大型類人猿*の中で、人間(ヒト)とチンパンジーがどれくらい類似しているかについて、遺伝子による類似度は、約98.8% と非常に高いといわれる。人間とボノボの遺伝子の類似度は、約98.7% の一致といわれる。ちなみに、人間とゴリラの場合、1.6% だけ異なる(類似度 98.4%)という。
(*)大型類人猿:ヒト、チンパンジー、ボノボ、ゴリラの仲間の総称
家族が互いに向き合って食事するのは、人間だけと聞いたことがある・・・。
(本ブログ関連:”食べ方”)
■ チンパンジーとボノボの違い(Search Labs | AI による概要)
特徴 チンパンジー ボノボ
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社会構造 強い階層社会、オス中心、 比較的平等な社会、メス中心、
攻撃的、集団間の争いが多い 平和的、集団間の争いは少ない
行動 競争的、攻撃的、集団間の争い、 比較的平和的、他者との協調を重視、
子殺し、共食いも観察される 性交渉による関係構築
形態 がっしりとした体格 細身で四肢が長い
生息地 アフリカ大陸の広い範囲 コンゴ民主共和国の一部
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■ 京都大学野生動物研究センター(https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/)
・人間とボノボ: 視線を合わせることができるそうだ。(野生動物では危険な場合がある)
・食事の分配:
ー チンパンジー: オスが中心に肉の分配、その周りに集まり騒がしい
ー ボノボ: メスが中心に果実を分配、その周りにおとなしく集まる
「ボノボとチンパンジーのアイ・コンタクト」
ー https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/ja/publications/FumihiroKano/kagaku166.html
「果実を分け合うボノボ」
ー https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/ja/publications/ShinyaYamamoto/kagaku127.html
以上、人間 = チンパンジー(攻撃性)+ ボノボ(親和性)と見ることができそう。