2017年2月7日火曜日
(雑談)飛行機
(本ブログ関連:”飛行機”、”飛行場”)
お気に入りの飛行機は、海軍偵察機の「彩雲」だった。切れ長の胴体が美しく、特に逆光のシルエット写真にうっとりしたものだ。3人搭乗の長い風防もすがすがしい。
その頃、遠縁の大学生が「航空情報」を片手に持って、わが家へ遊びに来ていた。航空学科にいるから、そんな雑誌を読むのだと思った。「航空情報」は、マニア向け「航空ファン」より少し技術寄りだった。
社会人になり、会社の仲間の関係で、調布飛行場にある航空会社所有の「パイパーチェロキー」に、子どもと一緒に乗せてもらったことがある。都内上空を駆け足で飛んだが、旋回時に機体を斜めにしたのが怖かったのだろうか、子どもの関心を引き起こすことに成功しなかった。
ときどき、航空雑誌を購入したが、次に気に入ったのは米ノースロップ社の練習機「タロン」だ。ベースになったフリーダムファイター、タイガーもあるが、純白に塗装したNASAで使用の「タロン」は格別だ。まさに、空の女王だ。
子どもの手前、軍用機を避けて、主に旅客機に関心を向けた。レシプロエンジンの真髄というべき「DC3」は、鉄道マニアにおける蒸気機関車のようなもの。エンジン音・排気音に生命力を感じた。ハワイ上空の実況版カセットをウォークマンで聞きながら通勤した。
あるとき、千歳-女満別間のラストフライトの情報を聞きつけて、その一日前だが、「YS-11」に搭乗した。そのまま足を延ばして、知床硫黄山で硫黄を採集したりした。
子どもに気兼ねなくなってから、久し振りに美しい飛行機を探した。昔のソ連の飛行機は折り紙のようなデザインが多かったが、そんなとき、「Su-27」の機影にびっくりした。機首部分の曲線の何と優雅なこと。競争相手(設計局)の MiG機まで似てきているのだから。
ステルス機の極端なヒラメのようなデザイン以降、(新幹線700系の鼻先に似た)「ドルニエ228」ののんびりした小さな旅客機もいいものだと思うようになった。日帰りの飛行機旅に、ドルニエ228はいいと思うよ。
2017年2月6日月曜日
「青い海の伝説」CD到着
(本ブログ関連:”青い海の伝説”)
このアルバムは2CDセットだが、まるで<書籍スタイル>で、CDが付録のような構成だ。ドラマの主人公二人を中心にしたカラー写真と、OSTの歌詞の見開きページが大部を占めている。こんな形式のアルバムは初めてで、ちょっとした驚きだ。
次のOST一覧(Music Korea)の歌が、どんな場面で歌われたか不明だが、いずれレンタルDVDで確認することにしよう。
Disc1
1 : Sound Of Ocean - 吉俣 良
2 : どこかでいつか - ソン・シギョン
3 : あなたという世界 - ユン・ミレ
4 : きみに傾いて - チョン・ヨプ
5 : Love Story - LYn
6 : ときめく少年のように - ハ・ヒョヌ(GUCKKASTE)
7 : 風花 - イ・ソンヒ
8 : ばかだよ - ケン(VIXX)
9 : 万にひとつ - セジョン(Gugudan)
10 : 一日に一つずつ - パク・ユンナ
11 : ぼくはどうして - コーヒー少年
12 : Memories - 吉俣 良
13 : The Last Time - 吉俣 良
Disc2
1 : 隠された話(feat.ハン・アルム) - 二番目の月
2 : 私の名前(feat.ハン・アルム) - 二番目の月
3 : 次のこの時に - 二番目の月
4 : あなたを訪ねていく道 - 二番目の月
5 : 人魚の海1 - 二番目の月
6 : 人魚の海2 - 二番目の月
7 : 人魚の海3 - 二番目の月
8 : 消えた記憶(feat.ハン・アルム) - 二番目の月
9 : 甘い待ち侘び - 二番目の月
10 : 一緒なのでよくて - 二番目の月
11 : あなたが立っているところ - 二番目の月
12 : 期待するよ! - 二番目の月
13 : 灯台 - 二番目の月
14 : 夢の中で(feat.ハン・アルム) - 二番目の月
15 : 消えた記憶reprise - 二番目の月
16 : 心が見えて - 二番目の月
17 : 真珠の真心 - 二番目の月
18 : Agent Blue - 二番目の月
19 : 私が住んでいたところには、 - 二番目の月
20 : 私の名前reprise - 二番目の月
21 : また会うことができるだろうか - 二番目の月
(Youtubeに登録のVEMに感謝)
2017年2月5日日曜日
「大変な結婚」
(本ブログ関連:”家門シリーズ”)
ソウル大法学部卒業のエリート青年実業家と、暴力団の親分が溺愛する末っ子の一人娘とが、ディスコで飲んだ酒に酔いつぶれた後、結婚にいたるまでの喜劇だ。笑いの展開やツボは、いずこも同じ。ちょっと古くて、下品さも持ち合わせたギャグが連発する。
