今日ついに、孫が退院した。風邪のために先週火曜日から、まるまる一週間入院したことになる。回復が早かったため、切り上げての退院となった。
面会の開始時刻に病室にとびこむと、孫はいたって平気に振舞っていた。消防のハイパー・レスキューのミニカーで一緒に遊ぶなか、孫はポツリと幼児言葉で母親は、父親はとたずねた。両親も揃った頃には元の様子に戻って遊んでいた。
小児病室では人気者だったようで、女医さんからは癒されましたよといわれ、ナースセンター前の退院の挨拶には全員の皆さんに送ってもらった。
孫の帰宅の供をした。久しぶりの自宅で、孫は母親から離れずに泣いた。一週間近く一人で病室の夜を過ごし、面会の両親を待ち続けたことの不安からようやく解放された、一歳八ヶ月の孫は思いのたけを訴えるように泣き続けた。カタルシスを経た孫は、両親の愛情をしっかり確信して、彼らの前を思いきり元気に飛び跳ねまわった。
それから、孫は小さな両腕をわたしの首に回してくれた。