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2022年6月2日木曜日

江辺歌謡祭、21年ぶりの復活

歌手イ・ソンヒが、1984年に「Jへ(J에게)」を歌って歌謡界にデビューするきっかけとなった音楽祭「MBC 江辺歌謡祭(강변가요제)」(1979年~2001年)が、今年本格復活すると韓国MBCは次のように報じている。

(本ブログ関連:”Jへ”、”江辺歌謡祭”)

江辺歌謡祭は、シンガーソングライターたちによるコンテストイベントであって、いわゆる養成所(プロダクション、スタジオ、スクールなど)でアイドルを育成するシステムとは一線を画す。

■韓国MBC(iMBC記事)
「MBC 江辺歌謡祭、21年ぶりに復活… スター登竜門の名声をつなぐ」(iMBC ペク・スンフン記者、2022-05-30)
  https://enews.imbc.com/News/RetrieveNewsInfo/349351
(iMBC: インターネットMBC、MBCの子会社)
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わが歌謡界を代表するスターの産室であり登竜門と呼ばれた、MBCの江辺歌謡祭が21年ぶりに華麗に復活する。
(iMBC記事より)
昨年、江辺歌謡祭出身のレジェンド歌手たちが大挙参加した「江辺歌謡祭レジェンド」を開催したMBCは、今年はシンガーソングライターたちの創作曲で実力を競う形式の江辺歌謡祭を来る9月3日、江原道原州市の艮峴(カンヒョン)観光地の野外特設舞台で開催すると明らかにした。

今回の江辺歌謡祭は、満17歳以上の新人ミュージシャンなら誰でもジャンルの制限なしに、本人の創作曲によって参加することができ、大賞など受賞者には約1億ウォンの賞金と音源発売の機会が提供される。

過去、イ・ソンヒ、パク・ミギョン、チャン・ユンジョンなどわが歌謡界を代表するスターを輩出した江辺歌謡祭が、もう一度わが歌謡界を率いるシンガーソングライターを輩出するスター登竜門の地位を蘇らせることができるか関心が集まっている。

MBCは、江辺歌謡祭 参加者募集のための公募は、5月30日から約1ヵ月間、オンラインを通じて進行される予定であり、2回の事前公演審査とメンタリング*を経て、決選に進出する12チームを決めることになると明らかにした。
(*)メンタリング: 指導者による助言と育成(決勝に相応しい一定の指導)

今回の ”江辺歌謡祭 ニューチャレンジ” は、原州市、原州MBC、MBCが主管・主催して、文化体育観光部、韓国コンテンツ振興院が制作支援する。参加希望者は、江辺歌謡祭のホームページを通じてオーディション申請をすればよい。

江辺歌謡祭を準備しているMBC関係者は、「今回の江辺歌謡祭が、シンガーソングライターたちが本人の創作曲で自分の才能を思う存分発散し、コロナに疲れた観客たちにも新しい活力を吹き込む機会になるだろう」と期待を表した。

一方、1979年から2001年まで行われた江辺歌謡祭は、新人登竜門の固有名詞と思われてきた。79年第1回の紅参トリオから81年チュ・ヒョンミ、84年イ・ソンヒ、85年パク・ミギョン、88年イ・サンウン/イ・サンウ、89年パク・ソンジュ、95年パク・ヘギョン、99年チャン・ユンジョン、00年ビッグママのイ・ヨンヒョンも江辺歌謡曲祭が輩出した傑出したミュージシャンたちだ。
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同様のニュース
Newsen(パク・アルム記者、2022-05-30)
「江辺歌謡祭 21年ぶり復活『コロナに疲れた観客へ活力吹き込むこと』」
https://www.newsen.com/news_view.php?uid=202205300919431910

2022年5月28日土曜日

野鳥観察(35)

早朝の野鳥観察(探鳥会)に参加する。前回の探鳥会(5/7)は、明け方の土砂降りが気になって勝手な天気予想をし、欠席してしまった(当日はしっかり開催され、多数の方々が参加した)。

(本ブログ関連:”野鳥観察")

今朝は明るく晴れて、太陽高度は以前と比べて高く(集合時刻のころには、22.3度*となり)、まるで日中?のような陽射しが降り注いだ。
(*) ke!san(Casio): https://keisan.casio.jp/exec/system/1185781259

今回、軽装で出かけた。いつもの順路通り公園内を巡れば、じわりと汗ばんだ。園内の樹々は葉が茂り緑の影を増している。緑陰の路は、風がさえぎられて湿気が充満している。おかげで、枝にとまっている野鳥の姿を見るのはむつかしい(すくなくとも初心者にとって)。こんなときも、ベテランの方々は見事に野鳥の居場所を指さす・・・あわてて双眼鏡を構えれば、サクラの樹から「エナガ」の小さな姿が飛び立つのを見届けるだけ。合わせて「ヒヨドリ」が一羽、サクラの実を食べているのを見かけるがさっぱり人気ない。


終盤、「オオヤマザクラ」の樹に真っ赤な実が実っていた。次の写真のように、美しい赤い実を輝かせ、みなの視線を集めた。つい手を伸ばして採りたくなる、そして口にしたくなる。そのとき、大ベテランの方から「赤い実は熟してない、黒くなった実が食べられるけれど・・・」と、「それに、実がなっている場所によっても味に違いがある」と教えられた。
観察を深めるためには、まず実食することとアドバイスいただいた。ちなみに、「ソメイヨシノ」の実は苦いそうだ。


