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2013年4月4日木曜日

チョー・ヨンピルとイ・ソンヒのデュエット

昨日、本ブログに記した「最高のボーカル・アーティスト」で、<レジェンド100-アーティスト>にあげられた1980年代の歌謡界を拮抗したイ・ソンヒとチョー・ヨンピルが歌番組に一緒に出演しているYoutubeがあるので見てみよう。
登録者(MrWoober99)によると、この映像は番組「土曜日 土曜日は楽しくて」(1986-87年?)だそうで、二人が次のように歌っている。

・「冬のティールーム(그겨울의 찻집)」 チョー・ヨンピル
・「分かりたいです(알고싶어요)」 イ・ソンヒ
・「夢の対話(꿈의 대화)」(MBC1980年大学歌謡祭大賞曲) チョー・ヨンピルとイ・ソンヒ
・「君は僕が好き 僕は君が好き(나 너 좋아해 나 너 좋아해)」(チャンンドク)  チョー・ヨンピルとイ・ソンヒ

(本ブログ関連:"チョー・ヨンピル")

2013年4月3日水曜日

鳥インフルエンザA(H7N9型)

中国で死者も出している鳥インフルエンザについて、NHKニュースの記事「H7N9型 ヒトに感染しやすく変異」(4/3)は次のように報じている。
そういえば、2年前の今頃、新型インフルエンザの騒ぎでマスクが薬局から消えたことがあったが・・・。大騒ぎになる前に、十分な供給を願いたい。

(本ブログ関連:"インフルエンザ")
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・中国でこれまで少なくとも2人が死亡し、5人が重体になっている、鳥インフルエンザの「H7N9型」のウイルスは、遺伝子の一部がヒトに感染しやすく変異していることが、国立感染症研究所の分析で分かりました。
・専門家は「ヒトからヒトへの感染が起きていないか、注意深く監視する必要がある」と指摘しています。
・国立感染症研究所は、中国当局から、ヒトへの感染が相次いで明らかになったH7N9型の鳥インフルエンザウイルスの遺伝情報の提供を受け、遺伝子の配列などを詳しく分析しました。
・分析したのは、はじめに感染が確認された上海市の男性2人と安徽省の女性1人から分離されたウイルスの情報で、いずれも、ウイルスの増えやすさを決める特定の遺伝子が、ヒトの細胞の表面に感染しやすく変異していました
・このうち、上海市の一方のウイルスと安徽省のウイルスは変異した遺伝子の配列が一致していたということで、広い範囲で感染が広がっているおそれがあると指摘されています。
分析にあたった、国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの田代眞人センター長は、「H7型のウイルスは通常、毒性はそれほど強くないとされるが、免疫のある人はほとんどいないため、感染すると重症化するおそれがある。ウイルスがヒトに感染しやすくなっていることは間違いなく、ヒトからヒトへの感染が起きていないか、注意深く監視する必要がある」と指摘しています。
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(参考)国立感染症研究所掲載: 全文を確認願います

「中国における人での鳥のインフルエンザウイルスA(H7N9)感染症に関するQ&A 世界保健機関(WHO)」(抜粋)
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6. どのようにすれば個人レベルで鳥のインフルエンザウイルスA(H7N9)の感染を防ぐことができますか。

インフルエンザA(H7N9)を含め、多くの感染症を防ぐためには、基本的な衛生行動と食品衛生管理を行うことがその前提条件となります。
頻回の手指衛生、特に、食品を取り扱う間やその前後、食事前、トイレの後、動物やその排泄物を取り扱った後、手が汚れた時、また、家族の誰かが病気にかかっている場合には更に頻回に手洗いを行うこと。
・手指衛生は、医療機関においても、他の患者や医療従事者への感染を防ぐために必要です。原体は手洗いにより物理的に取り除かれますアルコールは消毒に用います(病原体を死滅させます)
・咳やくしゃみの際には、ティッシューで口や鼻を覆うこと
・高病原性鳥インフルエンザウイルスが存在する可能性があるいかなる環境においては、ウイルスに汚染された手指により、鼻、口、結膜にウイルスが運ばれる可能性を防ぐため、手洗いや速乾式刷り込みアルコール製剤の使用を含む手指衛生が重要です
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最高のボーカル・アーティスト

