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2011年7月10日日曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 長短(チャンダン)

水曜日(7/6)放送の、KBS WORLD「国楽の世界へ」では、前回説明した打楽器によるリズムをとる長短(チャンダン:장단)法について、さらに詳しく解説された。
(この番組のおかげで韓国の国楽を初めて体系的に聴くことができる。感謝。)

韓国の伝統音楽の分類KoWiki)に、「正楽정악)」と「民俗(音)楽(민속 음악)」があり、今回は「宮中やソンビたちの音楽、いわゆる<正楽>に使われている長短」の演奏技法、記譜法が紹介された。

<トドゥリ(還入:도드리)>
「正楽の中でも最も代表的なチャンダンがトドゥリです。トドゥリはチャンダンの名前でありながら、楽曲の名前にもなっている」とのこと。
▼正農樂會による「トドゥリ演奏」を聴く。宮中をイメージしながら聴くと、六拍子のリズム、旋律ともに軽快で、思った以上に華やかな感じる。

【杖鼓:チャング장구)の奏法】
(奏法:叩き方)
チャンダンの場合は「左手は手のひらで直接叩き、右手は竹を薄く削って作ったチェ(채)という撥(ばち)を持って叩」く。
(→サムルノリの場合は、両手の撥で叩く。)

(声で表す奏法)
・両手で(杖鼓の)両面を同時に叩く場合:"トン"
・左手だけで打つ場合:”クン”
・右手に持ったチェを使って叩くとき:”トッ”
・(右手に持った)チェでちょっとした技巧を使って打つ場合:”キドッ”
・(右手に持った)チェを小刻みに揺さぶって打てば:”トロロロ”
・(右手に持ったチェを)点を打つように軽く当てる場合:”ト”
実際に、言葉だけによるものと、楽器(杖鼓)と一緒に言葉もまじえたものと両方紹介された!!
「トン」、(一拍休止)、「キドッ」、「クン」、「トロロロ」、「ト」
(なるほど、楽譜のように視覚で伝えるものと違って、言葉によるので口伝えしやすそうだ。ただし、上記の声で覚えて、合わせて、六拍子で自分の手を動かしてみると・・・難しい。)

(記譜法)
上記の声を、六拍子の升目に記号に変えて表示している。
(五線譜しか知らないが、和楽器でも同様な記譜法があるのだろうか・・・)

<タリョン(打令타령)>
「(トドゥリ)よりもちょっとテンポのある曲には打令(タリョン)というチャンダンが使われます。タリョンもさきほどのトドゥリ同様に、チャンダンの名前でありながら、楽曲の名前でもある」とのこと。

「トン」、(二拍休止)、「キドッ」、(一拍休止)、「ト」、「クン」、(一拍休止)、「キドッ」、(二拍休止)
▼ミン・イシク(カヤグム)、チョン・スニョン(ヘグム)、パク・ヨンホ(テグム)による「靈山會相」の中からタリョンチャンダンを聴く。奚琴(ヘグム)の緩やかにのぼりさがりする音が印象的で、舞を伴うように気がしてくる。

参考)Web上に、五線譜にして聴くことができるものがある。

<シジョ(時調시조)
「韓国の伝統詩を・・・音楽に合わせて、言葉を長く伸ばして歌う」とのこと。
▼羽調時調(우조시조)で、イ・ジュナによる「月正明(월정명)」を聴く。言葉を演奏する・・・やがて楽器と一体化する。
월정명 월정명커늘/배를 저어 추강(秋江)에 나니/・・・

(Youtubeに登録のddaengsunに感謝)

(歌うこと、演奏すること、そして舞うことなど自然なことだから、それらは次々発生し、派生する。音楽の分類は、演奏の楽器・奏法、歌の唱法・題材、そして成立時期・場所、継承などに細分化されるだろう。大きな分類を知ることで、理解が深まればよいのだが、・・・難しくなってきたよ。)


★★★★★ 孫が、人形劇を見た帰り、茹でたトウモロコシを両手で咥えている写真が届いた ★★★★★
★★★★★ 孫娘が、仰向けに寝たまま、可愛い瞳でカメラを見上げている写真が届いた ★★★★★

(孫たちにとって、ふくらまして使う家庭用ビニールプールの季節になった)
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