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2025年12月16日火曜日

(Youtube)「海外生活で気づいた、科学が強い国の共通点」

とても興味深い Youtube動画「異国見聞録 Lina's Journal」*がある。

■Youtube(登録: 異国見聞録 Lina's Journal)
「海外生活で気づいた、科学が強い国の共通点」(2025/11/09)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=dcATQ4psakg

(*)登録者Linaさんのプロフィール(「no+e」より)
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早稲田大学卒業後、新卒でフリーランスとして通訳・翻訳、そして執筆業を開始。海外移住後は、YouTubeチャンネル「異国見聞録」でも情報を発信中(登録者数 2.12万人)
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欧州を例に、母語で科学を学べる国にノーベル賞受賞者数が多いという。← 新鮮な分析!
・自国の文化を自国の単一言語で語られる国と、そうでない(複数の言語使用の)国
・海外の情報を自国の言語で語られる国と、そうでない(英語原文のままの)国

また、欧米以外の国でノーベル賞受賞者数が多いのは日本であることを見聞・考察をされている。そのなかで、ノーベル賞受賞者 白川英樹氏の「母国語で学ぶということができるということは本当にありがたいことであり、深い思考が可能となる。」との言葉を紹介している。また、研究への経済的支えの必要性・課題についても触れている。

(雑談)
学生時代、書店の丸善で英語の教科書を探したとき、オリジナルの書籍とリプリント版の書籍があった。リプリント版は凝縮したような体裁で安価だった。版(edition)は同じではなかったが。印刷はシンガポールで行なわれていたようだった。発展途上国の学生向けに出版していたのだろう。そのときは、わたしは日本の大学もリプリント版を使って英語で講義をやれば早道じゃないかと想像した・・・でも、そうじゃないんだよね。

(本ブログ関連:”リプリント版”)

2025年12月15日月曜日

(雑談)同じこと・・・

歳をとって、忘れることが多いのに、楽しむことは少なくなっている。
なにか興味・関心ごとを見つけようとしても、結局おなじことにしか思えなくなっている。

そういえば若いころ、両親が若者のテレビ番組に全く興味を示さないのを理解できなかった。
いま考えれば合点がいく。一つに、新しい文化を知らないし馴染めないということ。実はもう一つあって、こんな感じだったのではと想像する・・・形は変わっても、やってることは結局は同じなんだと。

強烈なサウンドを求めても、後年になって、思い出すのはスローなバラードしかない。
若者の熱気は <かりそめ> のようなもの。いずれ振り返って若いころをながめても、それは本当の姿じゃなくて、心のスクリーンに思い描いたもう一つの若いころでしかないのかもしれない。

最近思うのは、なにごとも同じことの繰り返しでしかないと。進歩したのは。科学・技術しかないのではと。繰り返し・・・そこだけ見ると、<既視感> しか浮かんでこないのだ。

それでも、こんな想像・心配をする。
・入れ墨(タトゥー)をした若者は、老人・老婆になった姿を想像できているのだろうか?
・美容整形した女性は、老婆になったときの顔かたちを想像できているのだろうか?
・ヒップホップに入れ込んだ若者は、老人・老婆になってそれを懐メロの一つにするのだろうか?
まだまだあるんだけどなあ、それが思い出せない。

2025年12月14日日曜日

「3I/ATLAS」を非自然的と推論したハーバード大学のアヴィ・ローブ教授の名前

きのうの天気予報で、きょうは次の順だった。
    ⇒「湿雪(しっせつ) みぞれ 小雨 弱雨 雨 小雨 曇り 晴れ」
きょうの結果は、次の通りだった。思ったほどではなかった。
    ⇒「みぞれ 曇り みぞれ 弱雨 曇り 晴れ」

予報に出てきた、「湿雪」の言葉に慣れていない。検索AIの Labs によれば「水分を多く含んだ重たい雪のことで、地面に落ちるとすぐに水っぽくなるのが特徴」とのこと。タイミングがなかったのか、早朝見た限り外の様子は、雨上がりのように湿っているだけだった。


アヴィ・ローブ教授の名前

ところで、恒星間天体「オウムアムア」、「3I/ATLAS」を非自然的と推論したハーバード大学のアヴィ・ローブ(Avi Loeb)教授が、アメリカのYoutube*のインタビュー番組に登場した。その際、教授の風貌からユダヤ的な雰囲気を感じなかったけれど・・・、名前についてヘブライ語としてどんな意味がああるのか、生成AIの Gemini にたずねてみた。(難解な宇宙物理学への理解はありませんが!)
(*)Youtube: The Endless Void with Kristin Fisher
「ハーバード大学のアヴィ・ローブが3I/ATLASにすべてを賭ける理由」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=3YIXobFV-jU&t=187s


(雑談)
よくSF界隈で語られることだが、地球上の生物は炭素(C)で構成される有機化学物質で形作られている、4つの価電子を持つことから、同様な元素にケイ素(Si)があって、他の世界にケイ素生物がいるのではないかという想像がある。

上記の、インタビュー中、教授がこんなことを言っていた。(構造化学では、分子の立体構造で鏡合わせのように2つの異性体がある)地上に存在するのは、その一方の型が多い。他の世界から来た生命が、人類と反対側の構造(鏡像体)でできていたら、ウィルスも異なるだろうから、とても危険で握手なんかできないというのだ・・・。


■ Gemini
(ヘブライ文字は、右から左へ読む)

Q.ハーバード大学の教授、「ברהם (אבי) לייב」の名前に、ヘブライ語としてどんな意味がありますか?
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A.ハーバード大学の教授である「ברהם (אבי) לייב」氏のお名前をヘブライ語として解釈すると、各部分に以下のような意味があります。

ברהם (アブラハム / Abraham)
・旧約聖書に登場するイスラエル民族の祖の名前です。
・ヘブライ語で <多数の父>(多くの人々の父)という意味を持つとされています。元々は「高められた父」を意味する「アブラム」でしたが、神の命令で「アブラハム」に改名されました。

אבי (アヴィ / Avi)
・「アブラハム (Abraham)」の愛称として使われることがあります。
・また、ヘブライ語の <私の父>を意味する「アーヴィー」から来ており、人名の一部としても使われます。

לייב (レイブ / Loeb)
・この名前自体がヘブライ語の語彙というよりは、ヨーロッパ起源の姓で、特にアシュケナジム・ユダヤ人に多い姓です。
・ヘブライ語由来の「レヴ」(לב, Lev - 心臓を意味する)や、あるいはイディッシュ語で「ライオネル」や「ライオン」を意味する語に由来すると考えられることもあります。

したがって、フルネームの「ברהם (אבי) לייב」は、ヘブライ語で、<多数の父(アブラハム)>、または「私の父(アヴィ)」を名前の核に持つ、伝統的な名前であると言えます。
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その後、

■ Wikipedia(Avi Loeb > 3I/ATLAS
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独立した評価は、3I/ATLASが彗星以外の何物でもないという考えを強く否定している。NASA科学ミッション局のニコラ・フォックス副局長は、「彗星以外の何物でもないと思わせるような技術的特徴や証拠は全く見ていない」と述べた。同様に、NASA副局長のアミット・クシャトリヤ氏は、「すべての証拠が彗星であることを示している」と述べた。

ローブ氏は、このように証拠が積み重なる中、3I/ATLASは「おそらく」彗星であると認めたものの、それでもその技術的な性質については推測を続けた。
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2025年12月13日土曜日

グッド・ナイト・ベイビー

若いころ、リズム&ブルース(R&B)風の曲に日本語歌詞を乗せた歌が流れたとき、きっと原曲はアメリカの何処かだろうと思い込んでいた。それでも耳に残り、鼻歌にしたりしたものに、「グッド・ナイト・ベイビー」(歌手:ザ・キングトーンズ(THE KING TONES)、作詞:ひろまなみ、作曲:むつひろし、1968年)があった。純然たる和製R&Bだった。

ドゥーワップスタイルのコーラスで、黒人風のアレンジが飛び抜けていた。メインの内田正人さんのサングラス姿が実に格好よかった。だから、ますます勘違いしてしまったのかもしれない。実際、歌詞*は、いかにもアメリカンな感じがする(もしかしたら和製ポップか)・・・作詞家ならどう解釈するか知らないけれど。よく歌われた次の歌詞が忘れられない。
(*)なじみの歌詞とは別に、物語性の強い長いバージョンもあるようだが。

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グッド ナイト
グッド ナイト ベイビー
涙こらえて 今夜は このまま
おやすみ グッドナイト
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とにかく、今は懐かしい。通りの塀の向こうにアメリカの香りを想像しながら聞いた曲だ。

■Youtube(登録: deepool254)
「ザ・キングトーンズ グッド・ナイト・ベイビー Goodnight Baby / The Kingtones」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=AQImm7grV7w
    ー 歌詞(Uta-Net): https://www.uta-net.com/song/89413/

2025年12月12日金曜日

(地震)茨城県南部、自然観察園

夕方(午後7:06ころ)、PCをながめていたら軽くグラッと揺れた。先日(12/8)の「青森県東方沖地震」の余震ではと思い、あわててテレビをつけた。実際は、茨城県南部を震源とする地震だった。

