KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は、(先々週の水曜日(8/10)はK-POP特集をはさんだため)先週水曜日(8/17)に、基本のリズムの長短(チャンダン:장단)の6回目のなかでも最も速いテンポの<チャジンモリ(자진모리)チャンダン>が紹介された。
ご飯の力が基本である(밥힘)ように、基本のリズムが長短であるとの例えから番組は始まった。
<チャジンモリチャンダン>
▼ユ・ギョンファ(鉄弦琴(チョルヒョングム))、コ・ユンギョン(コムンゴ)による二重奏「対話」の中からチャジンモリを聴く。馴染みやすく、とてものりが良い。かわいた草原のかおりがするような・・・鉄弦琴は、ただし新しい楽器(60年代)だそうだが、どこか大陸的で哀調もあって。
・チャジンモリチャンダンは、「4拍が基本となって、細かくみると、その4拍の1拍ずつがさらに3分割されている・・・とても速い12拍とみなすこともできる」という。
・「歌や楽器の演奏に直接使われる時には、メロディーをさらに縮めて、拍子だけを叩くこともあります。」とのこと。
(参考)
ところで、KoWikipediaによれば、チャジンモリチャンダンは「国楽のパンソリ・散調で使われる比較的速い12拍の長短だ。1拍を8分音符で現わせば8分の12拍子となる。しかし、一般的に3拍を束ねて1拍で打つために4拍とする長短になる。打法は、"덩궁 궁우딱 궁"だ。」
▼キム・ヨンウ、ザ・ソリストによる民謡「ケタリョン」を聴く。アカペラで民謡を洒落て楽しく歌う。ついつい西洋音楽耳で聴いてしまった。
・パンソリでは「緊迫した場面でよく使用され」、器楽曲の散調では「一番最後にこのチャジンモリが演奏され」るとのこと。
▼イ・チュニによる民謡「クンバムタリョン」を聴く。独特な力強い声から、セマチチャンダンの「アリラン」(京畿民謡)を歌われた方だと思い出した。
▼シン・ヨンヒによる民謡「コッタリョン」を聴く。耳に残りますね。キム・セレナのYoutube版も聴いてみましたよ。
長短について、解説の終盤に、「一般庶民が親しんだ音楽」としての「民謡やパンソリ、散調」のリズムとしてまとめられた。
チュイムセ(추임새)という掛け声(合いの手)が最後に紹介された。
・「クロッチ(그렇지)」、「チャランダ(잘한다)」、「チョッタ(좋다)」など。
(Youtubeに登録のwww0433に感謝)