韓国の歌手の中でレジェンドに値するアーティストは誰か・・・スポーツ京鄕の記事「チョー・ヨンピル、音楽専門家たちが選んだ最高のボーカル・アーティスト 選定」(4/3、カン・ジュイル記者)は次のように報じている。(この企画は、Legend 100 Artist!の延長か・・・)
ちなみに、イ・ソンヒが選定されていることは言うまでもない。

(本ブログ関連:"チョー・ヨンピル")
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・「歌王」チョー・ヨンピルが、音楽専門家たちが選んだ最高のボーカル・アーティスト(歌手)に選ばれた。
・2日夜12時放送された、Mnet <レジェンド100-アーティスト>(以下<レジェンド100>)で、(大学)教授と歌謡専門記者、評論家、ミュージシャン、業界専門家などで構成された50人の審査委員団が選定した20人の歌手を公開した。

・最高ボーカル・アーティストに選ばれた歌王チョ・ヨンピルをはじめ、キム・ゴンモ、キム・グァンソク、キム・ヒョンシク、ナ・フナ、トゥルグクァ、ブラウンアイズ、ソン・チャンシク、シン・スンフン、シム・スボン、ヤン・ヒウン、ユン・ポクヒ、イ・ミジャ、イ・ソンヒ、イ・ソラ、イ・スンチョル、イン・スニ、イム・ジェボム、パティ・キム、ハン・ヨンエが名前を連ねた。 (ハングル順)

・イム・ジンモ音楽評論家は、「大衆は歌う人の優れた歌唱力に共感して感動する。 そのような意味で歌手に、昔も今も、歌唱力は重要な部分だ」として、「70年代から90年代まで色々な世代と階層を合わせて数多くの人気曲を出した、チョー・ヨンピルを韓国大衆歌謡歴史で最高の歌唱力を持っている音楽家に選ぶのに音楽関係者や言論(マスコミ)と、大衆の両方に異見はないだろう」と話した。

・<レジェンド100>は、韓国歌謡史を輝かせた伝説の歌手100人を選定してこれらを再照明する年間音楽キャンペーンだ。 4月の一月間、<エムネット・ボイスコリア2>、<エム・カウントダウン>、<ユン・ドヒョンのマストmust>など多様な音楽プログラムを通じて、これら20人を再照明する作業が一緒に行われる。
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2013年4月2日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 パク・ギョンソ

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/27)に、人物シリーズ73回目として、弦楽器の伽耶琴(カヤグム、가야금)の若手演奏家、パク・ギョンソ(박경소)を紹介した。

まず、国楽ならびに伽耶琴を新しい解釈で演奏活動している演奏家パク・ギョンソ紹介から始まった。
・「これは伽耶琴ではない(이것은 가야금이 아니다)」のタイトルを持つCDを発売して話題となった。

▼パク・ギョンソの伽耶琴による「Orbital Swing」(Cosmo Breeze:2008年収録)を聴く。・・・なるほど。

次のようにパク・ギョンソプロフィールが紹介された。
・1980年  ソウル特別市に生まれる。
・国立国楽中学校を卒業後、韓国芸術総合学校在学中から3人によるカヤグムアンサンブル「アウラ」の団員として活動を始めた。その後も他のグループ(オリエンタル・エクスプレス)でも活動を行い、現在は、ソロ演奏家として活動を行っている。
・また、伝統音楽を忠実に身につけ、重要無形文化財、第23号のカヤグムサンジョおよびビョンチャンの伝授者でもある。

2013年4月1日月曜日

サクラ、そして遺伝

今日も寒い。このところ寒暖のシーソーに揺れている。
近所のお宅の塀越しに咲く桜も、スーパーの駐車場脇の広場に咲く桜も、そして団地の通り道を花のトンネルにして咲く桜もみな花の盛りだ。