(本ブログ関連:”茨城県南部地震”)

■ 気象庁
「地震情報:詳細情報」
    ー https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/quake_detail.html?eventID=20251212190931&lang=jp
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地震検知日時            2025/12/12 19:05
緯度・経度               北緯36.2度・東経140.1度
マグニチュード         4.9
震源の深さ               50km ← 震源の深さの分類
震央地名                  茨城県南部
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最大震度は4だった。茨城県笠間市・他(4)、栃木県真岡市(4)、埼玉県春日部市(4)、千葉県野田市(4)と広い範囲で揺れた。なお武蔵野の当地も 震度2 と報じられた・・・先日(12/8)と比べて数秒長く続いた



自然観察園

昼(12:30ころ)、公園に併設の自然観察園へ出かけた。久しぶりに訪れて、景観がだいぶ変わったのに驚いた。落葉樹は、ほぼ葉を落とし、下草がこまめに刈られて見晴らしがよくなっていた。陽射しがあるとはいえ、きょうは寒く風が強い。

サネカズラの実
入り口から右に進むと、竹で組んだ柵に、常緑つる性木本の「サネカズラ」が赤い集合果を実のらせている。探せば次々見つかる。


カエデの紅葉
まだ若いのだろう、幹は細く低く広がるカエデが紅く葉を染めていた(樹種について未確認)。園内の奥に高く伸びた「イロハモミジ」とは、違うように思えたが・・・。

2025年12月11日木曜日

むくろ

動物への愛情が、いまほど語られることのなかった時代、子どもたちは怖いもの見たさに探検に出かけた。近所の大きな土手の横腹に穴蔵があって、そこに山羊の死体があるというのだ。入り口まで近づいたが、暗闇の中をのぞく勇気がなかった。というのも、入って左に曲がって、右奥に空洞があった。
なぜ山羊なのか、推測だが、土手の上で牛を飼っている農家があったので、勝手に連想したのかもしれない。

何度か探検をチャレンジするうち、ついに穴蔵に潜り込んだ。入り口から微かに差し込む明かりを頼りに進んだ。足元にはゴツゴツした石ころが転がっていて、壁も粗削りのまま、随分大きな空洞だった。もちろん、山羊の姿はなかった。さらに奥へ進むと、土手を突き抜けて小さな出口に達した。それを見極めた瞬間、ホッとして力が抜けた。誰からともなく、そこが「防空壕」跡だったと聞いた。

小学校の南に小さな貯水池があって、周りを雑草と木立に囲まれた、子どもたちの探検場所だった。あるとき、友だちから、そこに犬の死骸があると聞いて、みなで出かけた。夏の日差しを受けた遺体が、草むらに横たわっているのを見つけた。好奇心のまま近づくと、辺りに異臭が立ち込めていた。生き物は、皮膚の薄い部分から白骨化するのを知った。動転して、誰も口をきかず、その場を逃げるように去った。

むかしは、動物に対する尊厳が薄く、草はらに簡単に遺棄したのだろう。あちこちで、動物のむくろを目にすることがあった。

2025年12月10日水曜日

ポケット手帳

むかし(30数年前のこと)、サラリーマンの間で分厚い「システム手帳」(B6サイズくらい*)が流行った。<スケジュール管理>から<メモ帳>まで各種カテゴリーに分けて記入する、6穴バインダーの手帳だ。会議のとき、誰もが持参してテーブルに置き、その厚さから自身の持つ情報量の多さを(暗黙のうちに)競った。
(*)「バイブル(聖書)サイズ」(約 W95mm × H170mm)というそうだが・・・。

その後「携帯電話」のカレンダー機能が充実して、スケジュール管理の役割を果たすようになると、システム手帳は次第に消えていった。スマートフォンは、簡易なプロジェクト管理アプリまで揃っていて、かさばるシステム手帳はお荷物になった。今では、システム手帳を持っている人を見かけない。

ところで、電子化した情報は、それを保存する機器が進展すると、捨てるように消えていく。一方、紙に記したものは、紙がある限り残る。電子化といった便利さに、情報の保存方法を忘れていたようだ。一番いい例が、写真だろう。デジタルカメラで膨大な量の画像を撮りながらも、むかしのアルバム写真のように、見直す保存スタイルがない。同様にVHSビデオテープに残された映像もどうなっているだろうか。

わたしは、極薄のポケット手帳を、毎年100円ショップで買っている。日ごろのことはブログに記し、ちょっとした外出先を極薄のポケット手帳に記録している。そのとき役に立つのが、レシートだ。店でもらうレシートには、時刻が印字されているので、行動した順番(順路)を確かめることができる。(レシートをもらい損ねた店は、Google地図で確認する)

先日、2026年の手帳を購入した。

2025年12月9日火曜日

甘酒

寒い夜、甘酒は体をよく温める。甘酒に二つの作り方がある。

一つは、米麹(こめこうじ)を原料にしたものだ。若いころ、3月12日に奈良東大寺の二月堂で行われる「お水取り」の晩の火祭りに何度か訪れた。堂の舞台から舞い散る火の粉を浴びると縁起が良いといわれて、できるだけ接近したものだ。
祭りが終わって、上気した気分も、奈良公園を抜けて帰る途中冷えてくる。園内に小さな売店があって、米麹の甘酒を売っていた。生姜の香りがして、冷えた体を温めてくれた。

(本ブログ関連:”お水取り”)

もう一つは、酒かす(酒粕)を原料にしたものだ。地元の酒屋で、冬になると店先に酒蔵特製の金色と銀色の袋に入った二種のものを並べる。袋の色の通り、金色のものは値段が少し高いが真っ先に売り切れてしまう。
鍋に酒かすと水を入れてゆっくり温め、米粒を感じられるようにほぐしながら溶かす。後半に砂糖と少しの塩を加えると、実にまろやかで上品に仕上がる。(この酒かすは、温めるとき、スーパーなどで販売しているものと比べて、絞りカスのような独特な匂いがしない)

ところで、子どものころ、和菓子の甘さについて父から教わったことがある。和菓子屋の息子だった父がいうには、塩の塩梅が和菓子職人の腕の見せどころだというのだ。結局、サラリーマンになった父から、どのような塩梅か、厳密な量目やタイミングを聞きそびれたが。酒かすで、甘酒作りに塩分を入れるとき、親父の言葉をいつも思い出す。

(小豆で汁粉を作ることがある。そのとき、塩分により甘みが増すのに気付く。)

2025年12月8日月曜日

青森県東方沖地震、 今年最後の小春日和、後は北風が吹くだけか

朝の冷え込みは厳しかった(最低気温: 1.0℃、06:47)。昼になると穏やかになり(最高気温: 19.7℃、14:22)、テレビの気象予報の解説で「今年最後の小春日和」と言っていた。昼過ぎ街に出た・・・いわれるほどの温もりを感じたわけではないが。

これから、ぐんと本格的な冬の寒さになるようだ。日ごとの気温を AccuWeather で調べると、年末年始の最高気温は、12℃ ⇒ 11℃ まで冷えるようだ。たしかに、小春日和の波はない。

風が吹くと、子どものころのテレビ番組「風小僧」を思い出す。テレビ漬けだった時代、九州のRKB放送で放映されたものを見た。ところが、子供番組が増え、新しく代変わりすると、ストーリー展開がおぼろになる。ただし、歌詞は忘れがたい。「ひゅうひゅう ひゅうひゅう」や「それ吹け やれ吹け どんと吹け」のリフレインは記憶に残っている。

「風小僧」 (作詞:小笠原久夫、作曲:山田栄一)
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木の葉がさわぐ 風が吹く 
俺(おい)らは風の子 風小僧
ひゅうひゅう ひゅうひゅう
風を呼ぶんだ 火の風を
それ吹け やれ吹け どんと吹け
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地震・津波

上記のブログを記していたとき(23:18ころ)、不意に(数秒間のことだったが)、PC画面に吸い寄せられるような揺れを感じた。地震と直感して、急いでテレビをつけた。

青森県東方沖で発生した地震(県別の最大震度)は、青森県八戸市(6+)、岩手県軽米町・他(5+)、宮城県登米市(5-)、北海道函館市(5+)、なお武蔵野の当地も震度2と報じられた。下記地図のように、揺れの範囲が広いのが気になる。
結果、3mの津波警報が発せられた。

■ 気象庁
「地震情報:詳細情報」
    ー https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/quake_detail.html?eventID=20251208231959&lang=jp
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地震検知日時                2025/12/08 23:15
緯度・ 経度                  北緯41.0度・東経142.3度
マグニチュード           7.2
震源の深さ                   50km  ←  浅い地震の場合、津波が発生するか可能性が高いそうだ!
震央地名                      青森県東方沖
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先月、9日(日曜日)に「三陸沖地震」が東北の沖合で発生している。また、25日(火曜日)に「熊本県阿蘇地方地震」が発生している。

(本ブログ関連:”三陸沖地震”、”熊本県阿蘇地方地震”)

2025年12月7日日曜日

大雪 2027、クマ

きょうは、二十四節季の「大雪(たいせつ)」で、雪が降り積もるころをいう。

(本ブログ関連:”大雪”)

