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2024年4月24日水曜日

月光価千金

今晩(4/24)の「月の出」は 18時46分。生憎の小雨のため、「満月」を望めずに終わりそう。実際の「満月の瞬間」は 08時51分ころとのことだが、10時間後の夜空に見える月も充分に満月であることに変わりないはず・・・ただただ雲行が怪しい。
米国では、4月の満月を「Pink Moon」と呼ぶそうだ。この時期は、薄桃色した花の賑わう季節なのだから。

(本ブログ関連:”満月”)

春の満月は、特段の月明かりが射し陽気にさせる。Wikipediaに、北宋の大家「蘇東坡」の詩「春夜」についての紹介がある。春の宵に誘われてにぎやかな宴の後、辺りがしんと静まり夜の更ける様をうたっている。
    春宵一刻 値千金    しゅんしょういっこく あたいせんきん
    花有清香 月有陰    はなにせいこうあり つきにかげあり
    歌管 楼台 声細細   かかん ろうだい こえ さいさい
    鞦韆 院落 夜沈沈   しゅうせん いんらく よる ちんちん

おぼろに陰った月明かりに、値千金の想いをすることから、「月光価千金(げっこうあたいせんきん)」と付された曲がある。

原曲は、「Get Out And Get Under The Moon」(作曲ラリー・シェイ、作詞ウィリアム・ジェロームとチャールズ・トバイアス、1928年)で、米国で出版されたポピュラー・ソングだそうだ(Wikipedia)*。
独りぼっちで調子が悪いとき、月のもとへ行って仰いで見よう、元気になれるよと(歌詞には「6月の夜」とあるが)。
(*)余禄: 1968年「アポロ計画」のコマーシャルに使用されたそうだ(e-Wikipedia)。

それが、日本で「月光價千金」となると、ぐっと色っぽい大人のものに変わる。でも、お笑い芸人「エノケン(榎本健一)」が歌えばカラッとして陽気、ちょっとシニカルでもある。次のYoutubeの <解説蘭> に、音源にしたSPレコード情報と、歌詞など丁寧な情報が記載されている。感謝。

(本ブログ関連:”エノケン”)

(登録者: uchukyoku1に感謝)

・・・結局、春雨というには風流ない小雨が、夜も降り続いた。