最後に、たくさんの赤い実がなる「クワ」の木と出会った。黒色に熟した実は甘いとのことで・・・、たしかに、酸っぱくないが、特別甘くもない。2粒食った後、しばらく口の中にじんわり甘い余韻がした。(クワの実を探して、口にすることに気を取られ、写真に撮るのを忘れていた)

今回の観察結果は、わたしとしては苦戦した。緑の中で、野鳥の鳴き声を識別する力が圧倒的に足りない。ベテランの方から解説いただくしかない。
・エナガ: サクラの樹から次々と飛び立つものの、数を聞いてそんなにいたのかと驚く。
・シジュウカラ: 鳴き方に変化があり、同じものと気づかなかった。
・カルガモ: 小川の岸辺は雑草に覆われていて、川面に一羽いるのを教えてもらう。
・ガビチョウ: 元気に辺りで声を響かせていた。

そういえば、野草の花を巡って「モンシロチョウ」が真っ白な羽をはばたかせていた。

2022年5月21日土曜日

小満 2022

きょうは、二十四節気の「小満(しょうまん)」。初夏の陽を浴び、生物が成長して輝くという・・・、実際きょうの天気は、あいにくの小雨模様だったが。
公園では、木漏れ日をさえぎるほど緑が増している。うっそうとした葉の繁り具合を見て、くすんだ印刷の英国の風景画(コンスタブルの「泰西名画」など)を思い出す・・・いつの時代の美術室のことだったか。

(本ブログ関連:”小満”)

小満の末候に「麦秋至る」がある。麦が熟した畑が黄金に輝くとのこと。かつて江戸の新田時代に麦畑が広がったここ武蔵野台地に、今は麦を収穫する光景は見られない。

この時期、街中を「ツピッ」を連呼する「シジュウカラ」がせわしくさえずるのが聞こえたり、畑地を囲む林から突然「アオゲラ」だろうか幹を連続して叩くドラミングが響いてくる・・・野鳥に関心なかった以前なら、気にもとめなかったことだろうに。


<雑談>
書籍「中島誠之助先生、日本の美について教えてください。」
・先日、図書館で借りた中島誠之助著の「中島誠之助先生、日本の美について教えてください。」は、タイトルの通り日本の美(美意識)について平易に語りおろしされたもので、できれば映像を通じて更に知りたいと思う内容だ。素材を膨大に持つNHKなら可能だろうにと想像したが、どうやらNHKの体質からいろいろな意味で難しそう。「なんでも鑑定団」つながりでいえば、俳優の石坂浩二もNHKと最近縁が薄いように感じる・・・こちらもいろな意味で。

・ケーブルテレビで、米国映画「グリーンブック」(2018年)を見た。グリーン-ブックは、1960年代の人種問題を象徴する黒人専用の旅行ガイドブックで、それを利用しながらイタリア系の用心棒が、黒人のクラシック・ピアニストと南部を巡る、いってみればロードムービーである。しかも実話をベースにしている。
ピアニストに同行した伴奏者の一人に白人のロシア語を話せるものがいるのがミソ。60年代の米ソ対立の中、アジア・アフリカ系の若者をモスクワに集めて教育したことに合わせて、映画の中で黒人ピアニストがモスクワでピアノを学んだと口にしていたが、Wikipediaによれば、現実にもそんな風なことを語っているようだが、事実は違ったという。スプートニック・ショック時代と重なって興味深い。また、これもWikipedia(英語)に紹介されている、愉快じゃないかもしれないが、批判的な映画評があったことも知っておくべきかもしれない。主人公をして「白い救世主」とか、映画の展開を「人種和解のファンタジー」という特徴づけがあったことも。ハリウッドの暴走は止まらないというか、現実の方がハリウッドを追い越しているというか。
わたしの映画感想は、どうであれいろいろな意味で、にんやり笑いながら見ることができた。

書籍「ロシア語だけの青春 ミールに通った日々」
・ブックオフで購入した「ロシア語だけの青春 ミールに通った日々」(黒田龍之介著)を読み終わりそう。代々木にあった「ミール・ロシア語研究所」に高校時代から通った著者の青春記だ。ロシア語習得一直線の一冊といってよい。いわば語学上達するための体験談かもしれない。
「発音はネイティブに習うより、日本人の専門家から指導された方がよい」という。この本の根幹をなしていて、まさに上記ミール・ロシア語研究所の指導者夫婦の賜物のようである。同所は <虎の穴> のようで・・・。

2022年5月19日木曜日

アカツメクサ

公園を流れる小川に沿った小道が、雨水調節池のあるエリアを通るとき、道端に「アカツメクサ」(マメ科)が一面に咲いている。遠目にのんびり過ぎれば、花のふくらみ、色合いから、私のような初心者には、「ノアザミ」(キク科)と見まがうかもしれない。そばに寄って、花や葉の形の何やかやが違うことに気づく・・・とげとげしさがないのだ。


アカツメクサは全体に穏やかで、丸い花(鞠(まり)状)をルーペで拡大して見ると、小さな花(上部が淡い紫色/下部は白色)が集合しているのが分かる。(私の手持ちの図鑑「日本の山野草」(岩瀬徹監修)の目次の一番最初に、アカツメクサが置かれている)


