以前、イ・ソンヒの「Jへ」(1984年)も含めて、韓国の歌謡曲(歌詞)について語彙頻度分析をした論文(劉 美貞:2006年)を見たことがある。
(本ブログ関連:1/24)
インターネットを探すと、今度は歌謡曲名(タイトル)について表記分析した論文「韓・日の歌謡曲名の表記変化の研究-1970年から2005年までを中心に-」(Yoon Sa-Yeon、中央大學校:2007年)があった。韓国歌謡曲については次の通り。
<時代別歌謡曲数:構成比> 調査対象曲(イ・ソンヒの「Jへ」を含むかどうかについては不明)
・1970-1979年(171曲:3.0%)
・1980-1989年(500曲:8.8%)
・1990-1999年(2,030曲:35.5%)
・2000-2005年(3,015曲:52.7%)
<時代別曲名表記のパターン分類(曲数:構成比)>
曲名パターン---------1970年代-----1980年代------1990年代------2000年代--
・ハングルのみ:------171(100.0)---495(99.0)----1,770(87.2)---2,055(68.2)
・漢字含み:---------------------------------------12(0.6)-------29(1.0)
・アルファベット含み:------------------5(1.0)-------248(12.2)-----931(30.8)
1980年代に登場したイ・ソンヒのデビュー曲「Jへ」は、アルファベット含むものとして、先駆的位置にあったといえるだろう。