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2022年7月2日土曜日

野鳥観察(37)、半夏生 2022

最近、物忘れというか勘違いがひどい。前回(6/25)の野鳥観察(探鳥会)のときもそうだった。集合時刻を他のイベントと勘違いして大幅に遅れて到着してしまい、欠席となってしまった。埋め合わせというか反省のため(当日のブログに記した通り)、公園や自然観察園そして調布飛行場の周辺をぐるりと周った。

(本ブログ関連:”野鳥観察")

きょうの野鳥観察(探鳥会)は定刻(6:30)通り参加した。ただねえ暑くて汗だらけで、おまけに足腰もふらついて・・・体が大分きつくなってきている。せめて体力だけはと必死なのだが。

そんなわけで集中力をきらし、みなの後を追うのに必死・・・野鳥観察は消化不良に終わった。
・シジュウカラ: 木立の中を飛び交うのも、点にしか見えず・・・。
・エナガ: (シジュウカラに混じって飛び交う・・・指差されても見当つかない)
・ヒヨドリ: 空を3羽が横切る・・・これくらいの成果なのだ

(野草)
・エノコログサ: 長い穂をニギニギして遊んだ思い出がある。


・ワルナスビ: 相変わらず咲き続けている(外来種おそるべし)。

(樹)
・アベリア: (トウネズミモチの樹といい)独特な香りする花で、でもしっくりこないな。
・ネムノキ: よく見れば派手だが、その存在を慎ましやかにする不思議な花だ。


(追記)
きょうから二十四節気の「夏至」の末候「半夏生(はんげしょう)」である。

(本ブログ関連:”半夏生”)

2022年7月1日金曜日

プロペラカフェで昼食

きょうも暑いのに、性懲りもなく外出した。

① ちいさな公園に生垣で囲まれた池があって、木陰から「カルガモ」を観察した。
・きのう(6/30)の2羽から6羽に増えていた。群れがどのような構成なのか分からぬが。
・1羽が威勢よく水浴びをし、残り5羽は岸の上で間隔を開けて体を休めていた。

② 久しぶりに「調布飛行場」に隣接した「プロペラカフェ」で昼食をとる。 
・先日(6/25)開店前だったため、きょうはリベンジ。「プロペラバーガー」を食べる。

(本ブログ関連:”プロペラカフェ”)

③ 公園と併設の「自然観察園」を巡る。
・「ネムノキ」の高木を、薄紅色の花糸(おしべの柄)の花が幻想的に多数覆っていた。
 - そういえば掛川市の「吉行淳之介文学館」の近くに「ねむの木学園」があるという。

・先日(6/25)一輪だった「ノカンゾウ」の花が「のかんぞうの里」に群生していた。


・公園の南側に「トウネズミモチ」の樹が独特な香りして、小さな白い花を咲かせている。
 - この香りどこかで嗅いだ気がする。ネットに、アオスジアゲハが寄ってくるという。


2022年6月30日木曜日

今年も半年が終わる

きょう(6月30日)で、2022年の前半が終わる。あっという間のこと、時間に追い越された感じして感傷にふける間もない。なにしろ暑い一日だった。

そんなさなか、隣り町に用事があって出かける。自転車のサドルが金属疲労したのだろうか軋んで安定しない。帰り道、自転車屋でサドルを交換してもらった。ペダルに力が入る。そのまま毎週通っている体操教室そばの小池に寄ってみた。

カルガモが2羽泳いでいるのが見えた。番(つがい)なのか、それとも成長した若鳥たちなのか・・・わたしにはそれを見極める眼力はないけれど。いっしょに水中に頭を突っ込んでは、エサをとっている様子を眺めた。

昼間のこと、陽射しが強く水面がギラギラ反射してまぶしい。池は生垣で囲われていて、カルガモに無用な警戒心を与えることもない。かれらはドンドン近づいてきた。



(付記)
・番(つがい)という言葉から、ショーレム・アレイヘムの短編「つがい」を思い出した。状況を飲み込めぬまま結末を迎えるつがいの雄鳥の悲哀というか、作者の冷めた目というか・・・。

・喫茶店で涼をとろうとしたときに読んだ久世光彦の「泰西からの手紙」にあげられた、泰西名画の対比として、印象派絵画を礼讃した <白樺> 連中への不満に納得する。
わたし的にもっといえば、白樺の意図には、印象派的共感から「個性」を主張したあざとさを感じるのだ。当時、写実的・古典的な絵画の作家(画家)を読みくだくには、相当な力量が必要だったはず。(今は、ネットにいろいろな映像素材があるけれど)

2022年6月27日月曜日

関東・甲信 梅雨明け 2022

きょう、関東・甲信地方は、<統計開始以来、最も短い梅雨の期間(21日間:梅雨入り6月6日・梅雨明け6月27日)>となった。平年より22日早く、昨年より19日早い。なにしろ外出して、駅前のモスバーガーにすぐ飛び込んで、熱気をさまさざる得なかった。

(本ブログ関連:”2022梅雨入り”)

その後、図書館の読書室に寄って、Amazonで購入した古書の「泰西からの手紙」(久世光彦著、文芸春秋社)を読み始めた・・・雑誌「文芸春秋」に連載された図版のエッセイをまとめた集で、関心は「泰西名画」の印象について、夕日に照らされてどこか沈鬱でくすんだイメージがする感触に共感し、および第1、第2話に取り上げられた英国の画家「ターナー」と「コンスタブル」の絵について、特にコンスタブルの風景画にある瑞々(みずみず)しく描かれた樹影についてだ(第2話の文末に申し添えたにすぎないが)。

図書館から「植物のふしぎ」(英国王立園芸協会チーフアドバイサー ガイ・バーター著、北綾子訳)を借りる。植物についての一口ばなし集・・・英国のニレの樹を全滅に追い込んだ「立ち枯れ病」まで踏み込んでいないが・・・。

ところで、久世氏は著名プロデューサーとして名を馳せた方だったが・・・、現在どのように記憶されているのだろうか。読書室の利用者は、一人抜けして私ひとりだけ残された。さすがに暑いせいか誰れも来なかった。

■ 日本経済新聞
「関東甲信・東海・九州南部で梅雨明け いずれも過去最短」(2022年6月27日)・・・抜粋
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE270V70X20C22A6000000/
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・関東地方を中心に27日も高気圧に覆われ、全国各地で朝から厳しい暑さとなった。気象庁は同日午前、関東甲信、東海、九州南部の各地方で梅雨明けしたとみられると発表した。統計開始以来、最も短い梅雨の期間となった
関東甲信は平年よりも22日早く、最も早い梅雨明けとなった。
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■ 気象庁
「令和4年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」(更新日:令和4年6月27日)
https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/sokuhou_baiu.html

