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2021年12月31日金曜日

袖の赤い口布

このブログは、タイトル「MileStone Sunny fan」の通り、歌手イ・ソンヒの動向をフォローしているつもりだが、久しくご無沙汰していた。最近、彼女のオフィシャルサイトを覗いたところ、新曲を来年1月1日(午後9時半から)に韓国MBCで放送されるテレビドラマ「袖(そで)の赤い口布(くちぬの)」(옷소매 붉은 끝동:2021年11月12日~2022年1月1日)の最終回で聴くことができると知った。イ・ソンヒの歌「あなたの手を離してください」(그대 손 놓아요)がエンディングに流れる(5年ぶりのOST)というのだ。

ちなみに、ドラマの名にある「口布(끝동)」は、「(女性のチョゴリで)色違いの布きれで袖先に足しつけた部分」(ネットの「Naver辞典」)を指すとのこと。また韓国ドラマの音楽曲をOST(Original Sound Track)と呼ぶが、一般にサウンドトラック(サントラ)にあたるもの。このドラマに流れる曲(OST)一覧が韓国サイト「ナム(木)Wiki」に紹介されている。(最終回は、8、9話まとめて放送)

テレビドラマを見ていないため、同じく「ナム(木)Wiki」で原作本の紹介を参照したところ「宜嬪 成氏 德任の人生と正祖との愛*を描いた史劇ロマンス小説。実はロマンスを扱った歴史小説に近い。」とのこと。テレビの方はもっぱらラブロマンスのようだが・・・。
(*)德任は国王正祖の側室となり、その後最高位に達する。彼女は4歳に満たぬ長子を亡くした年に没する。イ・ソンヒの歌は、残された正祖の思いを描く。


(Youtubeに登録のTOON STUDIOに感謝)

2021年12月29日水曜日

年賀状デザイン

来年の正月が目と鼻の先にやって来たきょう、ようやく年賀状を作成してポストに投函した。大晦日近くに送るのは、枚数が多いからではない、ただ不精、子どものころの夏休みの宿題のよう、切羽詰まった感がないと手が付けられないのだ。繰り返す困った性分である。

年賀状のデザインは、来年(2022年)の干支が「」なので、昔の絵本「ちびくろサンボ」からヒントを得ようと思案したが、今どきいろいろ考えねばならないことが多くて自粛した。せめてトラの気分だけ残したく、ひらがなの「とら」に見立てた。なんの変哲はないが、草っぱらに虎が2頭いるようなつもりだ・・・どうだろう。


隣り駅前の書店で、正月をのんびり過ごすため手ごろな脳トレ本を選んでいたとき、文庫本の棚に或る分野のアンソロジーを見つけて思わず求めた。家に帰って妙な思いがして、積んどく本の文庫本カバー(書店が包んでくれる)を剥がしてみたところ、同じ本を購入したのに気付いた。この前に買ったばかり・・・こんなことなら、脳トレ本を買って物忘れしないよう記憶力を高めるべきだった。

2021年12月26日日曜日

都心で初雪

きょうの日付に変わった深夜、都心で初雪が観測された。最高気温がきのうと比べて急落(12/25:14.0℃ → 12/26:7.5℃)してしまい、外出する気にならず一日中家に居た。

■WeatherNews(ウェザーニュース)(2021/12/26 00:25)
「東京で初雪を観測 平年より8日早い冬の便り」
https://weathernews.jp/s/topics/202112/260005/
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今日12月26日(日)、(午前0時10分に)東京都心(港区虎ノ門)で初雪が観測されました。平年より8日早く昨季より17日早い観測です。
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ところで、上記の通り都心に初雪が降った深夜、昨夜につづきNHKテレビでウォルト・ディズニーの生涯を放送した(海外BSドキュメンタリーの再放送)。ついつい見てしまい、おかげできょう一日中睡魔と格闘した。
番組で、ディズニーに経営者として強権と支配という気質(体質)があったと紹介され・・・彼固有のものと解されてしまいそうになるが、当時の他の経営者たちはどうだったであろうか、評伝者(歴史家)たちはそこまで語らない。彼らの歴史を振り返る目(焦点のあて方)が、未来ひとびとの目とどのように整合するか誰も分らない。わたしたちは、メディアに対する耐性が、大分ついてきたと思うようになったが・・・。