江戸時代の「こよみ(暦)便覧」*の書(国立国会図書館で公開)によれば、
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雪いよいよ ふ(降)りかさ(重)ねる折からなればなり(也)
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(*)書誌情報
    ・著者: 太玄斎 校訂
    ・出版者: 蔦屋重三郎【ほか1名】
    ・出版年月日: 天明7年(1787年)
    ー https://dl.ndl.go.jp/pid/2536637/1/7

連日、最低気温がマイナス2℃ に近く、公園の草木は霜に覆われ、小川に薄氷が張る初冬とはいえ、降雪までにいたってないし、霙(みぞれ)もない。もし雨が降れば、氷雨の気分になるかもしれないが。

七十二候
二十四節季「大雪」の間を3つに分けた、雑考「七十二候」**は以下のとおり。
(**)七十二候の3侯
    ・初候: 閉塞成冬(そら さむく ふゆとなる)  天地の陽気ががり、真冬となる
    ・次候: 熊蟄穴(くま あなに こもる)  が冬眠のため、穴に入り冬ごもりする
    ・末候: 鱖魚群(さけのうお むらがる)  が群をなして、川をさかのぼる

クマ
七十二候で、<クマ>のことが気になる。かれらの出没が、冬眠時期のいまも騒がれているからだ。このところの暖かさで遅れているのかもしれない。クマは山奥のエサ不足から、人里をエサ場と学習してしまい、常在化している。雑食性なので農作物の方が、鹿狩りよりも容易で食べるに十分だからだろう。しかし、人と遭遇すると、動物の本能が出て襲撃する。彼らは、人の顔を狙う。その傷は凄惨なものという。

テレビのニュースで知ったことだが、クマの捕獲装置(箱罠)を妨害する人がいて、その様子(映像)が放映された。浅い正義感の結果、山里の人びとの命を奪うことにつながるのに気づかないのだろうか。以前、イヌとの関係でも触れたが、人と動物の間にしっかりと境界を据えた方がよいと思う。動物園で、肉食獣を檻の外から覗いても、中に入って観察しようとは誰も思わないのだから。


(余談)
精密電子機器の修理を扱うYoutubeチャンネルがある。今回見て、なるほどと思ったのは、まず分解過程を映像に残しておいて、元に戻すとき、その分解した時の映像を確認すれば再構成に間違いがないということだ。さらに登録者の繊細な技量に感心するばかり。私ときたら、知識も技量も全くないので、ただ傍観させていただくだけだが。

電子化社会は、簡単に動画を撮影でき、その情報を永遠に残せる。素晴らしい。

2025年12月6日土曜日

野鳥観察(91)、まだ丸いお月さま

早朝、野鳥観察(探鳥会)に合わせた <目覚まし時計> が鳴ったとき、まだまだ寒く、しばらく布団にこもった。寝起きの洗顔時、頑張って冷たい水でやっていたが、きのうから温水に替えた・・・日ごと寒さが深まる。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

きょうの外気は底冷えして、<最低気温>が、きのうの -1.5(03:32)につづき、きょうは -1.8℃(06:24)だった。(ちなみに、おとついは -0.6℃ で、今月に入って零下になっている)

家を出ると門前の道が薄黒く湿っていた、霧雨*でも降ったのだろうか。東を向くと朝陽が高く眩しい、思わず手で日影を作った。西を向けば青い空に真白でまんまるお月さん**が浮かんでいた(次写真)。
(*)もしかしたら霧雨のせいか、観察フィールドの草木の葉先が<霜>で縁どられていた。
(**)きのうの満月の名残りか。米国の農事暦で、「コールド・ムーン」と呼ぶ。


集合場所で、野鳥写真のベテランの方が月ごとに配布されるカレンダーから「オオタカ」の写真をいただいた。朝焼けにまさに飛び立たんとする光景だ。
公園を東西に横切る小川の表面に、氷が薄く張っていた(陽の当たる部分では、水鳥が動き回っていたが)。

会長から、樹木の<落葉のメカニズム>についてうかがったが(以前にも)、複雑多様でメモ内容を記す自信はない。関連の資料を探し、調べてみたい。

今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラで確認・整理したものを次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ヒヨドリ:フィールドの入り口でお出迎えするほど、観察数上位ランクをキープしている
・シジュウカラ:小鳥が樹間をサッと飛び回る姿を見て、鑑別する自信はいまだない
・モズ:1羽、樹上から辺りを睥睨していた
・キセキレイ:1羽、公園の小川に浸っていた
・カワセミ:1羽、小川岸の枯れ葦の上にたたずんでいた。指差されてやっと確認できた
・アトリ:指差された木立にやっと1羽見つけた(記録では30羽を超えていたが)
※ドバト:最大数観察されたのに、観察の移動に遅れて、どこで見た?の状態・・・
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・カルガモ/マルガモ:2羽見つけた後に多数が飛来。葦の影に隠れてしまう
・コサギ:1羽、足先が黄色であることを確認
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・ポプラ:落葉した高木の一番上の枝先に、ぽつぽつと黄色の葉が残っていた
・ドウダンツツジ:日陰に茂る赤い葉先が霜で縁どられている。葉の奥には緑の葉が残る

ドウダンツツジ(写真左)、紅葉(写真右)
・ドウダンツツジ:日陰に茂る赤い葉先が霜で縁どられている。葉の奥には緑の葉が残る
・朝陽を受けた紅葉の見映えがよくて、遠くから撮ったが、樹名は未確認(カエデ?)



ヒヨドリ(写真左)、モズ(写真中央)、アトリ(写真右)
・樹上に、木の実が好きな「ヒヨドリ」がたたずんでいる。頭頂が特徴的な乱れたような冠羽状。多勢を誇りうるさく鳴く。
・正面を向いて特徴的なくちばしがはっきりせず、朝陽を背にシルエット状に見えるが「モズ」。彼らは樹のてっぺんにいて見渡す。
・野鳥写真のベテランの方が配信する、本日の写真は「アトリ」が満載。一方、私にしたら、初めて撮影できた。胸元のオレンジ色が特徴。



キセキレイ(写真左)、カワセミ(写真右)
・朝陽を受けた腹部の黄色が一層映える「キセキレイ」が、小川の中に入って岸辺の葦の奥に頭を入れてエサを探しているように見えた。
・指差された先にようやく見つけた「カワセミ」は、おとなしく、すぐに飛び立たなかった。冬支度かずいぶんふっくらしている。



コサギ(写真左)、コサギとカルガモ(写真中央)、カルガモ(写真左)
・「コサギ」が後頭部から飾り羽が垂れ、足先が黄色を示している。繁殖期との関係は?
・最初「カルガモ」が2羽、小川を漂っているのを見つけたが、その後、多数が飛来。なかに1羽、カルガモと「マガモ」の交雑といわれる「マルガモ」が混ざっていた。

2025年12月5日金曜日

いぬ、鉱物採集、そして12月の満月(コールド・ムーン)

いぬ
むかし、鉱物採集で山に入るとき、農家の横を通ることがあった。そんなとき、庭先の飼い犬、すなわち番犬が吠え立てた。私たちが山奥に消えるまで、それはつづいた。

犬の本来の役目を思い返した。子どものころ、飼い犬ブームで人気があったのは「スピッツ犬」*だった。庭で鎖につながれていた。当時は、それぞれの家庭に狭いながら犬を飼えるほどの庭があった。合わせて不用心な時代だった。鍵をかけていない玄関に入り込む<押し売り>が来たり、<コソ泥>が侵入したのに気付かないほど呑気な時代だった。だから、よく吠える番犬は必要だった。それに白い毛並みのスピッツは、ちょっと洒落ていて、それまでの雑種犬に飽きた人々に受け入れられた。
(*)スピッツ:「神経質で吠えやすい個体が多く、それが悪評につながった」(検索AI Labs)

いまの犬に、飼い主は番犬の意識はないだろう。愛情を与え、愛情を受ける愛玩動物だ。ロボットでもよかったのだが、それは長続きしなかった。

鉱物採集
今朝、テレビのニュースで、山地の鉱物採集による(ズリ場での落石)事故と、(法的な所有権の観点から見て)採集禁止の情報(県条例)が伝えられた。かつて、鉱物採集に明け暮れた経験をしたが。厳しい時代がついに来たと思った次第。
むかしも、ほんの一部だったが、鉱山跡地で鉱物採集するのに入場料を徴収する鉱山跡所有者がいた・・・所有権の問題が、全面的に広がる(常識化する)ようになった。
今は卒業して、(体力的にもきついので)、野鳥観察の会に入り、お世話になっている。

■ テレ朝NEWS
「お宝ザクザク水晶盗掘騒動 金山跡侵入しフリマ転売? 土砂崩れで死亡事故【詳細版】」(2025年12月5日 10:01)
    ー https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/900179277.html
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石川県小松市は2016年に条例を制定し、鉱物を所有者の許可なく不法に持ち出す行為を禁止し注意を呼びかけています。

