食事について
・食べ物を、集団で向かい合って、分け合いながら食べるのは人間だけだそうだ。
食べ物について
・ 獲ってきた(狩猟した)ものを食べるか、育てた(栽培した)ものを食べるかで、その後の分配の仕方が異なる。
分配について
・獲物は、仕留めた者、指揮した者に優先される。強いものから順に食べる。(順位制)
・農作物は、共同で作り備蓄する。参加者に水平に分けてこそ、次の農作につながる。
男は女性の食事を見つめている。古井由吉の初期作品のように、女性の口の運びに妄想したり、あるいは、テレビの番組で、美形な女優の意外な食べ方にイメージが一変したりする。
男についても、仕事の合間、昼食に行ったファミレスで、メニューを眺めながらなかなか決まらぬ奴がいる。驚いたのは、食事の終わりに、茶碗の底の飯を一粒ずつ箸で摘まむ奴もいる。(江戸の寿司屋は屋台であり、握り寿司は大振りだったという。ちょと寄って、数個食ってさっとひくのが粋だったと聞いた)
食べ方で人品を見定めようとするのがいる。まあ、そんなことから逆に、作法というか儀式が生まれたのかもしれないけれど。