アカツメクサは、Wikipediaによれば「ムラサキツメクサ」の和名という。共通部分のツメクサの名から、地面を這うようにして広がる「シロツメクサ」が浮かぶ(4枚葉が見つかれば幸運の「4つ葉のクローバー」になる)。それに対して、アカツメクサは、立ち上がって茎に葉を付ける(全体に薄毛がある)。

(本ブログ関連:”シロツメクサ”)

ツメクサの仲間は、どうも当たり前すぎて見向きもされないようだ。コトバンク*によれば、ツメクサ(詰草)は、梱包用に使われたという・・・実用一点張りの命名に、ちょっと。
(*)コトバンク: https://kotobank.jp/word/詰草-572581

2022年5月15日日曜日

自然観察(10)

最近、朝に二度寝したり、勝手な雨天予想をしたりして、自然観察会・探鳥会を続けて欠席してしまった。きょうの <自然観察会> へは必ず参加しようと決めていたのに、家を出るべき30分前になって起床した・・・、バタバタとあわてて支度して、ようやく間に合うことができた。

(本ブログ関連:”自然観察会”)

今回は多数の方が参加されたため、いくつかグループに分かれて公園内を巡った。順路はいつも通りだったが、わたしは運動不足がたたってか最後まで同行することができなかった、残念。
それでも、植物についていろいろ教えていただくことができた。
・ハルジオンとヒメジョオン: 茎の内部が中空かどうか、葉が茎にどう付いているか。
・イネ科植物の穎(えい): (アオカモジグサとカモジグサの違い)・・・ 理解が不十分
 (参考)「日本の野生植物検索表」:  http://syokubutukensaku.o.oo7.jp/inekayougo1.html
花外蜜腺: 花の蜜腺の他に、葉の基部にある。今回はカラスノエンドウ、サクラで紹介。
・ヘラオオバコ:(雌性先熟(しせいせんじゅく))・・・ 理解が不十分
・ヘビイチゴ: (ヘビイチゴとヤブヘビイチゴの違い)実の地色が白か、実のつぶの形状。
 (参考)名前に「ヘビ」が付く: ヘビがいそう、ヘビのエサになるものがいる(豊かな地)

観察の途中、園外の高木に(溶けいるように)「オオタカ」の成鳥が一羽とまっているのが見つかった。参加者の望遠鏡(フィールドスコープ)をのぞかせていただき観察できた。一体どうして、あんなところにいるのを気づいたのだろうかと驚くばかり。

何とも可愛らしい花だ。漢字で夕べに化粧する「夕化粧」。鑑賞用の外来種だったが野生化したようで、何と国立環境研究所の侵入生物データベース*に登録されている。知らなければ良かった。
(*) https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/81200.html


<カルガモ親子>
5羽のヒナを引き連れて、小川の下流へすすんでいくカルガモの母子がいた。みなは、歩を休めて、しばらくほっこりしながら眺めていた。実際に目撃すると、今回一番の成果だった気がする。


原っぱ一面、シロツメクサが生えていた。これも心を豊かにしてくれる光景だ。ここを越えていくとき、踏みつける気まずさを感じたが・・・。


エゴノキ> 樹木
せっかくの美しさを隠すように、純白の花を下向きに咲かせている。写真は見上げるように撮ったもの。


2022年5月10日火曜日

(資料) 愛鳥週間、eBird

日めくりカレンダーを見て初めて気づいた・・・きょうから一週間(5/10~5/16)「愛鳥週間」(バードウィーク)が設けられており、鳥類保護の啓発から、総じて自然保護の大切さを認識する期間でもあるようだ。

eBird
野鳥観察のアマチュア会員組織である「日本野鳥の会」が、世界的規模の野鳥データベース「eBird」*(ボランティア参加型運営、”知識の民主化”)の日本語版を開設しているという。Youtubeに紹介があったので、ちょっと覗いて見た。
(*)eBird: https://ebird.org/japan/about

(Youtubeに登録の日本野鳥の会に感謝)

スマホ利用者に便利なアプリのようだが、完全ガラパゴス住民の私には、他の方が使っているのを見せてもらうしかない。

2022年5月8日日曜日

母の日 2022

きょうは、5月の第2日曜日、この平和な休みの日に合わせて母への感謝を示す「母の日」でもある。祝日法では、5月5日の「こどもの日」の趣旨に「母に感謝する日」とも記されている・・・とのこと、調べて知ることだが。ところで、今年の母の日を思うに、ウクライナでさまざまな境遇に置かれた子どもたちを考えるとちょっと複雑だ。

(本ブログ関連:”母の日”)

昼、公園へ出かけた。軽装だったせいか少々肌寒い思いをした。そんなとき、子どもたちがきらきら輝く小川に入って魚探しをしていた。水が冷たいだろうにと感心するばかり。親に見守られて遊ぶ子どもたちの姿を、遠くから眺めて驚きうらやましく思った。

小川に沿った散歩道には、種々多様な雑草がぎっしり詰まるように群生している。いくつか採集して持ち帰り、初心者用の雑草図鑑などで調べてみたが、見慣れた(次の)「ヘビイチゴ」や「シロツメクサ」以外皆目見当つかない。地味過ぎて、似過ぎて手の付けようがない・・・。

似た仲間の「ヤブヘビイチゴ」と比べて、葉の形状だけでなく、小振りな赤い実のツブ(実は雌しべが変わったもの)の表面がツブツブしていることをルーペで確認した。見た目に甘くおいしそうに見えるが、ネットの感想によれば意外と期待外れとのこと。


シロツメクサ
子どものころ、遊び場所の原っぱにはシロツメクサの花が咲いていた。花を茎ごと抜いて、「草相撲」をした記憶がある。互いに茎をクロスして引き合い、どちらが切れるか競うのだ。



<5/7の「探鳥会」は実施された>
ところで、きのう(5/7)の朝まだき、激しい雨音が聞こえた。天気予報で、早朝雨雲が西から東へ流れる解説もあって、もしかしたらこの後も雨が続くかもしれないと、探鳥会を欠席したところ、探鳥会のベテランの方から会員あてにいただくメールに、しっかり探鳥会が実施されたという・・・あれは単なる走り雨だったのか、あるいは空耳だったのか?

