ドリス・デイは、とても家庭的な感じがした。そう、豊かなアメリカの生活を勤(いそ)しむ優しい母親像が似合った。彼女の実際の人生は別として。
ヒット曲「ケ・セラ・セラ(Que Sera Sera)」は、恵まれた人生に世界を疑わず、素直に生きる女性の歌として聴くことができる。陽が射す空を、眩(まぶ)しげに見上げるようなあかるい歌だ。
幼いころ母親にたずねたこと「わたしどうなるの」、成長して恋人にたずねたこと「これから何があるの」、そして結婚して子どもたちにたずねられたこと「わたしどうなるの」、それら全てに答えが決まっていた。
そう、「ケ・セラ・セラ、なるようになる」のだと。
人生って、知り過ぎていてはいけない。まだ見ぬ未来に、希望を託せる程度に幸せと遊びが必要なようだ。
(Youtubeに登録のzennmannに感謝)
(本ブログ関連:"ドリス・デイ")