栃木県の鉱物の会は、東日本大震災などの事情もあって延期していた鉱物採集を、今年初めて実施した。採集場所は、茨城県の錫高野である。わたしとしては、通算15回目の現地訪問になる。
早朝、家を出たとき、外気はいくぶんひんやりしていて、東の空は晴れ渡っているのに対して、西の空は鈍色の雲に覆わていた。この後の空模様を心配したが、錫高野は好天恵まれ、 無事鉱物採集できた。
いつもお世話になっているхаякава氏の車に同乗して、早めに仏国寺前の駐車場に着き、鉱物の会のメンバー到着を待つ。総勢8名が集い、定刻に出発する。
仏国寺側の急坂は、台風の余波か、いつもは涸いた沢に水が流れていた。採集場所への林道には、台風の大雨のせいだろう、水流に抉(えぐ)られて溝が続いていた。今までに見たことない光景だ。
何度もチャレンジしてきた採集場所から、なんと綺麗(頭が付いて透明)な水晶が見つかった。もちろん他メンバーの成果である・・・うらやましい。
今回、台風の大雨のおかげで、採集地にかぶさっていた異物が流されていて、幸い新鮮な採集をすることができた。
わたしの収集結果は、例によっていただきもの中心だが次の通りである。
・黄鉄鉱、珪孔雀石?、鉄マンガン重石、蛍石、水晶
・鉄マンガン重石の酸化物(銅藍にあらず)、黄鉄鉱の酸化皮膜(斑銅鉱に似て?)
・からみ(精錬の残り)
(本ブログ関連:"錫高野")