この映画で歌われる、イ・ソンヒの「私はいつもあなたを」について、先日(2/2)、このブログで触れたが、映画のYoutube映像を関連付けしなかった。そこで同日の記述に、Youtube映像を埋め込んだ。
暴力団親分の末っ子の娘役、女優キム・ジョンウンのかまとと振り(お嬢さん振り)が、中々どうにいって面白くて可笑しい。ありえない設定、ありえない展開、見知らぬ二人がゴールにいたる「大変な結婚」だ。
2017年2月4日土曜日
立春2017
(本ブログ関連:”立春”)
それに、春眠の朝寝坊だけでなく、最近は、図書館の窓辺の日なた席に座ったりすると、うつらうつらして実に心地よい。
それにしても、年年歳歳、一年が短くなり、季節の巡りが早まる。苦手な冬もこのまま終れば幸いというもの。
先日、調布飛行場に行ったとき、日帰りでもいい、ドルニエ228に乗って大島まで飛ぶ空想にふけった。遠くに富士山、眼下に相模湾をながめながら、宮城道雄の「春の海」の調べにふけってみたい。(ターボプロップのエンジン音に負けそうだが)
(Youtubeに登録のいいら伊豆に感謝)
2017年2月3日金曜日
小林信彦「60年代ポップ少年の嘘」
<記憶>を遡り、当り前のように繰り返し語るうちに、自身その気になってしまうことがある。その時よりも、今を優先することでやってしまう無自覚な嘘だ。しかも、共犯関係になろうとする。青春の饒舌には、そんな嘘が隠されていたりする。
さて本題、「60年代ポップ少年の嘘」の中に次のような話題がある。
-----------------------------------------------------
大滝(詠一)さんはよく言っていた。
「ビートルズをリアルタイムで聞いていたという奴は嘘つきです。舟木一夫を聞いていたのが、せいぜいですよ」
それは何かというと、ビートルズを持ち出す同世代者への批判だった。
「そうでしょう」
日本テレビで仕事をしていたぼくは、そういう(世代)というのがよくわかった。まったく同感といってよかった。
亀和田武さんの「60年代ポップ少年」(小学館)にも同じような台詞がある。
ビートルズの登場によって耳触りのよいアメリカとイギリスのポップスは一夜にして”懐メロ”と化した。三十代の半ばになって、「ねえ、カメちゃん。あのころはビートルズをよく聴いたよな。オレたち、やっぱりビートルズ世代なんだよね」
というまったくの歴史の捏造を口にする友人に対して、亀和田さんは
「オマエが休み時間に毎日、楽しそうに歌っていたのは、三田明の『美しい十代』と、舟木一夫の『高校三年生』じゃないか」
とひそかに言いかえす。
-----------------------------------------------------
ビートルズの神話性に、軽やかに乗っかってしまう初期世代に、相容れない違和感を感じることがある。後の世代に秘匿して、なぜそんなに時代を脚色したがるのかと。私の場合、ラジオから流れるエルヴィス・プレスリーが主で、映画は「ブルーハワイ」だったが、もしかするとそれも記憶を違った色に塗り重ねただけかもしれない・・・自信がなくなる。
(本ブログ関連:”ビートルズ”、”エルヴィス・プレスリー”)
2017年2月2日木曜日
イ・ソンヒの「私はいつもあなたを」
(本ブログ関連:”私はいつもあなたを”)
とはいえ、この歌は、映画「家門シリーズ」の第1作「家門の栄光」(2002年)で、女優キム・ジョンウンによって歌われていて、彼女の役柄が暴力団の親分の大事な末っ子であり、とびっきりうぶな娘ときて、まんざら演歌と無縁でもなさそうな・・・。
(本ブログ関連:”家門シリーズ”)
先日、DVDレンタル店で、償却済みの「家門の栄光」が売られていた。邦題「大変な結婚」と書かれていて、若い女性を意識してかピンク色したパッケージが少々照れくさかったが、購入したのはいうまでもない。キム・ジョンウンがピアノを弾きながら、「私はいつもあなたを」を歌う場面が楽しみだ。
いつもあなたを、慕っているのに
思うようにはいけない
今日も、セピア色した写真の中に
あなたの姿しのぶわ
*
いつもあなたに、会いたいのに
あなたは何処へ立ったの
優しいその姿、涙で染めるわ
あなた、私に戻ってよ
戻ってきて、私のところへ
すべて、あなただけなのよ(Oh~~)
燃える私の愛、避けられないのよ
あなた、私に(Oh~~)戻ってよ
(*以下繰り返し)
(戻ってきて・・・)
あなた、戻ってきてよ
すべて、あなただけなのよ
燃える私の愛、避けられないのよ
あなた、私に(Oh~~)戻ってよ
(Youtubeに登録のpops8090、pariah1200に感謝)
2017年2月1日水曜日
KBS WORLD「国楽の世界へ」 梅
始めに、朝鮮時代を代表する学者の一人、退渓李滉(이황、1501年~1570年)と梅について次のように紹介された。