令和4年の梅雨明け
地方令和4年平年差昨年差平年昨年
沖縄6月20日ごろ1日早い13日早い6月21日ごろ7月3日ごろ
奄美6月22日ごろ7日早い11日早い6月29日ごろ7月3日ごろ
九州南部6月27日ごろ18日早い14日早い7月15日ごろ7月11日ごろ
九州北部7月19日ごろ7月13日ごろ
四国7月17日ごろ7月19日ごろ
中国7月19日ごろ7月13日ごろ
近畿7月19日ごろ7月17日ごろ
東海6月27日ごろ22日早い20日早い7月19日ごろ7月17日ごろ
関東甲信6月27日ごろ22日早い19日早い7月19日ごろ7月16日ごろ
北陸7月23日ごろ7月14日ごろ
東北南部7月24日ごろ7月16日ごろ
東北北部7月28日ごろ7月16日ごろ


2022年6月25日土曜日

探鳥会を欠席(時刻間違い)して、自然観察園を巡ったこと

このところ「日の出」が早い(本日 04:27:20、東京天文台地点)。当然、その少し前から外はうっすら明るくなっている。気のいい私は随分と前に目を覚まし、「野鳥観察(探鳥会)」出席の準備万端だった。

(本ブログ関連:”野鳥観察")

探鳥会の開始は 6:30 にもかかわらず、先日(6/19)の「自然観察会」開始の 9:00と間違えた。集合場所に着くと、太陽は高くさんさんと照り、犬と散歩する人通りが多いことからやっと気づいた。

ひとりぼっちになった私は、あずまやにある「アキニレ」の樹を観察した後、隣接する公園を抜けて「調布飛行場」にある「プロペラカフェ」へ久しぶりに行ってみることにした。大通り(大沢グラウンド通り)からカフェにつながる横道入口に<衛所>があって、カフェの開店時間はずっと先と知らされ断念する。また公園にふり戻った。

公園管理事務所の掲示板に、来月早々に「自然観察園」で<植物観察会>開催の案内があり、何ときょうが申込最終日と知って受付で申し込んだ・・・、まるで成り行きのように「自然観察園」へおもむき、園内(東側)をのんびり巡った。
(この間、熱中症に気を付けて、自販機でペットボトルの飲料水を3回購入・携帯したのはいうまでもない)

この時期らしい野草と巡り合った。

丘に咲く虎の尾に似たという「オカトラノオ」に、白い花ゆえに勇猛さとか獰猛さを感じない。咲き群れていると、むしろ辺りにゆったりした落ち着きさえ感じてしまう。

オカトラノオ

名前の通り「ハンゲショウ」の白を見ると、女性のうなじに塗った白化粧を思い浮かべてしまうのであります・・・。

ハンゲショウ

一輪だけ「ノカンゾウ」の花があって、それにしても花びらの先が疲れている。とはいえ辺りにふくらんだ芽が多くある。他にもこれから咲くのだろうか? 

ノカンゾウ

次の「ホタルブクロ」と「ヤマホタルブクロ」については、萼(がく)と萼(がく)の間にある付属体に反りがあるもの(ホタルブクロ)と、ないもの(ヤマホタルブクロ)の違いがあるという。写真は、詳細に観察した結果でなく、園内入り口にある順路図に記載された場所にもとづいて名を付したもの(間違っていたらご容赦)

ホタルブクロ?

ヤマホタルブクロ?

きょうの記述は記憶違いのため、上記の通り赤字訂正が多すぎた。

2022年6月21日火曜日

夏至 2022

きょうは、二十四節気の「夏至(げし)」。一年でいちばん昼(日の出から日の入りまで)時間が長い(14時間35分間)。けれど「国立天文台」資料*によれば、「分」レベルでは昨日・一昨日と共に同時間だった。
(*)位置(日本経緯度原点)https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2022/s1306.html

(本ブログ関連:”夏至”)

おとついの「自然観察会」で解説いただいた「ハルニレ」の木を再確認するため、きのう公園を巡った(小川の流れに勢いが増した印象)。ともに快晴だったが、きょうは薄暗い、じめじめした梅雨空模様。テレビで気象解説の森田正光氏が、関東地方の梅雨を「陰性の梅雨」と語っていた(ちなみに、現在豪雨の九州地方は「陽性の梅雨」とのこと)。

ところで、今夜の「月齢」は 21.6、「下弦」の月にあたる。やがて「新月」にいたるが、最近、月の満ち欠けを感じることがない。夜は家に籠って、外出することなんてとんとなくなった。

午前の「体操教室」の帰り、教室のそばにある小公園の池を観察した。先日の「自然観察会」で、この池にカルガモ親子がいたという情報があったが、成鳥が一羽だけ泳いでいるのを見ただけ。
Youtube(テレビ朝日のニュース、6/20)**に、「千葉県習志野市の京成線で駅の線路にカルガモの親子が現れ、線路外に誘導されるまでの10分間、電車がストップする騒ぎとなりました」という映像がある・・・ニュース情報なので、じきに見られなくなるだろうけれど。駅構内の線路上を子どもたちを連れて歩く母ガモはたくましい。
(**)https://www.youtube.com/watch?v=mqAofXEygPY

人間の親(母)子連れの場合、乳母車、ベビーカー、バギーは欠かせない・・・呼び名の違いがよくわからない。海外で暮らす日本人の話題に、外国は石畳や道路事情が良くないので、車輪の小さな日本製はガタゴト揺れるとのこと(海外のものは車輪が大きいそうだ)。

2022年6月19日日曜日

自然観察(11)

きょうは、今年2回目の「真夏日(30℃以上35℃未満)」になるかもしれない最高気温がぎりぎり29.7℃(14:28)に終わったけれど、たしかに暑かった。午前中、公園の「自然観察会」は熱気と湿気で大変で、厚手の長袖シャツを着て出かけたものの、袖をたくし上げざる得なかった(ヤブ蚊を用心しての長袖だったが、彼らが登場することはなかった)

(本ブログ関連:”自然観察会”)

膝痛から回復したつもりの膝が気になる。そんなわけで観察会の途中、幹事さんに「千代の富士のように『体力の限界』になって・・・」といいわけして、抜け出させてもらった(前回5/15もそうだった)。

観察会の始め、参加者から野鳥(ジョウビタキ、ツバメ、カルガモ、カラスなど)の最新情報が紹介されたりしたが、会長からもいろいろなお話があったなか、「ニレ(楡)」の木について、次のような解説があった。
・日本のニレの木に、「ハルニレ」と「アキニレ」の種類がある。
・ハルニレ: いわゆるエルム(elm)の木で、北海道に多くて南側にない。関東は少ない。
・アキニレ: 隣接する公園の川沿いにある東屋にあって、ハルニレに比べて葉は小さい。