今日の風のせいで少し散り始めたものもあるが、これから芽を膨らませようとしているものもある・・・こちらは八重桜だろうか。寒さがつづくおかげで、観桜を当分楽しめそうだ。

話はガラリと変わるが、インターネットを見ていたら、ショウジョウバエの生育培地業者が減った・・・という。遺伝学研究の実験材料として、魅力が衰えたのだろうか。そういえば、蚕糸研究で世界をリードした日本のカイコの遺伝学研究も現在どうなっているのだろう。

ショウジョウバエ・・・遺伝学研究・・・国立遺伝学研究所とイメージが飛んでしまうが、親類から三島にある国立遺伝学研究所の一般公開が4月6日(土)にあって、当日「構内に咲く様々な種類の桜も楽しんでいただいております」とのこと。桜もいろいろ種類があって、研究所の名に相応しく全国から集められているそうだ。

遺伝学といえばむかし、裳華房が発刊していた雑誌「生物の科学 遺伝」(現在、エヌ・ティー・エス)があって、どちらかというと学校の生物教育現場を意識した内容だったような気がしたが、現在は生命科学の専門誌になっているようだ。

遺伝子を地図で見る時代から、DNAの単位で見る時代に。

2013年3月31日日曜日

春雨は好きですか

春雨の気配がしてのんびり家にこもっていると、陽がすっかりかげってしまった。春の日はあっけない。歳とともに時間が加速するよ・・・それでも子どもたちの元気な遊び声は、通りにこだましていた・・・彼らには、晴れの隙間を見つけて遊ぶのに十分な時間があるようで、春休みはすることでいっぱいだ。

春雨の歌は、イ・ウンハ(이은하:イ・ウナ)の「春雨(봄비)」(歌詞)もいいけれど、春の若者の臆病で不器用な恋の物語は新鮮で、フォークグループ・ペタラギ(배따라기)の「きみは春雨がとても好きですか(그댄 봄비를 무척 좋아하나요)」(1984年、歌詞)はどうだろうか。(他のYoutubeで、ヤン・ヒョンギョンのソロ・ステージを見られる)

(本ブログ関連:"きみは春雨がとても好きですか")


(Youtubeに登録のBuSan YoungDo Bridge BuSanに感謝)

2013年3月30日土曜日

花冷え

3月下旬、桜が満開になってから急に冷え込んだとき、「寒の入り」と「花冷え」のどちらで説明できるか調べたことを本ブログ(3/27)に記した。気象庁の用語に「花冷え」はなかったが、3~4月に再び寒気がくる「寒の戻り」はあった。

一般的な言葉として「花冷え」は、平年桜が満開する4月に襲う寒気と解釈したが、NHKのニュース中の天気予報でも気象予報士が、今日の冷え込みを「花冷え」といっていた。
結局、桜の開花時期であればカレンダーと関係なしに、「花冷え」の言葉は問題なく使えるのだろう。

ところで、今日の景色は寒風にさらされ、どんよりした空から漏れてくる光に錆びついていた。まるで薄赤茶色のフィルターを装着したカメラのファインダーから覗いているように見えた。おかげで、桜の花の薄桃色がいつもより増したようだ。イメージに合致しているといった方がよいかもしれない。風に舞う花弁も美しいが、路端に吹き集められた花びらが毅然として色合いを誇っているようにも見えた。

先日、朝のラジオニュース番組で、著名な気象予報士が面白いことを語っていた・・・その内容については更に確認しますといっていたが、結果を知りたい。
・桜の花が白く見えるのは、紫外線のせい?
・年寄りの目は経年、紫外線にやられているので、桜が白く見える?

