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2024年12月31日火曜日

雪の降る夜は楽しいペチカ

寒い時期になり*、唱歌(童謡)の「ペチカ」(北原白秋 作詞、山田耕筰 作曲、1924年発表)を聴けば、暖炉に薪(たきぎ)がチロチウロと燃え、揺らめく炎に部屋が照らされる光景が想像される。
(*)きょうは、最高気温が 14.6℃(15:13)という、久し振りの暖冬だった。

考えてみたら、日本の伝統家屋にない暖房器具「ペチカ」**がなぜ唱歌として歌われたのだろうか。Wikipediaを紐解くと、この歌の成立について次のような解説がある。
(**)ペチカ(печка): 最近のクラシック歌手は「ペーチカ」と伸ばして歌うようだ。
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・1924年(大正13年)発行の『満州唱歌集』に収録され、・・・
・ペチカとは、ロシアの暖炉兼オーブンのこと。ただし歌の舞台は大正期の満州である。南満州鉄道が設立され、満州への移民が増えていた時代に、土地に合った歌が求められるようになり、南満州教育会からの依頼を受けた白秋・耕筰の二人が実際に満州に赴いて制作した。
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道理で、懐かしい歌を収めた岩波現代文庫の「唱歌・童謡ものがたり」や「愛唱歌ものがたり」に掲載されていない。満州については、たとえ童謡であっても不可触のようだ。
ー そういえば、以前(9/24)のブログに記したことだが、権威メディアのNHKも、Googleの生成AI Gemini によると(参考文献が表示されてないが)、主に子ども向けの音楽番組「みんなのうた」で、「『ふるさと』や『こきょう』といった単語が減少している傾向が指摘されています」とのこと。

■ Youtube(登録:「童謡・唱歌・流行歌」)
「ペチカ 内本実 歌/北原白秋 作詞/山田耕筰 作曲編曲【レコード】」
https://www.youtube.com/watch?v=2Igg9EXo1Lc

(参考)
実際のペチカの構造や煤(スス)掃除も含めた使い方について、次のYoutubeに、北海道の民家での事例が紹介されている。
・火の焼(く)べ口の熱だけでな、煙突に伝わる途中に設けた煉瓦壁による煙道を利用して熱の散逸を減らすよう、熱効率を上げている。
・ペチカの音「火の粉パチパチ はねろよペチカ」(歌詞5番)は、煤も取れて暖まり、対流が順調である証拠。
・そのため、煉瓦壁の煙道や煙突に溜まった煤払いが必須になる。

■ Youtube(登録: 十勝ぼっち農園の横山園長)
「【憧れの薪ストーブ(熱効率30%)】ペチカの掃除を見学して仕組みを学ぼう!の巻【ペチカ(熱効率90%)】」
https://www.youtube.com/watch?v=5FuR2Z6DJLk)