観察
・ナンテン(樹): 白い花、落ちやすい。
・ワルナスビ: 葉の裏側にも棘(とげ)がある。
・ヒメジョオン、ハルジオンの区別: 葉の茎に付き方が違う。
・ツユクサ: 午前中に花が咲く(いわば半日草)。
・クスノキ(樹): 新芽が赤いのは紫外線防御か・・・。
・クワ(樹): 葉の形に変異が多い。
・コブシ(樹): 実は原始的な特徴を持った花。雄しべは螺旋状に付くとのこと。
・ホタルブクロ: ヤマホタルブクロとの違いを聞く・・・(萼片の形状が違うというが)
                (どこか似た気のするリンドウと、花を反対向きに咲かせているけど)
・ドクダミ: 白い花びらは「苞(ほう)」(多くの花びらを包む)・・・ cf.「萼(がく)
・ヤマユリ: 花弁と萼が同色で似て共に花びらのよう。

・ハルニレ(樹): 一部の葉の表に、虫が作った虫こぶ(突起物)がある。
                幹から出た枝の元が、固い板状のコルク質に覆われている。アキニレにない。
                春に花・実をつける(実の時間が少ない)。アキニレは秋に花・実をつける。


                ハルニレの葉は、左右非対称の形をしている。

イギリスの18世紀末~19世紀初頭のロマン派の画家(印象派に影響を与えた)に、ニレ(elm)の木を多く素材にしたジョン・コンスタブル(John Constable)がいる。彼の描いたニレの木が一体どんな種類だったのか知りたい。わたしにしたら、薄暗い「泰西名画」(本当は「西洋絵画」にすぎないのだが)の古めかしいイメージにつながる。

2022年6月17日金曜日

「とても私的な夜」と「Aqua(アクア)」

歌手イ・ソンヒが登場したこともある KBS 2TVの長寿音楽番組「ユ・ヒヨル*のスケッチブック」**で、穏やかな物腰で歌手たちと対話する司会者ユ・ヒヨル(유희열)が最近発表した曲と坂本龍一のものとが極めて類似していると話題になっている。ユ・ヒヨルは、歌手兼音楽プロデューサーでもある。
(*)ユ・ヒヨル: https://namu.wiki/w/유희열
(**)「ユ・ヒヨルのスケッチブック」: https://namu.wiki/w/유희열의%20스케치북

(本ブログ関連:”ユ・ヒヨル”)

朝鮮ドットコム/朝鮮日報日本語版
「韓国歌手ユ・ヒヨル、坂本龍一作品の盗作認める…『申し訳ない 何とぞご理解を』」(オ・ギョンムク記者、2022/06/15)より抜粋
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・歌手ユ・ヒヨルが日本音楽界の巨匠・坂本龍一の曲を盗作したことを認めて謝罪した
・ユ・ヒヨルは14日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」の所属事務所「アンテナ」公式アカウントで、「『ユ・ヒヨルの生活音楽』プロジェクトの2番目の曲『とても私的な夜』と坂本龍一氏の『Aqua(アクア)』が類似しているという情報提供があり、これを検討した結果、曲のメインテーマが十分類似していることに同意することになりました」と述べた。
 ・ユ・ヒヨルは「長年にわたり最も影響受け、尊敬しているミュージシャンなので、無意識のうちに私の記憶の中に残っていた同様の進行方式で曲を書くようになりました」「発表時、私の純粋な創作物と考えましたが2曲の類似性は認めざるを得ませんでした」と説明した。
・ユ・ヒヨルは「LPリリースを延期し、坂本氏側と連絡して著作権関連の問題を整理します」「久しぶりに出す曲を待っていた方々を失望させてしまい、あらためておわび申し上げます」と謝罪した。
------------------------
(参考)類似Youtube映像:  https://www.youtube.com/watch?v=06otxBrFJyw
(追記)坂本龍一の日ごろの言動に照合して、彼らしい表向き決着を図ったようだ。

韓国では、盗作(표절)問題がわりと話題になりやすい。音楽業界だけでなく、食品、漫画・アニメあるいは番組制作においてもそうだった(例えば、むかしのプロデューサーたちが「釜山へ行ってくる」といえば、そこで日本の放送電波をキャッチすることであったし・・・)。それだけでなく、小説家においても盗作が問題になったりした・・・、「知性」とか「教養」といった「精神的」な趣きとかかわりが深い分野だけに厄介だ。
(追記)朝鮮日報記事:「日漫画盗作論争、ネイバーウェブトゥーン『連載中断』」
https://www.chosun.com/culture-life/culture_general/2021/09/18/5ZA5O4YLB5GXRABTKLXM5MES3Y/

(参考)小説の場合
本ブログでも以前(2015年6月)、作家申京淑(シン・ギョンスク)の作品に、三島由紀夫の『憂国』からの盗作疑惑が報じられたことについて取りあげたことがある。その後をフォローしなかったところ、下記(①、②朝鮮日報記事:上記ユ・ヒヨルの件と合わせて最近再掲載)のような展開をしていた。(彼女の夫は大学関係者で、難解な擁護論を語っていたのに驚いたことがある)

(本ブログ関連:”申京淑 盗作”、”申京淑(全体)”、”小説の盗作”)

なお申京淑は、盗作疑惑の指摘を受けた同年(2015年)に謝罪したものの、その後ある団体の長から告発を受けるにおよんだりしていた***。
(***)中央日報日本語版の記事(2015年6月)
https://japanese06.joins.com/JArticle/202147?servcode=400&sectcode=430
https://japanese.joins.com/JArticle/202148

① 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
「三島由紀夫「憂国」盗作疑惑の韓国人作家に不起訴処分」(パク・サンギ記者、2016/04/01)
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・盗作による詐欺および業務妨害容疑で告発されていた小説家、申京淑(シン・ギョンスク)さん(53)について、ソウル中央地検刑事6部(ペ・ヨンウォン部長)は先月31日、不起訴とする決定を下した。
・申さんが1996年に発表した短編小説『伝説』は、日本の作家、三島由紀夫(1925-70)の『憂国』をまねたものだという疑惑が浮上していた。これに対し、韓国社会問題研究院のヒョン・テクス院長は昨年6月、「申さんの盗作行為によって、『伝説』を出版した出版社の業務が妨害され、また申さんが盗作によって印税を得たのは詐欺罪に当たる」として告発した。
・検察の関係者は「出版社側が先に、申さんに対し出版を持ち掛けたため、申さんが出版社をだまして印税を受け取ったわけではなく、出版社側にも処罰を求める意思が全くないため、不起訴とすることにした」と説明した。
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② 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
「【記者手帳】三島「憂国」盗作騒ぎと未必の故意」(ユン・イェナ記者、2015/09/06)
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韓国の女性小説家・申京淑(シン・ギョンスク)氏の盗作問題にあらためて注目が集まっている。盗作が問題となった小説を出版した創作と批評社が、編集人と編集主幹名義で盗作を事実上否定し始めたからだ