天気により、桜の色合いが違うことについて、今日の空模様から何となく納得できるが、年寄りの目については・・・どうなのだろう。
実は、青い目の場合、補色が強調されて、風景が赤っぽく見えるのではと・・・素人考えしているが、どんなものだろうか。

2013年3月29日金曜日

立川断層2013 (続)

今年2月7日に発表された立川断層帯の掘削調査結果について、今月28日になって、次のように修正発表されたと、YOMIURI ONLINEの記事「立川「横ずれ断層」は誤り、東大地震研が修正」(3/28)は下記のように報じている。(抜粋)

・掘削調査で確認した地層のずれは、断層ではなく土木工事などでできたとみられること。
・従って、断層は今回の調査で新たに発見したと思われた水平に動く横ずれ型ではないこと。

(本ブログ関連:"立川断層")
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・東京大学地震研究所などの研究チームは28日、武蔵村山市で実施した立川断層帯の掘削調査で今年2月に「断層の証拠」と発表していた岩石のような塊は、セメントとみられる人工物だったと修正した。
・研究代表者の佐藤比呂志・東大地震研教授(構造地質学)は「社会的に誤解を与えた」と謝罪した。

立川断層帯はこれまでの地形や地質の調査などから、東京都から埼玉県にかけて延びる活断層であることが分かっている。だが、最後にいつ動いたかなど詳細については不明な点が多いため、活断層や地質調査の第一人者として知られている佐藤教授を代表とする研究チームが文部科学省の委託を受け、今年度から3年計画で調査を始めていた。
・研究チームは昨年10月~今年2月、同市の日産自動車村山工場跡地に長さ250メートル、幅30メートル、深さ10メートルの巨大な溝(トレンチ)を掘削し、断層の位置や形状などを調べた

・調査では断層があると予想していた場所に地層の食い違いが見つかったため、「断層の可能性が高い」と判断。さらに、岩石の並び方などから、断層は水平に動く横ずれ型だとも推定していた。立川断層帯は断層が縦にずれる逆断層型というのが定説だったため、横ずれ型であれば震度分布が変わり、被害想定の見直しを迫られる可能性があった。2月6~9日には調査地点が一般公開され、佐藤教授らが分析結果を説明していた。しかし、現場を見た土木関係者から人工的な土地改変の影響の可能性を指摘され、掘削をさらに進めた結果、地下深部にまで地層の食い違いが見られないことが判明。岩石のような塊は工場施設の外壁があった場所の直下にあった。
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結果として、地元市民は何を知ったことになるのだろうか。

2013年3月28日木曜日

ラファエロ展

昨日までの寒さは一体何だったのかと思うほど、今日は暖かだった。春らしい陽気に誘われて、上野にある国立西洋美術館で開催中の「ラファエロ(Raffaello)」展を見に行くことにした。

ルネッサンス期に、わずか37歳で生涯を終わらせたラファエロ・サンツィオ(1483-1520年)の作品展だが、同展によれば「ヨーロッパ以外では初となる大規模なラファエロ展」という。今までこのような特別展がなかったことにちょっと不思議な気がする。(ラファエロに対する評価の風潮がそうさせたのかもしれない)

(本ブログ関連:"ラファエロ")

上野駅の改札口を出て驚いた。小さな子ども連れが多いのだ。春休み?・・・地元の小学校のスケジュールを調べると「3月26日~4月5日までは春休み」とのこと・・・なるほど、もう春休みだったのか。子どもたちは、動物園に行くのかな。
ラファエロ展も観客が後を絶たないほど盛況だった。一部の絵の前では、人だかりして鑑賞がままならないものもあった。混雑時の音声ガイドは、鑑賞の流れにサオさすような気が・・・。

さて、今回の展示画のなかで、まず見たかったのは、作品「大公の聖母」(1505-1506年)だ。フィレンツェ時代に、レオナルド・ダビンチの「繊細な明暗法の影響を受けた」(ラファエロ展「カタログ」:p.76)もので、聖母の穏やかなまなざしに心安らぐ・・・慈愛と、そして未来への微かな不安まで感じる。
この絵の聖母子の背景は、後世に黒く塗りつぶされたというが違和感ない。そう思い込んでいるからだろうか、むしろ絵に落ち着きと静謐すら感じさせる。

