台風一過の早朝、野鳥観察(探鳥会)へ出かけた。台風の影響は思った以上になくて、街路は早々乾燥していた。朝陽がめっぽう眩しい。湿気のせいか全体に彩度が低く、突き抜けるような青空ではないが。(関東ローム層の畑の土は、普段の乾燥した黄褐色から、雨に濡れて黒茶色に変わっていた)
(本ブログ関連:”野鳥観察”)
前回(8/23)、野鳥観察を休み、熱中症を恐れて家にこもりぱなしだったせいか、久し振りのフィールドに足がもつれたようだ。今回も残念ながら野鳥の飛翔を目にするのみで、カメラに収めることができなかった。
フィールドを巡る途中、会長から ① 実をつけた高木の「ラクウショウ(落羽松)」について、② 幹が組み合った木について、次の通り話をうかがった。
① 実をつけた「ラクウショウ」
・落葉性針葉樹の代表的なものに「カラマツ」、「メタセコイヤ」、「ラクウショウ」がある。
・ラクウショウは湿地、池のほとりなどで成長するため「ヌマスギ」とも呼ばれる。
・湿地や池のほとりで、根は呼吸するのがむつかしいため、地表に「呼吸根」*が突き出る。
(*)呼吸根: Google画像検索「ラクウショウ 呼吸根 」で確認できる。
・緑色の球果は、果鱗で包まれている。
② 幹が組み合った木**
・次の可能性がある:
ー 切り株から複数の芽が出る「萌芽更新」、一般にいう「孫生え(ひこばえ) 」 = 蘖。
ー 野鳥のフンに種がまとまって、落とされたものが成長する。
ー 造園技術として「寄せ株」、「株立ち」がある。
(**)先日(8/31)、自然観察園外側にある「エノキ」の根元を見ての質問に回答いただいた。
今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラで確認・整理したものを次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ブト: 観察の最初に「ハシブトカラス」の声が聞こえた。その後も飛ぶ姿を見た
・シジュウカラ: 1羽だけ上空を飛翔する(下側から見ると、白っぽく感じた)
・アオゲラ: 鳴き声「ケッケッケッ」が聞こえた
・メジロ: ちらっと確認したが、5羽いたとのこと
・ツミ: 鳴き声「ツィツィ」が聞こえた・・・ベテランの方からツミといわれた
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(樹木)
・ラクウショウ: 実をつけていた。この木については上記の通り。呼吸根は未見だったが。
・ウメの実: 苗圃の梅の木の下に実が散らばっていた。梅酒にしたら・・・。
ラクウショウの実(写真左)、クモの巣(写真右)
・ラクウショウの実は3cm程度であり目立つ。観察路はさほど湿ってないせいか、呼吸根が地面に見られなかった。
・クモの巣が、朝陽に照らされて虹色に輝いていた。微妙な輝きを、カメラに収めることができなかったのが残念。