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2012年9月3日月曜日

ドルニエ228の鼻先

ほんのちょっと似てるだけのはなし・・・。
調布飛行場で見たNCA新中央航空)所有の高翼双発機ドルニエ228の鼻先が妙に気になって・・・何んだか似てるなあと思ったのが、新幹線700系先頭車両のノーズ形状だ。

(本ブログ関連:”調布飛行場”)

地上から見上げて気付かないが、Youtubeの映像では、若干俯角にドルニエ228の鼻先が見えるのでわかりやすい。
(Youtubeに登録のzakianateiに感謝)

今日はそれだけのはなしです。

2012年9月2日日曜日

イ・ソンヒのプロフィール

イ・ソンヒのプロフィールについて、インターネット上に記された情報を紹介してきた。

そこで、本ブログ画面の左側にある「ブログ本文&資料」>「資料:이선희 Profile」のページに、関連する過去の本ブログ記事を転載した。
ただし、彼女の生い立ちを追って(情報源を確証しつつ)作成したわけではないので、内容に重複したり矛盾するところがあるかもしれない。

彼女の生い立ちに沿って、過去の本ブログ記事を修正することなく、順次記事を転載していく予定。


(付記)
東大駒場の博物館で、展示「石の世界」(7月21日~9月17日)を開催している。昼に田園都市線に乗るため、昼前の30分ほどの短時間で観覧しようとしたが・・・1階の岩石展示場を見るだけで終わってしまった。あらためて、2階の鉱物展示場を訪れなければならない。
・展示品(岩石・鉱物)一覧のプリントが置いてあった。
・展示パネル内容のプリントが置いてあった。・・・他の博物館でも願いたいサービスだ。

2012年9月1日土曜日

Those Lazy-Hazy-Crazy Days of Summer

朝から曇り空。あやしい天候は、やがて昼頃に通り雨となって、辺りに激しい雨音を繰り返し響かせた。いっとき涼むものの、湿気の多い蒸し暑い空気が戻ってくる。

さて、今日も「クレイジー」でいきましょう。ナット・キング・コール(Nat King Cole、1919年~1965年)が没2年前にヒットを飾ったうちのひとつである、「Those Lazy-Hazy-Crazy Days of Summer」(1963年)はどうだろうか。

若いってクレイジーだから、だらだらと、ぼ~っとした夏の陽射しの中に飛び込んでいく・・・めざす娘(こ)がいれば最高。そんな夏がいつでもいてくれたらなんて願ったりして。このくそ暑い夏にだよ。

いっそ冷や水を浴びたいね。いつまでもだらだらとこんな夏が続くなんて。・・・でも、冬はもっといやだよ。

(Youtubeに登録のchargertomに感謝)

(本ブログ関連:"ナット・キング・コール")

2012年8月31日金曜日

クレイジーラブ

最近、トタン屋根を見ない。陽に焼けた屋根の上で泣く猫を見ることもない。暑さにみんな逃げ出した。わたしも、駅のそばのマクドナルドで涼をとることにする。ここは冷風がきついので、ホットコーヒーのMサイズを頼む。店内に親子連れが、それも父と子が結構いた。幼い子の「おいしいねえ」という声が聞こえてくると、何だか心が和む。そんな、のんびりした避暑とは別に・・・。

昨日の「クレイジーホース」のクレイジーつながりで、今日は恋狂い(恋に夢中)の歌、ポール・アンカPaul Anka)の「クレイジーラヴ(Crazy Love)」(1958年)を聴こう。ああ歳をとると、このクソ暑いときに、クレイジーラブといっても暑苦しい・・・と思うようになってしまった。他方、若者は元気で良い。

ポール・アンカは視覚的というより、どちらかといえばラジオで聞いた聴覚的な存在だった。だから、この歌はYoutubeで、静止画の方が似合っている。
ところで昔、写真で見た彼の容姿から、てっきりイタリア系だと思っていた・・・。

(Youtubeに登録のJunievelascoに感謝)

2012年8月30日木曜日

クレイジーホース

今日も一日暑く、外出すれば吹き出る汗でシャツが濡れてしまい、乾かす場所を探すのに大変だった。
 
最近、外出のヒントをいろいろと与えてくれる親類の紹介で、今夕Bunkamuraのル・シネマに映画「クレイジーホース・パリ」(監督フレデリック・ワイズマン:Frederick Wiseman)を見に出かけた。
 
谷底にある渋谷の街は、暑いうえに若者たちの人混みと熱気で息苦しい・・・本当に。
 
上映時間まで間があるので、Bunkamuraのザ・ミュージアムで開催のロシア革命前の画家「(イリヤ・)レーピンИлья́ Ефи́мович Ре́пин)」展を観覧する。惜しいことに、彼の代表作*のほとんどは出展されていない。せめて今回提携のトレチャコフ美術館所蔵の(まるで広角レンズで映じたような大衆のどよめきが聞こえる)ダイナミックな「クルスク県の復活大祭の十字行」が展示されていたら。
(*)「ヴォルガの舟曳き」、「トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック」(共にロシア美術館所蔵)
 とはいえ、現物のデッサンを間近に見て、どうしてこんな筆致に描けるのだろうと感嘆するばかり。
 
そんな、ボルガの船曳きに代表される、ロシア革命前の苦難の時代からいきなり、現在のパリの別世界「クレイジーホース」に飛び込んだわけだ。題名のクレイジーホースは、紳士淑女や観光客の目を楽しませるパリのナイトスポットである。
 
正直いって、イ・ソンヒとは全くの別世界で・・・戸惑いっぱなし。
 
映画の中のダンサーの会話、制作者たちの議論をとらえたドキュメンタリー手法は、観客にいろいろと考えさせるのだろうが・・・残像にあるのは、おじさんとしてはダンサーのヒップ(お尻)とウェスト(腰)だけだ、やっぱり。
 
クレイジーホースの総支配人は、シルクド・ソレイユで12年間働いたそうで、そのあたりから、同舞台の監督をつとめたフィリップ・ドゥクフレ(Philippe Decouflé)**との縁があったのだろうか。
(**)ドゥクフレは、何と31歳の若さで、1992年のアルベールビル・オリンピックの開会式・閉会式の演出を担当している。当時の映像をYoutubeで見ると、演出にシルクド・ソレイユのイメージが重なる。
(Youtubeに登録のplaythefutureに感謝)
なお、彼に関する情報および来日の契機と関わりについて、親類からいろいろ話を聞いている。
 
映画の前半に、ドゥクフレはおおいに持論を語っていたが、後半になるとそれがどんどん少なくなっていった。(単に編集の都合ということだけとは思えない)
ダンスの「演出」という監督者のドゥクフレと、若手の「芸術監督」のアリ・マフダビとの関係が気になる。それは、彼らの役割・仕事の分担というだけでなく、人生の立場と考え方について・・・。
 
ドゥクフレが、アルベール・オリンピックの開・閉会式の演出を周りから任されたときのように、若手の芸術監督に対するものがあったのではと推測したが考えすぎだろうか。現在、50歳のドゥクフレと38歳の芸術監督アリ・マフダビの間柄だ。
 
アートの現場と同時にいろいろな人生も垣間見えたようなドキュメンタリーだ。


(付記)
クレイジー・ホースの名から、米国のネイティブ・インディアンのオグララ・スー族の戦士で英雄である「クレイージー・ホース」(Crazy Horse、1843年~1877年)を思い出す。彼がシッティング・ブル(Sitting Bull)とともに、インディアン掃討を図る米国第7騎兵隊のカスター将軍(George Armstrong Custer)以下を、1876年6月25日にリトル・ビッグホーン(Little Bighorn)で全滅させたことは、子どもの頃に西部劇映画の洗礼をうけた者なら知らない者はいない。

(補足)
茶の間のテレビ番組でも西部劇中の騎兵隊は容赦なかった。それが道義上許されなくなると次に登場したのが、第二次大戦の戦争もの(例えば「コンバット」(Combat!、1962年~1967年))だった。そこでは、米兵の銃弾に ドイツ兵が、まるで西部劇を繰り返すように次々もんどりうって倒れた。
ちなみに、イ・ソンヒの生まれた1964年に上映された映画「シャイアン」(Cheyenne Autumn)は、時代の風潮をうけて、以前の西部劇とは違った視点で作られるようになった頃のものだ。

(本ブログ関連:"映画の記憶")

2012年8月29日水曜日

イ・ソンヒの「一輪菊」

イ・ソンヒのアルバム9集(1994年)の第一曲目に所収の、アルバムタイトル曲でもある「一輪菊(한송이 국화)」(作詞チェ・ユジョン、作曲ヤン・ムンソン)がYoutubeに登録されているので聞こう。

既に記したものと重複するが次に記す。
黄色い花びらの一輪の野菊を眺めるとあなたを想うよと、東洋的な余韻をもって始まるものの、すぐにロックスタイルに力強く展開する可愛らしくも元気な歌だ。そう、照明の色も・・・。
ある意味、彼女の変曲点でもあった、伝統音楽(国楽)と接点をもったアルバム8集の次にチャレンジしたのが、このアルバム(9集)だったわけだ。
ところで、彼女は高校時代にハードロックに凝っていたという・・・なるほど。

(本ブログ関連:"一輪菊")



(Youtubeに登録の526apolloに感謝)

2012年8月28日火曜日

みつばちの記憶

思い出というのは実際不確かなもので、母親の背におぶられた写真から、記憶の底にあるとは思えない背景の町並みを定着して確信に変える。幼ければ幼いほど、原風景や心象は刷り込みに似て形作られるのかもしれない。

それでも、そんな親が伝える写真や言葉もないのに、自分だけの心にある光景がある。
ずっと幼い3、4歳の頃だろうか、母の干す白いシーツがまぶしい、そんな小さな庭先に咲いたヒナギクの花弁に蜜を求めて飛んでくるみつばちを素手で捕まえていたのだ。それも、手のひらに包むほどにたくさん。不思議なことに、みつばちはどれも刺さなかった。まるで眠るようにじっとかたまっていたのだ。
そんな思い出は、思い込みで作られたのではと解してしまいそうだが、間違いのない懐かしい記憶だ。

公園の花壇にみつばちを見るたび、手のひらにじっと一緒にいたみつばちの記憶がよみがえる。

2012年8月27日月曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 ノムルマチ

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/22)に、人物シリーズ42回目として国楽創作演奏グループ「ノルムマチ(노름마치)」を紹介した。

ノルムマチとは?の紹介から始まった。
・公演やコンサートのステージの最後を、最も人気ある人がつとめるトリ文化は、古今東西問わず、韓国もそうである。朝鮮時代に、男寺党牌(ナムサダンペ、남사당패)という放浪芸人一座があり、その中でも最も芸に優れて最後に登場する人物を「ノルムマチ(노름마치)」と呼んだ。ノルム(노름=遊び)と、マチ(마치=終える)の意が合わさり、「共に遊ぶ時間を終える人物」を指す。
・1978年に誕生した「サムルノリ사물놀이)」のメンバー、イ・グァンス(이광수)が呼びかけ人となり、1993年に「イ・グァンスとノルムマチ」が誕生。
・ノルムマチが一般に知られたは、2005年の(燕山君と男大道芸人(クァンデ、광대、広大)を組合わせた)映画「王の男」におけるクァンデの演技指導や出演がきっかけという。・・・当方未見。
・代表やメンバーは変遷して・・・現在、パンソリ専門のキム・ジュホン(김주홍)が代表兼芸術監督を務め、これにイ・ホウォン(이호원)、オ・ヒョンジュ(오현주)、キム・ジョンミョン(김종명)の3人のメンバーが加わり活動を行っている。

▼ノルムマチによる「ピナリ(비나리-축원)」を聴く。ここでは日本の民謡に韓国のリズム(サムルノリ)を合体したような・・・。

▼ノルムマチによる「打(타징)」を聴く。銅鑼の音とテビョンソで始る、どこか宗教的な音色にアレンジが加わり始めたところで・・・この先どう展開するのだろうか聞きたい。

ノルムマチの基本的な特徴を次のように解説されている。
・彼らの音楽がより特別なものに感じるのは、安易に他国の楽器をとり入れたり、公演形式を崩したりすることなく、韓国の伝統楽器やメロディー、長短(장단)を基本とした音楽で人々の心を惹きつけているからではないでしょうか。

▼ノルムマチによる「ノルムマチシナウイ(시나위)」を聴く。これも総合化という複層的な響きがするものの・・・躍動感に溢れている。
(本ブログ関連:"韓国の風景")

2012年8月26日日曜日

西沢鉱山2012

2月に風邪をひいてすっかり体調を崩して以来、初の鉱物採集に出かけた。
栃木の鉱物仲間と一緒に、栃木県塩谷郡栗山村にある西沢鉱山(金山跡)を訪れる。前回来たときは、堆積物で埋まったダムを越えて、岩の転がるゆるい沢を登っての採集だったが、今回はかつて大規模鉱山(金山・銀山)跡地の湯川橋近辺での採集である。

採集目標である代表鉱物(マチルダ鉱/自然金、濃紅銀鉱、淡紅銀鉱)には、またしてもお目にかかることができなかったが、一応成果物は次の通り。

・玉髄、水晶、黄鉄鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱、・・・ああ、それだけとはいえ、無事復帰できたことは喜ばしい。

ところで、今日の採集を始めた場所で、なぜかアサギマダラがわたしの周りを飛翔して、肩や背にとまり、終いには手の甲でしばらく羽を休めていた。次の採集場所に移ろうとすると、蝶は姿を消した。とても不思議な経験をした。

(本ブログ関連:"西沢鉱山"、"机上鉱山道具採集")

2012年8月25日土曜日

デザインサロントーク

以前、旧知が広告代理店にいて、地方公共団体などと一緒に、地域おこしや町おこしのイベントを総合的に企画していた。時代の趨勢に大きく影響されるそうで、果たして現在はどのような状況だろうか。

ところで、個々のお客(クライアント)とデザイナーの関係は、時代に関わりなく存在するわけで、そんな現場の話を、銀座松屋で開かれている「みつばち先生 鈴木輝隆展 咲いている花は絶対見逃さない」*のデザインサロントークで聞かせていただいた。
(*)実はこれも以前、東京大学総合研究博物館の特別展示「生きる形」を教えてくれて、図解事典「骨単(ホネタン)」の出版に関わっていると遠縁から紹介された。

アートに無縁の素人ゆえ、今日のトークで聞いた話を何かに転化できるわけでもなく、その場その時うなずくだけであるが・・・とはいえ実際に作製に当たった温泉のポスターやワインラベルのデザインの経緯から、クライアントに対するデザイナーの真摯な態度を知ることになる。
最後に「問題解決」という言葉があったが、司会者がデザイナーを(いわゆる)コンサルとは違いますよといっていたのが可笑しい。

ああ、それにしても今日は暑かった。帰り道、乗換駅の荻窪で立食いの冷やしたぬき蕎麦を食う。美味かった。

2012年8月24日金曜日

イ・ソンヒの「あなたが私を愛されるなら」 フルート前奏

イ・ソンヒが、「あなたが私を愛されるなら(그대가 나를 사랑하신다면)」(歌詞)の始まりにフルートを奏でる、1994年秋(9月)のコンサート映像がYoutubeに登録されているので聴いてみよう。(なお同曲は、1991年のアルバム7集に所収)

