まるで人生のエピローグのようなフランク・シナトラの「My Way」を、懐古する必要もない若さに溢れたイ・ソンヒが歌う映像がYoutubeにある。
この歌には「memory」という言葉はなく、思い出が自身から離れて見えるようだ。忘れようと忘れまいと思い出が次第に結晶化していることに気付いたとき、ぼくらは終幕に向かう人生の意味を本当に理解できるのかもしれない。
イ・ソンヒは、カーネギーホールで、バーブラ・ストライサンドの「The way we were」を歌う。追憶(memory)は、ここではふつふつとしていて、遠く過ぎ去ったものではない。思い出の数々が身近に感じられるのだ。イ・ソンヒにとって、今回の公演はマイルストーンの一つに過ぎない。
(Youtubeに登録のKimuziek、526apolloに感謝)
(本ブログ関連:”イ・ソンヒのカーネギーホール公演曲目”)