、いつものように牽強付会して、イ・ソンヒの9集所収の「雨降る街に立って(비오는 거리에 서서)」(1994年)を聴こう。雨の後は晴れ、夜はやがて明ける、いっときの辛抱。
(本ブログ関連:”雨降る街に立って”)
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