彼女のフルート演奏を初めて見た。ステージに工夫を加えようとチャレンジしている。そういえば、2009年、ソウルのCOEXオーディトリウムのコンサートでも、ギターやキーボードを演奏して歌っていた姿を思い出す。

(本ブログ関連:"あなたが私を愛されるなら")



(Youtubeに登録のToko5766に感謝)

2012年8月23日木曜日

千年鶴

映画「風の丘を越えて ソピョンジェ(西便制)」(1993年)の続編にあたる、映画「千年鶴(原題:천년학)」(2006年)を、 韓国文化院ハンマダンホールで見る。両編ともにイム・クォンテク監督の作品である。

それぞれ生い立ちの違う二人が、姉弟としてパンソリ師匠に育てられる映画「風の丘を越えて 西便制」は、パンソリのひそかな伝承を神話のごとく描いたからこそ、人々の共鳴を得たのだろう。姉と弟のその後を、プロットに追いつくように語られる「千年鶴」には、期待されるような幻想はなく、生身の人生だけが横たわる。
盲いた姉を探し求める弟に、果たして理があるのだろうか・・・人生を経るということは、つまり離別したときのままではない自身の理を問われることでもあるようだ。

KBS WORLDの「国楽の世界へ」は何度となくパンソリを聞かせて、その歴史を教えてくれる。そんなパンソリが物語の、それも庶民感情ままの場面で歌われると、今までと違って聞こえてくる。

(本ブログ関連:"西便制")

2012年8月22日水曜日

イ・ソンヒの「愛しただけなのに」

イ・ソンヒのアルバム10集 「First Love」(1996年)所収の第1曲「愛しただけなのに(사랑했을 뿐인데)」(作詞・作曲イ・ソンヒ)が、Youtubeに登録されているので聴いてみよう。彼女の独特な高音の特性を抑え、全体にしっとりした歌い方にして・・・やがて引き込まれるだろう。
彼女が本格的にシンガーソングライターに変身したといわれるこのアルバムは、ほぼ全て彼女が作詞・作曲したものである。

(本ブログ関連:"愛しただけなのに")



(Youtuに登録のhirekatu3に感謝)

2012年8月21日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 安翡翠

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/15)に、人物シリーズ41回目として京畿民謡の芸能保有者、安翡翠(アン・ビチィ、안비취、1926年~1997年)を紹介した。

古来ひとびとは歌と踊りを好んできた。今も宴会の席に欠かせない曲の紹介から始まった。

▼安翡翠の歌による「倡夫打令(チャンブタリョン、창부타령)」を聴く。掛け合いでなく独唱で聞かせ、地味ながら次第に踊りを誘う雰囲気がする。

この「倡夫打令」について次のように解説された。
・ソウル、京畿道地域で、占い師の巫堂(ムーダン、무당)がお祓い(クッ、굿)のときの歌が元になり、歌や踊りの神である倡夫(チャンブ、창부)を慰める際に歌われたという。日頃生活は厳しくとも、神と共に歌い踊り楽しもうという、庶民の切実な心情が伝わる一曲・・・とのこと。

次のように安翡翠のプロフィールが紹介された。
・1926年 ソウルで雑貨店を営む裕福な家に生まれる。
・13歳のとき、家出を決行し、正楽教習所に入る。
・1975年 李銀珠(イ・ウンジュ、이은주)、黙桂月(ムク・ケウォル、묵계월)と共に、重要無形文化財第57号、京畿民謡の芸能保有者に指定され、主にこの3人で音楽活動を行って、<安翡翠、黙桂月、李銀珠>の名で呼ばれる。
・1997年1月 没す。弟子のイ・チュンヒ(이춘희)が師匠の歌を引継ぎ発展している。

さらに安翡翠の名について次のような紹介がされた。
・安翡翠の本名は安福植(アン・ポクシク、안복식)である。福植は、韓国で男子の名だが、安翡翠のすぐ上の姉が幼いころ亡くなったため、次の娘は健康で長く生きて欲しいという両親の願いから授けられたという。
・翡翠の名は、16歳で初めてテレビ出演した際、師匠がつけた芸名である。翡翠*は、鳥の名前で、鳥のように美しい声で歌って欲しいという思いが込められている。
(*補注)ちなみに宝石のヒスイも、「翡翠」の字があてられ、原義は中国で元々鳥の「カワセミ」を指す言葉とのこと。

▼安翡翠、黙桂月、李銀珠の歌による「小春香歌(ソチュニャンガ、소춘향가)」を聴く。ゆったりと歌うホモフォニーの調べ・・・恋の歌なのかなあ。

この「小春香歌」について次のように解説された。
・「京畿雑歌」といわれる歌のひとつで、重要無形文化財に指定された。京畿民謡は、よく耳にするアリランやトラジタリョンなどではなく、京畿雑歌に属する曲を指す。京畿雑歌はこれまでに12曲が伝承されて「京畿12雑歌」とも呼ばれ、また舞台に座って歌うため、座唱(좌창)と言われることもある・・・とのこと。

▼安翡翠の歌による「悔心曲(フェシムゴク、회심곡)」(回心曲)を聴く。以前、松庵和尚の紹介のときに聴いたとき民謡風な感じがしたが、今回は宗教的な響きがしてくるのも不思議。
・・・イ・ソンヒと縁のある、宗教曲"梵唄"をいつかしっかりと聴いてみたいし・・・そんな機会が欲しい。

2012年8月20日月曜日

プロペラカフェ

今日の暑い日中、先週(8/16)行ったばかりの調布飛行場に再び訪れ、空港内のレストラン「プロペラカフェ」に寄って昼食をとることにした。

最初に目にしたのは、月曜日のためか、空港北側でNCA(新中央航空)の高翼双発機ドルニエ228が3機もならんで(掃除?をして)いる光景だ。

前回、旅客ターミナルの待合室に行ったとき、コーヒーを飲める場所が見つからず、帰宅後インターネットで調べたところ、プロペラカフェを知った。旅客ターミナルを更に南側に進むとAEROTECの表示のある建物があって、その1階にプロペラカフェがある。

同カフェ窓側席から、飛行場の様子を見ることができる。早速そこに座って、ランチメニューからベーコンエッグバーガーをいただく。一言で、ボリュームあり過ぎ。とはいえ、フライドポテトをゆっくり(時間をかけて)つまみながら、窓から直ぐの所に駐機している単発機2機種の姿を見る。
・JA72XL: Liberty XL2 ・・・ とりあえず、そのママじっと待機。
・JA4022: SOCATA、TB-21・・・ 整備の仕上がり点検のようで、昼食中ずっと、エンジンを吹かしたり、水平尾翼昇降舵を上下したりと、いろいろ観賞させてもらった。

(Youtubeに登録のtokinohitotokiableに感謝)

(本ブログ関連:"調布飛行場")

2012年8月19日日曜日

サーカスの「Mr.サマータイム」

暑い今日は、懐かしく、それでいて今なおお洒落な歌である、サーカスの(本格)デビュー曲「Mr.サマータイム」(1978年)をYoutubeで聴いてみよう。

デビュー当時、かれらの洗練されたコーラスにひかれた。軽快で透明感のある歌声が心地よかった。それは、端正な合唱でもなく、ムードあふれる歌謡でもない、新しくてとても新鮮な響きがした。テレビの歌番組でも、彼らの存在は独特な輝きを持って抜きんでていたような気がする。そして、TV画面のなかに、なぜか(長女)叶正子の姿ばかり見ていたのを思い出す。



(Youtubeに登録の70idle80に感謝)

2012年8月18日土曜日

天気雨

昨日観覧した江戸東京たてもの園の「武蔵野の歴史と考古学」展は、今日、東京都埋蔵文化財センターの研究員によるスペシャルトークがあり、再び出かけた。
スペシャルトークのタイトルは、「ギャラリー展『縄文中期の様と美』を中心に」とのことで、縄文土器の形状や装飾模様から同時代の美意識が聞かれると期待したが、とても慎重で素人受けするような言葉はほとんどなかった・・・研究者として誠実であることを後で納得する。

ところで、装身具の展示品については次のように語られた。
・白い貝の中心をくりぬいて作った貝輪(腕輪)は、「見た感じ小さく思われるが、子どものときから身に着けさせたようだ」とのこと。
・耳飾りにいくつか大小のサイズがあることについて、「(シャーマン家系で子どもの頃から)ピアスのようにして、小さいものから大きなものへと順に装着したようだ」とのこと。5cm位のサイズはある、国指定重要文化財の「土製耳飾」(縄文時代晩期)*が耳に飾られたのもうなづける。この「土製耳飾」は、弁柄(べんがら、赤鉄鉱:酸化第2鉄)によって赤茶色に色付けされているそうだ。

(*)「多摩の博物館に行こう - デジタルアーカイブ」(#21)に次のような解説がある。
・この耳飾は、昭和43年(1968)に調布市下布田遺跡から出土しました。今から約2500年前の縄文時代晩期の遺跡で、京王線の布田駅から南へ1.5km、多摩川に沿った大地にあり、その中心部は国指定の史跡として保存されています。
この耳飾の製法は、粘土が生乾きの段階を見計らってタイミングよく削って形を整え、焼いた後、樹脂に混ぜた赤色顔料のベンガラを塗って仕上げられたものです

(本ブログ関連:"武蔵野の歴史と考古学")

帰り道、五日市街道沿いのマクドナルドで休憩した後、外に出て空を見ると、空の西半分太陽光に明るく、東半分がうす曇の境目になっていた。そして次第に天気雨(狐の嫁入り)になった。それまで暑さにうんざりしていたので、雨宿りすることなくそのまま雨道に出た。
からっとした空気のなかに降る雨は、いつもの雨と違っていた。濡れるに任せて進むうち、雨は次第にやみ、しばらくすると濡れた衣服と髪が乾きはじめたのだ。しばらくしてすっかり乾いたことはいうまでもない。こんなことは初めての経験かもしれない・・・なるほど、相の入り混じる微妙な場の出来ごとだ。もしかしたら、向こうの木立の奥で狐がコンと鳴いていたかもしれない。

2012年8月17日金曜日

武蔵野の歴史と考古学


というわけで、路面の照り返しがきついものの、平坦な道で行ける小金井公園に足を運んだ。公園内の江戸東京たてもの園で、同園の開園20周年記念「武蔵野の歴史と考古学」の展示を見学した。展示物は、同園の収蔵品であり、昨年も同様な展示があった。
縄文土器は、デザインされた外形(=同心円)や機能(=生活に近づける)を意識しているようには見えない。機能が優先することで無地を作る弥生土器以前の、形あるものに相似させるような、存在に対する祈りが込められているように思える。
ところで、今回も展示の「土製耳飾」(縄文時代晩期)の繊細で洗練された美しさに・・・今も通用するのではと素人ながら感嘆する。何度見ても美しい(もっと明かりが欲しい!)。

同展示のため、スペシャルトーク「ギャラリー展『縄文中期の様と美』を中心に」が明日(8/18、14:30~)ある。せっかくだから明日もう一度行くかな。(ちなみに。わたしは同園の「友の会」会員である)

それにしても、今日は特別暑かった。読売テレビの記事「東京都心で35.7℃、今年一番の暑さに」(8/17、17:34)によれば、都心の今年最高気温を次のように報じている。

・17日も広い範囲で猛烈な暑さとなり、東京都心では今年一番の暑さを記録した。一方、この暑さの影響で大気の状態が不安定となり、広い範囲で激しい雷雨となっている。
・東京都心は17日朝から気温が高く、午後2時前に最高気温35.7℃を記録、今年一番の暑さとなった。全国で最も暑かったのは群馬・館林の38.0℃。

2012年8月16日木曜日

調布飛行場

いつも上空を低く轟かせながら東から飛来した小型プロペラ機が、機首を南に旋回して着陸姿勢をとる光景が見られる。その先にあるのが調布飛行場で、今日はそこへ行ってみることにした。

陽射しが強いせいか人影がまばらな野川公園を南に進む。舗装された散歩道は木立が並び、木陰が太陽の直射から守ってくれるのが幸いだ。とはいえ、公園に唯一ある売店の自動販売機で冷たい飲料水を求め一息つく。

人見街道と面した公園の正門を左折して、しばらく歩くと龍源寺が街道の左手にある。ここに近藤勇の墓所があるとのこと。境内に入らなかったが、寺の前に近藤勇の(彼の写真と言われる顔立ちとそっくりな)リアルな坐像があり、ここに彼の墓があることを示す石碑も並んでいる。正直、新撰組についてよく知らない・・・別の機会に訪れてみよう。

さて、龍源寺のある人見街道から分かれて、南に道を進む。飛行機の爆音がしても機影が見えないもどかしい思いをしながら・・・ようやく調布飛行場(東京都調布飛行場)の端に着く。
考えてみれば都下にあるローカル飛行場(都営コミューター空港)なわけで、想像したよりも小さくて、見た目は大きい。タキシングエリアとそれに平行した離着陸用滑走路が一本ある。とはいえ、絶え間なく離発着が繰り返されていた。

(本ブログ関連:”調布飛行場”)

調布飛行場の花形は、NCA新中央航空)所有の高翼双発機ドルニエ228だろう。ジェットエンジンそのものとは違うが、プロペラを廻すターボプロップのエンジン音に耳をかたむけてしまう。やがて、ドルニエ機は意外なほどあっさり短距離(STOL?)で、大島、新島、神津島に向かって離陸した。やはりプロペラ機は美しい。

旅客ターミナル前に並ぶタクシーの運転手が、「今度は15名だ」と連絡し合っていた。ドルニエ機は、定員19名近く旅客を載せて運行しているのだろう。アルミサッシの手開きというシンプルな旅客ターミナルの入り口を入ると、中は旅客で混雑していた。飾りのない待合室そのものだった。

飛行場の周辺は金網の塀で囲われていて、北側に小さな展望台や丘があって、そこから飛行機の離着陸の様子を観察することができる。今日は、展望台に一人、丘の上にあるベンチに父親と小さな男の子の親子連れがいた。
今度来るときは望遠鏡が必要だ。

2012年8月15日水曜日

骨単(ホネタン)

先日、東京大学総合研究博物館主催の特別展示「生きる形」に出かけ、会場にずらりと並んださまざまな生き物の骨格標本を見て以来、気になって骨に関する書籍を探した。素人にも理解しやすそうな・・・、「骨単(ホネタン)」(監修:河合良訓、文・イラスト:原島広至、出版:NTS)を、国分寺の紀伊国屋書店で購入した。

皮膚の下で、筋に支えられ筋肉で動く人間の<骨>について、骨の図と名称に語源を加えた骨の事典だ。図版は、実際の骨格標本を手にとり、Illustratorを使って描いたためシャープで見やすい。最初は医学生に関心を持たれたが、好評でそれ以外のひとびとにも読者が広がったようだ。

著者が接した骨格標本のラベルから、若くして亡くなった女性のものであると知ったときの心情が書かれた序文は胸を打つ。だから、この本に描かれた骨のひとつひとつから、事典としての情報だけでなく、命の意味も知らされる。

さて、骨の名は、英語と日本語(全て日本語<漢字>で表すことのできる素晴らしさ)で表記されている。英語の名前をもとに、著者はそこからが凄い・・・ギリシャ語、ラテン語などの語源を駆使して、医学に関係ない読者にも関心を持てるよう様々な解説を加える。

