ビリー・ヴォーン(Billy Vaughn)の「星を求めて(Look For A Star)」(1960年)は、サキソフォンを前面に押し出すいつもの演奏と比べて、弦楽器が軽快に響きに、どちらかといえばパーシー・フェイス風イージーリスニングといった感じだ。爽やかで耳に心地よく残っている。今だに馴染みやすい。
ところでWikipediaによれば、この「星を求めて」は、何とイギリスのホラー映画『恐怖のサーカス(Circus of Horrors)』(1960年製作)の曲の<カバー>というのだから、ちょっと驚きである。なお米国で、ビリー・ヴォーン(演奏のみ)のものも含めて4つのバージョンが同時に出され、1960年に大ヒットしたそうだ。ビリー・ヴォーンの他は次の通り。
・Garry Mills
・Garry Miles
・Deane Hawley
この「星を求めて」が発表された同じ1960年に、日本では「見上げてごらん夜の星を」(永六輔作詞、いずみたく作曲)のミュージカルが公演されているが、星に願うのは洋の東西を問わず同じで、歌詞が通底している。もはや坂本九の歌を忘れることはない。
(Youtubeに登録のbega1947、TheLimePopsicle、dowopper51、liratに感謝)