街に出た帰り道、午後4時ころ、小公園に寄ってみた。園内の池にたたずむカルガモたちを脅かさぬよう、遠くから観察するためだ。彼らは、ゆっくり陽の陰る夏の夕暮れを待つように、コンクリートの畳の上でのんびりと羽を休めていた。どうやら、南に在る小川の流れる公園より、ここ小公園の方が居心地がよいようだ。
小公園の端に、「サルスベリ(百日紅)」の樹が薄紅色の花を咲かせていた。いつもは民家の塀越しに眺めるだけで、間近に迫って見ることはない。よくよく見れば、薄紅の花弁が黄色の雄しべを包み込むように咲いている。それ以上深く実見する余力もなく、カメラにおさめただけ。帰宅して、いくつかのネット情報を参照してみた。
(本ブロ関連:”サルスベリ”)
花は、萼が6枚、花弁も6枚だそうだが、雄しべについてミツバチとの関係で、二段階の仕掛けがあるという。次の、高校生の研究論文*で知った(二高校連係して観察研究したようだ)。
(*)熊日ジュニア科学賞:「なぜサルスベリには雄しべが 2種類あるのか」
ー 熊本県立八代南高等学校・熊本県立八代清流高等学校 科学部 2年
ー https://www.higo.ed.jp/center2019/wysiwyg/file/download/1/378
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・雌しべ:下向きに付いている(1本)
・雄しべ:
① 黄色で短く多数(44本)ある、上向きの雄しべ(セイヨウミツバチに食べさせる)
② ①の周りに長い(6本)下向きの雄しべ(セイヨウミツバチが②の花粉を雌しべに付ける)
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サルスベリ(百日紅)
今回、雌しべや雄しべについて、識別することすら気付いてなかった。ただ写しただけで、形態(構造)について思いもしなかった。それで、写真に黄色の実のようなものがあるが、果たしてそれが実でよいのかどうか分からないままでいる・・・。