例えば、頭蓋骨と首の骨はどう繋がっているのだろうか。首の頚椎の上に環椎という骨があって、それが頭骨を支えているという。ギリシャの巨神Atlasが天空を支えていることから環椎にあたる骨が"Atlas"と名付けられた。更にAtlasを語源にして、メルカトル図法の地図をアトラスと呼び、アトランチス大陸に話が広がり、ジョージア州の都市アトランタの名前の由来へと話がつづく・・・。

ところで、上記の展示会を教えてくれたのも、この書籍の出版にも遠縁が関わっている。

2012年8月14日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 張思翼

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/8)に、人物シリーズ40回目として歌い手(ソリックン)の張思翼チャン・サイク、장사익、1949年~)を紹介した。

張思翼が歌に選んだ、詩「旅人(나그네)」(朴木月(박목월)、1916年1月6日~1978年3月24日)*の朗読から始まった。

(*)高校の教科書にも載っている詩だそうだ。また、ホームページ「イ・ワングン、イ・ハクジュンの希望の文学」に詳細な解説がある。

▼張思翼の歌による「旅人(나그네)」を聴く。リズムは国楽風、旋律は洋楽風・・・微妙にミックスして違和感がなく、むしろ親和的でさえある。

張思翼に対する評価について、いろいろな見解があるという。
・(彼の)音楽の伴奏に国楽器を使用しているが、伝統的長短(チャンダン、장단)に則(のっと)って演奏されておらず、国楽としての基本に欠けるという評価もある。
・(解説者の岸さんの解説)「(彼の音楽の)その中に国楽の匂いを感じ取れるということは、昔から現在まで、人々が守り伝えてきた韓国の情緒がチャン・サイクさんの音楽の中に込められているということなのではないでしょうか。」**

(**)納得です。コラボとかフュージョンという洗練されたものと違って、聴衆と合わせ鏡の関係を基盤にしているからなのでしょうか・・・それに、Youtubeで見る彼の風貌も飄々として良いですね。

▼張思翼の歌による民謡「アリラン(아리랑)」を聴く。朗々と詩を詠じるように歌う。いわゆる「アリラン」の旋律と離れて、言葉を強調したのだろう・・・若者にどのように感じられているのだろうか知りたい。

次のように張思翼のプロフィールが紹介された。
・1949年 忠清南道洪城郡に生まれる。父親は農楽演奏団で杖鼓チャング장구)を担当していた。
・様々な仕事を経て40代の頃に、太平簫(テピョンソ:태평소)を習い始める。
・1993年 テピョンソの演奏で、全国民俗競演大会で大統領賞、全州デサスプノリ大会で大賞を受賞する。
・1995年 たまたま演奏後の歌会で歌ったことがきっかけになり、レコーディング(1集アルバム)して歌手になる。

▼張思翼の歌による「お花見(コックギョン、꽃구경)」を聴く。母と息子の心情・・・松葉を道筋に撒く母の思い知りたい。

2012年8月13日月曜日

ロンドンオリンピック閉幕

ロンドンオリンピックの閉会式を見ていない。朝起きるとつけっぱなしのTVが、平日の番組を流していた。今晩いずれかの局で、閉会式の模様をビデオ放映してくれるだろうから、それをながめることにしよう。
ブログにオリンピックについて記したのは初めてなので、何とか努力したが睡魔には勝てなかった。

さて、今回のロンドンオリンピックは無事に終了し、日本のメダル数は過去最高だったそうだ。
日本経済新聞の記事「熱戦17日…ロンドン五輪閉幕 日本のメダル最多」(2012/8/13 5:39 (2012/8/13 10:28更新))は次のように記している。(抜粋)

・【ロンドン=共同】第30回夏季オリンピック・ロンドン大会は12日、ロンドン東部の五輪スタジアムで閉会式が行われ、17日間にわたった祭典が幕を閉じた。2016年大会は南米初、ブラジルのリオデジャネイロでの開催となる。

・26競技の302種目を実施。12年ストックホルム大会の初参加から100周年となった日本は293選手を含む518人を派遣した。金メダル数は目標とした世界5位、15個に遠い7個だったが、銀14、銅17を合わせたメダル38個は、04年アテネ大会の37個を上回って史上最多。金メダル数では米国が46個で中国から覇権を奪回。地元英国は3位となる29個を獲得した。

(付記)
選手も視聴者もみんなお疲れさま。次回開催地のリオデジャネイロも試合中継は、また深夜に放送されるのかな。

(付記)
昨晩、ペルセウス座流星群を眺めようと外出したが、外灯の明るさで観測が難しい。それにしても、東の空に浮かんだ月の赤いこと・・・。

イ・ソンヒ 麗水万博「ポップフェス アンコール公演」 映像

イ・ソンヒが、8/9の麗水万博「ポップフェス アンコール公演」の舞台に立った映像が、Youtubeに登録されている。いわゆるプロの撮影によるものではないが、それだけに会場の熱狂が大きな音量で収録されている・・・にしても、手振れの少ないアップ映像を楽しませていただいている。
(Youtube映像の音量調整が必要なようなので、今回autoplayにしていません)

ここでは、イ・ソンヒは代表曲の「私はいつもあなたを(나 항상 그대를)」を歌っている。

(本ブログ関連:"麗水万博")



(Youtubeに登録のseungsun loveに感謝)

2012年8月12日日曜日

男子レスリング金

ロンドンオリンピック最終日の今日、にわかファンはもう終わりだなあと余韻モードに切り替わろうとしていた夜分、男子レスリングの米満達弘(よねみつ たつひろ)選手が金メダルを獲得した。
TV画面の試合を見ながら、米満選手の落ち着きぶりと気迫から、(にわかファンの即決で)勝利を確信した。素晴らしいフィナーレに感謝。

日本経済新聞の記事「米満が金、レスリング男子24年ぶり 66キロ級」(2012/8/12 22:03)は、試合結果を次のように報じた。(抜粋)

・レスリング男子フリースタイル66キロ級の米満達弘(自衛隊)は決勝で北京五輪銅メダルのスシル・クマール(インド)を2-0で破って、金メダルを獲得した。日本勢男子では1988年ソウル大会以来、24年ぶりの同競技金メダル


(付記)
閉会式を見たいが、日本時間の明日13日午前4時に開催だそうだ。ずっと起きて、見ることができるだろうか。

(追記)
北東の空にペルセウス座流星群を眺めてみよう。

ボクシング金 11日

どれひとつ真面目に打ち込んだスポーツもなくて、オリンピックもイベントとしてそのときだけ楽しむにわかファンとわが身を十分わきまえているつもりだ。それでも、いやそれだから、にわかファンは、選手が獲得したメダルに群れたくなる・・・わたしも一緒に。

今朝のニュースで、11日にボクシングミドル級で村田諒太(むらた りょうた、東洋大職)選手が、オリンピックで日本のボクシングが48年ぶりに金メダルを獲得したと知れば、凄いと驚き、おめでとうといいたい。

北海道新聞の記事「村田48年ぶり『金』 ボクシング・11日」(08/12 06:46、08/12 09:22 更新)は、次のように試合を報じている。(抜粋)

・ボクシングは男子5階級の決勝を行い、ミドル級で昨年の世界選手権銀メダリストの村田諒太がE・ファルカン(ブラジル)に14-13で判定勝ちし、1964年東京五輪バンタム級の桜井孝雄(故人)以来、日本選手として48年ぶり2人目の金メダリストとなった。


(付記)
ロンドンオリンピックの日本メダル獲得数は過去最高で、メダルの数だけインタビュー回数も多くなるわけで、選手の言葉や表情から、喜びやくやしさを知るたび、メダルの本当の重さを知ることになる。
オリンピックには、女子サッカーのメダルのように新境地を開拓するもの、バレーボールやボクシングのように何十年ぶりのメダルという歴史を更新するもの、そして女子レスリングのように個人3大会連続金メダルといったドラマがある、偉業がある。オリンピックは人間本来持つ力を知る機会でもある。

ロンドンオリンピックは何かが違ったようだ。選手個々のインタビューを見て気付いたことだが、彼らの言葉には「勝ちたい」という意志が、「感謝」という言葉が、「楽しむ」ことよりも強く出ていた。彼らは、日本で見守るひとびとの想いを感じ、次代の若者たちの希望の先導となるよう託されていることを理解していた。

2012年8月11日土曜日

女子バレーボール銅

今回、ロンドンオリンピックの日本女子選手たちの活躍は素晴らしい。サッカー、卓球、レスリング、アーチェリー、そしてバレーボールと歴史を作り、塗りかえている。日本のメダル獲得に大きく寄与しているのは間違いない。

朝日新聞の記事「バレー女子、韓国破り銅 日本、28年ぶりのメダル」(2012年8月11日21時49分)は、女子バレーボールの試合結果を次のように報じている。

・ロンドン五輪第16日の11日、バレーボール女子の3位決定戦があり、日本は韓国を3-0のストレートで破って銅メダルを獲得した。この競技の日本勢のメダルは1984年ロサンゼルス大会で女子が銅を獲得して以来、28年ぶり。

(付記)
1984年のロサンゼルスオリンピック(7月28日~8月12日)に女子バレーボールの選手として試合に出場した経験のある年配TVコメンテーターが、今回もし銅メダルを獲得したら「私のとき以来です」といっていたのを思い出す。それほど・・・といっては失礼かもしれないが、長い間メダルに恵まれていなかったのを見事に跳ね返し、歴史を改めた。
ところで、同じ1984年の7月29日、20歳になる直前のイ・ソンヒは、MBC「第5回 江辺歌謡祭」に仁川専門大学の「4幕5場」チームとして出場して、彼女が高校時代に運命的に出会った「Jへ」を歌い大賞を受賞した。

(本ブログ関連:"イ・ソンヒとオリンピック"、"1984"、"京郷新聞1984年7月31日の12面参照")

にわかファンは結果しか知らずに他者に聞いてその偉業に感服するが、一緒に祝わせて欲しい。本当におめでとう。

豊川稲荷東京別院散歩

イ・ソンヒの、SBSドラマ「僕のガールフレンドは九尾狐내 여자친구는 구미호)」(2010年、日本2011年放送)のOST「狐の嫁入り(여우비))」のヒット以来、狐⇒お稲荷さんに関連づけてブログに記してきた。

(本ブログ関連:"狐の嫁入り(日照り雨、天気雨、Fox Rain、여우비)") ← 画面右下「前の投稿」も

そんなわけで日中暑い陽射しの昼前に、昔の仕事仲間と一緒に、四谷見付にある豊川稲荷東京別院に行く。

本殿にお参りした後、思いの他狭い境内を巡る。まずは文化会館という名の古い土産物屋(3軒が間口を並べる)で、稲荷ずしを頼む。まだ暖かくてけっこう大きいものを2個食って一息つく。

・江戸将軍吉宗の懐刀で享保改革の立役者、大岡越前守が本院の設立に由来していることを説く碑文の後ろに、「開基大岡越前守忠相公御廟」が 囲いの中に座している。大岡越前守の下屋敷に元々まつられた豊川稲荷社が、歴史の中で移転してこの地にある。

・正門から奥まったところに「霊狐塚」がある。豊川稲荷の本尊である豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)に仕える狐の小さな像がペアになって、所狭しと並べられている。そこだけ静かで独特な気配を感じさせる場所・・・のような気がしてくる。狐の顔は穏やかな母性を浮かべるものから、怒気や妖気を見せるものまで様々だ。

(本ブログ関連:"オリンピック開会式・・・眠たい"、"お稲荷さんと油揚げ"、"府中市郷土の森博物館"、"キツネの信仰")

男子サッカー銅逃す

寝過ごしたばかりに(関係ないけれど)、男子サッカーはオリンピックのメダルを手にすることができなかった。

きのう夜中に、TV番組の「タモリ倶楽部」まではしっかり見た。今回は線香花火作りがテーマで、この花火の芯が関東では紙"こより"であり、関西では麦藁という違いが紹介された。わたしとしては、記憶にあるのは麦藁芯の線香花だ・・・夏の夜の庭先で花火遊びした幼い頃の思い出がよみがえってくるよ。
番組の最後は、"こより"と麦藁の両方で作った線香花火の、火花の仕上がりを参加者で競っていたが、なんとも適当なしまい方がよい。

そんなわけで連日の夜更かしもあって、うとうと寝込んでしまい、早朝のニュースでサッカーの試合が0-2で終わったことを知った。
ロイターの記事「五輪=サッカー男子日本はメダル届かず、韓国に敗れる」(2012年08月11日、06:39 JST)は、試合結果を次のように報じている。

・[カーディフ 10日 ロイター] ロンドン五輪は10日、サッカー男子の3位決定戦をカーディフで行い、日本は韓国に0─2で敗れて1968年メキシコ五輪以来となる銅メダル獲得を果たせなかった。
・日本は前半38分に韓国の朴主永(パク・チュヨン)に先制ゴールを許し、後半12分には具滋哲(ク・ジャチョル)にゴールを決められ、追加点を許した。勝った韓国は五輪で初のメダル獲得となった。

(付記)
にわかファンは、試合に一喜一憂する。そして勝てば大喜びし、敗れればすぐに忘れる。

2012年8月10日金曜日

昨晩のイ・ソンヒ 麗水万博「ポップフェス アンコール公演」

WIKITREEの記事「夏中に熱い愛情 <イ・ソンヒ-イ・スンギ>」(8/10)は、昨晩の麗水万博における「ポップフェス アンコール公演」の模様を写真付で次のように報じている。(イ・ソンヒについてのコメントのみ)

・お互いの道で最善を尽くす姿が/美しい師弟の間 イ・スンギ&イ・ソンヒが/もう一度万博ポップフェスティバルに出演しました。/(イ・ソンヒ写真)

・もう一度ポップ フェスティバルの舞台を/訪ねてきた小さな巨人! イ・ソンヒの登場!!/(イ・ソンヒ写真)

・いつも変わりない最強の童顔 <イ・ソンヒ>!/今日もポップフェスティバルの舞台を明るく照らします。/(イ・ソンヒ写真)

・パワフルな声で観客を圧倒する/姿は相変わらずです。/すでにポップフェスティバルの現場はイ・ソンヒさんのカリスマに熱狂しています。/(イ・ソンヒ写真)

・いつも久しい間イ・ソンヒの/歌を聞いて幸せならば良いですね。 (以下略)

(付記)
ところで今晩、深夜に日付が変わって03:30に男子日韓のサッカー試合があるけれど、起きていられるだろうか・・・いや、もう限界です。

女子レスリング金、サッカー銀

連日深夜のTV中継に追いつけなくなった。今日の日付にかわった夜中、女子レスリング吉田沙保里(よしだ さおり)選手の(5月W杯で敗れたワレリア・ジョロボワ(ロシア)との)準決勝まで頑張って観戦したが、決勝の頃ついに爆睡したのだ。やがてつけっ放しのTV音声に気付けば、女子サッカーが米国と0-1と苦戦しているところだった。そして、不覚にもまた寝入った。