 同誌の編集人でソウル大学名誉教授の白楽晴(ペク・ナクチョン)氏は27日、自らのフェイスブックを通じ「盗作疑惑が指摘された部分に、疑いの目が向けられるだけの類似性があることは確認したが、これを意図的なもの、つまり破廉恥な犯罪行為であると断定することには同意できない」と主張した。

 これに先立ち編集主幹で延世大学教授の白永瑞(ペク・ヨンソ)氏も同誌秋季号の巻頭言で「問題の作品の中に、盗作疑惑を呼び起こすに十分な類似性が見られるという事実は認めるが、その類似性を意図的盗作によるものと断定することはできない」との見方を示した。

 この結果、この問題はまた原点に戻ってしまった。今年6月、申氏が自らの短編小説『伝説』に日本の極右作家として知られる故・三島由紀夫氏の短編小説『憂国』の一部を盗用したとの疑惑が表面化した直後、出版元の創作と批評社が「問題とされる文章に類似性は認められるが、作品全体に占める割合は低いので盗作ではない」との立場を表明したところ、批判の高まりを受けてこの見方を1日で撤回した経緯がある

その創作と批評社が今回、再び盗作の否定に乗り出したわけだが、その主張のポイントは要するに「『見た目』はそうかもしれないが、『意図』はなかった」ということだ。この言い分は非常に巧みで絶妙なものだ。しかし批判する側が問題としているのはそのような点ではない。「誰が見ても盗作」と見えるものを「そのような意図はなかった」という論理で批判をかわそうとしているところに問題があるのだ

 このままだとこの問題は迷宮入りしてしまうだろう。文章を読んでそれを評する人間は、それを書いた人間の心の中まで見ることはできないし、また人間は誰でも自分の思いが自分でも分からない時が多い。これは現代の科学が教えるところでもある。
 
 この問題を最初に指摘した小説家のイ・ウンジュン氏は、問題となった申氏の『伝説』の文章と、詩人のキム・フラン氏が翻訳した三島由紀夫の『憂国』の複数の文章とを比較し、その上で「世間の常識」に判定を求めた

(本ブログ関連:”申京淑 盗作”)

 その結果はどうであったか。ここで全ての名前を挙げることができないほど多くの作家が、イ・ウンジュン氏の提起した盗作疑惑に同意した。当の申氏でさえも「盗作との指摘は正しいのかもしれない」と語った。しかし申氏はその一方で「私も自分の記憶が信じられない」ともコメントしたため、とても素直に反省しているようには見えなかった
 
 聖書には「太陽の下に新しきものなし」という言葉がある。無限ともいえる古今東西の作品から必要な栄養を吸収し、成長してきた21世紀に生きる韓国の作家たちが、完全にオリジナルの新しい作品を作り上げることは、もしかすると不可能に近いことなのかもしれない。

 ただしたとえそうだとしても「誰が見ても盗作に見えるもの」を「意図的ではなかった」という一言で片付けるのは、どう考えても厚顔無恥だ。刑法にも「未必の故意」という言葉がある。多くの知識と経験を持つ作家や創作と批評社の高名な関係者たちであれば、当然誰もが知っている言葉だろう。

 記者は今年5月にある作曲家にインタビューしたが、その際、その作曲家は「無意識の盗作を警戒するため」と前置きし「大衆歌謡や音楽はあえて聞かない」と語った。このように無意識による失敗をも警戒する態度と「盗作かもしれないが意図的ではないとはぐらかす態度。どちらが芸術家として本当にあるべき姿だろうか
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(参考)幽体離脱法
https://namu.wiki/w/유체이탈%20화법

2022年6月14日火曜日

電話用モデムEMTA、アニサキスとクジラ

3月に膝痛のリハビリを終えた後、4月から週一で <足の筋力を向上する> 体操教室に通っている。今後のことも考え、体操教室で筋力アップにはげもうと休みなく参加して来た。歳をとると足腰が弱まって、転倒(骨折)が心配なのだ。

きょうは体操教室の日。そんなとき、自宅の固定電話が通話できなくなった。ケーブルテレビにつながる電話用モデム(EMTA:Embedded Multimedia Terminal Adaptor)*が故障したようで、ケーブルテレビのサービス会社へ修理依頼したところ、本日訪問するけれど何時ころになるか決まったら連絡するという・・・、遅い場合、夜の9時と。
(*)EMTA(「要約市場」): https://48918.biz/274.html

工事がいつになるか不明のため、とりあえず体操教室へ欠席の連絡をした。その後が大変。電話用モデムを部屋のすみに置いていたため、いろいろ家具を動かしたり、周辺を掃除をしたりでよい運動になった。なにしろ、ケーブルテレビ、パソコン(インターネット)、固定電話を共通利用しているので、ケーブル類がほこりをかぶっている。

幸い午前中にエンジニアが来訪して、電話用モデムの交換で終わった。ホッとする・・・今回、部屋の片づけにもつながり、少しは整理整頓された気がする。


(付記)
先日(6/6)のテレビ朝日のニュース**で、近年、線虫アニサキスの幼虫による(魚の生食)食中毒患者数が増えているという。年度別推移のグラフで、10年前の倍以上になっているように見える。考えられる要因として、研究者によれば、線虫アニサキスの最終宿主が魚を捕食するクジラであり、そのクジラが増加している結果ではないかという。これはいろいろな意味で皮肉なことかもしれない。
(**)Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=bU_70oDSsUw

実は体操教室の帰り道、回転すし屋に寄っている。DHAを多く含むという青魚が好物で、特にアジがお気に入りだ。アニサキスの話題で、サバとかイワシやイカが寄生されているといわれる。アジはそうでもないかと思っていたが、残念ながら厚生省の「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」***に、アジの名前もしっかり載っている。
(***)厚生省:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html

しばらく、回転ずしから足が遠のくことになるだろう。

2022年6月6日月曜日

芒種 2022、アミノ酸(砂や石に大量の水)、(追記)関東・甲信梅雨入り

きょうは二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」で、イネ科植物の種をまくころ。芒種の文字にある「(のぎ)」は、コメ、ムギなどイネ科の種の先端にある棘状の突起をさす。

(本ブログ関連:”芒種”)

そろそろ梅雨になれば、田植えの時期になるだろうけれど、武蔵野の台地は水田に向かない。わずか台地の崖線に沿って流れる野川の一部に水田の面影が残っているものの、農業としての水田は約50年ほど前に消滅したようだ*。
(*)水田跡碑物語: https://koganei-kanko.jp/maron/archives/10394

きょうは一日小雨で、日中・夜間になっても気温は 16℃前後でしかなく、厚着して過ごした。いずれ、きょうの記録見て、最高気温が19.6℃だったと驚くかもしれないが、それはきょうの日付に変わった深夜 00:02のことに過ぎない。肌寒い日だった。


(付記)アミノ酸
外出も何ごともない一日だったが、ネットニュースにすごい発見が報じられていた。「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取したサンプルにアミノ酸が見つかったというのだ。