●川崎フォース法律事務所:小川敦司弁護士 
住居侵入罪軽犯罪法違反窃盗罪、それから森林法の森林窃盗罪他人に売却して経済的利益を得るという目的で窃盗したということが明らかになっていますので、より犯情としては重いと言える」

森林窃盗罪が適用された場合、1カ月以上3年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金が科される可能性があります。
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■Youtube(登録: ANNnewsCH)
「お宝ザクザク水晶盗掘騒動 金山跡侵入しフリマ転売? 土砂崩れで死亡事故【詳細版】【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年12月5日)」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=J9TfRw6j-8U&t=1s



(追記)
きょうの月は。今年最後の「満月」( 午前8時14分頃、月齢 14.8、国立天文台)だった。
観察できる時間だったのに、家にこもってチャンスを逃していたとは・・・。
今月の満月を米国「農事暦」で、「コールド・ムーン」(寒月)と呼ぶそうだ。

(本ブログ関連:”コールド・ムーン”)

2025年12月4日木曜日

シュトーレン

ドイツのクリスマス菓子に「シュトレン/シュトーレン(der Stollen)」がある。ドライフルーツやナッツを練り込んで焼き、粉砂糖を薄くまぶした、断面が「山」の字型で横長*のケーキだ。クリスマスまでの間(4週間の準備期間:アドヴェント(Advent)【待降節】)に、薄くスライスして食べるのだが、ついつい口にしてしまい、そのうちになくなってしまう。
(*)「シュトーレンは『キリストの幼子をくるむおくるみ』を象徴」している(ChatGPT/Wikipedia)。

(本ブログ関連:”シュトーレン”)

日持ちがよくて、1~3か月ほどもつそうだ。その間に、ラム酒やブランデーに漬け込んだ、ドライフルーツやナッツの風味がしみこんで熟成するというが・・・それほど長く保ち続けたことはない。あっさり食ってしまうからだ。

冷蔵庫に入れておくと、しっとり感がつづく。すこし乾燥を感じてきたとき、赤ワインに浸したりする(ドイツでは、そんな食べ方はしないそうだが)。

以前は、近隣街のドイツパン屋に出かけて買ったりしたが、最近は小ぶりのものがどこでも手に入るようになった。近々購入してみよう。

2025年12月3日水曜日

(雑談)ブログの下書き

このブログは、2009年の2月に書き初めて以来、一時中断したことがあったが、今日まで何とか続けてきた。日々浮かんだよしなしごとを中心に、いろいろな疑問や、思い出ばなしを語る<日記替わり>である。

実は、<下書き>のまま終わっているものがある。表示の件数に対して1割弱ある。部を超えるものは遠慮している・・・書いている途中で気づくのだが。
<下書き>のまま寝かす効用もある。考えが煮詰まらなかったり、不足情報を探し回ったりして未完なものだ。そのうち、いいアイデアが出てくるかもしれない。

最近、頑張る力が足りなくなってきて、生成AI(Gemini、ChatGPT、Perplexity)に頼ったりすることがある。

テレビでこんな話題があった。学生がレポート作成に生成AIを使っているらしい。大学教師がいうには、結果的にレポートの質が上がっているという・・・はたして合点がいかないけれど。

やったことはないが、同じ質問を時間をあけて生成AIに繰り返し質問したら、回答の質が上がるかもしれない。生成AIは、回答した内容をデータベース化しているからだ。つまり、質問に対する回答が、次の質問の<下書き>になっていることになる。

2025年12月2日火曜日

ドクターペッパーの風味

先日(11/16)のブログに「ドクターペッパー」について触れた。風味というか香りが独特で、喉薬に通じるような薬品臭がする。そんな経験は、コカ・コーラに始まったが、ドクターペッパーに出会っていっそう癖になり、はまってしまった経験がある。

(本ブログ関連:”ドクターペッパー”)

最近、あの味覚(1880年代のアメリカの薬剤師が発明)を思い出し、現象は一体何なのだろうと思いつつ、店頭で見つければ再び購入するようにしている。残念ながら、自販機でしか求めることができないでいる・・・。

■ Gemini/Wikipedia
「ドクターペッパーとコカ・コーラの発売時期」・・・ドクターペッパーの方が1年早い。
    ・ ドクターペッパー: 1885年 (米国テキサス州で発明 ⇒ 同年、アリゾナ州ケーブ・クリークで販売)
    ・ コカ・コーラ: 1886年 (米国ジョージア州アトランタで販売)

そこで、ネット上で、ドクターペッパーの独特な香料を探してみることにした。Youtubeに、再現をトライしている方もいるが・・・。


■ Youtube(登録: 絶望!まくらちゃん) ← すごい行動力に感服。
「【選ばれし者の知的飲料】“ドクターペッパー”をゼロから作る。」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=RlkQ2Jt2jQo


■ 日本コカ・コーラ株式会社のサイトより
「ドクターペッパー 原材料・成分について」
    ー https://www.coca-cola.com/jp/ja/brands/drpepper#accordion-9ba7e9f5aa-item-63db9fc2e9
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・果糖ぶどう糖液糖/ 炭酸
・カラメル色素
・香料 ← 23種類のフレーバー 
・酸味料
・保存料 (安息香酸Na)
・カフェイン
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■ Google生成AI Gemini  
Gemini に直接 Q&A を試みた結果、次の表形式の「想定」を得た。

23種類のフレーバーの想定内訳

カテゴリ推測される具体的なフレーバー(例)役割と特徴
主要な果実・ベリー系・チェリー (最も特徴的)
・アーモンド* (チェリーと相乗効果)
・バニラ
・プラム
・ブラックベリー
・ラズベリー
ドクター・ペッパーの核となる甘く複雑な風味を構成します。
柑橘・トロピカル系・レモン
・オレンジ
・ライム
・パイナップル
・アップル
爽やかさ酸味、そして全体の味の「明るさ」を加えます。
スパイス・ハーブ系・アニス (またはクローブ)
・コリアンダー
・ジンジャー
・キャラウェイ
・リコリス (甘草)
わずかな <「薬っぽい」、あるいは「スパイシーな」> 深みと複雑な後味を与えます。
その他・甘味系・キャラメル
・メープル
・コーラ
・サルサパリラ
・マルベリー (桑の実)
全体のコク甘さを強化し、独特の「ドクター・ペッパーらしさ」を完成させます。

(*)「杏仁 - 本来はアンズの種子であるが、風味が似ているため、杏仁豆腐にアーモンドを用いたり」(Wikipedia)する。

上表から、本来企業秘密であるが、想定のフレーバー21種(23種に満たないが)について、どのような比率でミックスすればよいか分からない。そんなことなら、ワインにいろいろな生果物を漬け込んだ「サングリア」の方が試しやすい・・・。


(余談)
寒い朝、冷たい水で顔を洗うとシャキッとするが、洗面所専用のラジオが故障して、シャキッとしない。そこで、隣街の電気屋に行って新しいのを買ってきた・・・ネットで購入した方が安かったと見込み違いを悔いた。

(追記)
■ Youtube(登録: 食べ物雑談2ch)← 知らなかった話題豊富。
「【2ch民大激論】ドクターペッパーって好き?嫌い?賛否両論!【ゆっくり解説】」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=1NXLuIT18u4

■ Youtube(登録:Art of Drink)
「How to Make Dr Pepper from Scratch」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=r17FnfT4cn0

2025年12月1日月曜日

ヘボンとヘプバーン、最もエレガントな皮肉といわれるスピーチ。

日本語の文字は、漢字(音読み・訓読み、多音字:複数の読み方)、ひらがな、カタカナ、ローマ字などさまざまな表記・表現がある。外国の方には面倒なところだろう。

逆の場合もある。日本語のローマ字表記を定めたヘボン博士と、映画女優で知らぬひとのないオードリー・ヘプバーンの英語名が、Hepburnである。ヘボンは、外来語(英語)をカタカナ表記して、更に日本語化したといった変化だろう。

■ ヘボン
ジェームス・カーティス・ヘボン(James Curtis Hepburn、1815年3月13日 ~ 1911年9月21日)
・宣教師であり医者だったヘボンは、人びとにわかりやすく自らを「平文」と記した。
・医師として、眼病にも、整形外科に通じ、日本の近代医学の基礎を築いたといわれる。
・眼病患者だった岸田吟香(画家の岸田劉生の父)の協力を得て、辞書「和英語林集成」を著した。

■ ヘプバーン
オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn、1929年5月4日 ~ 1993年1月20日)
・オードリー・ヘプバーンは、映画「マイ・フェア・レディ」の主役(ロンドンの下町娘)イライザを演じた。
・「メリーポピンズ」でゴールデン・グローブ賞(ミュージカル/コメディ女優)を受賞したイングランド出身の ジュリー・アンドリュース(同作品でアカデミー賞の主演女優賞も受賞)のスピーチ*は有名。すなわち、映画「マイ・フェア・レディ」の役がヘプバーンになったことを意識して、(ワーナーに対する)最もエレガントな皮肉といわれるスピーチ。
*)Youtube(登録: Broadway Classixs)
「Julie Andrews - Golden Globes Acceptance Speech - Mary Poppins (1964)」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=HeBCcfwWpug&t=5s
    ー 同映像に対するコメントをぜひとも参照されたい

