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2010年9月14日火曜日

大地震は予知できるのか(第3回)

地元公民館主催の講演会「大地震は予知できるのか」(第3回)を聴講する。地震波、マグニチュード、津波などについて、および最近の地震学の進歩について紹介があった。(お話は東京学芸大学の里 嘉千茂教授)

・地震波の「P波」、「S波」につづいて発生する長周期振動を示す「表面波」がある。
・マグニチュードは各種式算式があり、一般的な「気象庁マグニチュード」、大地震のとき科学者が解説に使う「モーメントマグニチュード」などがある。
・震央から遠隔地に、震央より震度が大きくなる「異常震域現象」がある。プレート境界の震源上部にマントルがある場合、地震エネルギーは吸収される。他方、地震エネルギーは、プレートを経由して遠隔地に大きな揺れをもたらすことがある。
・地震発生は、プレート境界の「アスペリティー」と呼ばれる特定の場所に偏在しているが、プレートの更にその深部に地震のドライバー(前駆)となる「余効すべり」があって長時間をかけて変動しているという。更に深部には、地震計で測定できない「深部低周波地震」があるという。

自然の現象に、その前駆となるものが存在していることを、科学者はひとつひとつ解き明かしている。

前回アンケートに対して次の通り回答いただいた。
・プレートの数や形を決めるパラメータは、マントル対流が主因であり、そのパラメータに粘性率などがある。現在は、震度100Kmまでのプレートとマントルまで含めて考えるプルームテクトニクスに発展している。
・多摩地区の地震観測について、日野地区の体積歪みはほとんど変化していない。またGPS(GEONET)観測でも小金井は北西にわずかに移動しているが変化していない程度とのこと。安心する。

(第1回:8/31、第2回:9/7