自然観察会は、定例(第3日曜日、フィールドは公園)のイベントとは別に、月に1度 時節に合わせたテーマで、場所を選び観察会を実施している。今回は、文京区の駒込にある「六義園(りくぎえん)」*で開催された。
(*)六義園: 園内には紅葉する木が約560本あり、訪れるたび秋の変化を楽しめる。
ー https://www.tokyo-park.or.jp/park/rikugien/news/2025/11_19_2026_1.html
さて、冷える早朝(6℃、8時ころ)家を出た。久しぶりのJRだったためか、改札口で <Suica> のカードが読み取りエラーになった(残高表示はあるものの)。駅員さんに確認したところ、管理室の機械を通して復活してもらったが・・・長期間使ってなかったからだろうか。
通勤時間帯と重なり、むかしのラッシュアワーを思い出した。けれど、最近の通勤電車にグリーン車両があって、いそいで隣の乗車位置に移動して普通車に乗った。思いのほかぎゅうぎゅう詰めではない。多分、通勤者がグリーン車近くの車両を避けたせいではないだろうか。
六義園
六義園は、犬公方で知られる徳川3代将軍の徳川綱吉の側用人だった柳澤吉保(旧武田家の系列)の「別荘庭園」として造られた。明治になり、岩崎弥太郎がそれを買収し、高級住宅地(増設)の一画として位置付けたようだ。その後、庭園部分を東京市に寄贈した。同園の近くに、三菱財閥と関連のある「東洋文庫」(「好太王碑」の拓本を所蔵)がある。
日本庭園の冬支度の代表的光景である、「雪つり」**(木の頂上から円錐状に直線的に綱を複数張り防雪する)と、「こも巻き」(木の幹をワラで帯のように包み害虫を防除する)がしつらえられていた。雪つりは、絵画的にも美しい。こも巻きは、実用的だが益虫も巻き込まれると解説いただいた。
(**)六義園の雪つり: https://www.youtube.com/watch?v=bgO7GbB6REY&t=66s
会長からいろいろな解説があった。(聞き間違いがありましたらご容赦)。
① 常緑樹(クスノキ)
・常緑樹といっても、葉は永遠でない。春先に新芽がでるとき、交代するように葉が落ちる。
➁ 落葉樹(ケヤキ)
・種子を付けた枝先が一緒に落ちる・・・散布を意図していて葉は小さい。それ以外の、普通に落葉する葉は大きい。
アオサギ(写真左)、マガモ(写真中央)、カルガモ(写真右)
いつもの探鳥会で観察している通りで、それ以外に、「ハシビロガモ」が3羽水に頭を突っ込みエサ取り(「渦巻き採食」)をしているのが見えた。そのほか「キングロハジロ」の名が聞こえてきたが・・・どこにいるやら識別できなかった。
六義園に入って早々、常緑小低木の「センリョウ」の赤い実と会う。以下、赤い実の写真を撮ったので並べる。落葉高木の「イイギリ」の実がなっている。雌雄別の常緑高木「シロダモ」の雌の木に赤い実(木立の奥に見える)がなっていた。鳥もちの原料といわれる常緑広葉樹の中高木「モチノキ」の赤い実が大きく見えた。
サザンカ(ホソヒラタアブ)
一重の「サザンカ」に、「ハナアブ」(Google画像検索で「ホソヒラタアブ」)が、越冬準備のために栄養豊富な花粉を食べに来ているようだ(Googleの生成AI Gemini の解説)。
昼になって観察は終了。ベンチに座ってめいめい昼食をとった。その後、大阪のおばちゃんではないが、女性会員の方が次々、飴を配られた。園内散歩で足がくたびれていたので、糖分補給になり一息ついた、感謝。


