今週水曜日(5/25)放送のKBS WORLD「国楽の世界へ」では、牙筝(아쟁:アジェン)が紹介された。遅くなったが次の通り記す。
牙筝は、形が伽耶琴(カヤグム)に似て更に大きいながら、弦をこする擦弦楽器である。国楽の場合、低音部のパートを受け持つ。中国伝来の楽器だそうだ。
▼ファン・スクギョンによる宮中宴会曲「スジェチョン」を聴く。緩やかに流れるように演奏を下から支え、厚みをもたせている。
近年、小型化することで高音の表現を可能にした、散調アジェンと呼ばれるものがある。
▼パク・テソンによる「歳月」を聴く。人間の声に近い音程で、独奏楽器らしい内面的で細やかな表現をしている。
最近では、創作音楽にも使われているそうだ。
▼キム・サンフンの「HARIN」を聴く。現代曲に・・・。
(資料1)
「全羅北道 韓国伝統ソリ文化」に「散調」、および牙箏(アジェン)散調の解説がある。
(資料2)
「アジアの楽器図鑑」(小泉文夫記念資料室)は、子供向けに作成したものだが、韓国の楽器編もあり、映像と音も紹介して、とてもわかりやすく参考になる。