2022年5月5日木曜日

立夏 2022、こどもの日、自然観察園

きょうはカレンダー上、4~5月にまたがる「ゴールデンウィーク」(GW)の最終日。二十四節気の「立夏(りっか)」であると同時に、祝日の「こどもの日」でもある。夏の気配が始まるこの初夏の時期、子どもたちの声を高く届けるようと、<鯉のぼり>の鯉がそれを吸って青空を泳ぐように見える。

(本ブログ関連:”立夏”、”こどもの日”)

<連休の日数>
今回のGWは、祝日と土日の休日に、有給休暇を2日(5/2、5/6)付け加えることで、最長10連休となることができる。再びこのパターンとなるのは、2033年(令和15年)*までしばらくお預けのようだ。
(*)参考:「fragment.database」 サイト  http://www13.plala.or.jp/bigdata/golden_week.html


<端午の節句と暦、屈原とちまき、そして柏餅>
こどもの日の新暦5月5日は、「端午の節句」にあたるが、いろいろ矛盾があるという**。端午の節句は、中国楚の時代に諫言が受け入れられず、陰暦の5月5日に泪羅(べきら)の淵に身を投じた「屈原」をとむらうことに起源しているとの説明がある。
(**)歳時記:「日々の歳時記」(広瀬一朗著、東京新聞出版局)

また、屈原を悼んだ民衆が、彼が入水した川に供え物を投じたことが由来となって「ちまき」ができたという伝説がある。
下記の「自然観察園」巡りの帰り、途中で和菓子屋に寄って <ちまき> を求めたが、きょうはこどもの日のため予約制とのこと。代わりに<柏餅>を購入した。


<唱歌「夏は来ぬ」と陰暦5月>
立夏から <初夏> が始まる。夏が来たことを歌う唱歌「夏は来ぬ」(佐佐木信綱作詞、小山作之助作曲、明治29年(1896年))には、陰暦の5月がふさわしい歌詞表現***がある。歌詞の2番に「さみだれ(五月雨)の そそぐ山田に」があり、まさに陰暦5月をさす。
(***)参考:「世界の民謡・童謡」サイト http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/natsuhakinu.htm


<自然観察園>
カレンダー上、GW最終日のきょう「こどもの日」に、公園は家族連れでにぎわった。園内を流れる小川には、初夏のまぶしい陽射しを受けて、水遊びにはしゃぐ子どもたちの姿であふれていた。
それでも、公園併設の「自然観察園」は、植物を楽しむにはあるていど歳が必要なようで、もっぱら大人たちの姿ばかり目だった。今回は、そこかしこに白色の花の「オドリコソウ」が目についた。(正直、オドリコソウとヒメオドリコソウの区別があいまいになっている・・・並べてはじめて確認できるような)

オドリコソウ(白色)
観察園入口に配置された「花だより」に記載の野生植物リストと観察順路図をもとに、「ホタルオカズラ」を探し写真に撮った。かなり小さな青白色の花であるが、観察園入口の掲示板にある写真パネルのものと比べると、色彩はず~っとおとなしい(西陽を受けて色が飛んだせいがあるからかもしれない)。

ホタルカズラ?
<ハルジオンとヒメジョオン>
自然観察園の帰り道、路傍に白色の「ハルジオン」の花があちこちに咲いていた。ハルジオンに似たものに「ヒメジョオン」があって、違いは次の通り****。今年になって家の庭にいっぱい咲いたのはハルジオンだった・・・雑草なんだよな~。
・ハルジオン: 葉のもとの方が、茎を抱くような形。茎は中空。
・ヒメジョオン: 葉のもとの方が、茎を抱かない。茎は中空でない。
(****)参考:「楽しい自然観察 雑草博士入門」(岩瀬徹・川名輿/著、全国農村教育協会)

2022年5月3日火曜日

憲法記念日2022、東京都多摩東部地震

祝日「憲法記念日」のきょう、夕方に(Chromeブラウザ拡張機能の)「緊急地震速報 by Extension」がアラーム音をたてた直後、ドシンと突き上げるように揺れた。揺れは一瞬のことで続かなかったが、アラームと振動の時間差に、最近にない短さに驚いた

(本ブログ関連:”憲法記念日”)

気象庁の「地震速報」にある、「震源・震度情報」(2022年05月03日19時44分 発表)は次のように報じている。
--------------
・地震の発生日時: 05月03日19時40分頃
・震央地名: 東京都多摩東部(北緯35.7度、東経139.5度)
・深さ: 130km
・マグニチュード: M4.6
--------------

