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2025年9月16日火曜日

端唄「秋の野に出て」

早朝のラジオ番組に長年出演している女性が、午前3時半に起床して、放送局に来るとき、日の出がだんだん遅くなるのに気付いたと語っていた。夏の活気がさめ、秋の深まりとともに季節の変化をしみじみと感じるようになる。

とはいえ、まだ秋の七草を眺める遊びを知らない。せめて、むかしの人の秋に親しむ風情を味わいたいものだ。「端唄」に「秋の野に出て」(「江戸端唄集」倉田喜弘編、岩波文庫)がある。

(本ブログ関連:”端唄”)

秋の夜の野に出て、七草をながめながら露に着物の裾を濡らす。そんな女性をアザミの棘(とげ)がまといつく。棘にかけて男女の遊びをうたう*。
(*)端唄に取り上げられているが、下記の通り「小唄」としても歌われる。

「秋の野に出て」
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秋の野に出て 七草見れば    サアヤレ 露でこづま(小褄)が    みなぬれる    サァゝ よしてもくんな    鬼あざみ(薊)
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■ 瓢(ひさご)小唄教室: 小唄解説 ~木村菊太郎著より~
「秋の野に出て」(2021年8月17日)
    ー https://hisago-kouta.com/89/
「江戸時代には、初秋の七月の末頃『虫聞き』『七草見物』と称して、秋の夜を郊外に出る風流な人々があった。」とのこと。


■ Youtube(登録: ototatchinuru18)
「桃山晴衣の小唄 / 秋の野に出て Harue Momoyama」(2012/10/18)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=v5vOSTzs438