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2024年12月11日水曜日

市民講座「身近な民間信仰」 ❷

公開講座の「身近な民間信仰」第2日目にあたるきょう、❷「暮らしから生まれた儀式と行事」の講演があった。講師は、第1日(12/4)と同じく、府中市「郷土の森博物館」学芸員の佐藤智敬(ともたか)氏である。(以下聞き間違えがありましたら、ご容赦を)

(本ブログ関連:”市民講座「身近な民間信仰」”)

日取りを決めて生活する私たちは、一年の中に節目として「年中行事」を行ってきた。そのため暦の理解が必要。昔は一ヶ月を、月の満ち(月の15日ころ)欠け(月の1日ころ)による「太陰暦」(旧暦)で定めたが、明治新政府により「太陽暦」(新暦)に変わった。

今回はおもに、調布の地を中心とした行事が紹介された

① 年中行事
・宮中など旧来の行事の流れをくむ、節句や七夕がある。また宗教や民間行事に、正月の「門松立て」や先祖供養の「盆」などがある。

② 正月行事(12~1月)
・桑や蚕などで養蚕を行ってきたことから、「マユダマ飾り」がある。
・「門松」の飾りが一般の「竹と松 」と違い、「竹と杉」を組み合わせた風習がある。
火に関連する「サイノカミ*行事」に由来した「どんど焼き」の映像が紹介された。
(*)サイノカミ: 塞の神(さいじん)は、辻や村の境、峠などに祀られる神で、道行きの安全を守る=「道祖神
    ー 子どもたちの(小規模)行事だった、いったん中断した後に復活させ現在にいたっている。
    ー 迫力ある映像を見て驚いた!

■(映像-1)X.com(登録:府中市郷土の森博物館【公式】)
(どんど焼き)「午後5:30 · 2024年1月14日」
https://x.com/kyodo_no_mori/status/1746449574125093237

(参考)
■(映像-2)Youtube(登録:東京都府中市)
「いっしょに、府中 2024年2月号~どんど焼き編~」
https://www.youtube.com/watch?v=lMaIkHPxnRc&t=3s

(付記)
アメリカのネバダ州で開かれる「バーニングマン」の光景が一瞬だけどよぎってしまうほど豪快なイベントだ。Wikipediaによれば、「像部分の全高は約12m。台座を含めると頂点まで32mの高さがある (2010年開催時)」とのこと。
ちなみに、府中市のドンド焼きのやぐらは高さ12メートル、直径7メートルあり都内最大級という。

③ 盆行事(7~8月)
・府中近郊における盆行事は、養蚕時期と関連する。
    ー 大正~昭和初期にかけて養蚕事業が盛んになった。
    ー 新暦8月は養蚕で忙しいため、8月1日を中心に盆行事が行われた。
    ー 東日本と西日本で、盆行事の時期が異なる・・・。
・先祖の精霊(仏教的な祖霊)に対するお祭り。
・「盆踊り」が実施される旧暦の10日頃は、夜も明るい。
・先祖を迎え供養する「盆棚」や「精霊棚」を多数写真で紹介された。
    ー 飾り台の後ろに「掛け軸」を総動員して、棚の仕切りとして使われた。