気になったこと:
・深さが130Kmと深い
・震央(震度1)から離れた地(栃木県、群馬県、横浜など)で最大震度3だった
・当地の震度は1のようだが、体感では一瞬2かなと思ったくらい

今回の地震メカニズムに興味がある。(立川断層から難れているけど・・・どうなんだろう)

(本ブログ関連:”立川断層”)

2022年5月2日月曜日

八十八夜 2022

二十四節気の起点「立春」(今年は2月4日)を第一日にして、きょうは八十八日目で、雑節「八十八夜(はちじゅうはちや)」にあたる。気象庁でいう「春」は3~5月の間だが、間もなくして5月5日には「立夏」となり、「晩春」から「初夏」に変わる。

(本ブログ関連:”八十八夜”)

八十八夜といえば、文部省唱歌「茶摘み」(作曲・作詞者不明、明治45年(1912年))の歌いだしにある「夏も近づく八十八夜」、それにあわせて「あれに見えるは茶摘みぢやないか」の詞を思い出す。<八十八夜>と<茶摘み>のイメージがセットになる。

茶葉販売店は幟(のぼり)を立て、新茶シーズンの到来を知らせる。普段、茶の習慣が薄れている者でも、八十八夜のこの時期くらいせめて新茶を飲んでみようかという気になる。新茶葉は栄養価が高く、飲めば健康に良くて長寿につながるそうだ。壮年期ならいざしらず、この歳になると長寿に関心が乏しくなっているものの、茶を飲むときの「ふぅ~」と息に出る安堵感は他に代えられない。

むかし、趣味仲間のベテランの方が自宅の庭に茶(チャノキ)を植えて、葉を摘み、蒸して揉むといった工程について、あるいは気候によって出来映えが違うといったことを聞かされた。手間をかけて作ったお茶は美味しいという。

近くの茶葉店で、新茶を求めてみようかな。

2022年4月30日土曜日

今年も1/3を喰ってしまった

4月最後のきょう、夕方近くに公園へ出かけた。西日はまだ高くまぶしいものの、日向と日陰の寒暖差は激しい。気温は15℃を切り、4.5m/s近くの南東の風が吹く。厚手のセーターを着て来て正解だったと感じる。

公園併設の「自然観察園」への入園時間をちょうど過ぎたばかり。そこで、公園内を横断する幹線道路を越えて、南側に移動するため陸橋を渡ろうと橋にいたる坂道を登ったとき、道ばたに「サンシュユ」の若木が緑の葉を繁らせていた。以前、ブログに宮崎県民謡の「稗搗節(ひえつきぶし)」の始まり「庭のさんしゅうぅの~木~ぃ」を、サンシュユの木と勘違いしたことについて記したことがある(実際は「山椒(さんしょう)」の木だったのだ)。

(本ブログ関連:”サンシュユ”)

(追記) 写真のサンシュユのネームプレートが立っている位置から判断したが、もしかしたら奥にある幹(サンシュユのものか?)の単なる下草だったのかもしれないと・・・、少々ぐらついている(誤りの場合ご容赦)。


やがて陽は傾き、公園で過ごした家族連れも帰り支度を始める。それを見て、幼いころに近所の原っぱでみなと遊びほうけていたとき、日が暮れ始めると仲間のひとりひとりが母親に呼び戻され、一人ぬけ、二人ぬけしていった寂しさ(光景)を思い出す。

きのうは、令和の子どもには元号が二つ戻る、祝日「昭和の日」だった。昭和生まれの者にとって、明治を想起するようなものかもしれない。どうやら昭和の時代も、僕らが明治について感じたように、日常からフェードアウトしていくことだろう。

令和4年4月30日のきょう、今年もリンゴの実に例えていえば、1/3喰ってしまったことになる・・・、それもいつの間にか。世界史に残る出来事を知ってしまったにもかかわらず。
今年はまだ、2/3がある。何かが待ちかまえているのだろうか。

2022年4月28日木曜日

公園巡り

今月になって「夏日」が続いた。最高気温が 25℃以上になった日は次の通り。残念ながら、きょうの最高気温は 20.3℃だったけれど・・・。夏日になり損ねたとはいえ、陽射しはぎらぎらとまぶしい。公園ベンチに座って、(骨をきたえる効用のある)紫外線を吸収するべくひと休憩したが、10分といられない。顔中ヒリヒリしてきた。

・4/10 27.3℃  ← 今年初「夏日」(都心 26.8℃)
・4/11 25.2℃
・4/12 26.4℃
・4/13 28.1℃
   ・・・
・4/22 26.4℃
・4/23 27.1℃
   ・・・
・4/25 27.1℃
   ・・・
・4/27 27.9℃

▼ 気象用語(夏日、真夏日、猛暑日など: 気象庁「天気予報等で用いる用語 」より)
    https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kion.html
    ------------------------------------------
    夏日   :日最高気温が25度以上の日
    真夏日:日最高気温が30度以上の日
    猛暑日:日最高気温が35度以上の日
    ------------------------------------------

公園を流れる小川に並行して、小高い位置に「ハナミズキ」の小並木路がある。数日前、白い花を咲かせていたが盛りを過ぎたようで、全身を緑の葉に変身していた。植え込みの赤色の「ツツジ」は満開のまま、ハナミズキよりいきが長い。

小川は隣接の公園につながり、流れに「カルガモ」が一羽頭を突っ込みエサを探しているのを橋の上から眺めることができた。撮影に気付いたのか、上流に向きを変え背を見せた。