ところで、米国のHepburnの名を持つ人びとは、ヨーロッパのいずれの地域の出身なのだろうか、生成AIの Gemini にたずねてみた。

■ Gemini 抜粋
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アメリカの国勢調査データによると、Hepburnという姓を持つ人々の間で最も一般的な祖先はイギリス系およびアイルランド系 (British & Irish) であり、これはスコットランドとイングランドを包括しています。
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きょうで11月も終わり、残すところ後1か月

きょうで11月が終わり、カレンダー上の「秋」も終わる。今年も残すところ1か月。
壁掛けのカレンダーから、11月を切り取れば、12月分が顔を出し、ぺらぺらと横揺れする。その背後に、来年のカレンダーを掛かっていて、どしりと構えている。

さてさて、もっともらしく歳月の流れを諦念するのは恰好よすぎるわけで、ここでは植木等流に、パアッと行きましょうということになる。

大岡信の「折々のうた」*(巻1、岩波新書)の <冬のうた> の項に、近世室町歌謡(「閑吟集」)の小歌の、
    なにせうぞ くすんで 一期は夢よ    ただ狂へ
がある。「なんだなんだ、まじめくさって。人生なんぞ夢まぼろしよ。狂え狂え」と解説している。享楽と無常感が背中合わせということになる。

言い過ぎると寒々しくなるので、ほどほどにだが、時の流れはしょせん <棒の如きもの>(虚子)というではないか。しかつめらしく語るも、思うも恥ずかしい。最近、何事にも既視感に囚われる。

2025年11月29日土曜日

いいにく(1129)、脂身

きょうは、11月29日なので、「いいにく」と洒落てみよう。

すき焼き」*の調理の最初に、熱く焼いた鍋底に油をひくため、牛の脂身(牛脂)を使う。白い塊りを鍋底にこするうち、薄煙りのなか油分が溶け出して柔らかく半透明になる。
(*)鉄鍋で焼いて食うことから、使い古した鋤(すき)を利用した説が理にかなっている。
子どものころ、仕上がって小さくなった脂身の争奪戦があった。口にいれると、柔らかく、とろけるような風味がして、さあこれからすき焼きの始まりだといった喜びがあった。肉好きの子どもたちにとっては合戦の狼煙のようなものだった。

今どきの肉屋の店頭には、脂身の塊を必要な分だけ自由に持って行ってと置いてある。脂肪の甘みやこく(深み)の効用よりも、むしろ健康上不要という考えが広がっている・・・。
テレビの料理番組で、購入した肉から脂身を徹底的に削ぎ落す場面を見るが、残念でしょうがない。肉本来の旨味は、脂身とともにあるのに。何でもかんでも脂身を取り除くのは、大袈裟にいえば心外だ。

とんかつ」でもそうだ。特に、「ロースかつ」で、縁にあるべき脂身の部分がわずかしか見当たらないのはどうしたことだろう。パン粉で揚げたころもをさくっと突破して口にする、脂身の甘みと、溶けるような口当たりがなくなっている・・・、善意で脂身を取り除いたのだろうが、これではロースかつとはいえない。

焼き鳥」の脂質も大事。定番の「皮」を食べると、何故かほっとする。無理してパリパリに焼く必要はない。ぐにゅっと嚙んだとき、脂分が口に広がるのがうれしいのだ。

いい肉は、脂身・脂質とともにある。(健康診断で、油分の多い食べ物は控えるよう注意されているが)

2025年11月28日金曜日

暖かだったのにストーブをつけていた、雪女

アメダス(正式には「地域気象観測システム」)を見て驚いた。晩秋のきょうの最高気温が、20℃ を突破して、きのうと比べて 4℃ も暖かだったのだ。しあさってから12月(カレンダー上「冬」)となり、気分は寒い冬と思い込んでいた・・・。

月日    最高気温 時刻
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11/28 20.7℃ 12:42
11/27 16.6℃ 13:46

それなのにストーブをつけて、がんがん部屋の暖をとっていたのだ。20℃ 超えとはねえ、気付かなんだ。これから、しばらく気温の上がり下がりがあるようだ。

暖かくて寒い、こんな気分のとき、いっそ寒々しい「雪女」の物語を想い浮べてみる。
雪女といえば、雪深い北国の山中を想像してしまうが、(ハーンの「雪女」の原話)伝説の舞台は意外や意外、「多摩川(たまがわ)縁(べり)になった調布(ちょうふ)の在」(田中貢太郎「雪女」)という。

(本ブログ関連:”雪女”)

寒いのが苦手な私だが、なぜか彼女を一目見る誘惑にかられたい思いがないでもない。冷たい息を吹きかけて男たちを凍死させるイメージがあるが、柳田国男の「遠野物語」に登場する雪女は、童子をたくさん引き連れて橇遊びするという。

■ 青空文庫
「遠野物語」(柳田国男)
    ー https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/52504_49667.html
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一〇三 小正月*の夜、または小正月ならずとも冬の満月の夜は、雪女が出でて遊ぶともいう。童子をあまた引き連れてくるといえり。里の子ども冬は近辺の丘に行き、橇遊そりっこあそびをして面白さのあまり夜になることあり。十五日の夜に限り、雪女が出るから早く帰れと戒めらるるは常のことなり。されど雪女を見たりという者は少なし。
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(*)小正月(こしょうがつ): 正月15日(本来旧暦)

2025年11月27日木曜日

時雨、浪花恋しぐれ

体操教室の帰り道、ぽつぽつの小雨に気づいた。雨宿りの必要もない、小粒のしずくなのでスーパーに寄って、買物ついでに時間を過ごすことにした。店を出てみると、雨粒は大きくなっていて、路面を叩く音がした。時雨の風情がないのは残念。

(本ブログ関連:”時雨”)

ま、それでも「しぐれ」を感じてみたい。

都はるみと岡千秋のデュエット「浪花恋しぐれ」(作詞:たかたかし、作曲:岡千秋、編曲:斉藤恒夫、1983年発売)がある。初代 桂 春団治(1878年8月4日 ~ 1934年10月6日)と女房のお浜による語りに、庶民の(もっぱら男性側だろうけれど)願望が込められている。
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(春団治)「そりゃわいはアホや。酒もあおるし、女も泣かす。せやかて、それもこれも、みんな芸のためや。今にみてみい!わいは日本一になったるんや。日本一やで、わかってるやろ、お浜。なんやそのしんき臭い顔は。酒や!酒や!酒買うてこい!」

(お浜)「好きおうて一緒になった仲やない。あんた、遊びなはれ、酒も飲みなはれ。あんたが日本一の落語家(はなしか)になるためやったら、うちはどんな苦労にも耐えてみせます。」
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初代春団治の音源を耳にしたことはないので、SPレコードで聴くほかない。関東の芸人を唸らせたということだが、素人には余りの早口に戸惑うばかり。(いまの上方の人には、きちんと聞き取れるんでしょうねえ)

■Youtube(登録: 初代 桂春団治 - トピック)
「チシャ(駕籠)医者」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=wiaAh7z6jsM

そんなわけで、春団治の物語については、都はるみと岡千秋のデュエットから想像することになる。

■Youtube(登録: mami061304)
「浪花恋しぐれ - 都はるみ(Harumi Miyako) × 岡千秋(Chiaki Oka)【1983年】」
    ーhttps://www.youtube.com/watch?v=Lz5WNPudzWs

2025年11月26日水曜日

(Gemini/ChatGPT)がっくり

大岡信の「折々のうた」*(巻1、岩波新書)の<秋のうた>の項に、芭蕉の門人 杉山杉風(すぎやま さんぷう)の句、
「がつくりと 抜け初むる歯や 秋の風」(猿蓑集巻の三**、資料早稲田Univ.)
が紹介されている。杉風は、芭蕉の経済的支援者(江戸の「芭蕉庵」は杉風の下屋敷)であり、魚問屋でもあった江戸文化人だった。
(*)同書は、俳句や短歌の作品を5行ほどにまとめて解説している。(第1刷は1980年)
(**)巻三の発句「穐(あき=秋)風や 蓮(はす)をちからに 花一つ」(読み人知らず)

「折々のうた」の解説に、「近年、『がっくり』の語がはなはだしく流行する」とあり、「がっくり」の語が最近の流行り言葉と記している。一過性の流行語でなく(いわゆる流行語大賞のイベントに乗るようなものでなく)、いまも口語表現として定着している。

例えば「がっくり肩を落とす」といった、意気消沈の表現に「がっくり」が当たり前に使われいるが、いつ頃、どのように広まったのか、生成AIの「Gemini」、「ChatGPT」に問い合わせてみた。
⇒ 「折々のうた」で、「がっくり」を流行りの言葉として記したのは、老若の対比として <あえて> のことだったのかもしれない・・・。(きょう、来月初に歯科診療の予約をとったところ)


