公園のもみじは緑深くてまだ色づいていない。赤く紅葉した光景を、子どものころに箱根の山のロープウェイから見たのか、それとも高尾山のケーブルカーで見たのか。ところが今となっては、むしろ定式化した共通のイメージになってしまっている。それは、遠い山里の夕暮れに実体のない故郷を想う共同の幻視のようなものだろう。
秋のしっとりした空気を感じさせる「秋の夕日に」で始まる文部省唱歌「もみじ」(高野辰之作詞・岡野貞一作曲)は本当に懐かしい。
(Youtubeに登録のdoushiyokaに感謝)
イ・ソンヒ ファンの日々よしなしごとの綴り