日ごと明るさが増す。特に雨上がりや、強風の翌日は、木々の葉が細部に輝き、今風にいえば、まるで高精細画像であり、スーパーリアリズムだ。もっといえば、映画「ブレードランナー」で、ヘビのうろこに記されたコード番号を見つけるような、どこまでも細部に行きつく世界を感じる。
5月の陽射しは明るく、空気はすがすがしい。公園を横切る小川の辺に寄れば、せせらぎは耳に心地よくひびき、川面はきらきらと輝く。そんなまぶしい季節を、イ・ソンヒはまた違った観点から歌ったようだ。5集に収録の「五月の陽射し(오월의 햇살)」(1989年、作詞:ユン・ハンギ、イ・ソンヒ、作曲:ユン・ハンギ)を聴いてみよう。
(本ブログ関連:”五月の陽射し”)
どこかで呼ぶ声に 振り返りみれば
見えるのは寂しい通りを 吹く風だけど
風に乱れる 髪をなであげながら
歩んだ足取り止めて また振り返るよ
*
暗い夜一緒だった若い声が 虚空に散らばって
朝が来るまで歌おうとした 友よどこへ行ったのか
留まっていた束の間 残されたきみのその声
五月の陽射しあふれる日 私たちの心暖まらん
(*以下繰り返し)
留まっていた束の間 残されたきみのその声
五月の陽射しあふれる日 私たちの心暖まらん
(Youtubeに登録の모모선희に感謝)