北方ルネッサンス好きにとって、おやっという思う解説があった。作品「エリザベータ・ゴンザーガの肖像」(1504年頃)だ。ラファエロが生まれ育ったウルビーノの地に戻り、ウルビーノ公妃となったいささか権高さを漂わすエリザベータを描いたものだ。
「同時期のほかの画家と同様、ラファエロがウルビーノの宮廷でも人気を博していたフランドルの肖像画技法に高い関心を払っているが、その結果、背景に見える風景描写に注意を払うようになった」(同展「カタログ」:p.74)という。実際、あのゴツゴツした岩の雰囲気は、フランドルにあるというよりも、北方の画家がアルプス越えしてまでイタリアに学ぼうとしたとき、アルプスに至る道すがら見た山景ではないだろうかといつも思っているのだが。
フランドルの画法が、逆にイタリにも影響を与えていたというのは楽しい。

カタログの解説「ラファエロ像の変遷と偶像化の過程」(同展「カタログ」:p.34、渡辺晋輔)にも触れられているのだが、ラファエロの下絵を元に作られた版画「パリスの審判」(1513-1515年、マルカントニオ・ライモンディ)の人物配置がおもしろい。版画右下3人の人物配置が、発表時に道徳的に問題視されたマネの作品「草上の食事(昼食)」(1862-1863年)と同じだからだ。このモチーフは、古代のレリーフ以来使われたものだそうだが、どうやらモネの絵の強烈なインパクトから、版画の構図に目がいったというのが正解だろう。

そうそう、ラファエロの作品「自画像」(1504-1506年)はおなじみだ。

(資料)韓国50代アジョシ

韓国の50代、特にサラリーマンについては、定年が50代半ばということもあり、その選択に直面するのが早いため、人生観に大きく反映するようだ。朝鮮日報の記事「【萬物相】男が50歳を過ぎたら」(3/27、朴海鉉[パク・ヘヒョン]論説委員)は、50代男性(アジョシ)の置かれた状況を次のように報じている。(抜粋)

(本ブログ関連:"50代")
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・心理学者によると、男が50歳を過ぎれば「第2の思春期」を迎えるという。ちょっとしたことでイライラし、すぐに泣き出してしまうこともあるらしい。また50歳を過ぎると知識や経験も豊富になり、若い人たちにあれこれおせっかいもしたくなるため、世代間の葛藤も増えてくる。そのためか退職して仕事をしなくなると雑念が増え、自分で自分の心と体を痛めつけてしまうことがよくあるようだ。

韓国でベビーブーム世代といわれる50歳から58歳の年代は715万人もいる。親の世話だけでなく、子どもを大学に行かせ、結婚もさせなければならないため、人生のあらゆる重荷を背負っているかのようだ。男たちは老後の備えもできていない平均53歳の若さで仕事をやめてしまう家では家長としての権威もずいぶん前から色あせた。元気を失った50代の男たちが増えたためか、彼らを慰めるための書籍が相次いで出版されている。

・男が50歳になって過去を振り返ると、誰でも後悔することが山のようにたくさんあるはずだ。それでも人生のさまざまな苦労を乗り越え、何とかここまで生きてきた。50歳という沼にはまって全ての活動をやめるのはまだ早い。まだまだ元気は残っているはずだ。
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2013年3月27日水曜日

寒の戻り

先週、土曜日が桜の満開で、もしかしたら見納めかもしれないと気をもんでいたが、ここ数日の寒さで、来週の日曜まで桜の咲き誇る姿を見ることができそうだ。

それにしても寒さがつづく。冬に逆戻りのようだ。
気象庁の予報用語「気温に関する用語」の項に、「3~4月に再び寒くなること」を「寒の戻り」としているので、ここ数日の具合に当たるだろう。
同用語には、よく使われる「花冷え」が載っていない。ただし、「こんにちは!気象庁です!平成23年3月号」に、「4月になってからも寒気が入って寒くなることを示す『花冷え』という言葉もあります」との記述がある。平年の4月にこそ、満開を迎える桜に「花冷え」の言葉が合っているのだろう。