朝方のTVニュースで、女子レスリングの吉田選手が金メダルを、女子サッカーのなでしこが銀メダルを獲得したことを知った。寝起きで朦朧としたなかながら、彼女たちの結果に驚き感嘆した。そして、何よりも次代の子どもたちに夢と希望と勇気を与えてくれたことに感謝。それにしても、女子選手の活躍が際立って見えるのは・・・。

スポニチの記事「女カレリンだ!吉田沙保里3連覇で12度目世界一」(8/10)は、次のように報じている。(抜粋)
昨日の伊調選手、小原選手、今日の吉田選手と日本女子レスリングは本当に健闘している。

・女子55キロ級決勝で吉田沙保里(29=ALSOK)がトーニャ・バービーク(34=カナダ)を下し、個人種目では柔道の野村忠宏、前日の63キロ級・伊調馨(28=ALSOK)に続く日本人3人目となる五輪3連覇を達成した。日本選手団旗手(今回は吉田選手)の金メダルは、00年シドニーの男子柔道の井上康生以来、3大会ぶり。これで吉田は世界選手権、五輪を合わせ12度目の頂点で、「霊長類最強の男」と呼ばれたアレクサンドル・カレリン氏(44=ロシア)に並ぶ偉業も達成した。

また、女子サッカー決勝について、スポニチの記事「なでしこ 反撃及ばず…それでも胸張る銀メダル 」(8/10)は、次のように報じている。(抜粋)
にわかファンは夢を見過ぎるが、彼女たちが達成したことは実質的にはそれ以上のことだが。

・ロンドン五輪サッカー女子決勝は9日(日本時間10日)、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われ、なでしこジャパンは1-2で敗れ、銀メダルとなった。2点を追う日本は後半18分に大儀見優季のゴールで1点を返すが、反撃は及ばなかった。女子ワールドカップ(W杯)で優勝した翌年に五輪を制覇するという史上初の偉業は逃したが、男女を通じて五輪で初の銀メダルを獲得した。米国は3大会連続4度目の金メダル。

2012年8月9日木曜日

女子レスリング金

オリンピックで金が期待される女子レスリングの試合を見ようと、夜中起きていたが気付けば朝のニュースで肝心の決勝の結果を知った。深夜しか見られない連日のTV中継に、さすがについていけなくなったかな。

63キロ級の伊調馨(いちょうかおり)選手と、48キロ級の小原日登美(おばら ひとみ)選手の準決勝を見守っていたが、決勝までに時間があって、いつのまにか寝入ってしまった。決勝の様子を実況で見たかった。

毎日jpの記事「五輪レスリング:笑みの伊調 涙の小原 日本2階級に金」(2012年08月09日、10時37分)は、試合の結果を次のように報じている。(抜粋)
寝坊助にわかファンは、彼女たちのすさまじいドラマを知ることになる。

・ロンドン五輪第13日の8日、レスリング女子は2階級とも日本勢が制した。63キロ級の伊調馨(ALSOK)は決勝で景瑞雪(中国)を2-0で退け、日本女子では初の同一種目 連覇を達成。48キロ級は31歳の小原日登美(自衛隊)が決勝でマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)に第1ピリオドを奪われながら、第2、第3ピリオドを連取し、2-1で初めての優勝を果たした。

・(伊調選手は)左足の感覚は普段と違っていた。4日の練習中に捻挫して、伊調によると「足首の3本の靱帯(じんたい)のうち、1本半が切れていた」という。その後はスパーリングはせず、ぶっつけ本番での試合。それでも、試合後に明かすまでは、痛いそぶりも見せなかった。・・・女子レスリング界の顔だった吉田沙保里(ALSOK)に先立ち、他の競技も含め日本の女子選手として史上初の五輪3連覇を成し遂げた。伊調は「3連覇を目指してやってきたわけではないけど、終わってみればうれしい」。試合終了のブザーが鳴った瞬間、大げさなガッツポーズではなく、ニヤリと笑った表情には自信があふれていた。【百留康隆】

・(小原選手は)08年に一度は引退し、(48キロ級の)妹真喜子さんの指導をしていたが、真喜子さんも引退したのに伴い、10年に現役復帰。結婚で姓が坂本から小原に変わっただけでなく、階級も51キロ級から48キロ級に変更。ロンドンの舞台を集大成にすることを決めていた。・・・小原は「どんな結果でも最後と決めていた。レスリング人生に悔いはない」と、最高の舞台で、最高の結果を残してマットを去るつもりだ。【百留康隆】

(付記: 昨日の続き)
ところで、オリンピックの日本女子選手たちの活躍はどうしたことだ。サッカー、卓球、バレー、それにレスリング・・・と素晴らしい。歴史を作り、塗りかえている。

本日!イ・ソンヒ 麗水万博「ポップフェス アンコール公演」

オリンピックたけなわのここ連日、韓国では麗水万博への関心はどのようだろうか。暑い陽射しを避けて夜の海辺で、ポップフェスティバルに耳を傾けるの悪くはないだろう・・・といって、この地からは遠過ぎて・・・。

今晩、6/27に麗水万博ポップフェスに登場して以来、イ・ソンヒと愛弟子のイ・スンギが再び舞台に登場する。

・日時: 8月9日(木)、午後8時~9時半
・場所: エキスポ特設舞台
・参考: 8月公演カレンダー

(本ブログ関連:"麗水万博")


(付記)
イ・ソンヒの公式ホームページによれば、彼女の30周年記念のDVD制作体制が着々と進んでいるようだ。

2012年8月8日水曜日

男子サッカー銅を獲得へ

今日の日付に変わった深夜、気付けばオリンピック男子サッカーの試合は前半を終わっていた。それもTVチャンネルを切り替えたときに知ったのだ。1-1という状況に、後半に期待を込めて観戦したが、1-3と惜敗。そのため、銅メダルを懸けて韓国と対戦することになった。

YOMIURI ONLINEの記事「サッカー男子、決勝に進めず…メキシコに1-3」(2012年8月8日02時51分)は、試合結果を次のように報じた。
・ロンドン五輪のサッカー男子準決勝、日本-メキシコ戦が7日午後(日本時間8日未明)行われ、日本は1-3で敗れ、決勝進出はならなかった。
・3位決定戦へ回る。

(付記)
ところで、オリンピックの日本女子選手たちの活躍はどうしたことだ。サッカー、卓球、バレー、・・・と素晴らしい。歴史を作り、塗りかえている。

2012年8月7日火曜日

立秋2012

気配どころか風の音にすら秋を感じないのに、今日は夏至と秋分の中間に位置する二十四節気の立秋だそうだ。風流な名前とは裏腹に、毎晩のオリンピック観戦に睡眠不足になりながら暑い夏をやり過ごしている。

東京の月平均気温は、8月が例年ピークなのだから、この8月上旬に秋を早々感じるには無理があるかもしれない。
ちなみに東京のここ数年の気温データ(気象庁「東京 日平均気温の月平均値(℃)」)は次の通り。

             7月  8月  9月
2009年 26.3 26.6 23.0
2010年 28.0 29.6 25.1
2011年 27.3 27.5 25.1
2012年 26.4

なでしこ決勝へ

TV観戦しながら、なでしこたちが自ら作り上げてきた歴史を思ったりした。そして、ついにその最終到達点が視界に現れてきたのだ。驚き、感心し、そして敬意を感じる。にわかファンとしては、「立派だなあ」とつぶやきながら見つめていたわけだが。女子サッカーの試合を夜中に見る時代が来るなんて、正直誰が予想しただろうか。そして、彼女たちの活躍にこんなに勇気付けられるとは。

例によって東経139度の地なれば、試合は、今日の日付に変わって1時間後の深夜01:00に開始された。今日も睡魔と格闘だった。それでも、ゴールのたび手を叩き、はらはら、どきどきしながら試合の経過を見守った。

47NEWSの記事「耐え抜いたなでしこ 夢の2年連続世界制覇に王手」(2012/08/07 07:54、岡本彰記者)は、フランスとの試合結果を次のように報じた。(抜粋)
本記事は他に、女子サッカーの置かれている環境も率直に記していて、読者を浮かれさせない。

・なでしこジャパンがサッカーの聖地、ウェンブリー競技場での準決勝で、フランスの猛反撃を2-1で振り切りオリンピックでは初のメダル獲得を決めた。耐え抜いた末の勝利だった。

・宮間のFK(フリーキック
昨年の女子ワールドカップ(W杯)に続く世界制覇への王手。流れをつくったのは主将宮間の2つのFKだった。フランスの堅い守りにあい、攻めあぐねていたなでしこは【前半32分】、FKのチャンス。宮間がゴール正面にけり込むと、飛び出したGKがボールを確保し損ねた。これを体勢を崩しかけながらも大儀見が左足で押し込んだ。なでしこにとってはこの試合で最初のシュートだった。

・【後半4分】は再び、宮間の低く強い弾道のFKに合わせ、坂口がヘディングシュートを鮮やかに決めた。数少ない好機を得点に結び付ける集中力がものをいった。

2012年8月6日月曜日

キュリオシティ

CNN.co.jpの記事「火星探査機キュリオシティ(Curiosity)が無事着陸 火星から初の映像送信」(2012.08.06、15:56 JST)によれば、「米航空宇宙局(NASA)の火星探査機『キュリオシティ』は米東部時間6日午前1時30分ごろ(日本時間午後2時30分ごろ)、火星の地表に無事着陸した。」とのこと。

大きな好奇心と、ちょっとした不安が交錯する。探査機キュリオシティがとんでもないものを発見するかもしれないのだから。ともあれ、成果が楽しみだ。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 朴大成

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/1)に、人物シリーズ39回目として弦をこする擦弦楽器アジェン(牙筝、아쟁)の演奏家、「生きている伝説の人物」朴大成(パク・デソン、박대성)(1938年~)を紹介した。
いつもながら充実した解説に感謝して楽しく聞かせていただいている。

まず牙筝の復習・解説から始まった。
・日本の琴に似た、韓国の楽器の伽耶琴(カヤグム:가야금)や玄琴コムンゴ:거문고)と同じく床に置いて演奏する。これらより一回り大きいため、国楽器中、最も低い音を出す。演奏法は、弦を手やばちではじいたりせず、(松脂を塗った)レンギョウの木の棒を使って、弦を擦すり音を出すのが特徴。
合奏では独特な低音で、他の楽器の旋律を支える存在だが、独奏の場合は、心の奥深くに積もった悲しみを引き出すような切ない音を醸し出す。

▼朴大成ほか演奏による「歳月(세월)」を聴く。情感がこもり、かつ瞑想的である。本来独奏楽器なのか、それとも合奏楽器なのか、あるいは伴奏楽器なのか・・・。

次のように朴大成のプロフィールが紹介された。
・1938年6月25日 珍島の(錚々たる)音楽・芸術一家に生まれ、長い間、釜山で音楽活動を続ける。
・1960年代後半 牙筝散調*を初めて作り出したハン・イルソプ(한일섭、1929年~1973年)について学ぶ。
  → (*)アジェンを小型化した楽器のこと?
・1980年代後半~90年代 日本に渡り生活した時期もある。
長い海外生活の後、帰郷したが、韓国は彼の知っていた頃の姿とは見違えるほど変わっていた。地方ごとに国楽管弦楽団が設立されていて、さらに若い演奏家たちは国楽器を利用して、現代風な創作音楽を作り出していた現代の国楽界は、伝統音楽しか知らない年老いた演奏家が溶け込むには少し難しいところがあったかもしれないけれど、朴大成の音楽が発表されるやいなや、国楽愛好家たちの間に瞬く間にうわさが広がり、彼の名が一躍脚光を浴びることとなった。
・2005年 CD「朴大成の国楽の世界(박대성의 국악세계)」がきっかけとなり、その名が一般に知られる。

▼朴大成ほか演奏による「牙筝散調(アジェンサンジョ、아쟁산조 )、晋陽調(チニャンジョ、진양조)」を聴く。まるで歌っているようで・・・こちらは自然な感じがする。

▼朴大成ほか演奏による「牙筝散調(アジェンサンジョ、아쟁산조 )、チャジンモリ(자진모리)」を聴く。軽快*で楽しく聞けそう。
  → (*)テンポは、「チニャンジョ(진양조)」(6拍)<「チュンモリ(중모리)」<「チュンジュンモリ(중중모리)」<「チャジンモリ(자진모리)」の順に速くなる。

2012年8月5日日曜日

「家門の災難」

イ・ソンヒのヒット曲「私はいつもあなたを(나항상 그대를)」が登場人物に歌われる、映画「家門」シリーズの第1作「大変な結婚(家門の栄光)」(2002年)、第2作「家門の危機」(2005年)は、Gyaoと映画で視聴したが、第3作「家門の復活」(2006年)は未見で、劇中に同曲が歌われたか確認していない。

同シリーズには、福岡・佐賀へ海外ロケした第4作「家門の災難(受難)」(2011年)が登場した。本日、ご近所のDVDレンタル店で見つけたので早速視聴した。残念ながら、イ・ソンヒの「私はいつもあなたを」は本作品で使われていなかった。

物語は、食品会社を経営する母親を家長とする一家が日本への輸出事情を掌握するため出かけるのだが、持参した現金(ウォン)を円に交換するため日本の銀行を訪れたところ、銀行強盗に遭遇して全て奪われる。取り戻そうと強盗団主犯が乗ったトラックに後ろから飛び乗り、追跡しては山中をさまよい(まるで古典的なジャングルスタイルで)野宿したりする。また、母親の誕生日であることに気付き、心尽くしの祝いをしようとするのだが・・・。
結局、現金を取り戻せたとは思えず、謎の観察者も消え去る。

それにしても、せっかく優れた俳優陣を揃えていただけに、ストーリー(構成)が下へ下へ流れ込む傾向があって、子どものおもちゃ箱状態になってしまったのが・・・。

(本ブログ関連:"家門"シリーズ)

2012年8月4日土曜日

サッカー男子準決勝進出

他に気を向けていたら(つまりTVでクイズ番組など見ていたら)、ロンドンオリンピックの男子サッカーで、日本はエジプトと3-0で、44年振りに準決勝に進出した・・・とのこと。

どうして日本男女サッカーはこんなに強くなったのだろう。

イ・ソンヒのカバー「愛しか私はわからない」

以前、Youtubeに登録されながら削除された、イ・ソンヒによるシム・スボン(심수봉)の「愛しか私はわからない(사랑밖엔 난 몰라)」のカバーを今一度見ることができる。正直、いずれ削除される運命にあるだろう(そうならないことを切に願う)けれど・・・それまでに何度も見ておきたいものだ。

シム・スボンに最も評価されたカバーであるでだけでなく、イ・ソンヒの輝かしい20周年記念コンサートの一幕でもある。

(本ブログ関連:"シム・スボン")

(本ブログ関連:"5大歌姫"、"イ・ソンヒの本歌取り"、"イ・ソンヒ 美しい江山"、"イ・ソンヒのカバー「熱愛」"、"イ・ソンヒのカバー「離別」、「一度くらい」"、"イ・ソンヒのカバー「みなさん」"、"イ・ソンヒのカバー「あなたは遠いところに」"、"イ・ソンヒのカバー「それだけが私の世界」")

(Youtubeに登録のrosamin2に感謝)

なでしこ、ブラジルに2-0

いやあ、眠れない。日付も変わって1時間もすると、女子サッカー対ブラジル戦が始まったのだ。昨日、一日汗をかいて外出したというのに、疲れた体は大丈夫だろうか、そんなことより・・・。

