東日本大震災で、現地とは比較にならないが、揺れの凄まじさをこの地なりに経験した。地震の瞬間、身動きできぬ無力さを実感したし、震災の情報が伝わるたび、恐怖は後から来た。
(本ブログ関連:”地震”)
ネパール大地震は、プレートが衝突して作り上げた世界最大の高地で発生した。エベレストの高さに圧倒されるとき、実はその地下で巨大なエネルギーが今も衝突している。マントルのうねりがある限り、プレートは止まらない。
被災者の数が次第に増えている。もどかしさを感じる。国連によると、ネパール(人口2780万人)の800万人が被災したと推計されるという。つらいことだが、亡くなった方の数は考える以上だ。
自然災害となれば無力さがますます増す。次は私たちの番かもしれないからだ。凡俗の身には、悟りも生き方も分かるはずもない。一度経験すると強くもなるし弱くもなる。
地震のおびえを知らない、次の世代の方が強く生き抜くことができるかもしれない。恐怖は遺伝子に閉まっておこう。