・南部の地は、もう梅が咲き始める頃。朝鮮時代の儒学者、李滉は、千ウォン紙幣に描かれていて、その中央に花を咲かせた梅の枝が見える。彼が大事にした梅だ。遺言も「梅に水をやってくれ」だった。それには特別な逸話がある。彼が丹陽郡主に赴任したとき、官庁所属の妓生、杜香(두향)と出会う。李滉48歳、杜香18歳のときだ。彼が妻と息子を相次いで亡くした後のこと。詩才のあった杜香は、彼の心を慰め、梅の木を贈った。以来、彼は梅を大事にしたという。丹陽を去る時も梅の木を携え、後日、書院に植え替えたという。
・李滉が丹陽で別れて以来、69歳でこの世を去るまで、二人は二度と会うことはなかったという。杜香がくれた梅に花が咲くたび、李滉の枯れた心にも愛が咲いたことだろう。
▼ 歌辞(가사)という詩歌「梅歌(매화가)」を聴く。人生いかであれ、決まって春季は梅に訪れ来るもの。
次に、李滉亡き後、杜香のその後について次のように紹介された。
・李滉の訃報を聞いた杜香は、4日間彷徨し、安東の地まで行ったという。そして、丹陽に戻り、川に身を投じた。
▼ 恋人を懐かしむ想いを明るく演奏した「梅が良いな(좋구나 매화로다)」を聴く。どこか西域アジアの香りする。
最後に、梅の花を一番最初に咲かす巨濟島の舊助羅(구조라)小学校(廃校)について次のように紹介された。
・冬は終わる頃、梅の花を咲かせる。冷たい風と雪にもかかわらず、華やかに花を開き、ほのかな香りを漂わす。学者ソンビは、梅を「四君子(사군자)」の一つとして大事にした。ところで、普通の梅より早く、旧正月前の旧暦12月に花開く梅がある。2月初めから中旬に咲く、慶尚南道の南海岸にある巨濟島、舊助羅小学校にある白梅のことだ。また、その次に花を咲かす梅は、全羅南道の紅梅で、もともと違う場所にあったが枯れかかり、枝を植え替えたという。
▼ 京畿民謡の「梅打令(매화타령)」を聴く。<男女間の切ない愛の物語を楽しく歌う歌>という。
キム・ボエさんの声とともに穏やかな春風が吹いてきます。
2017年1月31日火曜日
公園の梅
(本ブログ関連:”梅林”)
梅林の梅と合わせて確認するものがある。ロウバイ(蝋梅)の木は初々しい黄金色の花を咲かせ、甘い香気を漂わせていたし、ミツマタの枝には白く小さな花弁が密集した花を咲かす一歩手前だった。両者は梅林の端にあって、何だか日陰に咲く花。
お互いさまに気の早い者たちが集い、梅林を巡っていた。梅の木々にはそれぞれ風流な名が付けられている(園芸品種名か?)。梅林の約一割ほどが花を咲かせていた。白梅もあれば紅梅もある。早咲きだろうか、来月後半の梅祭りにも観梅できるだろうか気掛かりだ。
全て見たわけでないが、早咲きの梅は次の通り。(ところで都心の最高気温、昨日19.5℃、今日10.0℃)
・紅色:紅千鳥
・薄紅色:鴛鴦(えんおう)
・薄桃色:曙(あけぼの)
・白色:古城の春に似る、八重冬至
2017年1月30日月曜日
ちょいと隣町へ
近くの公民館で、フィンランドの紹介イベントがあって、そのひとこまにフィンランド語の話題があるという。そこで入門書はないかと探しに出かけた次第。(先日、図書館で語学書のはじめの数章をコピーしたが・・・)
ショッピングセンターにある書店に行く。エスカレーターで上がると、リニューアル中の案内があちこちにあって、数々の店が入れ替わるようだ。年度の代わりもあってか、ファッション業界の店舗は維持継続が大変のようだ。
書店で目移りして、結局、地学コーナーに足が向いてしまう。「採集ロマン物語 少年Aの採集記」(ペンネーム:夢の又三郎)という小冊子を入手。京都にある益富地学館の館報に掲載された、昔(昭和30-40年代)の鉱物採集の思い出を綴ったもの。”娯楽短編小説”とのことで、面白おかしくされているようだが、鉱山が生き生きした時代、美しい結晶をざくざく手にした時代、そんな夢幻のごとき醍醐味を活字で賞味してみたい。ああ、うらやましい。
2017年1月29日日曜日
調布飛行場
さえない天気のせいか、街は日曜日らしい活気もない。気を取り直すべく(空を見ようと?)「調布飛行場」へ遠出した。飛行場の隅で、ドルニエ228がエンジン整備のためか思いっきりターボプロップエンジンを吹かせていた。飛び立つことはなかったが、飛行場端の土手の上からたくさんの家族連れが眺めていた。
(本ブログ関連:”調布飛行場”)
さて、飛行機の傍にもっと寄ってみたい。飛行場南側にある「プロペラカフェ」で、隣接の格納庫にある飛行機とヘリコプターを見ながらお茶をする。客でたいそう混んでいたが、ガラス窓越しに眺めることのできる席に幸い座ることができた。
格納庫には単発機2機とヘリコプター1機が駐機していた。
・単発:JA72XL / Liberty_XL2 (US、クルー1人、乗客1人)
・単発:JA4187 / Socata TB-9 Tampico (FR、クルー1人、乗客3人)
