2011年4~5月、NHKの音楽番組「みんなのうた」で放送された、ヤドランカが歌う「誰かがサズを弾いていた」(作詞:友利歩未、作曲:ヤドランカ)に、想像を搔きたてられる。遠く異境をさすらうというに、彼女の声質にどこか安らぐ。
(本ブログ関連:”誰かがサズを弾いていた”)
夜の砂漠、星の明かりはいかばかりと空想に酔う。異国の美酒は、緑眼の胡姫たちを紛れ込ませる。いや、酔いを深めたのは、隊商の駱駝の背で美しく輝く石たちだった。
絹の道行く キャラバン
駱駝の背には 宝物
ルビー、サファイヤ、トルコ石
時に素敵な 歌までも
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(同曲の歌詞より)
映像には、懐かしいイラスト作家の宇野亜喜良が命を吹き込んだ、碧眼の美女を登場させ、この歌に幻想の香りをつける。砂漠の夜、空は青色を深くして、輝く星は金色に、まるでラピスラズリを散らしたよう。ああ、やがて夜がしらむ。
誰かがサズを弾いていた 投稿者 CIMBAL_CINTA