5月の陽射しは深くて、通り道の垣根の若葉をきらきらと輝かす。まさに新緑の初夏といえる。
連休の終わりが迫ったためか、昼下がりの街は静かだった。散歩の耳をかすめる、小さな風音が気になる程度だ。子どもたちのいる近所の家々は、ガレージに車をとめている。不思議なほどに物音のない休日だ。ゴールデンウィークの家族サービスも一段落したのだろう。(街の本屋巡りをしたが、そそるものは見つからず)
でも、公園広場に行けば、子どもたちが思いっきり大声を出して走り回っている姿を見ることができただろう。今日という日は、それを見なけりゃ過ごしたことにならぬのに、散歩途中で引き返したことが悔やまれる。
明日は、振替休暇(=憲法記念日の5/3が日曜日だったため)だ。終われば日常に戻る。きっと、翌日からを気がかりな親と、連休遊びを消化し切れない子どもたちが、家の中にいることになる。親は英気養い。子は不燃焼か。
(付記)
陽射しの良いこんな日こそ、イ・ソンヒの「五月の陽射し」を聴きたい。でも、今聴くには美味し過ぎるので、もうちょっと後日にしよう。