・ 経済産業省の《原子力安全・保安院》は12日、《東京電力》福島第1原子力発電所の事故が原発事故の深刻度を示す国際指標「国際原子力事象評価尺度(INES)」で最悪の「レベル7」とする検討に入った。「レベル7」は過去に旧ソ連で1986年に起き、史上最悪と言われるチェルノブイリ原発事故しかない。「東日本大震災」で原発を安全に止められず、1カ月たっても復旧に手間取っていることが、事故の重大さを際立たせている。
・ 《保安院》はこれまで福島第1原発1~3号機の事故を「レベル5」(所外へのリスクを伴う事故)と暫定評価していた。ただ国の《原子力安全委員会》は11日、福島第1原発の事故で、すでに最大1時間あたり1万テラ(テラは1兆)ベクレル規模の放射性物質が出ていた可能性があるとの試算結果を明らかにした。数万テラベクレルの放射性物質が原子炉から漏れ出したと推定される。「レベル7」は放射性物質の放出量が数万テラベクレル以上としている。
・ 国際評価尺度は、原発事故の深刻度を0~7の8段階で示す。
原発事故の国際評価尺度も、放射性物質の規模も日常の指標ではないし、そのうえ大きな値になればなるほど、感覚的に理解できない。発表が後出しされるたびに、わたしたちは湯の中の蛙になる。
チェルノブイリ原発事故と同じ評価尺度なら、同事故と比較して、放射性物質の内容と量について、そして原子炉の安全性について続報が欲しい。なによりも知りたいのは、曝爆の相対量ではなく絶対量だ。幼い子どもたちの安全のためにも、アラートは早期に出して欲しい。
原発事故の国際評価尺度も、放射性物質の規模も日常の指標ではないし、そのうえ大きな値になればなるほど、感覚的に理解できない。発表が後出しされるたびに、わたしたちは湯の中の蛙になる。
チェルノブイリ原発事故と同じ評価尺度なら、同事故と比較して、放射性物質の内容と量について、そして原子炉の安全性について続報が欲しい。なによりも知りたいのは、曝爆の相対量ではなく絶対量だ。幼い子どもたちの安全のためにも、アラートは早期に出して欲しい。