今晩の七夕は、梅雨ながら雲の切れ間に天空をのぞくことができる。しかし天の川の両岸に会う牽牛と織女の伝説を思い起こさせるほどの星の明かりはない。
昨日、竹笹に七夕の願いを込めた短冊を結んだと息子夫婦からメールが届いた。今晩、誕生してから5ヶ月目に入る孫にとって初めての七夕である。
ところで韓国の七夕には、牽牛と織女が流す涙の雨があるそうだ。「七月七日の朝の雨は牽牛と織女が天の川のほとりで泣く雨、お昼頃の雨は再会を喜ぶ雨、夜の雨は別離の雨だと言われている。」(「七夕伝説の比較文化-中国、日本、韓国朝鮮、ベトナムの比較」:杉本妙子、茨城大学人文学部紀要 №19 2006. 3)
韓国の七夕伝説はなぜ雨とつながるのだろうと気象を調べた。七夕を新暦にすると今年は8/26となる。ソウルを例にすると、8月は月別平均降雨量が年間で一番多い(348.0mm)時期である。伝説は自然と調和している。