小川に沿って下流へ進むと、カルガモの番(つがい)だろうか、2羽がゆったりと水辺に浮かんでいた。一羽はせっせと水草の下に頭をいれていて、それをもう一羽がじっと見つめている・・・そんな感じがした。

あすの天気予報では、最高気温が 17℃とのこと。また冷える。今月の夏日はお終いのようだ。

2022年4月23日土曜日

野鳥観察(34)

野鳥観察(探鳥会)へ出かけるに、軽装も不安ないほど実に心地よい朝だった。空は青く、陽射しはじゅうぶんにまぶしい・・・すっかり夏気分だ。集合時刻の午前6時半過ぎには、気温が 15℃ほどになった。

(本ブログ関連:”野鳥観察")

集合場所から見渡す原っぱでは、下草の丈が伸びている、それも清々しいほどに青々している。仲間から、こんな景色を俳句の季語で「雀隠れ(すずめがくれ)」というと教わった。なるほど、公園はおしなべて緑が増している。観察順路の木立は葉が茂り、野鳥も声でしか所在を教えてくれない。それでもベテランは、かれらの姿をちゃんとお見通しのようだが。

途中、「ヤエザクラ」が散っている場所があった。サクラでも「ソメイヨシノ」は、花吹雪となって花弁を宙に舞い散らせるが、ヤエザクラは花柄ごと(まるでツバキと似て)落下する。写真に撮ったヤエザクラは、栽培品種の「ショウゲツ(松月)」というようだ。家族と一緒に参加の小さな女の子がそれを集めていた。


さて、本題の野鳥観察だが、私としてはまったくの不発だった。
・カルガモ: 木立の下になぜか一羽、上方にカラスが騒がしく集まっていた。
・キジバト: いつもは当たり前だが、観察手帳に記しているので。
・シジュウカラ: 声だけが樹上の葉陰からせわしく聞こえてくる。
・ヒヨドリ: 飛ぶ姿を見る。
・ムクドリ: 飛ぶ姿を見る・・・あっという間に上空を横切る、ベテランの指摘が必要。
・カルガモ(再): 小川に一羽ずつ、別々の場所にいる。
別ルートを歩いた一団は、アオゲラを見事にカメラに収めたようだ。

今回は、「サクラ」について、会長から次のような解説があった。
日本の野生のサクラは、11種ある。
・駿河台匂(スルガダイニオイ): 香りが心地よい。→ (参考: ジョウニオイ
・関山(カンザン): 食用にもなる桜(cf. 桜餅の葉はソメイヨシノが多いようだが)
・普賢象(フゲンゾウ): 普賢菩薩の乗る白象に似て花弁が白い。
(参考)旗弁(きべん): 雄しべが花弁化する ⇒ ヤエザクラのような重弁化につながる。

2022年4月20日水曜日

穀雨 2022

きょうは二十四節気の「穀雨(こくう)」。畑地のすべての穀物(種や苗)にしっとりと雨が降り、葉先に滴(しずく)が輝いている・・・そんな風景が浮かんでくる。早朝まで弱雨(よわあめ=弱い雨)がつづいた。まさに恵みの雨だ。

(本ブログ関連:”穀雨”)

気象庁の「予報用語」*によれば、弱い雨を次のように定義している。
・小雨: 数時間続いても雨量が1mmに達しないくらいの雨。
・弱い雨: 1時間雨量が3mm未満の強さの雨。(備考:「弱い雨」は「小雨」を含む)
(*)予報用語: https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html

ところでこの時期、探鳥会のベテランの方が毎日発信される野鳥情報(写真)によれば、イカルの数が徐々に減っているようだ。

ネット上での情報の根探しに過ぎないが、「穀雨」を3分割した「七十二候」のうちの2番目を、Wikipediaによると、中国で「鳴鳩払其羽(めいきゅう その はねを はらう)」といい、鳴鳩が羽を払う(羽づくろい)時期とのこと。鳴鳩とは「イカル」を指すようだ(Wikitionaryでは「キジバト」)。

穀雨のころ、イカルが渡りの準備のために羽づくろいする時期なんだろう・・・と推測する**。
(**)参考: 日本野鳥の会サイトにある、「イカル」が撮影された時期
    https://www.birdfan.net/pg/kind/ord17/fam1724/spe172417/

2022年4月19日火曜日

(雑談)雑誌「BIRDER 5月号」ー 特集「春の渡りの愉しみかた」

いつものように、<月1回、歩くことを含めて近隣の大型書店へ出かけた>。野鳥専門の月刊誌「BIRDER」(文一総合出版:発売日は月半ばの15,16日)を購入するためだ。合わせて書店内を巡り、面白げな新刊本はないか探すためでもある。

(本ブログ関連:”BIRDER”)

5月号「BIRDER」を入手後、他のフロアにある喫茶店で、面白い(興味深い)記事を探しながら、コーヒーを飲むのがルーティンになっている。

・巻頭グラビアの 「アオサギ 、水汀(みぎわ)のプレデター」(山田芳文)
   普段、小川や池でこの鳥を見るたび、墨絵の世界のまま凛として動かぬ姿を想う。しかし、今回はタイトルにある「プレデター」の通り貪欲な様を見ることになる。とはいえ、結局は解説に触れられた「生命はかたちを変えて循環していく」食物連鎖の一部でしかないことに思いいたす。