・ヘリ:JA9664 / Agusta A109A Mk2 (IT、クルー1-2人、乗客6-7人)
帰り道、小一時間ほどの飛行機鑑賞のおかげ、心がすっかり落ち着いているのに気付いた。私にとって飛行機は、どうやら精神安定剤のようで、中学時代に戻らせてくれる。
2017年1月28日土曜日
(資料)旧正月
今日は旧暦1月1日、「旧正月」だ。といって、普通の土曜日。近隣の図書館に併設の読書室で、眠気に誘われて長居できず退散してしまった。街の様子も平凡、旧正月の気配はない。
(本ブログ関連:”旧正月”)
ところで「旧正月」の呼称について、J-Wikipediaを参照すると、中国文化圏の各国で次のように紹介されている(含む英語呼称)。(抜粋)
---------------------------------------------------
・日本語 - 旧正月
・中国語 - 春節、新年、新春、大年、農暦年、農暦新年、旧暦年、元旦
・朝鮮語 - ソルラル(설날)、ソル(설)、クジョン(旧正、구정)
・ベトナム語 - テト(Tết、漢字では節)、テトグェンダン(Tết Nguyên Đán、節元旦)
・英語 - Chinese New Year、Lunar New Year、Chinese Lunar New Year、Spring Festival
---------------------------------------------------
韓国のソルラル(설날)について、K-Wikipediaに次のような説明(出典:新聞記事)がある。(抜粋)・・・できたてほやほやのようだ。(ソルラル(설날)の「날(ナル)」は「日」)
---------------------------------------------------
「ソル(설)」は、「半熟である(설다)」、「見慣れない(낯설다)」、「慣れない(익숙하지 못하다)」、「謹(つつし)む(삼가다)」などの意味に由来したものと推測される。
---------------------------------------------------
2017年1月27日金曜日
「Google Chrome」最新安定版「56.0.2924.76」
・ウェブページのリロード(再読み込み)速度が28%高速化。
それより、結果、このBloggerの書体が変わってしまった。「等倍角」になって、まるでマニュアルでも読んでいるよう。なんだかサバサバして味気ない。慣れればいいのかもしれないが・・・いや、やっぱり何とかして欲しい。
⇒ 「Blogger テンプレート デザイナー」で、フォントを少し手直ししたが
2017年1月26日木曜日
少し温んだような
それはさておき、「大寒」(1/20)を過ぎて、気温が反転したのだろう、少し温んできたような気がする。検診に出かけるときもそうだった。完全防寒のはずが、隙間から入る風がいつもと違っていたのだ。
今日の都心の最高気温は 10.7℃で、10℃超えしている。我流の寒気の境界は、10℃前後のようだ。天気予報を見ると、土曜日を除いて、これから一週間 10℃超えらしい。
ようやく、春へ舵を切ったのだろう。ただし、小学校の生垣にある沈丁花は、赤い蕾を膨らませているが、まだ香りを漂わせていない。寒い夜道を負かすような、少し重げな、あの香気が待ち遠しい。
2017年1月25日水曜日
KBS WORLD「国楽の世界へ」 林芳蔚
(参考) ブログ「キム・ミョンゴンの世界の話」に、林芳蔚について詳細な話題がある。感謝。
始めに、1925年9月、毎日新報社主催の「朝鮮名唱コンサート」でデビューした 「林芳蔚」について次のように紹介された。
・1925年、新聞社主催の演奏会が開かれ、当時、最高の歌い手が出演した。そんな中、一人の見知らぬ男が舞台に上がった。背は低く、デコボコな皮膚の若い男で、服装も田舎風だった。そんな姿を見てあざ笑ったり、休み時間と思って立ち上がる観客もいた。しかし、その青年が歌いだすと、雰囲気は一変する。罪なくて投獄された女性の悔しさを歌に表現した「春香歌(춘향가)」が終わると人々は熱狂した。青年は、この日以来、最高の歌い手となる 「林芳蔚」だ。彼の歌を録音したレコードは、コロンビアレコードやビクターレコードなどから100万枚以上売れたという。
▼ 獄中の春香が恋人を恋しく想う「スクテモリ(쑥대머리、髪が乱れた様子を指す)」(歌林芳蔚)を聴く。悲しみに暮れる・・・。
次に、林芳蔚と妓生の「金珊瑚珠(김산호주)」とのラブストーリーについて次のように紹介された。