■ Gemini
Q.「がっくり」の語が流行りだしたのは、いつごろ・どんなきっかけからですか? 大岡信の「折々のうた」(第1巻、1980年)に、江戸の俳人「杉山杉風」の句の解説で、「近年『がっくり』の語がはなはだしく流行している」と記しているのですが?
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A.「がっくり」という語が <「はなはだしく流行」し始めたのは、1970年代の後半から1980年代初頭> にかけてと考えられます。

大岡信氏の『折々のうた』第1巻(1980年刊)にその言及があることから、まさにその時期に新しい流行語として注目されていたことが裏付けられます。

🧐 流行の背景と特徴

この語の流行には、当時の若者言葉や俗語としての広がりが関係している可能性が高いです。

  • 時期: 1970年代後半〜1980年代初頭にかけて、若者を中心に急速に広まったと推測されます。この時期は、それまでの定型的な言葉遣いから離れた、感情を強調する俗語が次々と生まれていた時代でもあります。

  • きっかけ(推測):

    • 元々「がっくり(力なく崩れ落ちる様)」という語はありましたが、この時期に「期待外れでひどく落胆する」「ショックを受けて意気消沈する」といった精神的な落ち込みを表現する際に、若者たちが好んで使うようになり、流行語化したと考えられます。

    • 従来の「失望」「落胆」といった言葉よりも、音の響き感覚的でコミカルでもあり、若者の間で使いやすかったことも流行を後押しした要因かもしれません。

  • 大岡信氏の着目点:

    • 俳諧や古典文学に深い造詣を持つ大岡氏が、江戸時代の俳人・杉山杉風の句の解説で、あえて「近年」の流行語として「がっくり」に触れているのは、その語が短期間で非常に広く浸透したこと、そして、その勢いが伝統的な言葉の感覚から見て新鮮で、注目に値する現象であったことを示しています。

「がっくり」は、単なる一過性の流行語に終わらず、現代でも標準的な口語表現として定着しています。

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■ ChatGPT
Q.意気消沈を表す「がっくり」の言葉は、いつごろから使われだしたのですか?
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A.「がっくり」は擬態語(副詞的に使われる擬音語・擬態語)の一種で、近代以前から存在する語とされています。

文献に見える形としては——

● 使われ始めた時期

  • 江戸時代後期(19世紀)にはすでに使われていたとされます。

  • 国語辞典類(『日本国語大辞典』など)では、用例が江戸末期の文献に見えることが確認できます。

当時は

  • 「がっくりと腰を落とす」

  • 「がっくりくる」
    など、身体の動きが急に崩れる様子を表す意味で使われており、そこから転じて「意気消沈する」「落胆する」という比喩的意味が広く使われるようになったとされています。

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2025年11月25日火曜日

熊本県阿蘇地方地震、震源の深さ

昼をはさんで降った「時雨」の風情を、夕方になってブログに書きとめようとしたとき、後ろのテレビから地震発生を知らせるチャイム音がした。熊本県阿蘇地方を震源としたもので、武蔵野の当地に体感はなかった。

夕方(18時01分)、熊本県阿蘇地方に、震度5クラス*の地震が発生した。その後も余震が続いている。
気象庁の「地震情報 : 詳細情報」(2025/11/25 18:05 発表)によれば次の通り。
(*)震度5クラスの地震: 熊本県(5+ 産山村、5- 阿蘇市)、大分県(5-  竹田市)

■ 気象庁の「地震情報 : 詳細情報」
    ー https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/quake_detail.html?eventID=20251125180544&lang=jp
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地震検知日時            2025/11/25 18:01
緯度・経度               北緯33.0度・東経131.1度
マグニチュード        5.7
震源の深さ               10km
震央地名                  熊本県阿蘇地方
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なお、2016年4月~5月に、熊本県熊本・阿蘇地方で、最大震度7の地震が発生している。
阿蘇地方と熊本市がつながって地震が発生した。終わったつもりでいても、地震に終わりがない。

(本ブログ関連:”熊本県熊本地方、熊本県阿蘇地方”)

■ 朝日新聞
「阿蘇で震度5強、熊本地震の余震域 専門家『10年後の今も影響か』」(佐々木凌、2025年11月25日 19時31分)より抜粋
    ー https://www.asahi.com/articles/ASTCT3F5BTCTTIPE019M.html
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 東京大の平田直名誉教授(地震学)は、「2016年の熊本地震の余震域に発生した内陸型の地震で、熊本地震で活発になった領域で発生した地震活動の一部と考えられる」と話す。

 熊本地震からは来年の4月で10年となるが、「大きな地震だったため、その影響が今も続いていることは十分考えられる」という。
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(参考)
震源の深さ(Google生成AI「Gemini」)

「地震学や防災の分野では、震源の深さによって以下のような分類がされることがあります。」

深さの目安分類特徴・備考
10km未満ごく浅い地震非常に浅い地震。直下型で強い揺れとなりやすく、被害が拡大しやすい傾向があります。
40km未満浅い地震陸のプレート内部で発生する地震(内陸型地震)の多くはこの深さ。地表での揺れが大きくなりやすいです。
70km未満
浅発地震プレート境界型地震(海溝型地震)の多くはこの深さに含まれ、最も被害をもたらす地震が多い深さです。
70km〜300kmやや深発地震沈み込むプレート内部で発生する地震。揺れが広範囲に伝わりやすいが、直下での揺れは浅発地震より穏やかになる傾向があります。
300km以上深発地震非常に深い地震。揺れが遠くまで伝わりやすく、異常震域(震源から離れた場所で震度が大きくなる現象)を伴うことがあります。

2025年11月24日月曜日

桜並木の枯葉

(日曜日に重なった祝日「勤労感謝の日」の)振替休日のきょう、昼下がり(15:30ころ)に、「秘密の花園」ならぬ知る人ぞ知る「秘密の桜並木」に出かけた。最高気温は、天気予報を上回る 19.5℃(13:07)とほどよい暖かさで、桜並木道に到着したときも 18℃ころ だった。3連休の最終日、小春日和らしさを取り戻してくれた。

桜の樹々はすっかり葉を黄や紅に染めていた。しかも、すでに枯葉となって路肩に吹き寄せられ積もっていた。春の観桜とちがい、秋の落葉はやはりさびしいものだ。


桜並木の写真を撮っているうちに、西陽が急に傾きだした。日陰が広がり、みるみる冷えてきたのに慌てる。人影もまばらで、シンと静まり返る光景に、子どものころの冬の夕方の染みる寒さを思い出した。

帰り道、稲荷神社に寄って、みなの安寧を願った。

2025年11月23日日曜日

勤労感謝の日 2025

きょうは、国民の祝日「勤労感謝の日」だ。日曜日と重なっているので、あす月曜日に休日が振り替えられるので、3連休の中日に当たる。せっかくの休日なのに少々ヒンヤリ(最高気温が 16.6℃、14:12)してしまい、一日家にこもってしまった。

(本ブログ関連:”勤労感謝の日”)

本祝日は、古来、天皇が行なった祭事「新嘗祭(にいなめさい)」*を前例にしている。
(*)新嘗祭:天皇が、新穀などの収穫物を神々に供えて感謝し、自らも食する祭事(Wikipedia)。

新嘗の「嘗」に「なめる」の意があって、「新嘗酒などを少量ずつ飲む」につながる(Wikitionary)。また、日本酒の新酒は「11月頃から3月頃にかけて多く出荷」される(検索AI Labs)という。酒は得意でないが、置きっぱなしの日本酒を神酒代わりにたしなんでみようと思う。

日曜日は楽しく嬉(うれ)しい。ダニエル・ブーンが歌った「ビューティフル・サンデー」*(作詞・作曲 ダニエル・ブーン、ロッド・マックイーン、1972年)がある。といっても、私ら世代にはちょっと陽気過ぎて置いてけぼりか・・・でも、日本で一世を風靡した。元気や頑張りが大好きな若者にぴったりの曲だ。
(*)ビューティフル・サンデー: ジャンルは、バブルガム(バブルガム・ポップとも呼ばれる)、キャッチーで明るいスタイルで、子供や青少年を対象としたポップ・ミュージック。(e-Wikipedia)

■Youtube(登録: Polydor 1000)
「Beautiful Sunday- Daniel Boone- 1972」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=sG2UHMQyN6Q

2025年11月22日土曜日

小雪 2025、小春日和

きょうは二十四節季の「小雪(しょうせつ)」、字義の通りなら、そろそろ冷えて雨が雪になり始めるころという。しかしながら、最近は穏やかで、天気予報によれば、きょうからの(今年最後の)三連休は「小春日和」になるだろうとのこと。

(本ブログ関連:”小雪”)

最高気温は、きのう・きょうと 18℃ 代に達した。あすは少し低目になるが、あさっては 19℃ 超えになるようだ。

月日     最高気温 (時刻)
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11/22 18.0℃ (13:19)
11/21 18.6℃ (14:05)

小春日和は、英語でインディアン・サマーと表現される。これをタイトルにした「Indian summer」(1919年にビクター・ハーバートの作曲後、1930年代にアル・デュビンが歌詞を付加 )がある。(Wikipedia

(本ブログ関連:”インディアン・サマー”)