ブラジル選手の体力とスピードに驚く。ついに試合前半27分頃、沢選手>大儀見(旧姓永里)選手 の見事な先制点が入ると、寝るわけにはいかない。深夜、思わずTVに向かって手を叩く。ちなみにTVの音を消して見たものの、やっぱりにわかファンには解説と会場の歓声がないといけない。すぐに音を響かせる。

後半は如何にと固唾をのんで見守る・・・目が離せない。72分頃、何と2点目を大野選手がゴールしたのだ。なでしこは本当に素晴らしい。ついにベストフォー進出を果たしたのだ。しかも彼女たちは、自力で世界を切り開いてきたのだから更に凄い。
最終、逃げ切るでもなく冷静に試合を運び、勝利した。次はフランスが相手だそうだ。健闘いただきたい。

(付記)
日本経済新聞の記事「耐えて4強…なでしこが見せた原点サッカー」(2012/8/4 7:00)に、北京五輪で主将だった池田(旧姓磯崎)浩美氏が、「ブラジルの『個』を上回った日本の『組織』」と解説している。

2012年8月3日金曜日

特別展示「生きる形」

今日は汗が止まないほど暑かった。そんななか、先日縁者から教えてもらった東京大学総合研究博物館で開催されている特別展示「生きる形」を見た。

同館には以前、東京帝国大学初の日本人鉱物学教授であり、「日本鉱物誌」(第1版:1904年、第2版:1916年)の著者でもある和田維四郎(わだつなしろう、1856年~1920年)の鉱物標本展示会を見学したことがある。

ところで、現在同館は常設展示だけで、特別展示の「生きる形」は、道路沿いの同館から赤門寄りにある伊藤国際学術研究センターの地下1階で開かれている。
展示場は、骨格標本の白さを強調して浮き出すように照明を落としている。と同時に、あの独特な臭いが漂ってくる。生きるものは必ず死ぬという現実を思い起こさせる。

さて、今回の展示は、張本人?のキュレイターであり解剖学者である遠藤秀紀教授を中心に、写真家と造形家の3人による"フュージョン"、あるいは"コラボレーション"による成果である。
白い骨は、透明ネットを張った額の中に固定され、無機的に並べられているようにも見える。骨盤、肩甲骨、胸骨など分けているものもあれば、あるいはいくつかの骨を組み合わせて・・・照明の結果、壁に”意図的な”影が浮かぶようにしているものも(1つだけ)ある。それは生と死の長さを示すもので・・・。

展示物個別に解説が付されていない。それに展示の意図も・・・。入り口の受付で配布される東京大学総合研究博物館ニュースの「Ouroboros」(44号)を必ず手に取ることお勧めします。(仕掛け者の意図に反するが、読まないと消化不良になりますよ!)

(付記)
汗でシャツが濡れているわたしを見て、展示場受付の方が、冷蔵庫に保管の標本を紹介してくれた・・・一瞬冷気が感じられたけれど。結局、地下鉄の本郷三丁目駅に戻る途中、喫茶店に寄って熱気を冷ますと同時にシャツが乾くまで休憩した。暑い一日だった。

(付記)
同館ホームページにある「逸脱美考」展示を、"早とちり"して見られるものと思い込んでいたが、何とそれは国立台湾大学図書館1階中庭で展示中とのこと。まさか、台湾まで行くこともできないし・・・。巨大な自然金?の塊が見られるというのに、残念。

2012年8月2日木曜日

内村選手、五輪体操個人総合で金

ロンドンオリンピックの体操競技男子個人総合で、内村航平(うちむら こうへい)選手が金メダルを手にした。子どものときから両親の指導経営する体操教室に通い、そこにあったトランポリンに慣れ親しんで、空中の回転動作を身につけたと、オリンピック前のTVで彼のずば抜けた運動能力を特集していた。それだけに、今大会の団体で苦戦したと報じられたとき、余りの重圧に押されたのかと案じたが、総合で見事に跳ね返し、国民の期待を裏切らなかった。やはり天才である。

ウォールストリートジャーナル日本版の記事「内村、五輪体操個人総合で金-スーパーマンが飛んだ!」(2012年8月2日、9:29 JST)は、彼の個人総合の金獲得の評価と同時に、団体の結果について彼の心情も報じている。(抜粋)
・内村はこの日の個人総合で92.690点で金メダルに輝いた。ドイツのマルセル・ニューエン選手は91.031点を、銀メダルを、米国のダネル・リーバ選手は90.698点で銅メダルをそれぞれ獲得した。

さて、本当ならもっと熱心に内村選手の活躍をTV観戦しなければならないのだが、オリンピックというのは正月の重箱に詰まったおせち料理のようなもので、日本人選手が活躍するのを次々見れば、どれもこれも関心あって、どれもこれも面白い・・・けれど時間に限りがあり、頑張って見れば睡眠不足になるわけで。
今回、内村選手の活躍をニュースだけで知り、ライブひとつも見ないで感想を述べるのは失礼と思いつつも記した。

(追記)
夜TVで、個人総合決勝の録画が放送された。最後の床運動の終わりに内村選手が、ホッとした様子で会場を見回したのが印象的だった。そして、ニューエン選手の洗練された床運動を、リーバ選手のダイナミックな鉄棒を見た。会場は、国を超えて選手の美技のたびに、惜しみない拍手を送った。ありがとう。

2012年8月1日水曜日

イ・ソンヒの「あなたに届くなら」

イ・ソンヒがプロデュースしたというアルバム11集「Dream of Ruby」(1998年)に所収の「あなたに届くなら(너에게 가면)」が、Youtubeに登録されている。Ko-Wikipediaによれば、この曲を作詞・作曲したのは、韓国ロックの父(大父)といわれるシン・ジュンヒョン(신중현)の息子シン・デチョル(신대철)だそうだ。
たたみかけるように歌う高音の力強さに、特別なメッセージ性があるのだろうか・・・考えてしまう。



(Youtubeに登録のKnightmareSMに感謝、重ねて感謝)

2012年7月31日火曜日

ロンドンオリンピック金メダル第1号

さて今日も日付が変わったばかりの深夜、ロンドンオリンピックの柔道の試合をTV観戦する。試合前に集中を高めていた、女子57Kg級の松本薫(まつもと かおり)選手が、ついに今回の日本選手団として最初の金メダルを獲得した。

産経ニュースの記事「松本が『金』日本勢第1号 女子57キロ級」(2012.7.31 00:29)は次のように報じている。

・ロンドン五輪第4日、女子57キロ級を行い、世界ランク1位の松本薫(フォーリーフジャパン)が決勝で、カプリオリウ(ルーマニア)に反則勝ちし、金メダルを獲得した。今大会を通じ、日本選手団の金メダル第1号。同階級では56キロ級だった時代を含めて五輪初の「金」となり、初日から不振が続いていた柔道女子にも初のメダルをもたらした。

・初の五輪出場となった松本だが、得意の足技と寝技を使い、初戦から相手を圧倒。2010年世界選手権と今年のマスターズ大会を制した実力を初の大舞台でも証明し、男女ともに「金」がないという“お家芸”の危機を救った。

(付記)
なんともピリリと効いた記事である。ただし、松本薫選手には勝とうという気迫があった。それがTV画面からよく感じられた。試合を「楽しむ」よりも「勝つ」ことを第一に見せてくれたのだ。本当におめでとう。そうそう、会場に応援に来られていたお父さんによく似ているね。

(追記)
日本経済新聞の記事「金1号…勝負師・松本が見せた外国人封じ」(2012/7/31 7:00)には、松本薫選手の精神力と試合運びについて、山口香(やまぐち かおり)筑波大大学院准教授(日本オリンピック委員会理事)の女子柔道指導者ならばこその言葉がある。

2012年7月30日月曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 姜孝善

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/25)に、人物シリーズ38回目として日本の雅楽器の篳篥(ヒチリキ)に似た縦笛ピリの演奏家である姜孝善(カン・ヒョソン、강효선)を紹介した。

まず。縦笛のリード管楽器であるピリ(觱篥:피리)の復習(構造、音色、役割)から始まった。
・ピリは、竹製胴体部分に八つの穴があり、2枚リードのキョプソ(舌、겹서)をさして、オーボエのように縦に持って吹く。国楽器中、最も形の小さな楽器だが、その音色は力強く存在感があり、合奏時には主旋律を引っ張っていく。管楽器の花形と言っても過言でない。
・昔から、宮中の宗廟(チョンミョ)祭礼楽など宮中音楽をはじめ、農村の庶民たちの踊りの伴奏まで、様々なシーンで幅広く演奏されてきた。現代では、その存在感から、創作管弦楽で主旋律を担当することも多いが、音域がそれほど広くはないため、伽耶琴(カヤグム:가야금)」や、奚琴(ヘグム:해금)と演奏する場合、脇役になる場合が多かったようだ。

▼姜孝善のピリほか演奏による「相霊山(上霊山、상령산)」を聴く。洋風伴奏とのコラボは印象を新たにするでしょう・・・。

 次のように姜孝善プロフィールが紹介された。
・1976年2月4日 生まれる。幼い頃からピアノとバイオリンを習び、その後、国立国楽中高等学校に進学してピリを専攻。
・2006年 国立国楽院の団員として活動。ファーストアルバム「アトラクション(Attraction)」(2006年)収録のピリ音楽は、それまでの伴奏なしにメロディーを淡々と吹いて聞かせる伝統的なピリのイメージを大きく覆すもので、新しい可能性を見せた。
・現在、演奏の範囲を欧米に広げ、カミン(가민)の名で活動している。

▼姜孝善のピリほか演奏による、(アルバム「アトラクション」より)Michael Staudacher作曲「Life as a day-In life」の「The evening」を聴く。・・・なるほど、新しい音楽誕生という感じです。

▼姜孝善のピリほか演奏による「牡丹雪と夕立(함박눈과 소낙비)」を聴く。コラボって、どうしても東儀秀樹の篳篥の音色にかぶさる。時空を超えるのは大変なことだ。

2012年7月29日日曜日

オリンピックの思い出

オリンピックの思い出といっても、ずっと遡って1964年東京オリンピックのことだが。

・東京大会の前回に当たるローマ大会閉会式で、「アリベデルチ  トキオ」*の言葉が電光掲示板に表示されたように記憶しているが、Youtubeにローマ大会の映画「LA GRANDE OLIMPIADE」の一部しか登録されてないので確認できないのが残念・・・。

(*) 実際は、"Arrivederci a Tokyo"と表示されたようです。

・千駄ヶ谷の体育館で、日本女子体操選手たちの公開練習を見学する機会があった。会場端の座席にいたため、池田選手たち中心選手を見たはずだが、記憶に残っているのは小野清子選手(体操の小野喬選手の奥さん)だ。彼女だけ光が当たっていた。

・全ての種目に観客が集まるというわけではないのだろう。地味な試合は、学校に入場券が割り当てられた。抽選で当たったのが、乗馬の障害馬術競技だ。霧雨の中、数人の仲間と馬事公苑に見物に行った。携帯のワンセグがあるわけでない時代のこと、試合内容は要領得ぬままだったが、オリンピック競技を観戦したというだけで満足だった。

・ブラスバンドの曲目に、「オリンピック・マーチ」(作曲:古関裕而)が加えられたのはいうまでもない。ブラバンメンバーは先を競ってものにした。

・ところで、東京オリンピックと同年の1964年に、イ・ソンヒが誕生している。また、1984年の今日(7月29日)、春川南怡島(춘천 남이섬)で開かれたMBC「第5回江辺歌謡祭」で、イ・ソンヒが「Jへ」で大賞を受賞した

(Youtubeに登録のorso110、yoshihoshi11に感謝)

2012年7月28日土曜日

オリンピック開会式・・・眠たい

今日の日付に変わった夜中に、TVの討論番組を見たのが運のつき、そのまま早朝のオリンピック開会式中継の視聴にずれ込んだ。
開会式会場の中央で繰り広げられる、イギリスの産業革命以降の歴史パノラマは大変よくできていて、大勢の出演者がたくみに次々と場面展開するのに驚嘆する。その後、アルファベット順に登場する各国のチームを眺めながら、疲れがぼちぼち出てきた。日本選手団が登場すると、ほっとして、そのまま寝込んでしまった。

おけげで、今日は一日中、眠い目をこすることになった。

今日のできごと。
・語学好きの親類宅を訪問したら、コルシカ語とエンリコ・マシアス(Enrico Macias)の「想い出のソレンツァラ(A Solenzara)」について、それから低地ドイツ語とオランダ語の関係、そのうえアイスランド語についてまでも聞かされた・・・頭がパンクする、した。
・地元図書館で借りた「お稲荷様って、神様?仏様?」(支倉清、伊藤時彦、築地書館)を読む。お稲荷さんの他についても記載があり、平易に分かりやすく解説している。先日、地元公民館で<小金井新田>について講演会があったとき、テーマの柱に大岡越前守忠相が据えられたが、彼の下屋敷に(武家屋敷の守り神として)祀つられていたお稲荷さんが、後に東京の代表的な稲荷のひとつである豊川稲荷となる・・・このお稲荷さんは、檀家を持たない祈祷専門の曹洞宗の寺院(愛知県の豊川稲荷の別院)として運営されている・・・など知る。

(本ブログ関連:"お稲荷さんと油揚げ")

2012年7月27日金曜日

土用の丑そして鰻の蒲焼

以前口にしたけど今では高騰してしまい、気安く食すものでなくなったのが鰻の蒲焼だろう。かといって、スーパーでパッケージして陳列されているものを見ると、どうせタレを効かせているのだろうと気乗りしない。しかも決していい値段ではないのだから。

今日は土用の丑。暑さに閉口している。江戸の博学奇才平賀源内(1728年~1780年)の名コピー「本日土用の丑の日、鰻食うべし」に誘われて、鰻の蒲焼でも・・・と思ったが、さて源内は「蒲焼」を推奨していたのだろうか。このこと江戸期の流行と時系列はどうなのだろうか。
キリン食文化研究所のホームページに、次のように解説している。感謝。

・江戸期においては、江戸の名物や名所を記したガイドブック『江戸鹿子(えどかのこ)』(藤田理兵衛著・1687年刊)内で鰻の蒲焼屋について触れていることから、この頃には鰻は蒲焼という形でも広く食されていたと考えられる。そして源内も、この鰻の蒲焼きをこよなく愛した。

ふむふむ、源内存命の頃には、すでに蒲焼はあったようだが、さて今と同じく開いて、甘醤油で味付けして焼いたのだろうか。

以前、TVで紹介されたロンドンの下町料理に「ウナギのゼリー寄せ」を見た。鰻をぶつ切りにした料理で、姿からしていまいちで・・・食わずにいうのは失礼だが。

インターネットに蒲焼について様々な文面を探すと、鰻のぶつ切りを串刺しして焼いたから、蒲浦(がまほ)に似て蒲焼だという説があったり、味付けは関東での濃い口醤油の発明・普及と関連されるなどと・・・研究者のきちんとした文献があればいわれが整理できるだろうけど。