・春香の絶望感を鋭く歌った林芳蔚は、パンソリ界で最高のロマンチストでもあった。林芳蔚と妓生の金珊瑚珠にはラブストーリーがある。二人は出会った瞬間から恋に落ち、林芳蔚は歌うことを止めて、彼女の家で過ごした。毎日練習せねばならぬのに、何年間も無為に過ごした結果、彼は喉を傷め、きれいな声を出せなくなる。彼はふと気を取り戻し、山中に入った。彼女に何も言わず、山中で歌にまい進した。その間、彼女は彼を捜し歩いて病になり、亡くなってしまう。その知らせを聞き山を下りた林芳蔚は、彼女の亡骸を抱いて歌を歌った。それは、時間を取り戻すことのできない、残念な気持ちが表れた曲 「思い出(추억)」だった。
▼ 短歌 「思い出」(歌林芳蔚)を聴く。己が空しさを嘆くが、珊瑚珠への直接の言葉は・・・。
最後に、林芳蔚が庶民の友として長く記憶されることについて次のように紹介された。
・林芳蔚は、当時最高の歌い手と言われたが、貧しく力のない人々のそばにいつもいた。後に、彼がこの世を去ると、葬儀に本当にたくさんの人々が参列したという。長蛇の列の最後には、100人以上の乞食もいて注目を浴びた。林芳蔚が、公演を無料で観覧できるようにしたという。そこで彼らは、その心に報いる気持ちで、葬列に加わった。林芳蔚は、歌で人々の悲しい心を慰めた。今も庶民の友として記憶されている。
▼ 林芳蔚作曲 「八道遊覽歌(팔도유람가)」を、コムンゴ演奏と歌で聴く。朝鮮八道、全国遊覧・・・
2017年1月24日火曜日
2017年1月23日月曜日
イ・ソンヒの「この歌をかりて」
若者は積み重ねて塔を作ることができる。おじさんは、積んでは崩す鬼のため少しも上達しない。それでもあきらめないのが、おじさんのいいところ。
イ・ソンヒのアルバム12集に所収の 「この歌をかりて(이 노래를 빌려서)」(2001年、作詞カン・ウンギョン、作曲ユ・ヨンソク)は、実話に基づく内容で、投稿サイトの 「トゥデイ・ユーモア」 によれば、「この歌は、・・・聴覚障害のある方が障害のために、愛する人を去り、別れるしかなかった痛みを表現した」ものという。
若者は積み重ねて塔を作ることができる。何としても成就してほしい。
分かってよ、多分私もそうしたわ
私に反対の家族は もう許してくれたの
あなたもおそらく親になれば、その心分かるわ
あなたを惜しんで そういうのを
幸せでなければならない、私の掌(てのひら)に書かいて
走って行ったあなたに 電話しようとしたの
そんなにも あなたのために練習した言葉
あなたを愛してる、私の声で
この歌をかりて、ほかの人をかりて
こんなにも あなたに 伝えたいひとこと
この歌を聞いたら、いつか聞いたら
あなたを愛していた心を分かってよ
私は祈って、またこの世に来るなら
その時は このようにどうか生まれないように
誰かをただ愛することさえ
罪にならねばならぬ自分が嫌いです
この歌をかりて、ほかの人をかりて
こんなにも あなたに 伝えたいひとこと
*
この歌を聞いたら、いつか聞いたら
あなたを愛していた心を分かってよ
(*以下繰り返し)
2017年1月22日日曜日
試合
卓球の日本選手権、女子シングルス決勝戦で、石川佳純選手が平野美宇選手に敗れた。石川選手がニュース番組に登場するたび、「あっ、佳純ちゃんだ」と思いながら見ていたが、平野選手は史上最年少(16歳)のチャンピオンになるという。こんなに幼い子が優勝するとは感心するばかり。
次々と若者が躍進する。スポーツはそれを見せてくれる。
それに、昔、誰が想像したろうか。大リーグで活躍する(鈴木)イチロー選手。テニスの世界でトップに限りなく近い錦織圭選手。私の世代にとって、彼らは全く新しい超人だ。そして、次の世代のお手本になり、すぐそばに見える乗り越えるべきマイルストーンだ。
2017年1月21日土曜日
(資料) トランプ大統領就任演説全文 (英文)
トランプ大統領の就任演説
------------------------------------------------
Chief Justice Roberts, President Carter, President Clinton, President Bush, President Obama, fellow Americans, and people of the world:
thank you.
We, the citizens of America, are now joined in a great national effort to rebuild our country and to restore its promise for all of our people.
Together, we will determine the course of America and the world for years to come.
