KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は先週水曜日(2/15)に、人物シリーズ15回目として「国楽界に新しい風を吹き込んでいる歌い手」の、金龍雨(김용우)(1968年~)を紹介した。
金龍雨の国楽の新しい風について次の紹介から始まった。
・伝統的な民謡を現代的な感覚で再解釈(アレンジ)して共感(大衆化)を広めてきた。
・難しくとらえられがちな国楽を、親しみやすい形で聞かせる。
▼金龍雨とアカペラグループ「人工衛星」による、民謡「場打令(장타령)」を聴く。哀調ある出だしから一転して軽いステップを踏むように変化して、まるでミュージカル舞台のよう・・・妙に明るいな。
次のように金龍雨のプロフィールが紹介された。
・1968年 忠清北道永同に生まれる。
・ソウル大学校の音楽大学で国楽を専攻。
・2001、2002年 日本で公演。
国楽の変遷について次のような紹介があった。
・国楽は、西洋文化が大量に伝わった100年ほど前、遺物のような扱いを受け低迷期が続いた。
・1980年代に、国楽と西洋音楽の調和を図った音楽集団「スルギドゥン(슬기둥)」が一躍人気を集めたことにより、若者の伝統への関心が再び戻り始めた。金龍雨も、その流れの中で、新鮮な感覚で国楽をリメイクして発表した。
▼金龍雨による、北海道民謡「ソーラン節」を聴く。伴奏を現代風にしているが・・・。(日本であれ、韓国であれ、伝統は伝統だという保守的な人間なので・・・それにコラボという言葉もねえ・・・どうも。)
▼金龍雨による、「臨津江(임진강)」を聴く。アカペラの心地よい響きがする。