ちなみに、東京都心での初霜・初氷について気象サービスのニュースを検索したところ、11日前の今月15日に次のように観測されていた。

■tenki.jp(日本気象協会)(2020年12月15日 10:53)
「東京都心 今季一番の寒い朝で初氷・初霜を観測」(日直主任日本気象協会 本社日直主任)
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2020/12/15/10808.html
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東京都心では、今朝10時までの最低気温は2.0℃を観測。さらに、初霜や初氷の観測もありました。
・初氷: 平年より2日早く昨年より53日早い観測(初氷は北の丸公園)
・初霜: 平年より5日早く昨年より7日遅い観測(初霜は虎ノ門)
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2021年12月25日土曜日

野鳥観察(26)

日の出の前、野鳥観察(探鳥会)に行こうと玄関ドアを開ければ、薄明かりの通り道が今しがた雨があがったように濡れて光っていた。かすかに雨粒を感じるほどで、傘をささず出かけた。

(本ブログ関連:”野鳥観察会”)

集合場所でも小雨がぱらついた。結果、正式な探鳥会は中止の方向となったが、それなりに参加者もあり非公式のかたちで実施された。早朝の雑木林は、まるでシルエットの世界だった。それでも路を進むうち景色は明るみ、落ち葉や下草の色が次第にはっきりしてきた。やがて雨も止んだ。

枝先に新芽のようにたまった水滴は、朝の明かりを受けて輝いた。通り過ぎて、自然の妙に気づき、戻ってカメラにおさめた。


今回も膝が万全でなくて、みなの後を追うことになったが、以前より少しマシになった気がする。回りの方々の話しを聴きながら、見たもの・知ったものを補い次に記す。
・シジュウカラ: 群れで飛び、今回一番多くカウントされた・・・でも私の眼力では力不足
・スズメ: 原っぱの端に立つ枯れ木の枝々に、ふっくらした冬スズメが点々ととまっていた
・キジバト: 多く群れで飛ぶ
・ヒヨドリ: 樹間を巡る間中、あちこちから鳴き声が続いた
・カルガモ: 1羽が小川を流れていたが、そのあと大群が川下へ向かい飛来した

達者の方々の目に映るアオゲラ、コゲラも、私の目に入ってこないのはどうしてなんだろう・・・。

2021年12月24日金曜日

自然観察園と人影

ここ数日、膝の按配がおもわしくなく、それを口実に家の中にこもっていた。部屋を移動するに不都合を感じずとも、いったん外歩きすれば不自由さに気づく。歩行するうち膝を守るようになり、次第にすり足になる。

動かないことには始まらない。そこで、久しぶりに公園に併設の「自然観察園」へと出かけた。外出は陽の温もりが感じられる時間帯にかぎると、ぎりぎり3時過ぎに到着した。

なんと観察園に誰もいない。師走のこの時期、訪れるのは稀なのだろう。珍しい光景と感心したが・・・いやいや、お前こそと自問する。野草は冬枯れして、まるで刈り取られたように平坦になっていた。おかげで園内の見通しがよくなり、規模感が変わってしまった。いつもは、観察順路の中から選択していたが、今回はがらがら状態で一周することにした。

例によって、観察センターに寄り、配布の資料「12月の自然観察園の花だより No.2」を片手に園内を巡った。

ガマズミ:落葉広葉低木 (本ブログ関連:”ガマズミ”)
花は白いが実(一般に9~10月)は赤い。図鑑(「樹木大図鑑」平野隆久著)によれば、「実は(赤く)熟すと(白い)粉をふき食べることができる」。観察園の資料「レンジャーミニ図鑑」によれば、「熟した実は甘酸(あまず)っぱく、そのまま食べたり、果実酒の材料としても使われます」とのこと。

スイセン: 
手持ちの野草図鑑を探したが載っていない。野草扱いされないのだろうか。スイセンの花は一般的に早春に咲くそうだが、<冬にも咲く>とネットで紹介されている。
牧野富太郎の小冊子「植物知識」(講談社学術文庫)に、「スイセンは水仙を音読した、そのスイセンが今日本の普通名となっているが、昔はわが邦(くに)でこれを雪中花(せっちゅうか)と呼んだこともあった。元来、水仙は昔中国から日本へ渡ったものだが、しかし水仙の本国はけっして中国ではなく、大昔遠く南欧の地中海地方の原産地からついに中国に来たり、そして中国から日本へ来たものだ。中国ではこの草が海辺を好んでよく育つというので、それで水仙と名付けたのである。仙は仙人の仙で、この草を俗を脱している仙人に擬(なぞら)えたものであろうか。」と紹介されている(これに続く植物の詳細は、初心者には???で難しすぎる)