We will face challenges. We will confront hardships. But we will get the job done.Every four years, we gather on these steps to carry out the orderly and peaceful transfer of power, and we are grateful to President Obama and First Lady Michelle Obama for their gracious aid throughout this transition. They have been magnificent.
Today's ceremony, however, has very special meaning. Because today we are not merely transferring power from one Administration to another,or from one party to another - but we are transferring power from Washington, D.C. and giving it back to you, the American People.
For too long, a small group in our nation's Capital has reaped the rewards of government while the people have borne the cost.
Washington flourished-but the people did not share in its wealth.Politicians prospered - but the jobs left, and the factories closed.The establishment protected itself, but not the citizens of our country.
Their victories have not been your victories; their triumphs have notbeen your triumphs; and while they celebrated in our nation's Capital,there was little to celebrate for struggling families all across our land.
That all changes - starting right here, and right now, because this moment is your moment: it belongs to you.
It belongs to everyone gathered here today and everyone watching all across America.This is your day. This is your celebration.
And this, the United States of America, is your country. What truly matters is not which party controls our government, but whether our government is controlled by the people.
January 20th 2017, will be remembered as the day the people became the rulers of this nation again.The forgotten men and women of our country will be forgotten no longer.
Everyone is listening to you now.You came by the tens of millions to become part of a historic movement the likes of which the world has never seen before. At the center of this movement is a crucial conviction: that a nation exists to serve its citizens.
Americans want great schools for their children, safe neighborhoods for their families, and good jobs for themselves.These are the just and reasonable demands of a righteous public.
