GyaO!で公開中の映画「ジェイル・ブレーカー(광복절 특사:光復節特赦)」(2002年)を見た。二人の囚人(ソル・ギョング、チャ・スンウォン)が光復節に特赦されることを知らず、その直前に脱獄してしまう。刑務所に戻れば咎め無しにするという約束を得るが、事態はあちこにほころびが生じるコメディである。
塀の外側では昔の恋人(ソン・ユナ)の結婚を阻止しようと大騒ぎの末の刑務所への帰還と、塀の内側では看守側の強引な管理に対する囚人たちの暴動とが、最終一点に収束するのだが。
結末後のストーリーは引きずり無しだろう。映画はそのとき楽しい覗きからくりだから。
主演のソル・ギョングは、「ペパーミント・キャンディー」(1999年)で知った俳優で、その多様な演技力が賞賛され、カメレオンのように役をこなすといわれる。この映画でも、詐欺師ぶりを遺憾なく発揮していた。(実は、映画「ユリョン」でソル・ギョングの姿を見失っていた。画面が暗いばかりだけではないだろうけれど。失礼ながらやっぱりカメレオンかな・・・)
心変わりした昔の恋人役を演じたソン・ユナは、ソル・ギョングと同じ漢陽大学出身で、昨年二人は結婚したそうだ。
ところで、韓国でも人気を得ているといわれる日本人俳優笛木優子も彼らと同じ漢陽大学出身だそうだ。