■ 読売新聞オンライン(2022/06/06)・・・ 要約
「『はやぶさ2』採取の石から15種のアミノ酸…宇宙由来の物質、地球の生命誕生に関与か」
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220606-OYT1T50079/
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・宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」は、地球と火星の間を回る小惑星「リュウグウ」から計5.4グラムの石を採取し、2020年12月に地球に持ち帰った。日米の研究チームが石の一部の解析を進めている。外気に触れない状態で分析した結果、15種類のアミノ酸を検出した。構造が微妙に異なるものも含めると、30種類以上に上る
・中には、人間や動物などのたんぱく質をつくるアミノ酸もあり、体内でエネルギーを生み出す反応に関係する「アスパラギン酸」や、うまみ成分の「グルタミン酸」などが見つかった。
・成果は今後、論文として発表される見通し。
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同様のニュース
■ NHKニュース(2022年6月6日)
NHKのニュース記事では、詳しい分析を行っているのは国内8研究チームと書かれている。一方、上記の読売の記事では、日米の研究チームとされている。
「小惑星『リュウグウ』砂などから “生命に関係深い”アミノ酸」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220606/k10013659611000.html


(追記)リュウグウの砂や石に大量の水
■ 読売新聞オンライン(2022/06/10)・・・ 抜粋
「『はやぶさ2』採取、リュウグウの砂・石に大量の水…地球の海の起源解明に期待」
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220610-OYT1T50171/
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北海道大や宇宙航空研究開発機構( JAXA)などの研究チームは、日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから地球に持ち帰った砂や石に大量の水が含まれ、46億年前に太陽系が作られてから間もない頃の状態を保っているとみられると発表した。地球の海の水がどこから来たかや太陽系の成り立ちを巡る謎解明のヒントになる成果だ。成果は10日、科学誌「サイエンス」*に掲載された。
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(*)JAXA発表 https://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20190419_Science/


(追記)関東・甲信梅雨入り
(実は、6/7早朝の)TVニュースを見て知った。それも、西日本(沖縄・奄美を除く)よりも先に関東・甲信が梅雨入りしたというのだ・・・ PCしか見ていないと気づかない。

■ 気象庁
「令和4年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」(更新日:令和4年6月6日)
https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/sokuhou_baiu.html

令和4年の梅雨入り                                
地方令和4年平年差昨年差平年昨年
沖縄5月4日ごろ6日早い1日早い5月10日ごろ5月5日ごろ
奄美5月11日ごろ1日早い6日遅い5月12日ごろ5月5日ごろ
九州南部5月30日ごろ5月11日ごろ
九州北部6月4日ごろ5月11日ごろ
四国6月5日ごろ5月12日ごろ
中国6月6日ごろ5月12日ごろ
近畿6月6日ごろ6月12日ごろ
東海6月6日ごろ6月13日ごろ
関東甲信6月6日ごろ1日早い8日早い6月7日ごろ6月14日ごろ
北陸6月11日ごろ6月13日ごろ
東北南部6月12日ごろ6月19日ごろ
東北北部6月15日ごろ6月19日ごろ

2022年6月4日土曜日

野鳥観察(36)

早朝の野鳥観察(探鳥会)へ出かけるのに、日ましに気分が軽快になる。家を出れば、太陽の高度は22.6度で、前回(5/28)と比べて少々高く、辺りを暖かく明るく照らす。集合場所へ向かい西へ進むとき、反対に東へ向かうランナーたちが眩しそうに朝陽を手でさえぎっていた。

(本ブログ関連:”野鳥観察")

きょうも軽装(といっても長袖だが)だった。暑さを感じるまではないだろうと思ったが、結果として額に汗が滲みハンカチで拭いた。会の皆さんと一緒に行動することで、朝の心地よい運動にもなっている。感謝です。

ところで、幹事さんの集計によると、参加者数と探鳥の野鳥種類数が同じになった。そんな愉快なことがあったが、私としては、緑陰に隠れた鳥たちを見つけるのは手の打ちようもなく、平凡な観察に終わった。
今回、フィールド観察でプロフェッショナルな方が初めて参加され、「(緑の濃い)この時期、8~9割を鳴き声で判別している」と語っていたのに驚いた。

わが観察はいつも通り、ベテランの方からの解説をいただきながらの結果となった。
・ムクドリ: 一斉に木立から飛びつ(別場所で、ヒナが樹上で給餌を受けていたようだ)
・ヒヨドリ: つい「ヒヨ」といってしまう自分がちょいと恥ずかしい。
・スズメ: かれらだってカウント数に入れなくては・・・。
・ツバメ: 飛翔姿を見て、「ヒメアマツバメ」とベテランの方から解説いただいた。
・鳥の巣: 樹上に細枝を稠密に組んだ鳥の巣があった → 近くにカラスがいたが?
・ハシボソカラス: (↓写真)観察路にあるグラウンドの網の上で2羽が睥睨していた。
・ガビチョウ*: 終盤、喧噪な鳴き声が続いた。侵入生物なので残念な気がする。
(*)国立環境研究所の「侵入生物データベース」によれば、「江戸時代から輸入の記録があるが,野外では1980年代に北九州で観察されたのが最初」とのこと。最近のことと知って、かれらの賑やかな歌声に興がなかなかわかない。
   https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/20150.html

その他、植物「ドクダミ」、「ワルナスビ」について
① 会長が道ばたに生えた「ドクダミ」の花弁を見せて、4枚あるが大中小とあって、大と小、中と中の対になっていると解説いただいた。わが家の庭のドクダミが今年ついに復活した。どう駆除しようかと考えていた矢先、ドクダミも一生懸命生きていると感じた次第。
② 観察順路に「ワルナスビ」の花が咲いていた。ちょっと気を引くような不良っぽさを感じるのは、これも侵入生物だからなのだろうか。

(本ブログ関連:”ワルナスビ”)


2022年6月2日木曜日

江辺歌謡祭、21年ぶりの復活

歌手イ・ソンヒが、1984年に「Jへ(J에게)」を歌って歌謡界にデビューするきっかけとなった音楽祭「MBC 江辺歌謡祭(강변가요제)」(1979年~2001年)が、今年本格復活すると韓国MBCは次のように報じている。

(本ブログ関連:”Jへ”、”江辺歌謡祭”)

江辺歌謡祭は、シンガーソングライターたちによるコンテストイベントであって、いわゆる養成所(プロダクション、スタジオ、スクールなど)でアイドルを育成するシステムとは一線を画す。

■韓国MBC(iMBC記事)
「MBC 江辺歌謡祭、21年ぶりに復活… スター登竜門の名声をつなぐ」(iMBC ペク・スンフン記者、2022-05-30)
  https://enews.imbc.com/News/RetrieveNewsInfo/349351
(iMBC: インターネットMBC、MBCの子会社)
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わが歌謡界を代表するスターの産室であり登竜門と呼ばれた、MBCの江辺歌謡祭が21年ぶりに華麗に復活する。
(iMBC記事より)
昨年、江辺歌謡祭出身のレジェンド歌手たちが大挙参加した「江辺歌謡祭レジェンド」を開催したMBCは、今年はシンガーソングライターたちの創作曲で実力を競う形式の江辺歌謡祭を来る9月3日、江原道原州市の艮峴(カンヒョン)観光地の野外特設舞台で開催すると明らかにした。