ともあれ鰻の蒲焼、口にしなければ話にならない。

オリンピック男子サッカー初戦白星

中日新聞の記事「日本男子、スペイン破る」(7月27日 00時39分)は、日本の男子サッカーが、1次リーグD組スペイン戦(グラスゴー26日午後2時45分~(日本時間午後10時45分~))で、なでしこと同様に初戦を飾ったと次のように報じら。

・【ロンドン共同】27日に開幕が迫ったロンドン五輪は26日、サッカー男子(原則23歳以下)が始まり、1次リーグD組の日本は英国のグラスゴーで優勝候補のスペインと対戦し、前半30分すぎに大津が決めた得点を守り切り、1-0で勝った。

・日本は清武やオーバーエージ(OA)枠の吉田が先発した。 

・5大会連続9度目の出場となる日本は、1968年メキシコ五輪以来44年ぶりのメダル獲得を目指す。

(付記)
他用に没頭して、TVの試合中継を見損なった。日付の変わったばかりの深夜(7/27)、試合後に気付いたにわかファンは、録画映像の後付けだけでは感情移入が難しくなる・・・惜しいことをした。
それにしても、スペインという名はでっかい・・・それに勝ったのだから、上記の記事のように「メダル獲得を目指す」なんて舞い上がってしまう。でも分かる気がする、本当に嬉しくなる。

2012年7月26日木曜日

オリンピック初戦女子サッカー白星

ロンドンオリンピックの開会式は明日だというのに、日本の(先陣を切って)女子サッカー初戦が始まった。読売新聞の記事「川澄・宮間だ!前半2点、逃げ切って勝ち点3」(7月26日02時49分)は、なでしこチームの白星スタートを次のように報じている。(抜粋)

・ロンドン五輪の女子サッカーは25日、グループリーグがスタートし、(1次リーグ)F組の日本女子(なでしこジャパン)は同日午後(日本時間26日午前1時~)、英・コベントリーでカナダと対戦。

・前半に川澄、宮間のゴールで2点を入れた日本は後半失点を許したが、2―1で逃げ切り、白星発進し、勝ち点3を挙げた。スウェーデンとの第2戦は28日正午(日本時間午後8時)から行われる。

・33分、<沢>からのパスをゴール左で受けた<大野>がキープ、左サイドからえぐった<川澄>が<大野>のバックパスを受けて右足で蹴り込んだ。

・44分、<鮫島>の左クロスから(相手に囲まれた中で小柄の主将)<宮間>が頭(ヘディング)で決めた。

(付記)
今日の日付に変わった夜中、なでしこたちの見事なゴールのたびにTVに向かって拍手をしていた。最初の得点のとき、大野選手のバックパスを再生画像で見せられて、技の凄さにあっけにとられた。まさに以心伝心のチームプレイだ。
そして次の得点も再生画像で飲み込めた。背の高い相手選手たちに囲まれるなかで、宮間選手がヘディングしていたのだ。チャンスをものにするスポーツ選手の執念に驚き感心するばかりだ。
ところで、TV解説者が、33分、44分なら次は55分に期待しようといっていたが、それくらいの迫力があった。
今年の夏は暑く、そして熱い・・・にわかファンのおじさんにとっても。

2012年7月25日水曜日

イ・ソンヒのカバー「それだけが私の世界」

韓国、80年代ロックグループ(バンド)「トゥルグックァ(野菊、들국화)」のアルバム第1集(1985年)所収のバラード「それだけが私の世界(그것만이 내 세상)」を歌う、イ・ソンヒの姿をYoutubeの映像(MBCの「土曜日土曜日楽しく(토요일 토요일 즐거워)73回-チョン・·ヨンロク(전영록)、イ・ソンヒ ジョイントコンサート 」(1987年5月23日))で見ることができる。
イ・ソンヒの熱く燃える高音の歌声に、それを支えるようにチョン・ヨンロクが加わり熱唱する。まさに、この時期のイ・ソンヒは、歌謡界を席巻し数々の栄誉を手中に納め世界を味方にした。

ところで、アルバム2集後に解散したといわれるバンド野菊は、今年5月に再結成を宣言したそうだ。(WoW!Korea:2012年7月1日)

(本ブログ関連:"5大歌姫"、"イ・ソンヒの本歌取り"、"イ・ソンヒ 美しい江山"、"イ・ソンヒのカバー「熱愛」"、"イ・ソンヒのカバー「離別」、「一度くらい」"、"イ・ソンヒのカバー「みなさん」"、"イ・ソンヒのカバー「あなたは遠いところに」")



(Youtubeに登録のsunnyfan100に感謝)

2012年7月24日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 趙昌勲

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/18)に、人物シリーズ37回目として横笛のテグムの演奏家、趙昌勲(チョ・チャンフン、조창훈)を紹介した。

始めに横笛の管楽器「テグム大笒대금)」の(伝説と楽器)紹介から始まった。
・歴史書「三国遺事」(1270年代後半~1280年代中頃)にある、新羅時代(約1500年前)の伝説的背景に作られた楽器であり効能があったため、万事の萬と波、息の笛として「萬波息笛(まんぱそくてき)」(만파식적)と知られている。学者たちはこの伝説の楽器が「テグム」と推測している、そうだ。
(付記) テグム(名称/楽器)成立は、文献上どれくらい歴史を遡行できるのだろうか。

▼趙昌勲のテグムによる「清声曲(チョンソンジャジンハンイプ、청성자진한잎)」を聴く。楽器の特性を強調しているようで・・・気が緩まない。
(参考)박용호演奏の映像がYoutubeにある・・・こちらは穏やかで。(登録者koartny80に感謝)

・(上記より続き) テグムは、フルートと同じ横笛である。フルートの高く澄んだ美しい音色に対して、テグムは奏者の荒い息遣いまでもが音色となって聞こえる。即ちテグムは高音の際に、何か破れるような荒い音がする、他の伝統楽器にない特徴がある。吹き口と指で押さえる穴の中間位置に、清孔(チョンゴン、청공)という特有の穴がひとつあり、ここを葦から取った薄い膜で塞ぐことで、息遣いにより膜が震えて独特な音色を作り出す。

▼趙昌勲のテグムによる「重光之曲(チュングァンジコク、중광지곡)」の中から「相靈山(サンリョンサン、상령산)」を聴く。清孔の響きを強調すると、どこか大陸的でホーミーを想わせる。国楽の習い事で人気のある楽器として、男性に一番というのも分かる気がする。

1970年代に、趙昌勲と朴正煕박정희)大統領との次のような逸話が紹介された。
・大統領に縦笛の短簫(タンソ:단소)を教えたことがある。しかし大統領が悲劇的な最期を迎えた後は、長い間、自らもソウルを離れ、地方で国楽団体を作り、細々と演奏活動を行っていた。

▼趙昌勲のタンソの演奏による「細靈山(セリョンサン、세령산)」を聴く。テグムに比べて、高音で明るい。素直な響きが、小中学校の音楽教材に使われているのが分かるような気がする。

2012年7月23日月曜日

USB LANアダプター

以前(~2010年8月)使用したノートPCは、CPUの熱で動作が不安定になり、とうとう停止した。当時、メーカーに修理依頼したところ買い替えを勧められたため、放置した。HDDは問題ないので、先日、同型の中古機をインターネットで探したところ、何とも信じられない値段になっていたので、早速購入した。
HDD交換は安定して問題ないが、(現在使用のPCに接続のLANケーブルで)LAN接続したができないのだ・・・。

・インターネットの販売業者に返送して確認してもらったところ、LAN接続できると送り返される。
・インターネットの接続(ケーブル)業者は、LANケーブルまでネットワーク上の問題はないという。
・市民パソコン相談に持っていくと、最初は接続できるが、LANケーブルを交換すると以後接続できない。
・地元PC修理店に相談すると、LANポート/ボード修理は、ノート型(マザーボード一体)のため費用がかかる。

どうしょうと思案して・・・USBでLAN接続できないかと・・・探せばあるじゃないか、それも超お安いものが。早速、吉祥寺の電器店で、USB LANアダプターを買い求め、LANケーブルとつないだところ、あっさりインターネット接続できたのだ。(ちょっと見た目がうるさいけど)
何のことはない、LANポート/ボードにこだわり過ぎたのだ。

2012年7月22日日曜日

机上鉱物採集:大暑

大暑の今日、いつもお世話になっている石仲間のйосиба氏に、机上鉱物採集させていただいた。
体調は復活したつもりでいるが、脱力感が100%抜けきれたわけでなく、そんな機会のおすそ分けだけにありがたい。
机上鉱物採集などと言い訳せずに、素直に頂いたと言えばよいのに・・・そんなわけで、次の標本を頂いた。感謝。

・青森県赤根沢: ベンガラ(酸化第二鉄)
・秋田県亀山盛(きさもり)鉱山: 藍銅鉱、孔雀石、青鉛鉱
・岩手県沖田: コランダム(サファイア)
・長野県甲武信鉱山: 灰鉄石榴石*
・長野県御陵山林道: (菊花状)ベスブ石
・石川県恋路海岸: セラドン石*+沸石
・静岡県菖蒲沢: 自然金

(*: 再度いただいた鉱物)

(本ブログ関連:"机上鉱物採集")

(付記)
いつまでも机上ばかりでなく、本格的に実地採集に行かねばならないな・・・。

大暑2012

今日は旧暦二十四節気の「大暑」だ。数日前にヒンヤリした涼しさで、暑中に入るタイミングをはずしていたが、再び気温が上昇に転じて、これから暑さが日ごと増していくことだろう。それに、この大暑の季間には、土用の丑の日があって、季節を味わうように鰻の蒲焼を食べるわけで・・・ああ、鰻重がいいな。

さて、夜になって遠くから太鼓の連打音が聞こえてくる。そういえば昨晩も、武蔵小金井の市役所通りから、南の空に花火の閃光が花開き、轟き響く光景を見た。いよいよ夏の夜祭りが始まったようだ。そうか、もう夏休みなんだ。

2012年7月21日土曜日

こうのとり3号

日本経済新聞の記事「H2B打ち上げ成功 星出さんの宇宙基地に機材」(7/21)は、無人輸送機(HTV)「こうのとり3号」が打ち上げられたと次のように報じている。先日、「こうのとり」の実機がTVで放映されたが、「『こうのとり』は直径約4m、全長10m弱、観光バスが収まる大きさ」(JAXA)に驚いた。未来が楽しみだ。

・宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は21日午前11時6分、種子島宇宙センター(鹿児島県)から国産大型ロケット「H2B」3号機を打ち上げた。国際宇宙ステーション(ISS)に実験機材や超小型衛星などを運ぶために搭載していた無人輸送機「HTV(愛称・こうのとり)」3号機を約15分後に予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。

・ISSでは7月中旬から星出彰彦さんらが長期滞在を始めており、27日夜にもロボットアームを操作して接近してきたHTVをつかむ。日本人飛行士が国産輸送機を宇宙で出迎えるのは初めて。

(付記)
ところで本当なら今日、日本未来科学館に行って、研究棟ツアー「細胞の中でまわる酵素~ATP合成制御プロジェクト」を聴いてみようかと思っていたが・・・行きそびれてしまった。内容は、科学技術振興機構がYoutubeに登録しているようなものだろうか。残念。

イ・ソンヒ 麗水万博「ポップフェス アンコール公演」

イ・ソンヒ公式HPより
イ・ソンヒの公式ホームページ(7/19)に、麗水万博で行なわれた「ポップフェスティバル」のアンコール公演の開催予定が次のように紹介されている。

イ・ソンヒの場合、先月(6/27)出演して以来のアンコールにあたる。

・日時: 8月9日(木)、19:00 ~
・場所: エキスポ特設舞台

(本ブログ関連:"麗水万博")

2012年7月20日金曜日

(資料)在韓の英国人が見た韓国音楽

中央日報の記事「【コラム】韓国が無視する韓国音楽(1)、(2)」(7/19)は、在韓の英国人(ダニエル・チューダー)による韓国音楽に対する興味深いコラムだ。
韓国の音楽ビジネス(消費者価格)と、韓国音楽への対面について次のように紹介し論じている。(抜粋)
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・韓国のインディーズバンドは自国で、こうした(来韓した西欧のバンドと同様の)待遇を受けられないという事実が悲しくはないだろうか。外国バンドを見るためには10万ウォンを惜しまずに出し、相当な実力を持つ韓国のバンドの公演には1万ウォンももったいないという心理はどういうものなのか。

・韓国人音楽家の曲のダウンロードも示唆する点が多い。1曲をダウンロードするのにわずか60ウォン(4円)だ。ほとんど無料だ。日本は1曲のダウンロードに2000ウォンほどかかる。国際的にも1曲当たり1000-1500ウォンが相場だ。

(参考)本ブログ関連:"韓国のオンライン・オフライン音楽市場規模"

韓国ロック音楽の父シン・ジュンヒョン(신중현)にインタビューをしたことがある。彼はインタビューで、韓国の若者がライブ舞台ではなく、MP3だけで音楽を聴くと嘆いていた。MP3で聴く音楽は軽い。バンドが演奏するライブ舞台を見て、レコード店を訪ねるのは貴重な経験だ60ウォンで1曲をダウンロードするのとは比較にならない響きを持つ経験だ

・音楽がこのように冷遇される状況は、音楽を使い捨てとする結果をもたらす。2年前の曲は"旧式"になって聴く価値がなくなる。このためシン・ジュンヒョンの音楽がどれほどすごいかを韓国人の友人に話しても、友人は私をおかしな人と考える。「シン・ジュンヒョンは昔の音楽」という言葉も返ってくる。私がキム・チュジャ(김추자)パク・インス(박인수)キム・ジョンミ(김정미)のような歌手が好きだと言うと、友人は私を狂った人間と見る。しかしこの歌手たちはみんな偉大な音楽家だ。

・~しかしなぜ韓国人は韓国の音楽をもっと尊重しないのだろうか。
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(付記)
むかし日本のロック歌手が海外(英国)のフェスティバルに呼ばれ、溢れんばかりの聴衆で埋まる大会場のステージで歌う光景をNHKが放送したことがある。内容は、日本のロック歌手がついに海外のロック歌手の仲に加わったようなものだった。ある著名な外国人ロック歌手にインタビューしたとき、「(日本人歌手について)彼は○○○によく似ている」と笑いながら応えていたのを見て、わかったことだが・・・彼らからみればそういうものか・・・という感がした。
上記コラムについても、在韓の英国人の感想としては自然だろう。彼がもし日本にいたとしても、音楽の接し方について多分同じような感想を述べただろうと容易に想像できる・・・気がする。

2012年7月19日木曜日

夏休み

最近、ご近所に新築して来られた数軒の家族に小学生の子どもたちがいて、午後になると下校した彼らの元気で賑やかな遊び声が家の前の通りから聞こえてくる。住宅地に入りこんだ道なので、車の心配はほとんどない安全な遊び場所だ。

子どもたちが遊び疲れて静かになった路面に、チョークで描かれたらしい可愛い絵が残っていることがある。きっと、幼い仕切りを描いて、そのうえを飛び跳ねたのだろう。かれらの夢がまだあるような気がして、その脇をそっと通ることになる。

昨日、近在の小学校から下校する子どもたちが、荷物をいっぱい抱えていた。なかには荷物を地面におろして一休憩している子もいる。そうか、夏休みに入るため、学校に置いてあるそれぞれの学用品を持ち帰らされているのかなと気付く。その小学校の行事予定をインターネットで見ると、終業式は明日20日とのこと。

