一日中、雨、雨、雨、そして風。今日は二十四節気の「穀雨」、春の最後にあたる。次は、夏の始まり「立夏」だ。何てこと、まだ春を満喫していないのに。これから、いかにもカラッとした夏が来るわけでもない、梅雨が待っているのだから。春を楽しんでおけばよかった。
(本ブログ関連:”穀雨”)
春はいいな・・・そういえば、先日、夜桜の話で、花見の人々を含めて美しさを歌った、与謝野晶子の「乱れ髪」(「与謝野晶子歌集」岩波文庫)の2番目にある、「清水(きよみず)へ祇園をよぎる花月夜 こよひ逢ふ人みな美くしき」があると記した。
同「乱れ髪」の1番目は、春らしい、しなやかで溌剌とした、いかにも若い女性らしさを表現している、「その子二十(はたち)櫛に流るる黒髪のおごりの春の美くしきかな」である。若さを見せつけるようでまぶしい。芽吹く力はそれだけで価値がある。
穀雨は、慈雨となるかな、若い女性が濡れていれば、そこにドラマがあるようだ。おじさんがぬれていると、濡れネズミ。