But for too many of our citizens, a different reality exists: Mothers and children trapped in poverty in our inner cities; rusted-out factories scattered like tombstones across the landscape of our nation; an education system, flush with cash, but which leaves our young and beautiful students deprived of knowledge; and the crime and gangs and drugs that have stolen too many lives and robbed our country of so much unrealized potential.
This American carnage stops right here and stops right now. We are one nation - and their pain is our pain. Their dreams are our dreams; and their success will be our success. We share one heart,one home, and one glorious destiny.
The oath of office I take today is an oath of allegiance to all Americans. For many decades, we've enriched foreign industry at the expense of American industry; Subsidized the armies of other countries while allowing for the very sad depletion of our military; We've defended other nation's borders while refusing to defend our own; And spent trillions of dollars overseas while America's infrastructure has fallen into disrepair and decay.
We've made other countries rich while the wealth, strength, and confidence of our country has disappeared over the horizon. One by one, the factories shuttered and left our shores, with not even a thought about the millions upon millions of American workers left behind.
The wealth of our middle class has been ripped from their homes and then redistributed across the entire world. But that is the past. And now we are looking only to the future. We assembled here today are issuing a new decree to be heard in every city, in every foreign capital, and in every hall of power. From this day forward, a new vision will govern our land.
From this moment on, it's going to be America First. Every decision on trade, on taxes, on immigration, on foreign affairs, will be made to benefit American workers and American families.We must protect our borders from the ravages of other countries making our products, stealing our companies, and destroying our jobs. Protection will lead to great prosperity and strength. I will fight for you with every breath in my body - and I will never,ever let you down.
America will start winning again, winning like never before.We will bring back our jobs. We will bring back our borders. We will bring back our wealth. And we will bring back our dreams.We will build new roads, and highways, and bridges, and airports, and tunnels, and railways all across our wonderful nation.
We will get our people off of welfare and back to work - rebuilding our country with American hands and American labor. We will follow two simple rules: Buy American and Hire American.We will seek friendship and goodwill with the nations of the world -but we do so with the understanding that it is the right of all nations to put their own interests first.
We do not seek to impose our way of life on anyone, but rather to let it shine as an example for everyone to follow.
We will reinforce old alliances and form new ones - and unite the civilized world against Radical Islamic Terrorism, which we will eradicate completely from the face of the Earth.
At the bedrock of our politics will be a total allegiance to the United States of America, and through our loyalty to our country, we will rediscover our loyalty to each other. When you open your heart to patriotism, there is no room for prejudice.
The Bible tells us, “how good and pleasant it is when God's people
live together in unity." We must speak our minds openly, debate our disagreements honestly, but always pursue solidarity. When America is united, America is totally unstoppable.
There should be no fear - we are protected, and we will always be protected. We will be protected by the great men and women of our military and law enforcement and, most importantly, we are protected by God.
Finally, we must think big and dream even bigger. In America, we understand that a nation is only living as long as it is striving. We will no longer accept politicians who are all talk and no action -constantly complaining but never doing anything about it. The time for empty talk is over.
Now arrives the hour of action. Do not let anyone tell you it cannot be done. No challenge can match the heart and fight and spirit of America. We will not fail. Our country will thrive and prosper again.We stand at the birth of a new millennium, ready to unlock the mysteries of space, to free the Earth from the miseries of disease,and to harness the energies, industries and technologies of tomorrow. A new national pride will stir our souls, lift our sights, and heal our divisions.
It is time to remember that old wisdom our soldiers will never forget: that whether we are black or brown or white, we all bleed the same red blood of patriots, we all enjoy the same glorious freedoms, and we all salute the same great American Flag.And whether a child is born in the urban sprawl of Detroit or the windswept plains of Nebraska, they look up at the same night sky, they fill their heart with the same dreams, and they are infused with the breath of life by the same almighty Creator.
So to all Americans, in every city near and far, small and large, from mountain to mountain, and from ocean to ocean, hear these words: You will never be ignored again.Your voice, your hopes, and your dreams, will define our American destiny. And your courage and goodness and love will forever guide us along the way.
Together, We Will Make America Strong Again.We Will Make America Wealthy Again.We Will Make America Proud Again.We Will Make America Safe Again. And, Yes, Together, We Will Make America Great Again. Thank you, God Bless You, And God Bless America.
(Youtubeに登録のC-SPANに感謝)