子どもたちにとって長い夏休みがいよいよ始まる。

2012年7月18日水曜日

イ・ソンヒのカバー「あなたは遠いところに」

イ・ソンヒの韓国歌謡のカバーをYoutubeに探して今回、キム・チュジャ(김추자)の歌「あなたは遠いところに(님은 먼 곳에)」(1970年)を聴いてみたい。まさに若さ溢れる押し出すような高音のカバーである。

ところで、Ko-Wikipediaによれば、この曲は「1970年に東洋TVで放映された同名のドラマ主題歌に作られ、また(最近の)2008年に公開された同名の映画で使用された。」とのこと。この際、届かぬ愛の歌そのものを中心に据えた方がよいのかな・・・つまり、イ・ソンヒがまだ子どもだった1970年ころの歌として。

(本ブログ関連:"5大歌姫"、"イ・ソンヒの本歌取り"、"イ・ソンヒ 美しい江山"、"イ・ソンヒのカバー「熱愛」"、"イ・ソンヒのカバー「離別」、「一度くらい」"、"イ・ソンヒのカバー「みなさん」")



(Youtubeに登録のfrce68、526apolloに感謝)

2012年7月17日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 崔允瑛

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/11)に、人物シリーズ36回目として民謡歌手、崔允瑛(チェ・ユニョン、최윤영)を紹介した。

まず、韓国の(4つの種類に分けられる)民謡の復習から始まった。
・京畿民謡: アリランのメロディーが代表的な、ソウル中心の地域に伝わる民謡。他の地域の民謡に比べ、澄んだきれいな声で歌われ、軽快なリズムが特徴。
・南島民謡: 南の地方で歌われてきた民謡。京畿道地方の民謡に比べ、その歌う声は太く低く、心の底に響くような印象を与える。この地域は歌のふるさととしても有名で、今でも多くの民謡が歌い継がれている。
・東部民謡: 韓半島を縦断する太白山脈の東側に位置する咸鏡道、江原道、慶尚道地方で歌われてきた民謡。この地方の民謡は比較的、強弱やメロディー変化が激しく、どこか物悲しい印象を受けるのが特徴。
・西道民謡: 黄海道と平安道地方に伝わる民謡。鼻にかかった声で歌われ、長短(チャンダン:リズム)が一定ではなく、不規則に変化するのが特徴。
(本ブログと具関連:"民謡")

▼崔允瑛の歌による西道民謡をアレンジした「桃花、君を描いて(도화 널 그리며)」(ギター伴奏)を聴く。民謡というかフォークソングの方がふさわしいような・・・。

崔允瑛について次のように紹介された。
・国楽と無縁の普通の会社員から、ある日民謡のレッスンに通うになり、本格的に京畿民謡を学ぶ。
・現在、自宅のある慶尚道地方(嶺南地方)で忘れ去られつつある民謡を発掘する仕事に従事しているという。

▼崔允瑛の歌による「秋江(チュガンイ、추강이)」を聴く。唱法も旋律もフォークソングになっているような・・・。

▼崔允瑛の歌による「アブレスナ(トムソソリ)(아부레이수나, 돔소소리)」を聴く。一番民謡風に聞こえた・・・伝統に帰るような。

(付記)
伝統音楽(宮廷音楽や民謡)を国楽と呼ぶとき、その現代化(西洋音楽化やいわゆるコラボレーション)が進むと、ジャンルをどう引き分けるのだろうと気になる。おじさんには、聴く最初に、そんな疑問が浮かんでしまうと、どうも・・・。

(追記)
毎日jpの記事「梅雨明け:四国、中国、近畿、東海、関東甲信で」(7/17)は、この地の梅雨明けを次のように報じた。
気象庁は17日午前、四国、中国、近畿、東海、関東甲信地方でそれぞれ梅雨明けしたとみられると発表した。平年より1〜4日早い。太平洋高気圧が強まり、日本海に停滞している梅雨前線が南下しないと予想されるという。【田中龍士】

2012年7月16日月曜日

多摩六都科学館

西東京市の新青梅街道沿いにある、多摩六都科学館のプラネタリウム(サイエンスエッグ)に行く。ランドマークとしてスカイタワー西東京(旧:田無タワー)が隣接するのでアクセスに便利である。
同館ホームページの解説によれば、プラネタリウムは今月7日リニューアルオープンしたばかりで、「世界最大級、直径27.5mのプラネタリウムドームに、世界最多1億4000万個の星を投影」するという。昨晩、地元ローカルテレビでも、天の川がひとつひとつ星として投影されていると紹介していた。(それに、NHKで2度ほど紹介された・・・そうだ)

(本ブログ関連:"七夕2012")

プラネタリウム:
・太陽の直射を避けようと午前早々、プラネタリウムの本日投影「瞳の大冒険 ~宇宙・そして・・・を見る~」(10:30~、45分)の第1回目に合わせて行く。どっこい陽射しは夏そのものだった。開館の9:30に遅れること15分、にもかかわらず玄関前広場には長蛇の列、家族連れで大盛況である。ようやく入館受付にたどり着く10人ほど先で、10:30からの投影は満席になってしまった。仕方ない、次回の13:10まで待つことにした。
そこで地学系の展示(関東ローム層、武蔵野台地など、姶良火山灰にはビックリ)を中心にじっくり見てまわり、何とか時間を費やして、ようやく午後一番のプラネタリウム投影を観覧することができた。
・科学館当地を基準に今晩の夜空を投影てし、惑星(火星、土星)、夏の大三角(琴座ベガ、鷲座アルタイル、白鳥座デネブ:共にα星)、天の川銀河を紹介した。夏休みも近く、家族連れが観覧することを考慮してか、投影設備(恒星投影機(ケイロンⅡ)と惑星投影機、4台の4K高精細プロジェクター)の性能を満喫する時間は正直足りなかった・・・気がする。
・次に、<レンズちゃん>という虫眼鏡キャラクターが世界の観測設備を巡るお話で、ハワイすばる望遠鏡、チリ超大型望遠鏡(VLT)、衛星ハッブル望遠鏡、国際宇宙ステーション(ISS)などの観測写真や映像が投影された。

大型映像:
・プラネタリウム観覧の後、プラネタリウムドームを使った大型映像「ダーウィンミステリー ~生命進化の謎を追う~」も視聴する。こちらは、フルCGでダーウィンの「進化論」を紹介する映画だ。ヨーロッパの作品のようで、見せるということに重点があって楽しめた。案内をつとめるダーウィンのCG像にちょっと感動した。
・この映像を見ながら、ヴィクトリア時代の博物学を土台にした、絵解きとしての分かりやすさ(見やすさ>分類)を究めた博物図鑑だけでなく、「イラストレイテッド・ロンドン・ニュース」のようなものまで含めて、 そのような伝統が今だにヨーロッパに残っているように感じた。
・自然選択から突然変異を通じて環境適応としての進化、それを細胞内で基礎作るDNAの紹介まで見やすくまとめられていて感心した。


(付記)
朝の明かりに目を覚ましウトウトしていたとき、地震に襲われた。微動から揺れが次第に激しくなる、いやな予感がしたが幸い震度2でおさまった。寝ぼけまなこの状態だったが、体感は震度3くらいに感じた。

気象庁の地震情報は次の通り。
・平成24年07月16日04時41分 気象庁発表
16日04時31分頃地震がありました。震源地は茨城県南部 (北緯36.2度、東経139.8度)で震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は4.8と推定されます。

何と震源が東北新幹線から4kmほどの所だったことに驚く。

ところで気象庁の地震情報を見ると、先日(7/12)に杉並区西荻駅の南を震源にした地震があったようだ。不思議なことに、神奈川県下だけ震度1を表示している。

2012年7月15日日曜日

験担ぎ

考えてみれば験担ぎに似た行動をとっていない。天運に委ねるような局面に出会わないと、そんな思いがしないのかもしれない。鉱物採集だって十分に運任せなところがあるのに・・・そんなことだから思いがけない鉱物結晶との幸運な巡りあわせがないのだろう。

ところで、時事ドットコムの記事「搭乗前、多くの験担ぎ=ガガーリンに献花、映画鑑賞も-星出さん「楽しみ」 」(7/14) に、ロシアの宇宙飛行士の験担ぎについて、ソユーズに搭乗(15日、日本時間同)する星出彰彦宇宙飛行士を通じて次のように紹介している。

・飛行士は、ガガーリン(Гагарин)宇宙飛行士訓練センターがあるモスクワ郊外の「星の町」の博物館を訪れ、再現されたガガーリンの執務室で卓上のサイン帳に署名する。その後モスクワ中心部のクレムリンそばの赤の広場、ガガーリンらが眠る墓にカーネーションをささげる。星出さんも6月下旬に献花した。

・打ち上げ2日前
飛行士はバイコヌール宇宙基地(カザフスタン)近くのコスモノートホテルで記者会見。続いて旧ソ連のコメディー風アクション映画「砂漠の白い太陽(Белое Солнче Пустыни*)」を観賞する。約40年前からの伝統だ。

(*参考)
- Youtube: 「Demo-clip」、フルバージョン (登録のvideodedUA、mosfilmに感謝)
- 解説: ブログ「RUSSIAN DVD」、感謝。
- なるほど、こんな映画を事前に見ているわけか。やる気にさせるため、活を入れているのかな。

 ・打ち上げ当日
飛行士は本番の約6時間前に同ホテルのドアに再び記念のサイン。ロシア正教会の聖職者による祝福を受けた後、旧ソ連時代の1980年代の音楽を背に、発射台に向かうバスに乗る。
バスは発射台の約1キロ手前に停車。男性飛行士はバスの右後輪におしっこをする。宇宙服のため動きにくいが、ガガーリン以来の行事だ。
宇宙航空研究開発機構によると、女性の場合どうするかは不明。(事例については記事参照)

(付記)
以上の記事を書いた記者の知りたがりがうれしい。各国の宇宙飛行(訓練、基地、発射、食料など)について、験担ぎという人間臭い逸話をもっと知りたいな。それに、国民の宇宙飛行士に対する捉え方もちがうだろう・・・日本なら理系万能エリートの感じだが、ロシアやアメリカは軍人が多いので冒険野郎といった感じなのだろうか、そんなことも知りたい。

(追記)
時事ドットコムの記事「星出さん、再び宇宙へ=4カ月滞在、宇宙遊泳も-ソユーズ打ち上げ・カザフ」(7/15-11:57)は、打ち上げの様子が次のように報じている。

・国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在に臨む星出彰彦さん(43)ら3人を乗せたロシアのソユーズ宇宙船が15日午前8時40分(日本時間同11時40分)、バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。約9分後に高度約200キロの地球周回軌道に入り、打ち上げは成功した。日本時間17日午後にISSにドッキングする。

・星出さんは2008年6月に米スペースシャトルに搭乗し、今回が2回目の宇宙飛行。長期滞在は若田光一さん(48)や野口聡一さん(47)、古川聡さん(48)に続き4人目。4カ月余り滞在し、自身が08年に設置した日本実験棟きぼうの実験室でメダカの飼育実験を担当するほか、小型衛星の放出も行う。

2012年7月14日土曜日

(資料)チョ・ソンジンの「イ・ソンヒの声量」

中央日報の(以前の)記事「[チョ・ソンジンの音痴不可] イ・ソンヒ…声楽家にも押されない声量 - 発音・音程 定規で測ったように正確 パワーと女性的華奢さを兼備え」(2006年5月24日、修正採集版:2006年7月10日)に、イ・ソンヒの強力な発声・声量について、月刊「ホットミュージック」の(第2代)編集長のチョ・ソンジン音楽評論家が次のように述べている。感謝。

・歌うときは色々な筋肉が使われる。腹筋、腰筋、声帯筋、胸筋などほとんど使わない部位がないので、歌自体も大きい運動であるわけだ。からだはそれ自体が一つの響筒である。歌が上手な人たちは響かせ、からだをより一層性能良くするために刻苦の努力をしたと見ることができる。

・最近、300年ほど古い名品のヴァイオリンのストラディバリウスが米楽器競売史上最高額の354万ドル(約33億ウォン)で売れたという。1984年「Jへ」で彗星のように登場したイ・ソンヒは、鋭い刃の繊細な美しさが連想される、ストラディバリウスのような名品の響筒の典型である。

・彼女は、(裏声に対置する)真声を主に使うが、状況によって頭声(裏声)をはじめとする色々な唱法を応用している。快い音色に途てつもない声量は、彼女の強みの一つだ。女性ロック ボーカリストのパット・ベネット(Pat Benett)やグループ「フォノンブロンズ(4 Non Blondes)」のボーカルで有名なリンダ・ペリー(Linda Perry)*の強力さに女性的な面が混在されている。それで、イ・ソンヒの歌では、眩しく強いながらも女性的な華奢さがにじみ出る。

(*補注)リンダ・ペリーの4 Non Blondesの「What's up」を、イ・ソンヒも歌っている。 (Youtube登録の4NonBlondesVEVO、526apolloに感謝)

・音楽界に初めて登場する当時、イ・ソンヒは強力で熱情的な唱法を駆使した。舌が比較的厚い方だとそれだけ声にパワーをよくのせて高音でも力があってさっぱりと伸びていく。完璧なほどすっきりしている高音処理以外に声帯と顎、バイブレーションなどを等しく駆使する能力も優れる。

・それのみか. 合唱団や声楽家らと「マッチャン(1対1対面)」しても声量で少しも押されることがない。声量が大きいので声の共鳴もまた大きい。難しい曲でも一音を長引く長い息遣い、澄んだ力強い音色を維持する姿は十分に天下のイ・ソンヒらしい。発音と音程、リズムもまた、全部定規で測ったように正確だ。まさにこういう正確性で鋭いボイスの熱唱が時には聞き苦るしくするほどだ。他の見方をすれば初期のイ・ソンヒは、驚くべき歌唱力の所有者であるのに音の余裕がないように見えた。

・一つ時間が過ぎながら、イ・ソンヒの歌では「味」が感じられ始めた。歌う時に力もたくさん落ちて楽になった。それでも強く鋭く振る部分では、相変らず色あせない高出力パワーが輝く。歌う時、色々な筋肉を組織的によく使うのも知ることができる。ロックからポップ、バラード、国楽まで消化できないことがないのだから。

・イ・ソンヒは40代に入ったのに首(>喉)の管理をうまくして相変らず良いコンディションを見せている。それ自体が名品の響筒になって、単に「声を吐きだす」のではなく、「声を食べる」超絶頂段階にまでなった。

・いつかイ・ソンヒは、「技巧よりは歌で真正性を吹き込む態度が重要だ」と話したことがある。来月(2006年6月)17,18日世宗文化会館で開くイ・ソンヒの「因縁」(22周年)コンサートは、30人編成の弦楽器を動員して国楽と洋楽を行き来する舞台で飾るのだ。イ・ソンヒが直接タンゴのダンスまでリリースする予定という。絶えず生まれ変わって内面的により一層深くなるばかりであるイ・ソンヒ、 彼女が話す「歌の真正性」を今回の舞台で見たい。

(本ブログ関連:"イ・ソンヒと高音"、"イ・ソンヒと高音 2nd")

