中学生のころ、新聞に「舞楽」についての講演とその舞を紹介する催しが案内されたことがあった。ハガキで応募したところ運よく参加することができた。場所はどこだったか・・・記憶があいまいだが、上野駅そばの東京文化会館だったかもしれない。
舞楽は、「雅楽」の演奏を背に舞を演じる、日本古来*の伝統芸術だ。当時、書籍やテレビでときたま雅楽の演奏写真・場面を見たことがあるくらいで、舞楽について全く知識もなく、興味本位だけだったのかもしれない・・・。それでも、東アジアも含めて、今に無い衣装や装置に関心がいった。
会場でA4サイズの解説冊子が配布された。その表紙に描かれた図柄は、雅楽の舞「蘇利古(そりこ)」の際に、(いわゆる木彫の仮面と異なり)顔面に垂らした紙面(雑面:ぞうめん)の絵(=記号化された人の顔)だったのを思い出す。
ー Youtubeで見る「蘇利古」は、4~5人で舞っているのが多いようだ。私が見たのは試演のようなもので1人が舞った。
■ 雅楽研究所「研楽庵」
「雑面」
ー http://houteki.blog106.fc2.com/blog-entry-598.html
■ Japaaan マガジン
「蘇利古(そりこ) 千と千尋の神隠しにも出ていた?雅楽の舞『蘇利古』の実に奇妙な面の謎」(2022/08/29)
ー https://mag.japaaan.com/archives/183675
ー https://mag.japaaan.com/archives/183675/2
ところで、地元の伝統芸能に、舞を主体にした「神楽」や、笛・太鼓・鉦(かね)などの演奏を主体にした「囃子」があり、<夏祭り> や <正月> に演じられる。それら庶民の伝統に対して、上記の舞楽や雅楽は、作法が緻密に定められた格式あるように感じる。
もしもあのとき、舞楽・雅楽であれ、神楽・囃子であれ、どっぷり漬かっていたら、今頃どうなっていただろうかと空想する。
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■ 伊勢神宮
「神楽祭・観⽉会」
ー https://www.isejingu.or.jp/ritual/annual/kagurasai.html
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観⽉会
「中秋の名月」**の夕に秀歌・秀句を披講し ー 雅楽を奏でる雅な催し
神宮では外宮まがたま池奉納舞台において、中秋の名月を愛でる「神宮観月会」を開催しています。観月会は、全国から応募のあった短歌と俳句の秀作を、神宮の楽師が古式により披講する雅な催しです。披講につづき、管絃と舞楽が奏行されます。
(**)中秋の名月: 2025年の「中秋の名月」は、10月6日(月)
舞楽
舞を伴う雅楽の形態を舞楽といい、演奏法は管絃よりも力強く歯切れの良いのが特徴です。
舞楽には唐楽の伴奏で舞う左舞、おもに高麗楽の伴奏で舞う右舞、声楽に伴って舞う日本古来の国風歌舞があります。
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■ Youtube(登録:こがらす Kogarasu)
「厳島神社 舞楽『蘇利古』 Itsukushima Shrine」(2023/04/23)
ー https://www.youtube.com/watch?v=BdLn7D9KGo8