まだまだ寒い。衣替えどころか、ストーブをしまうこともできない。

2013年3月26日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 金明煥

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/20)に、人物シリーズ72回目として、パンソリ(ひとつの物語[例:春香歌]を語りと歌で表現する音楽)の伴奏打楽器に使われるプク(太鼓、북)の名人金明煥(キム・ミョンファン、 김명환)を紹介した。

まずパンソリとプクの関係について解説が始まった。
・パンソリは、プクのリズム(長短)を頼りに物語を展開する。パンソリ界には、「一に鼓手(コス、고수)、二に名唱(ミョンチャン、명창)」という言葉があって、互いに息を合わせる重要性を語っている。
・名唱の影になりがちな中にあって、1978年に鼓手として初めて無形文化財芸能保有者に指定されたのが金明煥である。

▼金明煥のプクによる「春香歌(춘향가)」の中から「恋歌(사랑가)」を聴く。少々、唱者の迫力に・・・というより、抑制するようにリズムをとっているのかな。(宝城[ポソン]ソリ)

次のように金明煥プロフィールが紹介された。
・1913年 全羅南道谷城に生まれる。幼いときからレコードなどで国楽に親しむ。
・東京留学時、父の病のため帰国し結婚。妻の実家でプクを学ぶきっかけを得て、張判介(チョン・パンゲ、장판개)名唱に師事してパンソリとプクを始める。
・1930年代 林承根(イム・バンウル、임방울)名唱の口演に鼓手として正式デビューする。
・戦後、鄭應珉(チョン・ウンミン정응민)を訪ね、「宝城(ポソン)ソリ」を長く学び、伴奏で右に出るものが居ないといわれた。

▼金明煥のプクと、咸洞庭月(ハドンチョンウォル、함동정월)の「チェ・オクサム流カヤグムサンジョ」を聴く。カヤグムとプクの研ぎ澄まされたようなリズムのかけ合いがいい。

(咸洞庭月の業績について語られた・・・「カヤグム(伽耶琴)サンジョ(散調)」の復活を果たす)

▼金明煥の歌による短歌「鎮国名山(진국명산)」を聴く。「山からが良ければこそ立派な人物が生まれる」とソウルの山景を賛美する・・・のだろう。ゆるりと背景を見廻すように歌う。

2013年3月25日月曜日

イ・ソンヒの「因縁(인연)」

イ・ソンヒのバラードに、国楽が加わった後、さらに東洋的な色彩を重ねたのが13集「四春期」(2005年)収録の「因縁(인연)」かもしれない。その流れは、「炎のように蝶のように(불꽃처럼 나비처럼)」(2009年)や「狐の嫁入り(여우비)」(2010年)に引き継がれる。

彼女の「因縁」には、わずかな出会いでかなわぬ想いを、せめて輪廻で縁を果たそうと願う東洋的な香りがする。

(本ブログ関連:"因縁(인연)"、"炎のように蝶のように(불꽃처럼 나비처럼)"、"狐の嫁入り(여우비)")



(Youtubeに登録のdragonhand dragonに感謝)

2013年3月24日日曜日

東秩父村朝日根と寄居町五ノ坪

昨年5月に河津鉱山の鉱物採集に参加できなかったが、今回同じメンバーと共に、埼玉県東秩父村朝日根(パンペリー石の日本の第1号産地)と同寄居町五ノ坪に鉱物採集に出かけた。

提案メンバーに今回も現地まで連れていただき、採集の支援もしてもらったこと感謝、感謝。

第一ステップの集合が、いつもより近いJR駅だったので、明るんだ朝を余裕を持って家を出ることができた。そこから、毎度同乗させていただく車にメンバーと一緒に道中の会話を楽しんだ。

健康を主眼に参加したが、足取りが相変わらず定まらないで、みなに迷惑をかけてしまった。

さて、採集成果は次の通りで、実質いただきもので花を添えるといった体だが。

・埼玉県東秩父村朝日根: パンペリー石(脈状・・・繊維状を採れず)、曹長石(微小結晶群)、黄鉄鉱、黄銅鉱(紛失)、不明(微小柱状結晶群)
・埼玉県寄居町五ノ坪: クロス閃石、翡翠輝石(?)、磁鉄鉱+蛇紋岩