2012年7月13日金曜日

梅雨の湿気

今日は一日中、高音と湿気に悩まされる。除湿機を全開させるるものの追いつかない。エアコンの除湿機能は昼間は有効だが、日が翳ってくると冷風が按配よくない。扇風機を加勢させてしのいでいるが、例年梅雨がこうだったかなと疑問になるほど鬱陶しい。

まるで台風災禍のような九州地方の集中豪雨。それに近ごろ竜巻も常態化したし、亜熱帯化が確実に進んでいるような気がする。

(参考) 気象庁の防災気象情報>アメダス(表形式)より
2012年07月13日 東京
時刻 気温 降水量 風向 風速 日照時間湿度 気圧
mm 16方位  m/s   h % hPa
1 25.9  0.0  3.8 89 1003.8
2 25.4  2.5  4.6 92 1003.8
3 25.1  9.0  3.3 94 1003.3
4 24.9  0.0 南南西  3.1 0.093 1003.4
5 24.8  0.0 南南西 2.6 0.090 1003.9
6 25.1  0.0 南南西  2.9 0.0 89 1004.2
7 25.9  0.0 南西  1.9 0.089 1004.6
8 27.7  0.0  2.9 0.883 1004.4
9 28.9  0.0 南南西  4.3 0.2 77 1004.4
10 30.1  0.0  4.5 0.7 68 1004.4
11 30.0  0.0 南南西 5.1 0.4 71 1004.1
12 29.6  0.0  5.0 0.171 1004.1
13 29.8  0.0  5.7 0.7 70 1003.6
14 28.7  0.0  5.7 0.0 75 1003.4
15 28.2  0.0  4.7 0.0 77 1003.3
16 28.5  0.0 南南西  5.0 0.076 1003.5
17 28.5  0.0 南南西 6.4 0.0 76 1003.5
18 27.8  0.0  3.5 0.0 79 1003.7
19 27.4  0.0  3.4 0.0 80 1004.1
20 27.2  0.0  4.2 0.081 1004.5
21 26.9  0.0  5.0 81 1004.7
22 27.1  0.0  4.6 80 1004.5
23
24

2012年7月12日木曜日

バナナ味清涼飲料水

さて今日も、バナナ味巡礼に行こう。先日、地元スーパー(イナゲヤ)で見つけた、ポケットサイズ(15×5×3.5cm)の小さな紙パックに入った清涼飲料水「明治オ・レ バナナ」(200ml)だ。冷蔵庫から取り出して飲んだ瞬間、ああ、これは懐かしい名糖バナナアイス(バー)を飲み物にしたような味具合と感じた。そう、あのバナナ甘味だ。

黄色いパッケージに「やさしい甘さ」と書かれて商品名を大書きしていて、デザインは今時としては全体にレトロかな。果汁2%もほどよい。だって、果汁100%のバナナ飲料なんて考えただけでも夢をなくしてしまう。やっぱり、あの独特な甘味のバナナ味でなければならない。

(本ブログ関連:"バナナ")

2012年7月11日水曜日

清雅なひと

力強い、そして澄んだ高音が魅了してやまないイ・ソンヒの丁寧な歌唱力にひかれる。デビュー当時の彼女に、ファンの少女たちが合わせ鏡に求めたものは、自分たちと距離を縮めて見ることのできる清潔で健康的な姿だったのだろう。そして彼女とともに時を経たファンにとって、アーティストとして大きなうねりを創りつづける彼女のなおも<清雅>な姿を、今もステージに見ることができるのは幸せなことに違いない。

我が日本の(身近な)アジュンマたちよ、早く彼女の本当の美しさに気付いて欲しいものだ。

久し振りに、イ・ソンヒの「秋の風(갈바람)」を聞こう。2004年にデビュー20周年を記念したコンサートが世宗文化会館大劇場で開かれた際の映像である。驚くことに、この美しい名曲は初期の2集アルバムに収録されていた。

(本ブログ関連:"イ・ソンヒの「秋の風」"、"秋の風"、"秋の風"、"オギヨディオラ"、"(資料)イ・ヨンウ大衆音楽評論家「江辺歌謡祭とイ・ソンヒ」"、"イ・ソンヒのファン"、"イ・ソンヒの歌謡トップ10")



(Youtubeに登録のpops8090に感謝)

2012年7月10日火曜日

こんにゃくゼリー

しとしと降り続く長雨にうんざりしていたが、中休みの晴れの日のあいだ梅雨を忘れていた。ところが、天気予報は、明日からまた梅雨に戻るという。

先日、大きな血豆を口腔に作ってしまい傷口が痛くて、<こんにゃくゼリー>や<アイスクリーム>で過ごしている。ようやく昨日から、しっかり茹でて水に冷やした<うどん>と<素麺>も食している。
唾を飲み込むのにも一息入れているのに、いっそのこと<こんにゃくゼリー>で減量するのも悪くないな・・・と、考える余裕が出てきた。

2012年7月9日月曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 成昌順

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/4)に、人物シリーズ35回目としてパンソリの名人の成昌順(ソン・チャンスン、 성창순)(1934年~)を紹介した。

まずパンソリ판소리)の復習から始まった。
・パンソリは、ひとつの物語をメロディーと身振り手振りを交えて歌うソリックン(소리꾼)と、太鼓(プク)を使ってリズム(長短(장단))を与える鼓手(コス、고수)の二人で構成される。
・昔、貴族は親しんだ音楽を歌(唄、ノレ(노래))といい、庶民が楽しんだ音楽を音の意のソリ(소리)と呼んだ。貴族階級(両班)は、庶民音楽を取るに足らぬ「雑歌」とも呼んだ。また庶民発祥のパンソリが、その正式名称で呼ばれ、音楽ジャンルを確立(300年~400年ほど前)してからそれほど経っていない。
・完成度が高まると貴族階級にも広まり、遂に王までもが鑑賞するようになったという。

(付記)
・パンソリの語源に、パン:場、ソリ:自然の音+声、という解説がある。(「パンソリ」申在孝、東洋文庫)
Wikipediaによれば、「パンソリの父」申在孝(신재효、1812年~1884年)は、「広大(芸人)」から口承を聞き取り定本にし、両班階級にも通用する文学として体系化したとのこと。

(本ブログ関連:"パンソリ"、"長短")

▼成昌順の歌による「春香歌(춘향가)」の中から「恋歌(사랑가)」を聴く。伸びやかで抑揚のある。「高く澄んだ歌声」で自在に歌う。確かに、今まで聞いたパンソリの歌い手たちと声質が違う。
(この歌は、解説者の岸さんが大学の教養の授業でパンソリを学んだ際に、実技試験の課題曲だったそうだ)

(本ブログ関連:、"恋歌")

次のように成昌順のプロフィールが紹介された。
・1934年、光州で生まれる。
・16歳の時、唱劇団に参加して、カヤグム、コムンゴ、鉄ヒョングムなどの楽器を学んだ後、当代の実者、キム・ソヒ、チョン・ウンミン、パク・ロクジュといった師匠について本格的にパンソリを学ぶ。覚えの早い才能に、師匠たちから「歌泥棒」と呼ばれた逸話がある。
・1991年 重要無形文化財第5号、パンソリの芸能保有者として指定される。

▼成昌順の歌による「沈清歌(심청가)」の中から「泛(汎)彼中流(범피중류)」を聴く。平板な中で。鼓手(고수)とのかねあいが見えてくるようだ・・・。

(本ブログ関連:、"泛(汎)彼中流")

▼成昌順。全貞珉(전정민)の歌による「南島民謡」の「南原山城(남원산성)」を聴く。何だかトロットにつながるような・・・楽しそうに聞こえてくる。

2012年7月8日日曜日

四谷で鉱物の会 12-7-8

今月から行動半径を拡大。どれ位いかといえば、四谷まで出歩いて、久し振りに鉱物の会の例会に参加した。今回のメイントピックは、会員の中で自慢の収集品をお披露目するコンテストと、鉱物鑑定練習だ。

・十数人がお披露目した中に、いつもお世話になっているxаякава氏が茨城県の朝日トンネルで採集した柘榴石・電気石の標本がある。なんと3位に入られたのだ。ところで同時期に採集された素晴らしい緑柱石も出品されたなら、どんな結果になっただろうか。それも気になるところだ。
・鉱物鑑定では、全問正解の1位が2名であったのに対して、一問だけ不正解の2位は何と26名もいて多すぎるため、2位には恒例の標本プレゼントはお預けになった。(周りの方のご意見を盗み聞きして、26名の中に潜り込んだのだのだが・・・)

会場を見て感心したことに、会員に小学生(もちろん付き添いの親も)の姿がぐんと増えてきたことだ。未来の鉱物研究者にもなるかもしれない彼らのために、上記の鉱物鑑定の標本プレゼントが優先されたことはいうまでもない。子どもたちの存在は会場を和ませ、鉱物の会の永続性が期待できる気がする。大切で貴重な会の宝物だ。

5月末に予定していた河津鉱山の鉱物採集に体調不良のために行けなかったが、お誘いいただいたйосики氏に次の採集には是非ともとお願いをした。
とはいえ、帰宅するやごろりと転寝をしてしまった。鉱物採集までもう少し体力の回復が必要か?

2012年7月7日土曜日

七夕2012

ここ数年、七夕は星空に恵まれていない。2009年は曇天、2010年は小雨、そして去年の2011年は昼間の晴れにもかかわらず夕方に雲が垂れ込んだ。今年は残念ながら、朝から小雨が降り続いている。

多摩地区の6市共同で設立された科学博物館「多摩六都科学館」が隣の市にある。サイエンスカフェが催されていて、七夕の今日、「ダークマターの正体や宇宙の進化について」の講演がある。しかし事前申込制のため、それを怠っていたので諦めるしかない。今朝方事務局に、キャンセル待ちを期待して電話したがだめだった・・・。
(縁者がプラネタリウムのリニューアルに関わっていただけに出席したかったのだが)

国立天文台の七夕のイベント紹介を見ると、「七夕公開講演会『七夕の夜は宇宙を見上げて』」があった。なんと地元の法政大学小金井キャンパスで行なわれるというので出かけた。
次のような<楽しそうな>講演タイトルであるが、実際は素人にヘビーな内容だったけれど、動画や図版でわかりやすく工夫をされていた。

・「宇宙ってなんだか知っていますか?」(岡村定矩 法政大学・教授)
宇宙の大きさ(「宇宙図」や、Youtube映像「Voyage to the center of the Virgo cluster」などで)、宇宙の膨張(光円錐)などについて紹介された。
宇宙の観測は宇宙の過去につながる。宇宙は誕生から137億年たった今も膨張しているが、彼方にある129億年近く前の天体まで観測されてきているという、興味深い観測競争が行なわれているようだ。

・「宇宙の大きな謎にせまる」(土居守 東京大学・教授)
分光器やドップラー効果の原理をもとに赤方偏移の現象から、宇宙膨張を分かりやすく説明してくれた。ダークエネルギーの話しもあったが、正直、ダークエネルギー>ダークマター>ダースベイダーになってしまう素人には・・・難しい。

2012年7月6日金曜日

うるう秒

そうそう、2月1日のブログに今年が「うるう年」(2月が28日→29日になる)であり、おまけに7月1日には「うるう秒」が1秒追加されると記したが、本当にそうしたんですね。
msn産経ニュースの1日付け記事「『うるう秒』を実施 09年以来、情報通信機構」(7/1)に次のように解説されている。

・日本の標準時を管理する独立行政法人「情報通信研究機構」(東京都小金井市)は1日、標準時と地球の自転による時間のずれを調整するため、午前8時59分59秒と午前9時0分0秒との間に、8時59分60秒という「うるう秒」を挿入した。

(・・・08:59:59→08:59:60→09:00:00→09:00:01・・・)

・1日の長さが24時間1秒になる、「うるう秒」の挿入は世界中で同時に実施。前回は2009年1月1日にあった。

・「うるう秒」が必要なのは、地球の自転速度が厳密には一定ではないため。世界共通の標準時は現在、数十万年に1秒しか狂わない高精度の原子時計に基づいて運用されており、数年に1度「うるう秒」を入れることで、自転とのずれを解消している。

・1972年から行われており今回が25回目。同機構のシステムからの信号により、放送局の時刻運用システムなどの多くは自動調整される。ただ事業者によっては影響が出ないように対応が必要となることなどから、将来的には廃止も議論されている。


(付記)
7月1日のブログで月日の経つ早さを慨嘆したが、当日1秒遅くれたのだからおあいこか・・・そいうわけはないが、近在の情報通信機構(NICT)で午前9時を境に1秒のずらしを入れるイベントがあったそうだ。それに気付かず残念なことをした。
ところでイベントに出かけていたら、7月1日のブログはどのようになっていただろうか。

2012年7月5日木曜日

(資料)ユン・ホジュン「世界を変えた歌36弾-イ・ソンヒ"Jへ"」

Daumミュージックに掲載のユン・ホジュン(윤호준)の「世界を変えた歌36弾 - イ・ソンヒ "Jへ"」(1/20)は、1984年の江辺歌謡祭に登場した後デビューを果たした、イ・ソンヒの姿を次(一部抜粋)のように記している。感謝。

・(「Jへ」受賞当時の)イ・ソンヒは小さな体躯で、大きな眼鏡をかけた平凡な容貌であったし、ズボン(スタイル)に固執した。(「Jへ」序奏部の)バース(verse、節(ふし))の低音域帯を歌う時、彼女は外見と一致した。もろくて細く震える声であり、純粋に見えた。しかしコーラス(chorus、リフレーン)が始まれば、立体的で圧倒的な声量で歌を強打した。どんなものも、彼女の前を遮れなかった。歌はあっという間に彼女に征服された。ズボンだけ着る少女の暴風のような内面、イ・ソンヒのキャラクターはそのように形成されたし、一瞬のうちに10代少女たちの心をとらえた。あえて荒い男性ロッカーを探す必要がなかった。妖艶な女性ソウル・ボーカルも必要なかった。彼女は、危険な男性と派手でけばけばしい女性という単純な設定を跳び越える領域を保有していた。少女たちは、平凡なイ・ソンヒの外見を自分たちといくらでも一致させることができた。そして、その次の過程は、イ・ソンヒに預けた。それにより、イ・ソンヒの途方もない声を祈るように、大胆になり熱くなることができた。彼女が「私は愛に落ちました」と、「燃えるような私の愛避けられなくて」と張り上げるたびに、ピリッとした戦慄が押し寄せてきた。

・イ・ソンヒは、「Jへ」から始まったイメージで、1980年代を生きたし、最高の人気を謳歌した。しおりにさしておいた色褪せたイチョウの葉を物語る「ヨン」が、少女たちだけの内密な世界を扱った歌が、人気歌謡の序列に上った時期はかつてなかった。レコードを発表するたびに、声がアップグレードされた彼女は、若い作曲家ソン・シヒョン(송시현)の歌を歌う時まで無敵だった。1990年代の入り口で「思い出のページをめくれば」を歌う時まで、イ・ソンヒは女子中高生たちのアバターであり、隠した欲望の代理人であった。

(Youtubeに登録の526apolloに感謝)

(付記)
本日、上野動物園のジャイアントパンダのシンシンが無事出産した。更に数時間から一日以内に、半分の確率で、双子の第2子を期待できるかもしれないそうだ。