ロウバイ:落葉広葉低木 (本ブログ関連:”ロウバイ”)
黄色の花の周りに香りが漂う、ちょっと年季の入った香りだが。花は冬のゆるい明かりを透き通して輝く。自然観察会で、何度も見る機会があって、葉を触ったり、蕾をなでたり、香りを嗅いだり・・・今回もやってみた。ところで、花の内側の花被片が赤茶色(暗紫色という解説もあるが)であるロウバイに対して、すべて黄色なのが次記の「ソシンロウバイ」だ。ロウバイとソシンロウバイの木が、観察園の両端にあるため、園内を一周することになった。

ソシンロウバイ:落葉広葉低木 (本ブログ関連:”ソシンロウバイ”)

ムサシアブミ:(本ブログ関連:”ムサシアブミ”)
観察会で赤い実を見たことがある。草葉のときの姿は、乗馬の鐙(あぶみ)に似ているというが、蛇が威嚇するような、食虫植物に似て気色悪い(サトイモ科であり、同科の他の植物写真もそのようで・・・)。今回は、赤い実を支える茎がしぼんで地面に横になっている。


<不思議な話>
誰もいなかった観察園の最後、園の東側にあるソシンロウバイの蕾(つぼみ)をカメラにおさめていたとき、モニターの端に青色のヤッケ姿の人影(男性か女性か不明)が見えた。おやっと思いながらシャッターを切った後、被写体先の遠く木立をながめたが誰ひとりいなかった。蕾の写り具合がピンボケで、画像を削除したため記録は残っていない。
その場を立ち去るとき、何度も振り返って見たが人の気配はなかった。観察園の出口に向かっていたとき、私と反対側奥の巡路を、青色のヤッケ姿の人が、私の元いた場所へ向かって来るのが見えた。ということは、あのときはまだいなかったはずでは・・・。

2021年12月22日水曜日

冬至 2021、民間信仰

きょうは、二十四節気の「冬至」で、日の出から日の入りまでの昼(日照)時間が一年中で最も短い日だ。東京天文台から見た日の出は 6:47、日の入りは 16:32になり、昼時間は 9時間45分となる。一方、昼時間が最も長い「夏至」(6月21日)の場合、日の出は 4:25、日の入りは 19:00になり、昼時間は 14時間35分となる。

(本ブログ関連:”冬至”)

冬至の昼時間が夏至のときと比べて、約5時間も短いのは驚きだ・・・一年中、昼時間が長ければ活気あふれそうだが、北極圏の「白夜」のように日没がないのはどうなんだろう。逆に冬至の前後に起こるという「極夜」では一日中太陽が昇らないわけで・・・憂鬱なことだろうなんて想像するが、そんなことをいうとトナカイを飼っている民族や、子どもたちへのクリスマスプレゼント準備に忙しいサンタクロースに失礼になる。

幸い、ほどよい緯度に住んでいるおかげで、冬至が生活の一区切りになる。これも体調が揃ってのことで、このところ右膝の調子がおもわしくなく日常の範囲が狭まった。外出も野外散歩から、座ってできることへと移っている。

■ 民間信仰
先日、2回(12/11、18)に渡って市民講座「日本人の民間信仰 - その起源と八百万(やおよろず)の神たち」(久保田裕道氏、東京都文化財研究所 無形民俗文化財研究室長)が開催された。民間行事や芸能、信仰などの精神的な回路(位置取り)として、次のような図解を中心に解説された。(柳田国男の「遠野物語」や折口信夫の「まれびと」の考えも紹介されつつ)

    集落(民間信仰の主な場所) - 田畑里山(神がいる、山岳信仰の場所)

網羅的に整理・理解できないしろうとは、ある局面について関心がいくもの。本ブログでは、民間信仰に近いテーマの一つとして「お稲荷さん(稲荷信仰)」の話題を渉猟したりしている。稲荷信仰について、どのように触れられるか期待しつつ出かけた。

「家の神」として、<屋敷神>の紹介で久保田氏が調査対象にした東京都東村山市の例として「屋敷内に祠が設けられる(屋敷神は)、300軒以上で稲荷神。弁天・霊神が2ケタ、1ケタ台で水天宮・御嶽・八幡・観音・地蔵など」とのこと。
① 圧倒的に「稲荷神」が多い。屋敷神は転居してもそこに残るという。経済と結びつきの多いことから、東村山市は繁栄していたのだろう(稲荷神が武蔵野の新田開発時代のものか、維新以後の商業関連のものかうかがわなかったけれど)。

(本ブログ関連:”稲荷信仰”)