歌詞は、6月に始まった恋が、夏、秋を経て不成就終わる経過を語るけれど、曲そのものは、ときのままに、むしろゆたりと小春日和の陽射しを受け入れているように聞こえる。

■Youtube(登録: Composer's Play)
「Victor Herbert conducts his Indian Summer」(録音年:1923年)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=0-WzMicD4sw

目ざまし時計を止めていた

きょうの野鳥観察(探鳥会)を休んでしまった。というのも、すでに観察が終了する午前8時ころに目を覚ましたからだ。せっかく、目覚まし時計を早朝に鳴るようセットしていたのに・・・、時計を手繰り寄せて見たら、何とアラームのレバーがOFFになっていたではないか。

昨晩、目覚ましの設定を忘れてないかと何度も確認したのに。ということは、早朝のアラーム音に気づき、寝ぼけまなこに止めてしまったのだろう。いつもは遠くにあった時計を、今回なぜか枕元に置いてしまったのが間違いの元だった。(おとつい(11/22)の、六義園の自然観察で疲れ果てたせいもある・・・かもしれないが)

そんな言い訳をしてもしょうがない。

昔懐かしいディズニーの漫画映画に、目覚まし時計を題材にしたものがある。ドナルドダックが、ここではむしろ(時計と折り畳みベッドに)安眠を妨害されるのだが。小学生校の裁縫室の畳に座って映画鑑賞があったとき、文部省特選とか推薦の教育映画の前に、ディズニーの漫画が写されるのが楽しみだった。

■Youtube(登録: ディズニー公式)
「Disney コメディタイム/ショートアニメ|ドナルドのめざまし時計」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=FjT0VMPW22c

2025年11月21日金曜日

(資料)ラフ・トラック:Laugh Track

このごろのラジオ番組は、お笑い芸人がスタジオに複数人出演して、平凡な話題でも笑いをとろうとすることがある。そんなとき、場を盛りあげようと誰かが合いの手のごとく <笑い声> をあげる。これがとても気になる。
自然な笑いなら、山の形のように膨らみ・おさまる。他方、追従のような笑いの場合、いってみれば「笑い屋」が発す笑い声というか、一定の高さで続き・そのままで終わる・・・突然笑い、しばらく続けてぷつんと止むのだ。いつからそうなったのだろう。

むかしのラジオの演芸番組は、公開放送なら会場の自然な笑い声を収録した。スタジオの場合は、無理な笑い声は挿入しなかったと思う。ところが、テレビが登場して一変した。

アメリカのテレビのコメディ番組「ザ・ルーシー・ショー(The Lucy Show)」*を見たとき、場面に存在しない観客の笑い声が聞こえてきて、笑いに文化の違いがあることを、子どもながら気づいたものだ。
(*)ザ・ルーシー・ショーは、「アイ・ラブ・ルーシー(I Love Lucy)」から発展した番組。

そこで、Googleの生成AIの Gemini に、ザ・ルーシー・ショーの笑いの仕掛けについて次のようにQ&Aしてみた。(ザ・ルーシー・ショーの笑い声は録音(ラフ・トラック)による後付けだったそうだが、上記の若手芸人の合いの手のような笑い声は、何という範疇になるのだろうか)

Q.「ザ・ルーシー・ショー」のバックから聞こえる<笑い声>は、日本人には笑いを強要しているように聞こえましたが、アメリカではそんな<笑い声>のシステムは以前からあったのですか?
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A.ご指摘の通り、「ザ・ルーシー・ショー」のような昔のアメリカのシットコムで使われている ≪笑い声(ラフ・トラック:Laugh Track≫ のシステムは、日本人には違和感や「笑いを強要されている」と感じられることが多いようです。

このシステムは、アメリカのテレビにおける ≪シットコムシチュエーション・コメディ≫ というジャンルが成立した初期から、非常に一般的な手法でした。

1. 笑い声(ラフ・トラック)の歴史と背景

  • ラジオ時代の名残: テレビのシットコムが誕生する前、ラジオドラマのコメディ番組では、劇場での演劇のように生きた観客の笑い声が演出の一部として重要視されていました。

  • 「アイ・ラブ・ルーシー」の確立: 「ザ・ルーシー・ショー」の姉妹作品ともいえる、ルシル・ボール主演の先駆的な大ヒットシットコム ≪「アイ・ラブ・ルーシー」(1951年~)≫ で、この形式が確立されました。

    • この番組はライブのスタジオ観客の前で撮影され、その観客の実際の反応(笑い声や拍手)をそのまま番組に利用していました。

  • 「ラフ・トラック」の登場: すべての番組がライブ観客の前で撮影できるわけではないため、のちに録音された笑い声(ラフ・トラック)を効果音のように挿入する手法が普及しました。

2. アメリカでの役割と目的

制作者は、笑い声を入れることには以下のような目的があると考えています。

  • 笑いのタイミングの指示: 視聴者に「ここが笑いどころですよ」と知らせることで、ジョークのポイントを明確にする。

  • 一体感の醸成: 画面の向こうにいる「見えない観客」の反応を聞かせることで、視聴者もその場にいるような一体感や楽しさを感じさせる。

  • ユーモアの補強: ジョークが滑ってしまった場合や、ジョークが伝わりにくい場合に、笑い声で補強し、視聴者に「面白い」と感じさせる効果を狙う。

シットコムはもともと舞台劇に近い形式で作られていたため、この笑い声は、舞台で観客が笑うのと同じような「劇場的な要素」として受け入れられてきた経緯があります。

しかし、近年では、笑い声を使わない、あるいはドキュメンタリー風に撮影するシングルカメラ形式のシットコム(例:『ザ・オフィス』や『モダン・ファミリー』など)も主流になっており、ラフ・トラックの使用は少なくなってきています


日本のコメディ文化では、お笑い芸人などが観客と対話したり、≪「ボケ」に対して「ツッコミ」≫ を入れたりして笑いを完成させる形式が主流のため、ラフ・トラックのような直接的な「笑いの合図」は異質に感じられるのかもしれませんね。

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■Youtube(登録: Public Domain Videos)
「The Lucy Show S1EP1. Lucy Waits Up For Chris」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=9G7CXE_9an8&t=647s

2025年11月20日木曜日

六義園 自然観察会

自然観察会は、定例(第3日曜日、フィールドは公園)のイベントとは別に、月に1度 時節に合わせたテーマで、場所を選び観察会を実施している。今回は、文京区の駒込にある「六義園(りくぎえん)」*で開催された。
(*)六義園: 園内には紅葉する木が約560本あり、訪れるたび秋の変化を楽しめる。
    ー https://www.tokyo-park.or.jp/park/rikugien/news/2025/11_19_2026_1.html

さて、冷える早朝(6℃、8時ころ)家を出た。久しぶりのJRだったためか、改札口で <Suica> のカードが読み取りエラーになった(残高表示はあるものの)。駅員さんに確認したところ、管理室の機械を通して復活してもらったが・・・長期間使ってなかったからだろうか。
通勤時間帯と重なり、むかしのラッシュアワーを思い出した。けれど、最近の通勤電車にグリーン車両があって、いそいで隣の乗車位置に移動して普通車に乗った。思いのほかぎゅうぎゅう詰めではない。多分、通勤者がグリーン車近くの車両を避けたせいではないだろうか。

六義園
六義園は、犬公方で知られる徳川3代将軍の徳川綱吉の側用人だった柳澤吉保(旧武田家の系列)の「別荘庭園」として造られた。明治になり、岩崎弥太郎がそれを買収し、高級住宅地(増設)の一画として位置付けたようだ。その後、庭園部分を東京市に寄贈した。同園の近くに、三菱財閥と関連のある「東洋文庫」(「好太王碑」の拓本を所蔵)がある。

日本庭園の冬支度の代表的光景である、「雪つり」**(木の頂上から円錐状に直線的に綱を複数張り防雪する)と、「こも巻き」(木の幹をワラで帯のように包み害虫を防除する)がしつらえられていた。雪つりは絵画的にも美しい。こも巻きは実用的だが益虫も巻き込まれると解説いただいた。
(**)六義園の雪つり: https://www.youtube.com/watch?v=bgO7GbB6REY&t=66s

会長からいろいろな解説があった。(聞き間違いがありましたらご容赦)。
① 常緑樹(クスノキ)
・常緑樹といっても、葉は永遠でない。春先に新芽がでるとき、交代するように葉が落ちる。
➁ 落葉樹(ケヤキ)
・種子を付けた枝先が一緒に落ちる・・・散布を意図していて葉は小さい。それ以外の、普通に落葉する葉は大きい。

アオサギ(写真左)、マガモ(写真中央)、カルガモ(写真右)
いつもの探鳥会で観察している通りで、それ以外に、「ハシビロガモ」が3羽水に頭を突っ込みエサ取り(「渦巻き採食」)をしているのが見えた。そのほか「キングロハジロ」の名が聞こえてきたが・・・どこにいるやら識別できなかった。



センリョウ(写真左)、イイギリ(写真中央左)、シロダモ(写真中央右)、モチノキ(写真右)
六義園に入って早々、常緑小低木の「センリョウ」の赤い実と会う。以下、赤い実の写真を撮ったので並べる。落葉高木の「イイギリ」の実がなっている。雌雄別の常緑高木「シロダモ」の雌の木に赤い実(木立の奥に見える)がなっていた。鳥もちの原料といわれる常緑広葉樹の中高木「モチノキ」の赤い実が大きく見えた。



