KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は、先週水曜日(11/9)に、「韓国国楽界の歴史に残る人々」として、「国楽界の人物シリーズ第一回は、パンソリ(판소리)の名人すなわち名唱(명창)のキム・ソヒ(김소희:金素姫)」が紹介された。
▼金素姫による韓国民謡「舟歌(뱃노래)」を聴く。(この歌は、いろいろなバージョンがあるのだろうが、インターネット上の他の歌と比べて)随分とゆったりと歌われている・・・。
次のように金素姫のプロフィールが紹介された。
・1917年、全羅北道高敞(고창)にて誕生。
・13歳で国楽に関心を持ち入門、15歳にソウルでデビュー。
・1964年、重要無形文化財第5号パンソリ「春香歌」の芸能保有者に指定。
・1995年、79歳没。
▼金素姫ほかによるパンソリ「春香歌(춘향가)」から「恋歌(사랑가)」(歌詞、ブログRural Bus Stopに感謝)を聴く。(以前の放送で、「春香歌」の中から「オリジョン別れのテーマ」を聴いている) この恋歌って漢語を網羅しているけれど、考えてみればけっこう際どい場面で・・・でも、歌は徹していて。(岩波文庫「春香伝」許南麒訳、ちなみに平凡社の東洋文庫「パンソリ」申在孝著には、この部分が載っていない)
▼金素姫ほかによる「口音(구음)」を聴く。唱歌(しょうが)と同じ(俗に言えば「鼻歌」のように)で、深みのあるしっかりした声で歌っている。