何日ぶりだろうか、暑い日射しのもと公園に併設する「自然観察園」へ出かけた。薮蚊に狙われるかもしれないと用心して、長袖シャツを着たところ大汗をかいてしまい閉口した。まだまだ暑い。残暑が厳しい。
(本ブログ関連:”自然観察園”)
観察園に入ると入口に、折りたたみ式の小さな看板が置かれていた。看板には園内の一部通路を赤い色で太く表示して、「通行止め 9/6(水) ナラ枯れ伐採作業のため上記の場所を通行止めにしています。・・・」と説明されていた。
「カシノナガキクイムシ」が媒介する菌によって、「ナラ」の木が立枯れが拡大するのを防ぐためのようだ。キクイムシは同様に、「ニレ立枯病(オランダニレ病:Dutch* elm disease)」の原因にもなっている。
(*)Dutch: 1934年にかけて、ようやく病気の原因を究明したのが、オランダの7人の女性研究者だったことによる。
・・・ 「キューガーデンの植物誌」(キャシイ・ウイリス他著、川口建夫訳)
さて、観察園の門をくぐったものの暑さに負けて、全周する根性もなく一部を散策した。
「ヤブラン」が、園内の随所で今を盛りと「穂状花序を形成して、多数の淡紫色の小さな花を密につけて咲かせ」(Wikipedia)ているのが見えた。
ヤブランの花は、一見地味なのに四方に広がって咲く光景は見事である。それが、ディズニーのアニメーションに出てきそうな巨大な幹をした「アカメヤナギ(マルバヤナギ)」の木の裾を埋めていた。
ヤナギは水辺に育つ。観察園のアカメヤナギは、まさに湿地の中で幹を太らせている。その幹から、樹皮をねじらせながら枝が伸びている姿は力強く圧巻である。