今回の江辺歌謡祭は、満17歳以上の新人ミュージシャンなら誰でもジャンルの制限なしに、本人の創作曲によって参加することができ、大賞など受賞者には約1億ウォンの賞金と音源発売の機会が提供される。

過去、イ・ソンヒ、パク・ミギョン、チャン・ユンジョンなどわが歌謡界を代表するスターを輩出した江辺歌謡祭が、もう一度わが歌謡界を率いるシンガーソングライターを輩出するスター登竜門の地位を蘇らせることができるか関心が集まっている。

MBCは、江辺歌謡祭 参加者募集のための公募は、5月30日から約1ヵ月間、オンラインを通じて進行される予定であり、2回の事前公演審査とメンタリング*を経て、決選に進出する12チームを決めることになると明らかにした。
(*)メンタリング: 指導者による助言と育成(決勝に相応しい一定の指導)

今回の ”江辺歌謡祭 ニューチャレンジ” は、原州市、原州MBC、MBCが主管・主催して、文化体育観光部、韓国コンテンツ振興院が制作支援する。参加希望者は、江辺歌謡祭のホームページを通じてオーディション申請をすればよい。

江辺歌謡祭を準備しているMBC関係者は、「今回の江辺歌謡祭が、シンガーソングライターたちが本人の創作曲で自分の才能を思う存分発散し、コロナに疲れた観客たちにも新しい活力を吹き込む機会になるだろう」と期待を表した。

一方、1979年から2001年まで行われた江辺歌謡祭は、新人登竜門の固有名詞と思われてきた。79年第1回の紅参トリオから81年チュ・ヒョンミ、84年イ・ソンヒ、85年パク・ミギョン、88年イ・サンウン/イ・サンウ、89年パク・ソンジュ、95年パク・ヘギョン、99年チャン・ユンジョン、00年ビッグママのイ・ヨンヒョンも江辺歌謡曲祭が輩出した傑出したミュージシャンたちだ。
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同様のニュース
Newsen(パク・アルム記者、2022-05-30)
「江辺歌謡祭 21年ぶり復活『コロナに疲れた観客へ活力吹き込むこと』」
https://www.newsen.com/news_view.php?uid=202205300919431910

2022年5月28日土曜日

野鳥観察(35)

早朝の野鳥観察(探鳥会)に参加する。前回の探鳥会(5/7)は、明け方の土砂降りが気になって勝手な天気予想をし、欠席してしまった(当日はしっかり開催され、多数の方々が参加した)。

(本ブログ関連:”野鳥観察")

今朝は明るく晴れて、太陽高度は以前と比べて高く(集合時刻のころには、22.3度*となり)、まるで日中?のような陽射しが降り注いだ。
(*) ke!san(Casio): https://keisan.casio.jp/exec/system/1185781259

今回、軽装で出かけた。いつもの順路通り公園内を巡れば、じわりと汗ばんだ。園内の樹々は葉が茂り緑の影を増している。緑陰の路は、風がさえぎられて湿気が充満している。おかげで、枝にとまっている野鳥の姿を見るのはむつかしい(すくなくとも初心者にとって)。こんなときも、ベテランの方々は見事に野鳥の居場所を指さす・・・あわてて双眼鏡を構えれば、サクラの樹から「エナガ」の小さな姿が飛び立つのを見届けるだけ。合わせて「ヒヨドリ」が一羽、サクラの実を食べているのを見かけるがさっぱり人気ない。


終盤、「オオヤマザクラ」の樹に真っ赤な実が実っていた。次の写真のように、美しい赤い実を輝かせ、みなの視線を集めた。つい手を伸ばして採りたくなる、そして口にしたくなる。そのとき、大ベテランの方から「赤い実は熟してない、黒くなった実が食べられるけれど・・・」と、「それに、実がなっている場所によっても味に違いがある」と教えられた。
観察を深めるためには、まず実食することとアドバイスいただいた。ちなみに、「ソメイヨシノ」の実は苦いそうだ。


最後に、たくさんの赤い実がなる「クワ」の木と出会った。黒色に熟した実は甘いとのことで・・・、たしかに、酸っぱくないが、特別甘くもない。2粒食った後、しばらく口の中にじんわり甘い余韻がした。(クワの実を探して、口にすることに気を取られ、写真に撮るのを忘れていた)

今回の観察結果は、わたしとしては苦戦した。緑の中で、野鳥の鳴き声を識別する力が圧倒的に足りない。ベテランの方から解説いただくしかない。
・エナガ: サクラの樹から次々と飛び立つものの、数を聞いてそんなにいたのかと驚く。
・シジュウカラ: 鳴き方に変化があり、同じものと気づかなかった。
・カルガモ: 小川の岸辺は雑草に覆われていて、川面に一羽いるのを教えてもらう。
・ガビチョウ: 元気に辺りで声を響かせていた。

そういえば、野草の花を巡って「モンシロチョウ」が真っ白な羽をはばたかせていた。

2022年5月21日土曜日

小満 2022

きょうは、二十四節気の「小満(しょうまん)」。初夏の陽を浴び、生物が成長して輝くという・・・、実際きょうの天気は、あいにくの小雨模様だったが。
公園では、木漏れ日をさえぎるほど緑が増している。うっそうとした葉の繁り具合を見て、くすんだ印刷の英国の風景画(コンスタブルの「泰西名画」など)を思い出す・・・いつの時代の美術室のことだったか。

(本ブログ関連:”小満”)

小満の末候に「麦秋至る」がある。麦が熟した畑が黄金に輝くとのこと。かつて江戸の新田時代に麦畑が広がったここ武蔵野台地に、今は麦を収穫する光景は見られない。

この時期、街中を「ツピッ」を連呼する「シジュウカラ」がせわしくさえずるのが聞こえたり、畑地を囲む林から突然「アオゲラ」だろうか幹を連続して叩くドラミングが響いてくる・・・野鳥に関心なかった以前なら、気にもとめなかったことだろうに。


<雑談>
書籍「中島誠之助先生、日本の美について教えてください。」
・先日、図書館で借りた中島誠之助著の「中島誠之助先生、日本の美について教えてください。」は、タイトルの通り日本の美(美意識)について平易に語りおろしされたもので、できれば映像を通じて更に知りたいと思う内容だ。素材を膨大に持つNHKなら可能だろうにと想像したが、どうやらNHKの体質からいろいろな意味で難しそう。「なんでも鑑定団」つながりでいえば、俳優の石坂浩二もNHKと最近縁が薄いように感じる・・・こちらもいろな意味で。