② 「地蔵」が1ケタ台というのもうなづける気がした。土地柄がよければ、疫病とも縁が薄いだろうし、子どもを捨てたり水子にすることも少なかったのだろう。(地蔵は、屋敷より地域の境界や外れに置かれたろうから)

(本ブログ関連:”地蔵”)

その他、「鬼」と火の関係など、しろうとにとって偏ったことだが興味・関心がうずうずと湧いてくる話題が多々あった。

2021年12月7日火曜日

大雪2021

きょうは、二十四節気の「大雪(たいせつ)」。大雪(おおゆき)のイメージがするが、それより「木枯らし」(風速8m以上の北風で、10月半ば~11月末までの間に限る)すら吹いてない。早朝の冷え込みに身が凍みるようになったものの、降雪の気配もまったくない。

(本ブログ関連:”大雪(たいせつ)”)

さて、冬はなぜ寒いのだろう。夏が暑いのに対して・・・。

以前、ブログ(2017年5月22日)に記したが、むかしの東欧にユダヤ人の村「ヘルム」があって、長老が <夏は暑く、冬が寒い分け> を講釈する滑稽話しがある。落語の粗忽長屋の話しと思って聞けばうなづける。
(イディッシュ語作家、アイザック・バシェヴィス・シンガーの児童書「まぬけなワルシャワ旅行」(工藤幸雄訳)に所収の短編「ヘルムの長老とゲネンデルの鍵」より)


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(ヘルムの村の大長老グロナムが言った)
「ゆうべはまんじりともできなんだ - 夏がどうして暑いのか、そのわけを考えあぐんでな。やっと答えは出たが」
「して、どんな」と長老連が声をそろえた。
「つまり、冬のあいだ、村じゅうが暖炉をたく、するとその熱がヘルムぜんたいにたまる、おかげで夏は暑い、こういうわけじゃ」
長老連はうなずいた、ただぼんくらレキッシュだけは別で、こう聞きかえした。
「なら、冬が寒いわけは?」
「わかり切っとる」とグロナムは答えた。「夏場は暖炉に火をくべない、だからせっかくの暑さも冬まで残らん、ただそれだけのことよ」
長老連はグロナムのどえらい知恵をほめそやした。
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ところで、シンガーの児童書・絵本に「ヘルムのあんぽん譚(たん)」(関憲治訳、篠崎書林)があって、上記ヘルム(ここでは町だが)の統治者としてグローナムが登場する。物語は長老と取り巻きたちのそそっかしくて滑稽な語りが展開するが、顛末がいささか生々しい。ヘルムと他所の争いごとに、政治風刺を効かせ過ぎて児童書の枠を超えているように感じられる。せっかくの挿絵(ユーリ・シュレビッツ画)が、ストーリーに引きずられてしまい、勿体ないことになっている。

やっぱり、ヘルムの場所は日々の生活で精いっぱいな住民が織りなす、ときに素っ頓狂でお間抜けな阿呆村でいつづけて欲しい。そこに私たちを見つけてしまうのだから。

2021年12月4日土曜日

野鳥観察(25)

きょうは、早朝の野鳥観察(探鳥会)に同行した後、いったん帰宅して歯の治療に出かけた。午後には或る講演会へ行こうとしたが、午前中で体力を使い切ったようで、膝の痛さにもかまけて断念した。元気なころなら、どうということもなかったのに残念。

(本ブログ関連:”野鳥観察会”)

さて、探鳥会へ向かう道すがら、畑地にうっすらと霜がかかっているのが見えた。集合場所の原っぱでは、草々が霜に覆われて肉厚葉の野草に見間違えられそう。葉の縁に朝陽が輝いた。原っぱ中ほどにあるマウンテンバイク・コースのため掘り返された地面に霜柱を見つけたりした。

今回も膝の調子が完全でなく、みなの後を追うのではないかと気にしたが、前回よりは少しマシだった。わたしの野鳥観察は相変わらず乏しいものだったが、ベテランの方の話しを聴きながら、見たもの・知ったものを補い次に記す。
・ヒヨドリ: 多数いて、観察路のいたるところで群れに出会った思いがする
・オオタカ: じっと高木の枝にたたずむ姿があった、成鳥とのこと
・シロハラ: コロコロとさえずりを一瞬聞くも、教えてもらわねば・・・
・アオジ: しっかり見えた(正直いうと、曇ったメガネを恨む)
・シジュウカラ: しっかり特徴をつかめる、素早く飛び去る
・モズ: 遠くの樹上に一羽いるのをながめる
・スズメ: 一羽が飛び立つや、わっと一斉に残りが追いかける
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・アオサギ: 小川にカルガモの群れと一緒に一羽を間近に見る、クァーと飛び立つ
・カルガモ: カウントされた総数はなんと39羽とのこと
・カイツブリ: 外に小型で、すぐに小川に潜った