・特集の「春の渡りの愉しみかた」(松田道生)
   考えてみれば、鳥の渡りは不思議な習性だ。「声で探す 春の渡り鳥図鑑」として「都会の公園編」と「干潟・田園編」に分けて、この時期の渡り鳥を数々紹介している。見たことのない鳥が多いのに気づき驚く。今こそ、鳥の鳴き声に耳を傾けるときなのだろう。

・連載の「鳥たちの素敵な名前の物語」(大橋弘一)
   今回は「ヤマドリ」の写真を見て、「百人一首」に収められた柿本人麻呂の歌の解釈を納得した。なるほどヤマドリは、「しだり(垂り)尾」(長く垂れた尾)をしている。そして、「ひとりかも寝む」(独り寝るのだろうか)から、時期によって雌雄別々の生活スタイルをとることについても・・・。


(付記)
右膝の痛みがようやくおさまってきたと思ったら、今度は右肩が痛い。四十肩、五十肩ならぬ、じじい肩だ。

2022年4月17日日曜日

日曜日の公園(自然観察園)めぐり

<記>「自然観察会」の朝、二度寝にふけり、遅れて昼過ぎ独り公園・自然観察園を巡った。

おとつい(4/15)随分とひんやりして、きのう(4/16)持ち直したが、きょう(4/17)再びさがり気味。それでも暖かい日射しを求めて、休日の公園は若い家族であふれていた。小さな子どもたちは、果敢に小川に飛び込んで水遊びをし、親は岸辺に立って見守っている。そんな家族連れを遠くから眺めていた。

最高気温      (℃)
4/15(金): 11.7
4/16(土): 20.7
4/17(日): 17.0

公園の「サクラ」が散った後をつくろうように、「ハナミズキ」が静かに花を咲かせている。日射しがもっと強ければ、輝いてはなやかだったろうに惜しい気がした。

公園併設の「自然観察園」内いたるところに、淡紅色の「オドリコソウ」の花が壮観なほど広がっていた。以前「オオイヌノググリ」が園内をところかまわず咲いたが、花のスケールで太刀打ちできない。オドリコソウの完勝だ。


一部だが、「ヤマブキソウ」の花が敷き詰められている場所がある。まるで童話の舞台のようで、野草を楽しむに見事な景観である。


その他、紫の色を感じさる「ラショウモンカズラ」(名前の由来とは似つかわしくない花に見えるのだが)と、「チョウジソウ」(園に配置された「花だより」には、青紫色とされているが、見た目には白色の花弁)の花が咲いていた。



(追記 4/18)
昼(4/18)、「自然観察会」(4/17開催)の様子を写した写真をいつものようにベテランの方から配信いただいた。思わず、あれっ!とカレンダーを見た。いけない、いけない、観察会を欠席したことにやっと気づいた。朝の二度寝がいけなかったのです。

2022年4月9日土曜日

サクラソウ(西浦和 田島が原)

「自然観察会」の公開イベントには、地元公園の観察を中心にした月一定例のものと、季節や文化的テーマに合わせて観察場所を選ぶ月一のものがある(結局、月二開催になる)。

定例の観察会に参加しているのは、公園の自然に親しむだけでなく、膝痛の回復にも有効であるので積極的に同行させてもらっている。膝痛のリハビリ終了時に、どんどん出歩くよう勧められていて・・おかげで、万歩計で 3,500歩ほど歩いている。

きょうは後者の観察会で、埼玉県の西浦和にある「国指定特別天然記念物 田島ケ原」の「サクラソウ 自生地」を巡り、一日総計 8,568歩いた。正直なところ、観察を終えて解散場所の駅に戻る道のりはきつかった・・・みなに追いつこうとするも足が泳いでしまったのだから。

とはいえ、観察会は、明るい日射し(ときにまぶしく暑さを感じるほど)を受けて、実に健康的だった。(開催していただいた関係のみなさまに、感謝です)


サクラソウは「準絶滅危惧種」に指定されていて、これからも保護が必要とのこと。このサクラソウの成長を邪魔するように「ノウルシ」が取り囲み群生している。これとて「準絶滅危惧種」という。
ノウルシの花は一見地味で、サクラソウの花のような鮮やかさがない。そのため、入門者にとって、<余計なことをする> と思えてしまう・・・ともに準絶滅危惧という解説を聴きながら、植物の世界も大変だと思いいたる。

今回、たくさんの野草(および水鳥を含めて野鳥も)を教えていただいたが、観察手帳の記載が不十分で、ブログに記すのがむつかしい。


(付記)
観察終了後、西浦和の駅に戻る道ばたに白色の「ハナニラ」が咲いていた。ハナニラの増殖おそるべし。
以前、わが町に特定外来植物に指定されたオレンジ色の「ナガミヒナゲシ」が蔓延したが、(多分)役所の手で刈り取られたようだ・・・最近目にしなくなった。ナガミヒナゲシに変わって、ハナニラが増えているような気がしてならない。

(本ブログ関連:”ハナニラ”、”ナガミヒナゲシ”)

ところで、ハナニラの花に、白色の他に薄い紫色のものがあって、会長から薄い紫色がお気に入りとうかがった。合わせて、ハナニラに似た「オオアマナ」についても教えていただいた。

2022年4月8日金曜日

花まつり

よく晴れた暖かな日だった。天気予報では、これから四五日、最高気温が20℃越えの天気がつづくそうだ。ますます外出しやすくなった。(4/8 最高気温 20.8℃)