帰りの車中で、助手席に座りながら眠りこけてしまい、気付けばナビ役を後部席のメンバーにしていただいていた・・・スミマセンでした。

2013年3月23日土曜日

お花見

天気予報のお花見解説によると、空模様から今日の方が適しているだろうとのこと。野川に沿って隣接するものの、西武多摩川線に東西に区分されたような武蔵野公園と隣接の野川公園を巡った。

最初に武蔵野公園を歩く。家族連れの楽しそうな声があちこちから響いてきた。野川の北側にある調節池は、大雨でない限り普段は空床になっていて、今日のような晴れた日には集い楽しむ場所として最適だ。
 
写真の桜木立の奥には広場があって、本来そこで観桜するのだが、調節池の涸れた川床で花見をすれば、そこから見上げる桜の豪華さに酔いしれることだろう。そして、野川の南側グラウンドからは、野球観戦に叫ぶ子どもたちの声がひっきりなしに聞こえてきた。

次に、隣りの野川公園を巡る。公園敷地は、桜並木がつづく東八道路で南北に分けられていて、南側のエリアには桜木立が多く分散している。庶民的なお花見というよりは、公園散歩に適している。長い距離を歩いたので、喉が渇く。敷地の広さに比例して、家族連れも多く、休日をのんびり楽しめる場所だ。

(付記)
外資系ファンドに西武HD(ホールデイングス)が西武多摩川線、秩父線、山口線など不採算分野の売却など要求されているそうだが、まさか廃止はないだろう・・・沿線の生活、通学に影響が大きすぎる。

2013年3月22日金曜日

桜満開

「桜(サクラ)」の花弁は5枚、属するバラ科の「バラ」の原種をたどって見れば、やはり花弁は5枚だ。
鉱物にもサクラの名を冠した「桜石(さくらいし)」があって、元々「菫青石(きんせいせき)」が時とともに一部雲母化してできたもので、六角柱状の断面を見ると、あたかも花弁模様になっている。
ところで桜石の花弁の数を・・・よ~く見ると、6枚だ。
ちなみに、京都府亀岡市の桜天満宮にある桜の木の下の桜石は有名で、国の天然記念物になっているという。

さて、都心の桜が開花したのは先週土曜日の3/16だった。一週間後の今日、桜が満開した。日本経済新聞の記事「東京都心で桜満開 平年より12日早く」(3/22)は次のように報じている。(抜粋)

・気象庁は22日、東京都心の桜(ソメイヨシノ)が満開になったと発表した。満開は今シーズン、全国で初めてという。平年より12日早く統計を取り始めた1953年以降、最も早かった2002年に次ぐ2番目の早さ

・同日午前、東京・千代田の靖国神社の標本木で、8割以上が開花しているのを同庁の職員が確認した。
 
・東京都心は朝から晴れ間が広がり、同日正午の気温は14.7度。最高気温は4月中旬並みの19度まで上がる見込み。

2013年3月21日木曜日

石の楽しさ

鉱物趣味には、鉄道趣味ほど細分化されていないと思うが、いくつかの範疇に分類されるだろう。

ひとつには、鉱物採集がある。自ら行動し、他者より抜きんでた標本を採集することが目的となる。結果として、新発見にも通じるわけで、鉱物分類の一翼も担えることになって、博物学や鉱物科学につながることもできるだろう。採集に一途なひとを見ていると、他の採集趣味のひととどこか心情に共通するものを感じる。まさにマニアたる醍醐味なのだろう。

もうひとつは、採集された鉱物の鑑賞だ。採集から継続して鑑賞してもいいし、鑑賞だけ単独でもいい。博物学や鉱物科学的な分類や分析が主ではない。むしろ結晶鉱物の美しさに感応することにある。ある意味、鉱物採集が貴族の趣味から発達したと聞いているが、貴族趣味として、趣味世界の栄華を今も備えている。

