韓国文化院の新庁舎ハンマダンホールで、「韓国映画特別上映会」が開催され、その第2日上映の「愛 サラン(사랑)」を見た。物語は、釜山を舞台に幼い出会いをした主人公の男女[チェ・イノ(チュ・ジンモ(주진모))、チョン・ミジュ(パク・シヨン(박시연))]が、家庭の崩壊、暴力という悲運にもて遊ばれ別れの道をたどる。その後再会するが運命のねじれは元に戻せるはずもなく悲劇的な結末へと進む。
主人公チェ・イノのラストシーンについて、ヴィヴィアン・リーとロバート・テイラーが演じた「哀愁(Waterloo Bridge)」のような終わり方、つまり十字架を負いつづける男というものがあってよいのではないだろうか。
執拗なヤクザ(キム・ミンジュ(김민준))の眼光、出口のないチョン・ミジュの兄(イム・ソンギュ(임성규))の絶望のシーンは印象に残る。
(YouTubeに登録のfreeta、freudj、および映画DBの輝国山人に感謝)