サザンカ(ホソヒラタアブ)
一重の「サザンカ」に、「ハナアブ」(Google画像検索で「ホソヒラタアブ」)が、越冬準備のために栄養豊富な花粉を食べに来ているようだ(Googleの生成AI Gemini の解説)。


昼になって観察は終了。ベンチに座ってめいめい昼食をとった。その後、大阪のおばちゃんではないが、女性会員の方が次々、飴を配られた。園内散歩で足がくたびれていたので、糖分補給になり一息ついた、感謝。

2025年11月19日水曜日

ゆめをもっと

きのう(11/18)、ブログに記した <ゆめ> は、ちょっとネガティブだったかもしれない。そこで、もっと穏やかな夢を語るなら、フォスターの名曲「夢路より(夢を夢見る人:Beautiful Dreamer)」(作詞・作曲 フォスター、1862年)がよいと思ったのだが、この曲が世に知られたのは、彼が貧困の中、37歳で没した2か月後とのことだったとか。

(本ブログ関連:”Beautiful Dreamer”)

■ Toutube(登録: 秋の思い出)
「夢見る人(夢路より) Beautiful Dreamer (1862年) ~フォスター①」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=bCuVZPhqBcE
    ー 歌詞: Wikipedia



あらためて、「美しい」をキーワードに浮かぶのは、大貫妙子の「美しい人よ」だろう。エコーも効いて、すずやかな高音が流れる。何という透明感。「原曲は1923年ごろに書かれ、スペインやフランスでヒットした『すみれの花売り娘』(英語版)」をカバーしたもので、彼女の訳詩という。(Wikipedia)

(本ブログ関連:”大貫妙子”)

■ Youtube(登録: 大貫妙子 - トピック)
「Utsukushii Hito Yo」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=RXCVjQpCIl0

2025年11月18日火曜日

ゆめ

ある日見た夢が、次の日の全く別の夢の中に現れた。夢が<いれこ>のように登場するのだからたまらない。脈絡ないことに何故と、夢の中で自問していた。

少し前のこと、夢に登場した人物と、当日ばったり街中で出会ったことがある。数年ぶりのことだった。挨拶しただけで終わったが、それ以上でもそれ以下でもない。

何度となく夢の中に住む家がある。まるで、増築を重ねた田舎の温泉宿のような造りだ。陶工が使う「登り窯」のように斜面を利用した2階建で、いろいろな人物が出たり入ったりする。知った者はいない。

子どものころ、夢の中で、無数の宇宙船が上空に浮かび、そこから灰色の宇宙人が続々降りてきて、街の中を行進するのを物影から眺めた。宇宙人は、映画「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」*に登場する、ロボットのような防護服を着たイメージのままだった。
(*)Youtube(映画予告編: Rotten Tomatoes Classic Trailers)
    「Earth vs. the Flying Saucers (1956) Trailer #1」← 本来のモノクロ映像!
        ー https://www.youtube.com/watch?v=3kbkA0_Zwz8

歳をとってもヒヤリとする夢がある。寝坊して仕事に遅刻しそうになる夢だ。若いころ、そんな経験をしたことがあったからだろうか。夢から覚めて、何で今だに!と気付きホッとすると同時に、思わず失笑する。

夢のような・・・という、嬉しくてたまらない夢を見たことはない。

2025年11月17日月曜日

公園の紅葉

予想外な暖かさに誘われて、昼過ぎ(午後2時ころ)、公園に秋の景色を見に行った。きのうと比べて、最高気温が20℃超えで 4℃ も高い。園内の散歩路を巡るとき、陽射しがまぶしく感じて、木陰に入るとほっとするほどだった。

月日  最高気温(時刻)
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11/17 22.8℃(14:17)
11/16 18.7℃(14:20)

公園の中央をえぐるようにして流れる小川の斜面に生えた雑草を、手動型や乗用型などの草刈り機を使って大がかりに除草していた。あちこちで機械音が響く。同時に、雑草を刈ったときの香りが漂い・・・野草たちにとっては残念だろうが、すがすがしい気分になる。

小川越しに見える北側の木立は、陽を浴びて、緑と紅(黄)の葉が混じり合い輝いていた。せっかくの光景だったのに、次の写真は色が散ってしまった。(廻って見ると)木立の下は、ほどよい日陰になっていた。


公園の南側に、街路樹などの樹木を育てる苗圃(びょうほ)がある。その区画を通る小道に、さまざまの木々が育ち空に伸びていて、「モミジ」の紅葉や「イチョウ」の黄葉があざやかに対比していた。


今週、江戸時代からの本格的な庭園で、秋の景色を鑑賞するという。ぜひ参加したいと思っている。

2025年11月16日日曜日

むかし チェリオ、いま ドクターペッパー ・・・ でも

むかし、大学の学生会館に自動販売機があって、男子学生が機器の下側にある<取り出し口>に手を突っ込んだまま体を地面に横たえていた。どうしたのかと周りの連中に聞いたところ、これまで金を払わず<取り出し口>から抜き取ることができていたが、今回それがうまくいかず、装置に手を挟まれたらしい。

しばらくすると、サイレンとともに消防車がやってきた。あわただしく消防関係の人たちがいきかう。でも、そばを通り過ぎる者は無関心を装った。

ところで、当時の学生に人気があったのは、ガラス瓶入りの「チェリオ」だった。甘ったるい味しか記憶にないが、中瓶サイズで量目があった。人工甘味の、特にオレンジだったかをよく飲んだ。上記学生の手をがっちり掴んだのはチェリオの自販機だった。

あのころの若者に広く受け入れられた飲料は「コカ・コーラ」だった。
コーラを飲むのをためらわなかった、ある政党の青年集団は、「ジーパン」(いまの「ジーンズ」)にアメリカのイメージが重なってか敵視していた。そんな彼らが数年を待たず、いつの間にかジーパンをはいているのを目撃してしまった。コーラもジーパンもアメリカの象徴だった時代に。

その後、コーラに飽きたころ、「ドクターペッパー」と出会った。コカ・コーラ(ペプシも含めて)に、当初薬品臭を感じたが、ドクターペッパーは、それに輪をかけてきつかった。けれど、その刺激がよかった。癖になる味と香りがしたのだ。

最近、スーパーで、ペットボトル入りのドクターペッパーを見つけて数度買い求めたが、このごろ商品棚から消えた。年配者の多い住宅地域には不向きなのかもしれない。

2025年11月15日土曜日

橘(タチバナ)

最近、不老長寿の伝説を探している。別に長生きしたいからではない。そんなことになったら、むしろ大変、同情に値してしまうだろう。

不老長寿になるきっかけとなった食べ物、すなわち「人魚の肉」、「螺貝(にし)」、「むべ(郁子)」につづいて「橘(タチバナ)」があることをネットで知った。そこでタチバナについて、以下ネット上だが、調べてみたい。

(本ブログ関連:”人魚の肉”、”螺貝(にし)”、”ムベ”)

タチバナは、日本固有のミカン科ミカン属の常緑小高木で、柑橘類の一種という。正直なところ、店頭で見た覚えがない。酸味と苦みが強くて、ミカンのようにそのまま食べるのに向いてなくて、マーマレードなどに加工しているらしい。

私はマーマレードが好きで、塗装ニス(ワニス)のようなツンとくるものがなおよい。むかしの瓶詰(輸入食品?)には、そのようなものがあったが、最近とんと見つからないのはどうしてか?
ところで、エベレストを登攀したヒラリーが、その途中に飲んだ熱い飲み物にマーマレードが使われたと早とちりして(正確にはレモン湯だった)、寒い冬に熱湯に溶かして飲んだりした。

(本ブログ関連:”マーマレード”)

タチバナについて、Wikipediaに不老長寿の伝説を次にように記している。
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古事記、日本書紀には、垂仁天皇田道間守(たじまもり)常世の国に遣わして「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)・非時香木実(時じくの香の木の実)」と呼ばれる不老不死の力を持った(永遠の命をもたらす)霊薬を持ち帰らせたという話が記されている、古事記の本文では、非時香菓「是今橘也」(これ今のなり)とする由来から京都御所紫宸殿では「右近橘左近桜」として橘が植えられている。ただし、実際に『古事記』に登場するものが橘そのものであるかについてはわかっていない。
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田道間守(たじまもり)が、天皇の命に従って、海の彼方にある<常世の国>に出かけて持ち帰ったものがタチバナ(橘)だったようで、秦の「徐福」伝説の逆バージョンのような展開だが、どうやら不発に終わったという。田道間守、徐福はともに、下命に従う伝説であって、庶民の物語のようなふくらみと比べてちょっと遠いかなと感じる。

非時香:「時を選ばず香る=永遠に香る果実」
    ー 大和橘のマーマレード: https://www.es-koyama.com/co_and_m/confiture/ci_016_sp.html

ともあれ、タチバナを使ったマーマレードを湯に溶かして飲んでみたいと思っている。