きょうのカレンダーに、お釈迦さまの生まれた日を祝う「花まつり(灌仏会:かんぶつえ)」と記されている。「花まつり」の思い出は、幼稚園の催事にあったような・・・、というか、お釈迦さまの立像に「甘茶」をかけることに興味深かっただけかもしれない。甘いものに無性に関心があったころのこと。

甘茶の味が気になる。公園近くに、郷土史に必ず語られる古寺「金蔵院」*があって、花飾りしたお堂が用意されるというので出かけてみた。<花御堂(はなみどう)をつくり、その中に浴仏盆(よくぶつぽん)という水盤にお釈迦様の誕生仏を安置して、参詣人はその頭上に竹の杓で甘茶をかけてお誕生を祝う> とのこと。
(*)金蔵院の年中行事:  http://konzoin.com/?page_id=25

うかがえば、本堂の前にきれいな紅白の花で飾られた花御堂と、その中にお釈迦さまの小さな立像があった。柄杓(ひしゃく)があって、それを使って甘茶をかけるのだが、檀家でもない気おくれか、しばらく眺めさせていただいた。




考えてみれば、「花まつり」はきょう一日だけのこと。次回は一年待たねばならない。そんな当たり前のことが、とても貴重に思えるようになった。大事に過ごしたいと思うきょうこのごろ。

2022年4月7日木曜日

ヤマブキ、クリンソウ、白頭のムクドリ

冬から春に変わるのに、気温の境を14℃辺りと判断したが、もっと暖かく高い気温を求めるようになる。きのうに比べてひんやりした昼過ぎ、それも 16.5℃というに何だか物足りない。「サクラ」はゆるりと散り続け、次をうかがうように「ハナミズキ」は小さな花を準備している。薄曇りの中、公園併設の自然観察園と公園を流れる小川を巡った。

自然観察園で

ヤマブキ(樹)
観察園の入口にある掲示板の裏に「ヤマブキ(山吹)」の落葉低木が、黄色の花を垂れる枝に飾っている。ヤマブキのたたずまいは地味で見慣れたものだが、花を咲かすと溌溂としてくる。(確認したわけでないが)見つけたヤマブキは、一重の基本種のような気がする。実がつかぬ八重咲き種と違うよう・・・この場合、太田道灌と農家の娘との間の逸話となった素材にならないかもしれない。


ヤマブキソウ(野草)
ヤマブキに咲く黄色の色合いが似た花を持つ「ヤマブキソウ」は、野草なので上から見おろして観察することになる。(確認したわけでないが)4枚の花弁が微妙に重なっていて、その具合が不思議な感じがする。


クリンソウ(野草)
草地にポツンと咲いていると地味に見える。花の名について、Wikipediaに「花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある『九輪』に似ていることから名前の由来となっている」とある(現地で、しゃがんで細かく観察しなかった)。さらに、「日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である」とのことだが、「サクラソウ」のイメージが直ぐに浮かんでこない。(今週末、ニホンサクラソウの自生地にて観察会がある)


公園の小川で

白頭のムクドリ
探鳥会のベテランの方が毎日配信する観察メールに、白頭の「ムクドリ」がいると紹介があった。きょう、小川の岸辺の草地で群れるムクドリの中に白頭のものと遭遇・・・目の前にいて驚いた。カラスの襲来に、一緒に逃げたりしていた・・・群れの中で仲良く溶け合っているのだろう。


2022年4月5日火曜日

清明 2022

きょうは二十四節気の「清明(せいめい)」、すべてのものが清らかで生き生きしているころ。清明を三分割する<七十二候>の初侯は「玄鳥至(つばめ いたる):燕が南から来る」、次候は「鴻雁北(こうがん きたす):雁が北へ帰る」、そして末候は「虹始見(にじ はじめて あらわる): 雨後に虹が出始める」となる。

(本ブログ関連:”清明”)

子ども時代に、ツバメが低く飛んで虫を捕らえ、巣に舞い戻って雛たちに餌を与える姿を、日常普通に見たものだ。それが、ツバメをあまり身近に感じなくなったのはいつからか。
探鳥会のベテランの方が、ツバメの<繁殖調査>に参加するとのこと・・・野鳥観察の奥深さに入門者はただただ驚くばかり。NHKのチコちゃんに叱られそう。

(ガン)」の渡りのイメージに重ねて「北帰行」の歌を知っているが、実際に雁が北国を目指して飛び立つ姿を見たことはない。というか、雁の言葉を聞き流していて、具体的に何の鳥か理解してない。Wikipediaによれば「カモ目カモ科ガン亜科の水鳥のうち、カモより大きくハクチョウより小さい一群の総称」とある*。
(*)Youtube:「雁(ガン)と鴨(カモ)の違い 外見と習性から違いを比較」← 感謝!
        https://www.youtube.com/watch?v=ic68wZ8KaZY
ところで演歌では、雁を「かり」と呼ばないと哀愁が出てこないんだな・・・。

そうそう、きょうの最高気温は 18.2℃(天気予報 17℃)、きのう(9.8℃)と比べて暖かいはずなのに、外に出てみれば何となく冷え冷えした・・・気のせいか。桜並木の花が散って空が見え始めている。路面や植え込みに花びらが貼り付いている。桜吹雪を浴びるタイミングを逸したかもしれない。