スターダストを漢字に表せば「星屑」だけど、どこか幻想的です。宇宙の彼方に浮かぶ無数の小さな星々。太陽のエネルギーに煽られて尻尾のようにガスや塵を噴出する彗星。地表の大気に高熱に裂かれながら突入する隕石。それとも、地球にようやく帰還してカプセルを無事分離した後、わが身をきらめく光に化身した「はやぶさ」の姿でしょうか。
スターダストは、自分の存在を光にして見せます。宇宙を漂う物質から生まれた僕たちの、初源の意識が想起させるからでしょうか、その光に再生を感じるのです。スターダストがその役割を終えて、光絶えたとしても、たとえ無に還ったとしても、宇宙の揺らぎに目覚め、やがて再生することを希求するのです。
ナット・キング・コール(Nat King Cole)が歌う「スターダスト(Stardust)」 の旋律は、真空で無音の暗闇の世界にも美しく響くことでしょう。
(Youtubeに登録のcto10121に感謝)
(本ブログ:"レイジー・リバー"、"ナット・キング・コール")