・ケーブルテレビで、米国映画「グリーンブック」(2018年)を見た。グリーン-ブックは、1960年代の人種問題を象徴する黒人専用の旅行ガイドブックで、それを利用しながらイタリア系の用心棒が、黒人のクラシック・ピアニストと南部を巡る、いってみればロードムービーである。しかも実話をベースにしている。
ピアニストに同行した伴奏者の一人に白人のロシア語を話せるものがいるのがミソ。60年代の米ソ対立の中、アジア・アフリカ系の若者をモスクワに集めて教育したことに合わせて、映画の中で黒人ピアニストがモスクワでピアノを学んだと口にしていたが、Wikipediaによれば、現実にもそんな風なことを語っているようだが、事実は違ったという。スプートニック・ショック時代と重なって興味深い。また、これもWikipedia(英語)に紹介されている、愉快じゃないかもしれないが、批判的な映画評があったことも知っておくべきかもしれない。主人公をして「白い救世主」とか、映画の展開を「人種和解のファンタジー」という特徴づけがあったことも。ハリウッドの暴走は止まらないというか、現実の方がハリウッドを追い越しているというか。
わたしの映画感想は、どうであれいろいろな意味で、にんやり笑いながら見ることができた。

書籍「ロシア語だけの青春 ミールに通った日々」
・ブックオフで購入した「ロシア語だけの青春 ミールに通った日々」(黒田龍之介著)を読み終わりそう。代々木にあった「ミール・ロシア語研究所」に高校時代から通った著者の青春記だ。ロシア語習得一直線の一冊といってよい。いわば語学上達するための体験談かもしれない。
「発音はネイティブに習うより、日本人の専門家から指導された方がよい」という。この本の根幹をなしていて、まさに上記ミール・ロシア語研究所の指導者夫婦の賜物のようである。同所は <虎の穴> のようで・・・。

2022年5月19日木曜日

アカツメクサ

公園を流れる小川に沿った小道が、雨水調節池のあるエリアを通るとき、道端に「アカツメクサ」(マメ科)が一面に咲いている。遠目にのんびり過ぎれば、花のふくらみ、色合いから、私のような初心者には、「ノアザミ」(キク科)と見まがうかもしれない。そばに寄って、花や葉の形の何やかやが違うことに気づく・・・とげとげしさがないのだ。


アカツメクサは全体に穏やかで、丸い花(鞠(まり)状)をルーペで拡大して見ると、小さな花(上部が淡い紫色/下部は白色)が集合しているのが分かる。(私の手持ちの図鑑「日本の山野草」(岩瀬徹監修)の目次の一番最初に、アカツメクサが置かれている)


アカツメクサは、Wikipediaによれば「ムラサキツメクサ」の和名という。共通部分のツメクサの名から、地面を這うようにして広がる「シロツメクサ」が浮かぶ(4枚葉が見つかれば幸運の「4つ葉のクローバー」になる)。それに対して、アカツメクサは、立ち上がって茎に葉を付ける(全体に薄毛がある)。

(本ブログ関連:”シロツメクサ”)

ツメクサの仲間は、どうも当たり前すぎて見向きもされないようだ。コトバンク*によれば、ツメクサ(詰草)は、梱包用に使われたという・・・実用一点張りの命名に、ちょっと。
(*)コトバンク: https://kotobank.jp/word/詰草-572581

2022年5月15日日曜日

自然観察(10)

最近、朝に二度寝したり、勝手な雨天予想をしたりして、自然観察会・探鳥会を続けて欠席してしまった。きょうの <自然観察会> へは必ず参加しようと決めていたのに、家を出るべき30分前になって起床した・・・、バタバタとあわてて支度して、ようやく間に合うことができた。

(本ブログ関連:”自然観察会”)

今回は多数の方が参加されたため、いくつかグループに分かれて公園内を巡った。順路はいつも通りだったが、わたしは運動不足がたたってか最後まで同行することができなかった、残念。
それでも、植物についていろいろ教えていただくことができた。
・ハルジオンとヒメジョオン: 茎の内部が中空かどうか、葉が茎にどう付いているか。
・イネ科植物の穎(えい): (アオカモジグサとカモジグサの違い)・・・ 理解が不十分
 (参考)「日本の野生植物検索表」:  http://syokubutukensaku.o.oo7.jp/inekayougo1.html
花外蜜腺: 花の蜜腺の他に、葉の基部にある。今回はカラスノエンドウ、サクラで紹介。
・ヘラオオバコ:(雌性先熟(しせいせんじゅく))・・・ 理解が不十分
・ヘビイチゴ: (ヘビイチゴとヤブヘビイチゴの違い)実の地色が白か、実のつぶの形状。
 (参考)名前に「ヘビ」が付く: ヘビがいそう、ヘビのエサになるものがいる(豊かな地)

観察の途中、園外の高木に(溶けいるように)「オオタカ」の成鳥が一羽とまっているのが見つかった。参加者の望遠鏡(フィールドスコープ)をのぞかせていただき観察できた。一体どうして、あんなところにいるのを気づいたのだろうかと驚くばかり。

何とも可愛らしい花だ。漢字で夕べに化粧する「夕化粧」。鑑賞用の外来種だったが野生化したようで、何と国立環境研究所の侵入生物データベース*に登録されている。知らなければ良かった。
(*) https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/81200.html


<カルガモ親子>
5羽のヒナを引き連れて、小川の下流へすすんでいくカルガモの母子がいた。みなは、歩を休めて、しばらくほっこりしながら眺めていた。実際に目撃すると、今回一番の成果だった気がする。


原っぱ一面、シロツメクサが生えていた。これも心を豊かにしてくれる光景だ。ここを越えていくとき、踏みつける気まずさを感じたが・・・。


エゴノキ> 樹木
せっかくの美しさを隠すように、純白の花を下向きに咲かせている。写真は見上げるように撮ったもの。


2022年5月10日火曜日

(資料) 愛鳥週間、eBird

日めくりカレンダーを見て初めて気づいた・・・きょうから一週間(5/10~5/16)「愛鳥週間」(バードウィーク)が設けられており、鳥類保護の啓発から、総じて自然保護の大切さを認識する期間でもあるようだ。

eBird
野鳥観察のアマチュア会員組織である「日本野鳥の会」が、世界的規模の野鳥データベース「eBird」*(ボランティア参加型運営、”知識の民主化”)の日本語版を開設しているという。Youtubeに紹介があったので、ちょっと覗いて見た。
(*)eBird: https://ebird.org/japan/about

(Youtubeに登録の日本野鳥の会に感謝)

