KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/21)に、人物シリーズ20回目として「1970年代にパンソリ界で多くの人気を集め(確かな実力と美貌を備えた)パンソリ歌手、安香連(안향연、1944年-1981年)」を紹介した。
(ところで、KBS WORLD日本語放送のために常に工夫されている解説者の岸さんは、14日の同局「玄界灘に立つ虹」にピンチヒッターとして出演し・・・中枝さんのリードで山野内さんの代役の任を無事果たした。「餅」の話は美味そうだった!)
まず「美人薄命」の語義について、次のように始まった。
・日本語の「美人薄命」の漢字にあたる「미인박명」が韓国語に在る。人間が得られる福は一定なため、美しさに多くの福が費やされると、他に使われる福が相対的に減ると考えられてきた。
・安香連は、美人薄命に例えて、1970年代に絶大な人気を得てテレビや舞台、レコードなどで華やかに活躍したが、1981年その短い人生を終えた。
▼安香連の歌による、パンソリ「興甫歌(흥보가)」の中から「トスンチプトチャバジュヌン題目(도승이 집터 잡아 주는 대목)」を聴く。解説に無理のない発声・唱法とのこと・・・でも、結構パワフルでヘビィな・・・。
(参考)Youtube登録の「안숙선 - 흥보가 3.mov」(歌詞付き解説、hyoukranに感謝)
次のように安香連のプロフィールが紹介された。
・1944年 全羅南道光山に誕生する。
・本「人物シリーズ」第一回で紹介のパンソリ名人(名唱(명창))、金素姫(김소희)の弟子となる。
・1981年 トップスターの注目の中、若くして自ら人生を終える。
▼安香連の歌による、「沈清歌(심청가)」の中から「泛(汎)彼中流(범피중류)」(歌詞:운림's Blogに感謝)を聴く。漢詩を駆使して・・・むごい展開の始まりに・・・朗々と歌う。
▼安香連他による、「珍島アリラン」を聴く。やっぱり、こっちの方がいいな。大地から湧くような自然なリズムが心地よいよ。