最後に、石を自ら空想のなかに引き込み、石の持つ普遍性や不動性に対しいろいろなイメージを与えることだ。石そのものより、それを楽しむ想像力に価値があるのかもしれない。意味を知らなければ詩的でもある石の名前からイメージを膨らませたり、静止する石を動かしたり、あるいは石にまつわる奇聞からストーリーを紡いだりする。

石好きなひとには、以上のいずれかに執心するひともいれば、ただ何となくこれらを趣味とするひともいる。わたしの場合は・・・。

2013年3月20日水曜日

春分の日2013

今日は、二十四節気の「立春」から数えて四番目の「春分」、すなわち「春分の日」である。旧暦2月9日、夜には上限の月となる。

春分の日は、昼夜の時間が同じつもりだが、実際には昼の方がすでに微妙に長くなっているそうだ。日常生活にとっては、冬の見えない長い覆いから、精神的にようやく解放された感がする。昼の長さ、つまり日照時間がその分多くなっていくわけで、暖かさが増すというもの。歳とともに、そのありがたさを実感する。

今日は穏やかな一日になりそう。程よく暖かく、程よく明るい。

(本ブログ関連:"春分の日")

カンヒザクラ
昼過ぎ、小金井公園に桜の開花具合を見に行った。ソメイヨシノは、まだ花見見物には十分なほど咲き揃っていなかった。一部に満開もあれば、一部に七部咲きといったところだ。

それでも、公園内にある「江戸東京たてもの園」前の広場に、敷物の上に座って桜を楽しむグループがあちらこちらにいた。

公園西側、C57蒸気機関車展示場の横に、カンヒザクラ(寒緋桜)がまるで梅か桃のように濃い桃色の花を咲かせていて、ひとびとが吸い寄せられるように集っては立ち止まり、見上げて楽しんでいた。

2013年3月19日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 プルセチュル

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/13)に、人物シリーズ71回目として、カヤグム、コムンゴ、テグム、ヘグム、ピリ、アジェン、打楽器、そして作曲を担当する総勢8名の男性のフュージョン国楽グループ「プルセチュル(不世出、불세출)」を紹介した。

はじめに、「プルセチュル」すなわち「不世出」のグループ名前の由来から始まった。
・漢王朝建国の皇帝<劉邦>の臣下<韓信>が、ひとびとに「不世出」と絶賛されたことからとったグループ名。

▼プルセチュルによる「シルシル(시르실)」を聴く。弦と弦が綾なす・・・さわやかな印象。

次にプロフィールが次のように紹介された。
・2006年 韓国芸術総合学校の伝統芸術院に在学生たちで結成。
・2007年 国楽放送主催の21世紀韓国音楽プロジェクトに参加、アリラン賞受賞。
・2008年 北村チャンウ劇場で開催のコンクールで大賞受賞し、CD発売。
・若手国楽家のフュージョン音楽には、伝統を基本ベースとしながら・・・実際、その音楽を聞いてみると、楽器は国楽器を使用しているけれども、その音色やメロディーは大衆音楽となんら変わりないケースがみられるがプルセチュルの音楽は、伝統楽器が演奏の中心なのはもちろん、民謡や巫俗音楽など伝統的メロディーをベースに、伝統的音色、チャンダン(リズム)を生かした音楽作りに取り組んでいる

2013年3月18日月曜日

イ・ソンヒの「自転車」

韓国の自転車事情についてインターネット情報(KBS World)を頼りにすると、スポーツサイクルやマウンテンバイクなどで、漢江の岸辺にあるサイクリングロードをファッショナブルに、ヘルメットとサイクルウェアでバシッときめて走っているようだ。(自転車保有台数:800万台/韓国、7200万台/日本
サイクリングロードはソウルの街に広がっているようだが、映画に出てくる住宅街は坂道が多いので、自転車は日常には不向きなのかもしれない。電動アシストの自転車はどうだろうか。

イ・ソンヒの13集「四春期」(2005年)に、「自転車(자전거)」がある。おぼつかなげに自転車を操りながら、不安な恋の道を走っているのだろうか。春風にふさわしい、少女のような彼女の歌声がいいな。



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