スマホ利用者に便利なアプリのようだが、完全ガラパゴス住民の私には、他の方が使っているのを見せてもらうしかない。

2022年5月8日日曜日

母の日 2022

きょうは、5月の第2日曜日、この平和な休みの日に合わせて母への感謝を示す「母の日」でもある。祝日法では、5月5日の「こどもの日」の趣旨に「母に感謝する日」とも記されている・・・とのこと、調べて知ることだが。ところで、今年の母の日を思うに、ウクライナでさまざまな境遇に置かれた子どもたちを考えるとちょっと複雑だ。

(本ブログ関連:”母の日”)

昼、公園へ出かけた。軽装だったせいか少々肌寒い思いをした。そんなとき、子どもたちがきらきら輝く小川に入って魚探しをしていた。水が冷たいだろうにと感心するばかり。親に見守られて遊ぶ子どもたちの姿を、遠くから眺めて驚きうらやましく思った。

小川に沿った散歩道には、種々多様な雑草がぎっしり詰まるように群生している。いくつか採集して持ち帰り、初心者用の雑草図鑑などで調べてみたが、見慣れた(次の)「ヘビイチゴ」や「シロツメクサ」以外皆目見当つかない。地味過ぎて、似過ぎて手の付けようがない・・・。

似た仲間の「ヤブヘビイチゴ」と比べて、葉の形状だけでなく、小振りな赤い実のツブ(実は雌しべが変わったもの)の表面がツブツブしていることをルーペで確認した。見た目に甘くおいしそうに見えるが、ネットの感想によれば意外と期待外れとのこと。


シロツメクサ
子どものころ、遊び場所の原っぱにはシロツメクサの花が咲いていた。花を茎ごと抜いて、「草相撲」をした記憶がある。互いに茎をクロスして引き合い、どちらが切れるか競うのだ。



<5/7の「探鳥会」は実施された>
ところで、きのう(5/7)の朝まだき、激しい雨音が聞こえた。天気予報で、早朝雨雲が西から東へ流れる解説もあって、もしかしたらこの後も雨が続くかもしれないと、探鳥会を欠席したところ、探鳥会のベテランの方から会員あてにいただくメールに、しっかり探鳥会が実施されたという・・・あれは単なる走り雨だったのか、あるいは空耳だったのか?

2022年5月5日木曜日

立夏 2022、こどもの日、自然観察園

きょうはカレンダー上、4~5月にまたがる「ゴールデンウィーク」(GW)の最終日。二十四節気の「立夏(りっか)」であると同時に、祝日の「こどもの日」でもある。夏の気配が始まるこの初夏の時期、子どもたちの声を高く届けるようと、<鯉のぼり>の鯉がそれを吸って青空を泳ぐように見える。

(本ブログ関連:”立夏”、”こどもの日”)

<連休の日数>
今回のGWは、祝日と土日の休日に、有給休暇を2日(5/2、5/6)付け加えることで、最長10連休となることができる。再びこのパターンとなるのは、2033年(令和15年)*までしばらくお預けのようだ。
(*)参考:「fragment.database」 サイト  http://www13.plala.or.jp/bigdata/golden_week.html


<端午の節句と暦、屈原とちまき、そして柏餅>
こどもの日の新暦5月5日は、「端午の節句」にあたるが、いろいろ矛盾があるという**。端午の節句は、中国楚の時代に諫言が受け入れられず、陰暦の5月5日に泪羅(べきら)の淵に身を投じた「屈原」をとむらうことに起源しているとの説明がある。
(**)歳時記:「日々の歳時記」(広瀬一朗著、東京新聞出版局)

また、屈原を悼んだ民衆が、彼が入水した川に供え物を投じたことが由来となって「ちまき」ができたという伝説がある。
下記の「自然観察園」巡りの帰り、途中で和菓子屋に寄って <ちまき> を求めたが、きょうはこどもの日のため予約制とのこと。代わりに<柏餅>を購入した。


<唱歌「夏は来ぬ」と陰暦5月>
立夏から <初夏> が始まる。夏が来たことを歌う唱歌「夏は来ぬ」(佐佐木信綱作詞、小山作之助作曲、明治29年(1896年))には、陰暦の5月がふさわしい歌詞表現***がある。歌詞の2番に「さみだれ(五月雨)の そそぐ山田に」があり、まさに陰暦5月をさす。
(***)参考:「世界の民謡・童謡」サイト http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/natsuhakinu.htm


<自然観察園>
カレンダー上、GW最終日のきょう「こどもの日」に、公園は家族連れでにぎわった。園内を流れる小川には、初夏のまぶしい陽射しを受けて、水遊びにはしゃぐ子どもたちの姿であふれていた。
それでも、公園併設の「自然観察園」は、植物を楽しむにはあるていど歳が必要なようで、もっぱら大人たちの姿ばかり目だった。今回は、そこかしこに白色の花の「オドリコソウ」が目についた。(正直、オドリコソウとヒメオドリコソウの区別があいまいになっている・・・並べてはじめて確認できるような)

オドリコソウ(白色)
観察園入口に配置された「花だより」に記載の野生植物リストと観察順路図をもとに、「ホタルオカズラ」を探し写真に撮った。かなり小さな青白色の花であるが、観察園入口の掲示板にある写真パネルのものと比べると、色彩はず~っとおとなしい(西陽を受けて色が飛んだせいがあるからかもしれない)。

ホタルカズラ?
<ハルジオンとヒメジョオン>
自然観察園の帰り道、路傍に白色の「ハルジオン」の花があちこちに咲いていた。ハルジオンに似たものに「ヒメジョオン」があって、違いは次の通り****。今年になって家の庭にいっぱい咲いたのはハルジオンだった・・・雑草なんだよな~。
・ハルジオン: 葉のもとの方が、茎を抱くような形。茎は中空。
・ヒメジョオン: 葉のもとの方が、茎を抱かない。茎は中空でない。
(****)参考:「楽しい自然観察 雑草博士入門」(岩瀬徹・川名輿/著、全国農村教育協会)

2022年5月3日火曜日

憲法記念日2022、東京都多摩東部地震

祝日「憲法記念日」のきょう、夕方に(Chromeブラウザ拡張機能の)「緊急地震速報 by Extension」がアラーム音をたてた直後、ドシンと突き上げるように揺れた。揺れは一瞬のことで続かなかったが、アラームと振動の時間差に、最近にない短さに驚いた

(本ブログ関連:”憲法記念日”)

気象庁の「地震速報」にある、「震源・震度情報」(2022年05月03日19時44分 発表)は次のように報じている。
--------------
・地震の発生日時: 05月03日19時40分頃
・震央地名: 東京都多摩東部(北緯35.7度、東経139.5度)
・深さ: 130km
・マグニチュード: M4.6
--------------

気になったこと:
・深さが130Kmと深い
・震央(震度1)から離れた地(栃木県、群馬県、横浜など)で最大震度3だった
・当地の震度は1のようだが、体感では一瞬2かなと思ったくらい

今回の地震メカニズムに興味がある。(立川断層から難れているけど・・・どうなんだろう)

(本ブログ関連:”立川断層”)