探鳥会には学年のちがう小学生たちが参加している。あの子どもたちの能力(吸収力、動体視力)を少し分けて欲しいものだ。自然をわがものとする子どもたちがうらやましい。

普段使用している中倍率の双眼鏡(視野が広い)が重くて、今回高倍率の小型軽量なものを持って行ったがやっぱりダメだった。視点の位置が定まらないし、焦点を絞るのに手間取る。次回から、かさばるがいつもの双眼鏡に戻そう。それにしても、マスクの隙間から出る息のせいで接眼レンズが曇ってしまう・・・みなはどうしているのだろう。

2021年12月3日金曜日

(地震)山梨県東部・富士五湖

先日(10/26)、公民館主催による地震・火山噴火を中心にした「自然災害」についての講演会があって、「山梨県富士山科学研究所」の研究者の方々が講師として来られた。講演会スケジュールには、同研究所をうかがう日が設けられたりした・・・といっても、一般客としての見学内容だが。

(本ブログ関連:”山梨県富士山科学研究所”)

研究所の展示室にある富士山の立体地図をながめながら、周辺に大きな広がりがあるが、そこに大規模な他の火山群がないのが気になった。解説者から「富士山はフィリピン海プレートとユーラシアプレートとの間の沈み込み境界」*にあるという話をうかがった。

(*)資料:「 『富士山はどうしてそこにあるのか』 首都大学東京 名誉教授 山崎晴雄氏 」
https://www.pref.shizuoka.jp/bousai/e-quakes/center/seminar/documents/20180519koukai.pdf
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・伊豆諸島の東側にある太平洋プレートが、ユーラシアプレートやフィリピン海プレートの下に沈み込んだために作られたマグマは、東北の奥羽山脈から中部山岳、八ヶ岳、富士山、伊豆半島、伊豆諸島の火山として線状に連なって噴出している。
・つまり富士山はプレート沈み込み境界と、それとは直接関係しない火山帯(弧)の交点に位置している.これは世界の他地域には存在しない。
・火山は通常基盤の高度の高い地域に噴出しているが、富士山はプレート沈み込み境界という沈降地域に、より地下深部で形成された玄武岩質マグマが噴出したため、広い裾野をひろげることができ、それが美しい山容を形成したと考えられる。
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地図上で見れば、スケールは違うがカムチャッカ半島の大型火山群の連なりと似た部分もあるものの、プレート境界といった特殊性があるということになるのだろう。

ところで、講演会では富士山が噴火したら火山灰などの影響で、首都圏のライフラインに多大な影響が出ると話題にされて、このところの軽石騒ぎなども重なって、富士山が脳裏にあった。そんなとき、きょうになって富士山近くの「山梨県東部・富士五湖」で地震が連続発生した**。

(**)資料:気象庁「地震情報 一覧」
https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/index.html?lang=jp

■#1.気象庁「震源・震度情報」(2021年12月03日02時22分発表)
きょうの日付になった深夜のこと、当地の震度は「1」だった。どうりで、眠っていて気付かなかったはず。
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地震の発生日時:12月03日02時18分頃
震央地名:山梨県東部・富士五湖
(北緯35.5度 東経139.0度)
深さ:20km
マグニチュード:M4.1
(最大震度:4)
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■#2.02:23にも山梨県東部・富士五湖地震が、同地点(深さ:20km、マグニチュード:M3.6)で続いた。

さらに、きょうの早朝、当地をきつく揺らす地震がきた。

■#3.気象庁「震源・震度情報」(2021年12月03日06時42分発表)
当地の震度は「2」とのことだが、揺れで目覚めたときの体感は「3」と思ったほど***。
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地震の発生日時:12月03日06時37分頃
震央地名:山梨県東部・富士五湖
(北緯35.6度 東経139.0度)
深さ:20km
マグニチュード:M4.9
(最大震度:5弱)
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(***)資料:気象庁「報道発表」
「令和3年12月3日06時37分頃の山梨県東部・富士五湖の地震について」
https://www.jma.go.jp/jma/press/2112/03a/kaisetsu202112030840.pdf

気になる富士山の火山活動との関連について、報道発表は「なお、富士山の観測データには特段の変化は認められていません。」といった、富士山の火山活動と関連なしというあっさりしたものだった。

結論、今回の地震は富士山の火山活動と関連なし!